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2026年09月14日04:30

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左利きの少女

監督ツォウ・シーチン、製作・共同脚本・編集は米国アカデミー賞作品「ANORA」の監督ショーン・ベイカー、台湾映画。



借金のあるシングルマザーのシューフェン(ジャネル・ツァイ)は、娘2人を連れて台北の街に戻ってきた。夜市に場所を借りて麺料理の店を始めるが、生活は苦しい。
 
娘2人のうち、以前に高校を中退した姉のイーアン(マー・シーユエン)は、ビンロウ売りのバイトをするが、少し、胡散臭い仕事である。

妹のイージン(ニーナ・イエ)はまだ5歳。イーアンがよく面倒を見ている。

母娘3人で、台北に住む祖父母の家を訪問し、食事をしたところ、イージンは左利きで左手を使って食べていることを祖父から見咎められ、「左手は悪魔の手」と云われる。

イージンは以後、5歳なりに、左利きであることに、罪悪感を抱き始めるが…



実は自分も左利きで、左手で箸を持ちます。
亡き父も、もともとは左利きでしたが、幼いころに右手に直させれたらしいです。
自分は幼少期に親から利き手を右に直させられることはありませんでした。

だだ、僕は今、インド料理店で食事をする時は、特にインド人の店員の視線に入るような席の時は、努めて右手を使って食べるようにしています。インドでは左手は「不浄の手」ですから…


本作の、幼い少女イージンへの「左利きに対する批判」とは、実は、昔からの慣習や世間的体面に固執する旧い価値観を象徴するものでした。台湾ではそうした風潮がまだ根強く…

そして、姉のイーアンも、実はそうした旧い価値観のために、自分の生き方を歪まされていたことが、クライマックスに劇的に判明します。

旧い価値観に自分の生き方を縛り付けられない…そうあるべきと思います。
善いヒューマンドラマ作品でした。

台北ロケ作品で、台北の街並みの映像も、雑然とはしていますが、ノスタルジックで綺麗でした。


なお、自分は今後もインド料理店では努めて右手で食べます。
それがインド料理に対するリスペクトではあるし、その程度の事は、別に自分の生き方を歪まされるような大きな問題ではありませんから。

(完)





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