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2025年08月08日21:13

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機動戦士ガンダム 光芒のア・バオア・クー

を昨日キンドルで読んだ。Ark Performance著
 宇宙世紀0079年12月31日のア・バオア・クー戦を生き残った人々へのインタビューを集めたという体の連作短編集。
第一幕:ア・バオア・クー攻防戦
 数人の生存者へのインタビューの断片と、連邦の補給大隊に所属していた男がリペア用ボールで前線に向かい、そこでドロスの轟沈を目撃する。

 この話はドロスよりもむしろ補給に群がってくるジムやボールの描写が心に響く。
やっぱり補給は大切。

第二幕:帰還兵
 オデッサを守備していた部隊のほとんどはその敗戦を公国市民に隠すためにそのままソロモンに配属され、更にソロモンが陥落して今度はア・バオア・クーへ。
そんな経緯ではまともな戦力になるわけもなく、伝令係になっていた男が偶然目撃するギレンの最期とその遺体の顛末。

 遺体がどうなったのかというのはまさに盲点で目の付け所が面白いが、それより「ギレン暗殺計画」に出てきた超重要キャラクターが全く辻褄が合わない登場をして、このインタビューシリーズ自体の信憑性も怪しくするという2重構造を仕掛けてくるのが小癪すぎる。

第三幕:学徒兵
 ア・バオア・クー戦時にゲルググに搭乗していた学徒兵が目撃する白い悪魔・・・。

 センサーからの映像にシミュレーション音声が付け加えられるという設定が面白い。ありそう。
また主人公の友人が断末魔の台詞で超有名な彼なのがまた・・・。

第四幕:衛生兵
 オデッサからの帰還兵であるある衛生兵が体験したア・バオア・クーでの顛末。
まさに歴史的な瞬間に立ち会い、その後希望の片鱗に触れる。

 あれが擱座しているところを新たな視点で見るというのがまさに歴史秘話感があってものごっつう盛り上がる。
このエピソードはとても面白かった。

第五幕:亡命艦隊
 ルウム戦役直後に連邦に亡命した元ジオン兵たちの顛末を描く。
いかにもありそうな展開に、史上最大のレーザー兵器を絡めてまとめるのがお見事。

第六幕:目撃者
 士官学校を出たての新兵がジムに乗り込み、わけもわからず奮闘するも孤立。
そこに現れる激しく戦う2機のゲルググ・・・。

 このエピソードはア・バオア・クー戦の範囲ではあるが、むしろ「ジョニー・ライデンの帰還」のスピンオフと言える内容になっており、他のエピソードと比べると歴史秘話感に乏しくてイマイチ。

 ものすごく盛り上がる話もあればそうでもないのもあるという感じだが、基本的にこのようなアプローチは化夢宇留仁のようなUC歴史オタクには大歓迎。
特に名も知られていない一般兵の視点というのがいい感じ。
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