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2026年10月07日19:55

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星へ行く船

を読んだ。新井素子著
星へ行く船
 森村拓21歳、実は兄のパスポートを盗んで家出した19歳の森村あゆみは、惑星シイナ行きの定期便に乗り込むべく出入国管理所を通過し、首尾よく小型宇宙艇から軌道上の宇宙船ダフネ18号に乗り込んだ。
しかしいざ自分のコンパートメントに入ろうとすると、なぜか先客が・・・。

 その後異星の王位継承争いに巻き込まれていくのだが、とりあえずはなかなか楽しめた。
特に19歳の少女の精神構造がよく描けていると思ったのだが、当時著者が19歳だったのだから当然なのだった(笑)
と言っても現在の19歳の女性とはえらい乖離がありそうではあるが(笑)
気になったのは舞台は宇宙船とか太陽系外の惑星だったりとSFっぽいのだが、内容的には全然SFになっていないところで、一応タイトル回収はしているものの、それが「星」ではなくて「外国」でも全然通ってしまう。
まあハードSFを描けとまでは言わないが(笑)

雨の降る星 遠い夢
 森村あゆみが火星の水沢総合事務所(やっかいごと引き受け事務所)で働きはじめて半年が経ったクリスマス・イブ。
せっかくクリスマス・パーティーの準備をしていたのに事務所の全員が出払ってしまい、ふてくされていたが、アパートの隣の部屋に住む沢礼子を誘ってみることを思いつく。
ところが沢の部屋にはガスが充満しており・・・。

 その後惑星ヒガが原産地の「きりん草」にまつわる事件に巻き込まれていくのだが、相変わらず年齢相応の心理描写が自然で、かつ本作では仕事の進め方がさっぱりわからないなど、アホさ加減(笑)でもリアリティがあった。
またストーリー的にも今回は少しはSFといえる内容も扱っており、悪くない。
あゆみが頼りない分彼女をささえる頼りになる青年太一郎が超有能に描かれているのだが、それにしても「魔法の言葉」はいくらなんでも預言者すぎると思った。

 ちうわけでいきなり古臭いSFラノベの元祖みたいなものを読んでみたが、思っていたよりも鼻につくところもなく普通に楽しめた。
もちろんまともにSF作品と言えるものではないが、こういうのもたまにはよい。
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