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2026年03月18日07:23

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プロジェクト・ヘイル・メアリー

を昨日読んだ。アンディ・ウィアー著/小野田和子訳
 「ぼく」は見覚えのない場所で目を覚ます。コンピューターが奇妙な質問をしてくる。
言われてみれば「ぼく」は自分の名前さえ覚えていなかった。
あるきっかけで記憶がフラッシュバックする。
彼は元科学者だった。
科学者向けのメーリングリスト宛で送られてきたメールには、太陽から金星に向けて奇妙な赤外線放射のラインがあることを告げていた。
次に思い出した記憶では、JAXAの衛星が、太陽の光量が指数関数的に減少していることを突き止めていた・・・。

 本はいつもはほとんど会社でしか読んでいないのだが、先が気になって下巻は家で一気に読み終えてしまった。
評判通り滅茶苦茶面白かったが、なんとなく予想していた内容とは全然異なっていた。
 化夢宇留仁の中では小説はいくつかの系に分類できる。
「八つ墓村」のようなドキドキ系、「黒衣の女」や「ブラッド・ミュージック」のようなピリピリ緊張系、「剣客商売」みたいな読んでいる間に思わずニヤニヤしてしまうムフフ系などで、本書はピリピリ系を予想していたのだが、実は圧倒的にムフフ系だったのだ(笑)
物語にはいくつかの大きな発見(事件)があるのだが、その間を小さな発見と小さな進歩が埋め尽くしており、その小さな発見と進歩がいちいちなるほど!と脳を刺激し、思わずムフフとなってしまうのだ(笑)
また時代設定はほぼ現代なので、主人公の思考の中にやたらと現実の固有名詞が出てきてこれがまた面白く、ニンテンドー・パワーグローブまで出てきたのには笑った。
 ネタバレしてしまうとそのムフフ感が減ってしまうので内容についてはほとんど触れられないが、思い切ったアイデアがいくつも投入されている作品なのも間違いない。
なにしろ初めて見つかった◯◯◯◯◯◯をいきなり◯◯◯の◯◯にしてしまうのだからトンデモなさすぎる。
またもちろんストーリーテリングの冴えも素晴らしく、例えば一番面倒くさそうな「彼女」があそこまでの権力を握るまでの展開は完全にカットしてテンポを上げているなど、完成度が非常に高い。
「彼女」の件は逆に興味深いので、スピンアウトで読んでみたい気もするのだが(笑)
 というわけで全ページ宝石のような作品である。
化夢宇留仁は当然のように昨夜は関連する夢を見た(笑)
SFを読んだことのない人が初めて読む本としても極めて優れている。
そして彼女の名前は当然そうであるべきである(意味不明/笑)
 最後に2つ気になったことを書いておく。
1.回る三角の最終段階で、なんであれが死ぬのか説明が無かった気がする。
2.あのウインチは上がるのか?
なんのこっちゃ(笑)
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