を読んだ。アーサー・C・クラーク/ジェントリー・リー著
あれから70年。予想通り第2のラーマが太陽系に接近。
この70年間で人類は大きな試練を経験し、ようやく復興が進んで科学技術も70年前並に復活しており、選ばれたエリートのチームがラーマ2の調査に向かうことに。
ところがそれには予想外の苦難が待ち受けていた・・・。
とりあえず化夢宇留仁が今まで読んだSF小説で、現在のワースト1が本作である(汗)
実際は大して面白くない凡庸な作品なのだが、これがあの「宇宙のランデヴー」の続編ということになると、あまりにも認め難く許しがたい内容としか言いようがないのだ。
例えるなら「宇宙戦艦ヤマト2」に対する「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち」に似た位置づけで、とにかく元のいいところは全て取っ払い、矮小な自己顕示欲によって余計かつ噴飯物のストーリーをぶち込んでいる印象なのだ。
冒頭のラーマでの調査をシミュレートした訓練からして非常にしょうもない判断で事故を起こして死人が出そうになり、注意されたらへそを曲げるなど、およそエリートとは思えない立ち振舞に嫌な予感はした。
その後は登場人物の説明に延々とページを使う。
宇宙のランデヴーの続編で調査に乗り込む前に必要な要素はなにかといえば、どうでもいい登場人物のバックグラウンドではなく、前回の調査を下敷きにした新たな装備、新たな調査計画なのは明らかである。なのにそこには一切触れない。
なんとか調査計画の描写と言えるかもしれないのは上記のバイオットの捕獲訓練で、キャラクターの1人もバイオットの捕獲に猛烈に熱意を見せているのだが、そもそもバイオットなどラーマの神秘の中では些末としか思えないのだが(汗)?
こんな本を読んで「宇宙のランデヴー」に失望する人が増えてはいけないので、ここからは思いっきりネタバレでいく。
上でどうでもいい登場人物と書いたが、実はどうでもよくない。
どうでもいいというのはこんな任務につくエリート達は有能なのはわかりきっているし、このシリーズで見せるべきはそんな些末部分ではなくラーマそのものであるべきだからである。
ところが本作ではそもそも任務に興味のない人間が混じっていたりで、人間関係がギスギスしまくってまるでイデオンみたいなのだ(汗)
そしてラーマに入って主人公である医師ニコルがやった最初の仕事は、メンバーの1人であるジャーナリストのフランチェスカの堕胎である(汗)
そして次にはフランチェスカによって盛られた毒で盲腸の症状を表したリーダー、ボルゾフ将軍は、ラーマの突然の軌道変更をきっかけに暴走した手術ロボットに腹を切りまくられて死亡(汗)
このあとも度々出てくるのだが、著者のコンピュータの説明が全く納得のいかないものばかりで、例えばこの手術ロボットの場合は単に暴走して止まらなかったという説明になっているが、暴走したとしても手術ロボットが患部以外を切るのはそれを意図したプログラムが絶対に必要なのに、そのことに関しては一切言及がないのだ。
リーダーが死んでしまい、一行は今後の調査計画を相談して決める・・・って、人類の科学技術を遥かに凌駕した恒星間巨大宇宙船の調査内容を現場の相談で決めるとな(汗)!?
そして強行するのが今回は早めに出てきたカニ型バイオットの捕獲作戦(汗)
そんなの些末だっちゅうに(汗)
そして熟考の末に行った捕獲作戦は、カニバイオットにワイヤーを切られて失敗・・・って、そもそも金属を細切れにして回収していたカニロボットにワイヤーが役に立たないことくらいは小学生低学年でもわかるやろ(汗)!
その後なんとかカニを捕獲するも、残ったカニバイオットに擱座した車ごと細切れにされてさらなる死者が(汗)
カニバイオットは動かない機械は細切れにするのはわかっているのになぜそんなことに(汗)
捕獲したバイオットは檻に入れられる。
なぜかカニバイオットはそこからは脱出できないらしい。理由は不明(汗)
それから心臓病によってラーマからの退去が決まった日本人科学者は、ニューヨークに1人で進入し、謎の触手を見て心臓が敗れて死亡(汗)
その後彼は地下で剥製にされているのが発見される(汗)
ニコルはニューヨークの穴の中に取り残され、そこで巨大な果実のようなものを手に入れてそれで食いつなぎ(汗)、ラーマの現住生物(汗)らしき巨大な鳥のようななにかと遭遇する(汗)。
ニコルはイギリス国王との間に隠し子を持つ(汗)オリンピックで金メダルをとったスプリンター(汗)でもあり、かつアフリカの聖なるシャーマンの血を引く者でもある(汗)
彼女と恋仲になるリチャードは全メンバーの中でも一番の高い知能を持つシェイクスピアマニアで、身長20cmほどで人工知能を備えてロープで昇り降りさえできる完璧な運動制御能力を持つロボットを作っている。これは明らかにバイオットよりも高い科学技術によって成されている(汗)
ラーマは人類など知ったこっちゃないと通り過ぎただけだったが、実はラーマ2に情報を送っており、ラーマ2内には第1次調査隊が持ち込んだ物品の複製があり、あろうことか調査隊自体を複製したバイオットまでが存在しており、用意された部屋では端末操作によってコミュニケーションを図ることさえできる(汗)
ニコルはアフリカンな先祖の夢のお告げによって(汗)、ラーマに残り、そのまま旅に出る。
・・・てな感じである(汗)
もう何度読むのをやめようと思ったか覚えていないくらいで、とにかくなにもかもがあれの続編としては許しがたいことしか書いてないのだ(汗)
あとがきを読むとあたかもクラークが大筋は用意したように書かれているが、化夢宇留仁は信じない(汗)
そうだとしたらクラークはボケきっていたのか、金のためならなんでもする気分だったとしか思えない(泣)
これだったら化夢宇留仁の方が1億倍面白い続編が書けるわ!
ちうわけで化夢宇留仁の引退後の予定に、化夢宇留仁版「宇宙のランデヴー2」を執筆するというのが付け加えられたのだった(笑)
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