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2014年12月02日22:42

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きまぐれ暦

を読んだ。2014年10月8日。おそらく3〜4回目の再読。星新一著。新潮文庫。
 エッセイ集である。
今で言えばブログで垂れ流すような内容が集まって本になっているわけである。
今でもエッセイ集という書籍は出版されているとは思うが、昔当たり前と思えたその存在は、今となっては違和感を禁じ得ない。
それはそうと、化夢宇留仁がこの本を初めて読んだのは、おそらく中学生の頃だと思う。中学から高校にかけてあたり、ご多分に漏れず、星新一、筒井康隆をよく読んでいたのだ。
私の世代前後の人はそういうパターンが多いのではなかろうか。
で、今回久しぶりに再読したのは片づけをしていて出てきて、懐かしかったのと一番気楽に読めそうだったからである(笑)
なにしろエッセイなのでまともに感想を書いても仕方がないという気がするのだが、ここはあえて1作1作に細かく注目してみようと思う。
エッセイの感想もエッセイみたいなものじゃないんかいとか思いつつ、実験実験(笑)

星という姓
 星という姓が、新潟県から福島県に多く、四国には無い。
星新一とその奥さんの家紋は九曜星だそう。
・・・いきなり「そうですか」としか言いようのない内容(笑)
興味深い(笑)

かゆさ
 床屋で顔そりの時の顔のかゆさをなんとかするために、泡にかゆみ止めの成分を混ぜた製品を作ったらどうかと思うが、床屋を出たらけろりと忘れるという話。
・・・文庫で8行しかないエッセイに感想は無理がある(笑)
しかしこの文章には矛盾がある。
床屋で書いているわけではないと思うが、忘れてないのだから。
メモしたかな???

書斎
 少し薄汚れた所々に不満のある自分の書斎でないとアイデアが浮かばないという話。少々は問題点がないと頭が働かず、そういう研究もされているだろう。
・・・されているだろうか?
意外に今からでも一生懸命研究すれば大きな成果が得られるかもしれない。
そうでもないか(笑)

ドア
 ドアを開けると見知らぬ人がいて、という始まり方の作品が多い。ドアは神秘的。
・・・そうですね(笑)

単位について
 翻訳時の単位の換算について。テレビの外国映画で「犯人の身長は約183cm」と言っているのに違和感。おそらく元は6フィート。
星が英国のSFを翻訳したときは、フィート、ヤード、マイルなどをメートル法に直したところ、英国らしさが少し失われたが、SFならまあOK。
しかしメートル法は地球を単位にしているので、日常生活上はあまり便利ではない。
そこでアイデア。100円を1尺にしたらどうか。
例えば値切りのときに腕を広げて「これぐらいまけないか」とかできる。
これはすごくいいアイデアに思える。
しかし少し考えてみると、欠点もある。
尺のように身体の大きさを単位にした場合、その恩恵を受けられる大きさに制限ができる。100円1尺で車を買うときに役に立つ表現ができるだろうか?
などととりとめない考えを楽しめるのはエッセイのいいところだろう(笑)

幸福感
 幸福感を得るには、その前に不幸がなくてはならない。したがって童話の「末永く幸せに〜」というのは嘘ではないか。いや、童話の登場人物はそうなる前に大冒険、つまり大きな不幸を味わっているからそれを思い出しさえすればいいという内容。
・・・化夢宇留仁はそうは思わない。やはり童話の「末永く幸せに〜」は嘘だと思う。
人は忘れっぽいので、昔の不幸がどれほど大変なものでも、今の幸せを維持するほどには実感を持って思い出せない。
だから幸せを維持するには、頻繁に小さな不幸に見舞われる必要があると思う。
あ〜〜〜〜とりとめない(笑)

すごく・やっぱり
 みんな語彙が貧困である。なんでも「すごく」ですまし、意見を求められたら「やっぱり」とつけて自分がその他大勢と同じだということをアピールする。総平凡化が進んでいる。
・・・化夢宇留仁もそう思う(笑)
それに加えてその状況を憂いている。特に日本は他の国に比べて酷いように思うが、他の国のことを知らないだけかもしれない。
それはそうと、化夢宇留仁の勤めている会社は大バカばかりである。
社員の60%が大バカで、37%がバカ、残り3%くらいが普通くらいである。特にうちの会社はバカ率が高すぎるように思う。他の会社のことを知らないだけかもしれないが。
などとバカなことを考えるきっかけになるのもエッセイの楽しみどころか(笑)?

東京に原爆を!
 最近なんでもかんでも衝撃!を伝えようとして、みんなが麻痺している。
それはそうと、いつ来るか分からない地震におびえるのはいやなので、みんな一時的に避難してから東京の地下で原爆を爆発させて、地震のエネルギーを強制的に解放し、不安をぬぐい去ってはどうかという提案。
 いいアイデアだと思う。
問題点は古い家屋に住んでいる人が反対するだろうということと、それで地震を起こせなかったら単なる自爆になること(笑)

うどん
 刑事が尾行中にうどんを食べるのは、すぐに席を立つことができるから。それにしても日本のドラマには斬新なアイデアがない。ハードボイルドの探偵は独身ばかりだが、例えば家庭的な探偵があってもいいのではないか?
 元からとりとめのない内容なので、上の内容はだいたい正しいのだ(笑)
完全に思考の垂れ流し。
誰の頭もだいたい似たようなもののようだ(笑)

星鶴の由来
 著者がサインを書くときに付け加える奇妙な鳥のイラストの話。実物が掲載されているが、なかなか味わい深いシロモノ。
何度描いてもうまくならないのだそうな(笑)
 こういうのこそまさに感想記述不可能(笑)

フグのくしかつ
 四国の高松で食べたフグのくしかつがうまかった。
 これだけの内容(笑)
初めて見たので嬉しくて報告しているらしい(笑)
しかし確かにフグを揚げたらうまい(笑)

新年
 去年があっという間に過ぎ去った。マスコミが未来を先取りしすぎ。問題定義のしすぎ。
今年は問題定義が1つか2つくらいに抑えてもらえば、1年はのんびり長くなるだろう。
無理だと思うが。
 これが書かれた当時は昭和40年代後半らしいが、当時でさえ情報過多だと言うのだから、今ならどうなのだろう?
飽和状態を通り越して一切情報が無いのと同じになっているかもしれない。
1年は短いままだが。

減食
 ダイエットの話。澱粉質を控えたら痩せたが、今度は痩せるのが楽しくなってきた。
趣味のある人は太らない。
 そんなことはないと思うぞ(笑)

おかしな世
 著者が描く小説には、時事風俗に絡むことがほぼ出てこない。金額などの具体的な数字さえ極力出さないようにしているので、古びない。
それはそうと、誰かの不幸が存在する事件にあえて関わる仕事で利益を得るのは、少しやりきれない。事件の当事者はだいたいリスクを負っているが、彼らはそうではない。
批判しているわけではないが。
 批判しているわけではないならなんなのか?
どうももやもやとまとまらない状態らしい(笑)
そんなもやもや感がエッセイらしい(笑)

ブラックユーモア漫画
 ブラックユーモアの定義。
ヒッチコックはブラックユーモアではない。
ブラックユーモアは論理的であってはならない。ドライであってもならない。ウィットでもない。
矛盾の中にブラックユーモアはある。
 ヒッチコックはブラックユーモアだと思っていた(笑)
じゃあ「ハリーの災難」はなんというジャンルになるのだろう?
思い出せないが他の呼び方があったような・・・。

文体
 文章の大事なところは、内容だけではない。その文体も重要。
しかもうまい下手ではなく、人柄が重要。
 著者ほどの作家にそう言われてしまえば「そうなのか」としか言いようがない(笑)が、今著者がそこら中で垂れ流されているブログとかを見たらどう言うのか、聞いてみたかった。

矛盾
 私的な自制心の無い人の立派な主張というのは胡散臭く、口だけのものに思える。立派な主張ほど空しいものはない。
 あまり論理的ではない。気持ちは分かるが。
化夢宇留仁的には本人の行いと食い違っても、正しい意見は正しいし、逆もまたそうだと思う。

ものぐさ
 著者は映画などの記憶が残りにくく、特にいろいろな場所に移動されるとだめで、そいのせいか描く小説も舞台が限られたものが多い。
 星新一の作品は、思考実験的なものが多いと思う。実験だと不確定要素が多すぎると結果が定まらないのでそういうことになっているのだと思う。
そういえば星のいくつかあった長編はどれも面白かった印象がある。
また読んでみたい。

家
 祖父の伝記を書くために記録を調べる内、江戸時代のいろいろと興味深いことが分かる。
意外に血縁による家系存続に無とんじゃくで、養子が全く抵抗無く行われていたらしい。
江戸時代には基本的に私有財産は無く、とにかく収入を得る手段自体が財産みたいなものだった。
 子供が家系をつなぐための取引材料になっている。
興味深い。

あやしげな仮説
 空想的な随筆を書いてみようという試み。
幽霊がいると仮定したら、生者の肉体無しにそれはどのように記憶され、再生されるのだろうか?
いろいろ検討した結果、どうも植物が怪しいということになり、さらにそれが正しいとしたら植物を使ったテレパシー通信機が実用化できるかもしれないという話に。
 植物の無いところに幽霊が出ないという話は聞かない(笑)

米の飯
 米がうまい。江戸時代には米で税金を払い、米で給料を払った。
それもこれも米がうますぎるためで、これで太らなければ最高。
 ダイエットの結果、ますます米が好きになった著者の思い(笑)
確かに米はうまいが、ああも全く味付けをせずに大量に食べられる食材も珍しいと思う。それこそがあらゆる副菜に合う秘密だと思う。
しかし味付け無しの米のうまさは小さい頃から食べていない人にも分かるだろうか?味が無いと思うのでは???

アテネ・マドリッド
 小松左京と20日ほどヨーロッパを旅してきた様子。
ギリシャは新築の建物ばかり。マドリッドで新年を迎え、靴磨きに金をむしりとられ、日本と大差ない正月を過ごす。
 ほんとになんということもない旅行記(笑)
ちなみにギリシャの様子は1971年当時の話である。

ノー・サンキュー
 旅行記の続き。ホテルの受付に「ノー・サンキュー」は日本語でどう言うのかと聞かれ、答えに困る。日本語にはぴったり当てはまる言葉がない。
ノー・サンキューが無いといろいろ不便だが、そこが日本らしいところでもある。
 そういうのって確かにある。
だから正確な翻訳というのは突き詰めれば不可能ということである。

珍味アングラス
 スペインのアングラスという料理が、ウナギの稚魚をニンニクを効かせたオリーブオイルで似たもので、著者は大変気に入ってスペインではそればかり食べていた。
料理の中の食材の出会いは神秘的だが、科学が進歩しきればそんな組み合わせも全て判明するのか。
 今で言うところのアヒージョか。さすがにウナギの稚魚のアヒージョは今でも日本では食べられないと思うが、そもそもスペインでもウナギの稚魚なんか手に入るのか(汗)?
いやいや稚魚は捕まえられるけど産卵させて育てるのが難しいんだったか。確か深海で・・・・・・
まあいっか(笑)

バスチーユ
 フランスのバスチーユは外敵に備える城という意味だったが、大砲の発明以降は用無しになり、監獄に転用されたが、その監獄が貴族の別荘みたいな状態になり、怒った民衆に壊されてフランス革命の原因の1つになったのだそうな。
バカバカしいことに税金を使われるのが一番腹が立つ。
 そうかもしれない。例えば・・・・
と考えたが例が思い浮かばない(汗)
無駄や利権の為など、税金が浪費されるケースはいくらでもあるが、「バカバカしい」使い方にぴったりはまるのは思いつかない。
なんだかつまらん(汗)。

オランダの印象
 計画性のあるオランダの国民性。
国土の4割が埋め立て地で、それは19世紀からの努力のたまもの。
空港、都市開発、教育、とにかくあらゆるとこに神経が行き届いている。
 1971年の話なので、今はどうか知らない(笑)
オランダがらみの逸話の1つとして「三浦按針(みうらあんじん)」にも触れられていた。
日本に流れ着いたオランダ船に乗っていたイギリス人で、本名をウィリアム・アダムスという。
この名前を聞くと、小さい頃に彼を主役にした「将軍」という映画のロケ地見学に行った懐かしく思い出す。
意外なところで意外な接点があるものである。

未来の衣服
 映画などでは身体にぴったりフィットした服をよく着ている。でぶは困るし、トイレやラブシーンで困りそう。
美はそれが作られた手間に比例すると思うので、そういう観点からは和服のきものはとても美しい。
自己表現に時間をかけるのは未来的。
 少々話がとりとめないが、未来的というか、生活の余裕の現れだと思う。
手間のかかっていないものでも美しいものはあると思うし。

時代考証
 時代物に手を出した著者。昔は歯をみがくのにフサヨウジというものを使っていた。
木枯し紋次郎のくわえているのがそうかと思ったら、あれは単なるつまようじだった。
それはそうと、綱吉がショウルイアワレミノ〜を発令したのは元禄年間だが、それは討ち入りの時期と重なっている。
討ち入りの時に家にいた犬はどうなったかと調べてみると、「日本史探訪」という本に国芳という江戸時代後期の画家が描いた口絵が載っていて、1人の義士がが犬にえさをやっておとなしくさせている様子が描かれていた。すでに2匹をてなずけ、吠えかかる3匹目の相手をしているところだった。
ところで時代劇に出てくる若い女の1人旅はなぜああも軽装なのか?
 というわけでとりとめのない文章だが、内容は非常に興味深い。
犬の相手に焦点を当てた忠臣蔵というのは面白そう(笑)

七夕
 日本人は昔から星に興味がなく、その中で七夕は珍しい存在。
日本人は星よりも月が好き。
日本人が方角の目安として星を意識したのは、北海道の開発が始まってから。
海外では月よりも星の方が身近なものとして扱われている。
七夕の牽牛星はわし座のアルタイル。ギリシャ神話から来ている。
アルタイル星人というと、途端にSFっぽくなる。
アルタイルは0.9等星、スペクトルはA型。地球からの距離は16光年。こんな風にいうと科学っぽい。
見方によって印象が変わってくる。
 とりあえず周りに起伏の無い地形では星を方角を定めるために利用しないというのがTRAVELLERで利用できそう(笑)

意外な素顔
 筒井康隆は酒の席で直立不動で汚い話をしゃべりまくるというようなキチガイだったが、作品が狂気じみた内容になってくると本人はすっかり紳士になった。
 筒井と星が変な手紙や電話に悩まされているという件が出てくるが、ほんとに昔は個人情報垂れ流しだった。
化夢宇留仁の高校の時の名簿など、全員の住所と電話番号はもちろん、親の職業まで明記されている(笑)
どちらかというと隠さなければならない環境の方がおかしいような気はするが。

前半終了(笑)
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