映画館に観に行こうと思っていた2本の新作映画がどちらも「犬殺し映画」だったため断念し、家でアマプラにて旧作を観賞。
監督ノーマン・ジュイソン、1968年製作。
トーマス・クラウン(スティーヴ・マックイーン)は若き実業家で大富豪。
金には不足はないが、自己満足のために銀行強盗を計画。
闇バイトで集めた5人に指示してボストンの銀行を襲撃し、260万ドルの強奪に成功する。奪った金はスイスの銀行に隠した。
ボストン警察が捜査を開始するが、有力な手掛かりは得られない。
一方、この事件の損失を補塡することになった保険会社は、資金回収のため、有能な調査員のビッキー(フェイ・ダナウェイ)を使って事件の真相を探る。
警察から捜査情報の提供を受けたビッキーは、犯人は内部事情に詳しい者と推測し、かつ、強奪した大金の処分方法から、トーマス・クラウンを容疑者とにらむ。
ビッキーはトーマスに近づき、いきなり「私は保険調査員で銀行強盗事件を調査しており、貴方が犯人と疑っている」と告白。
トーマスは絶対に証拠を掴まれない自信もあってか、ビッキーのそのアプローチに全く動揺せず、彼女を食事に誘うなど、2人は次第に親密な男女の関係になって行く。
そしてトーマスは、ビッキーに対して、次なる銀行強盗の計画があることを話す。
ビッキーは、
「お金は一杯あるのにどうしてそんなことをするの…(あなたの恋人になった)私はどうしたらいいの?」
と彼の犯行をやめさせようとするが、それに従う彼ではない。
トーマスはビッキーに犯行日と、強奪後の金の受取り場所、かつ2人の待合せ場所を教える。そして予定どおり銀行強盗が実行される。
だが、ビッキーはトーマスについて行く気持ちはなく、警察に連絡し、予定の彼との待合せ場所で警察と共に待機する。トーマスが現れたら逮捕する予定。
そして彼が現れるはずの時刻になり…
(以下、ネタバレあり)
久し振りに観たので、細部はすっかり忘れてました。今回、あらためて気がついた点は…
トーマスが第2の銀行強盗計画をビッキーに告白し、彼女から止められた時の回答が、
「(第2の銀行強盗は)組織と自分のためにやらなくてはならないんだ、云々」
となってました。
…あれ?「組織」なんてないよね、強盗計画の首謀者はトーマス1人だけじゃん。
結局、トーマスはビッキーに本当のことは言わないし、ビッキーに事前に強盗計画を話しても、後から「結局は組織が実行した、自分は関わらなかった」と言い逃れできるし、そもそもビッキーの証言だけでは、有力な証拠にならないと思っているのではないか。
そして…
結局、第2の銀行強盗成功後、金の受取場所&ビッキーとの待合せ場所にはトーマスは現れない。彼は既に飛行機で出発していた(逃亡していた)。
待合せ場所にはビッキーあてのトーマスからの電報が届き、内容は
「僕は先に出発する。金を持って僕の後を追ってくるか、それともやめるかは君次第。愛している。」
となっていた。
ビッキーはその電報の紙をビリビリに引きちぎる…ジ・エンド。
ここで、今回あらためて思ったのは、
実は、トーマスがビッキーあてに打った電報文は、彼が首謀者であることを裏付ける物的証拠だったのではないか。トーマスはそれを分かっていたが、あえてビッキーに送ったのでは?
また、ビッキーも、その電報文の、裏付け証拠となる重要性は分かっていたが、彼との関係を清算したい気持ちにかられて、ビリビリしたのではないか?
…でも、その後しばらく考えたところ、やはりビッキーは電報文の証拠能力とか考えずに、単に“自分が賭けに敗れた”ことに激高してビリビリした、と考えた方が自然ですね。
(完)
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