を読んだ。2016年5月28日。OKさんに借りて。
光文社。似鳥鶏著。
本屋さんを舞台にした連作ミステリー。最近こういうの流行ってるみたいね。
7冊で海を越えられる
ジャンルも雰囲気もバラバラの7冊の本を彼女から送られた男性が、その理由が分からず、もいつめた挙げ句にその本を送った本屋に相談してきた。
彼は来月には彼女を置いてアメリカに発たなければならなかった。彼女からのプレゼントには、会えなくなる彼に対してのメッセージが隠されているのではないかと言うのだが・・・。
破綻があるわけではないが、少々強引すぎる印象を受けた。
いくらなんでもお金の無駄遣いではないか(笑)?
全てはエアコンのために
友人でもある作家のサイン本が盗まれたという男が訪ねてきた。
彼の本を盗んだのは、なんとこの本屋の店員だと言う。
状況から彼が盗んだのは間違いないのだが、しかし問いつめようにもどうやって盗んだのかが分からない・・・。
このトリックは最初の話以上に強引だと思った。
いくら「可能」でも、実際にやるのはあまりにも非現実的だと思う。
通常業務探偵団
人気若手作家のサイン会を開くことになる。
サイン会自体は盛況で大成功に終わったが、その翌日、店に貼ってあったサイン入りのポスターに酷い落書きが発見され・・・。
この作品のトリックは「リアル」ではないにしろ、強引とまでは思わなかった。
まあ犯人が○○○○○という設定であれば、なにをやってもおかしくないし(笑)
本屋さんよ永遠に
開き直る万引き犯、雑誌に挟まれた脅迫文の書かれた紙、その本屋には滅びの時が迫っているように見えた。
そして燃え上がる炎の中に立っていたのは・・・。
メタトリックを取り込み、誤認識に誘導。犯人は意外な人物かと思わせ、実は人違い(笑)
これまでの展開をふまえた上での少々凝ったトリックで、本来ミステリーが解こうとする謎とは違うところに謎を配置しているのは興味深かったが、ストライクというわけにはいかなかった。
化夢宇留仁も本屋でアルバイトをしていた経験があるからか、そこまで深くのめり込める商売とは思えないのだ。
料理は別としても、小売でこういう展開は考えにくいような。
というわけで文句ばかり書いてしまったが、決して面白くないわけではない。
むしろ読んでいる間はしっかり楽しめた。
ただ振り返ってみると少々アラ(?)が目立つように感じただけである。
キャラクターが弱いのが原因か???
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