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2026年01月14日20:14

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ターザンと失われた帝国

を読んだ。エドガー・ライス・バロウズ著/高橋豊訳
 ターザンがワジリの戦士たちとともにキャンプの用意をしているところにやってきたのは旧友のフォン・ハーベン博士の一行だった。
話を聞いてみると、博士は行方不明になった息子の行方を探すのをターザンに協力してほしいということだった。
博士の息子エリッヒは考古学と古代語の専門家で、更には登山もプロ級の腕前だった。
しかし彼はウィラムワジ山の滅亡した民族の伝説に興味を持って探検に出かけたまま帰らないのだという。
その伝説はターザンも知っており、博士の願いを二つ返事で引き受けたが、例によって1人でウィラムワジ山に向かった。
 一方エリッヒは目的地に近づくに連れポーターたちが伝説に対して恐れをなし、ネている間に1人置き去りにされて困っていたが、意を決して先へ進み、とうとう伝説の民族を発見していた。
しかしその民族は想像していたものとは大きく異なる歴史のエアポケットとでも言うようなものだった・・・。

 別にオチではないので結論から言ってしまうと、その民族はローマ帝国の兵達がアフリカで街を作って当時のまま生き延びていたものなのだ。
しかも西ローマと東ローマの2つの陣営に別れ、交易と抗争を繰り返している。
ちうわけで本作のタイトルは「ターザンと失われてなかった帝国」が正しい(笑)
 このアフリカのローマ帝国だが、1800年前からほとんど進歩しておらず、まさに当時のままのローマ文化を維持しているのが面白いところで、これまでのシリーズになかった読みどころの多い作品になっている。
ただしその弊害もあり、そこの人たちはもちろんローマ人(とその奴隷)なわけだが、当然全員ローマ時代と同じような名前であり、2つに別れたローマ帝国も西と東とは別に実にそれらしい名前になっている。
つまりはどれもものすごく似たような名前でややこしいのだ(汗)
しかも西と東それぞれにヒロインも1人ずつ出てくる(汗)
結果化夢宇留仁は地名と人名とその関わりが覚えにくく、中盤までなかなかの混乱に陥ることに(汗)
しかしそこはバロウズ、今回は古代とはいえ実在の文明が舞台だけあって、いつもにも増して様々なディテールが面白く、ラスト近くの盛り上がりも素晴らしいものだった。
そんな感じで大いに盛り上がったかと思ったら、最後は「デス・プルーフ」みたいにスパッと終わったのにも驚いた。
それはそれで気持ちよく終わっているのだが、あまりにも余韻がなさすぎる気もしないでもない。
もしかしたら次巻に続くのか???
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