を再読した。ラリイ・ニーヴン著/小隅黎訳
冒険家ルイス・ウーは200歳の誕生日を迎え、転移ボックスで地球の自転を追いかける形でパーティーが終わらないようにしていたが、どこも同じような風景で嫌気がさしてきた。
というのも転移ボックスができてから3世紀半が経過しており、地球上の街はどこもほとんど同じに風景になっていたのだ。
ところが彼が次に現れた場所は予定していた目的地ではなく、ホテルの一室のような場所で、目の前には奇怪な異星人が。
それは何世紀も前に銀河系から姿を消したはずのパペッティア人だった。
その後ルイスとパペッティア人のネサスはクジン人の動物との話し手(スピーカー)と、人間で最も幸運の因子を持っていると判断されたティーラという若い女性を仲間に引き入れ、遥か彼方の宇宙に存在する想像を絶するような構造物にたどり着く・・・。
最初に読んだのは20年以上前で、そのときも面白かったが、今回はノウンスペースシリーズをだいたい履修してから読んだこともあり、少なくとも前の10倍は面白かった。
特に前半のワクワク感は半端ない。
ニーヴンはとにかくおかしな異星人を描くのがうまく、いるだけで面白いパペッティア人に、初めて深堀りされたクジン人とか、なにもかもが面白い。
また前はもちろん気づかなかったが、本作は過去のシリーズに関わる要素も非常に多く、単語が出てくる毎にそれらが思い出されてこれまた面白い。
そして白眉はもちろんタイトルになっているリングワールドだが、その壮大過ぎるSF法螺設定は感動的でさえある。
しかしそれに関してはここで書いても興ざめするだけなのでこれくらいにしておく。
また実は本作の影のメインは幸運が歩いているような存在であるティーラだったりして、超王道豪速球のリングワールドという舞台を用意しながらそういう変化球に持っていくのが実に捻くれ者のニーヴンらしい。
ちうわけで滅茶苦茶面白かったので、早急に続編も読む予定。
一つだけ不満を言えば、火星人が出てこなかったことかな(笑)
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