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2016年06月22日21:32

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ウルトラマンデュアル

を読んだ。2016年6月12日。OK氏に借りて。
早川書房。三島浩司著。
 我々の地球とは少し違う歴史を歩んだ地球。
そこではヴェンダリスタ星人の侵略によって、人類は奴隷の一歩手前まで追いつめられていた。
人類が奴隷化されるのをギリギリで救ったのは、光の国の活躍によるものだった。
しかしヴェンダリスタ星人も光の国も、その戦いで多大な損害を受け、本国からの援軍が来なければ動きようのない状況だった。
しかも残った戦力はヴェンダリスタ星人が圧倒しており、人類は光の国の生き残りを守るために国土の一部を光の国に占領されたということにし、なんとかその居場所を作った。
ヴェンダリスタ星人は次々にそこに怪獣を送り込んだが、それに立ち向かったのは「ウルトラ・オペレーション」を受けてウルトラマンとなった人類だった・・・。
 要するにウルトラマンの設定の一部を利用したSF小説である。
しかし結論から言えば、結果はウルトラマン小説としても、SF小説としても非常に中途半端だと言わざるを得ない。
そもそもこの物語を「ウルトラマン」として描く必要はどこにあるのか?
化夢宇留仁の感じたところでは、「ウルトラマン」が好きな人がこの本を手に取る可能性を高めるということ以外には見いだせなかった。
先日読んだMM9シリーズは、「怪獣」が存在する世界という設定を掘り下げ、他にはない面白さや特徴を作り上げ、SF小説としても怪獣小説としてもパロディ小説としても楽しめるように出来ていた。
ところが本作では素材として使用された「ウルトラマン」という要素が傷つけられているばかりで、発展的にオリジナル作品として昇華されたと思えるところが何一つ無い。
SF小説として見ればどうかと言えば、これまた全く見事なまでに見るべきところがない。
レジスタンス小説(?)として見れば少しは面白いところもあったか???
とりあえず化夢宇留仁的には残念な作品だった。
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