を読んだ。
レスター・デル・リー著/白木茂訳
ボブの自慢の物理学者で時間研究の権威である父親がタイム・マシンを完成させた。
しかしそれは乗り物のようなものではなく、過去につながる輪を発生させる装置だった。
数々の実験を終え、とうとう人間が過去に向かうことになり、名誉ある第1号に選ばれたのは父親の親友であり古生物学者のトムだった。
そうしてトム博士は8000万年の過去の世界へ旅立った。
ところが予定の時間が過ぎても帰ってこない。
ボブの父親は救出に向かいたかったが、現在の時間で機械を操作できるのは彼だけであり、最終的にはボブと、トム博士の息子であるピートの2人がトム博士の救出に向かう。
しかし2人が8000万年過去の世界に着いてみると、トム博士の姿が見当たらない代わりに巨大なティラノサウルスが・・・。
SFジュブナイル。
その後なんとかトム博士と合流し、恐竜とドタバタしたあとは氷河期、新生代とちょこちょこと未来へ飛んで現代に戻ってくるわけだが、全編なんとも懐かしいジュブナイルならではの雰囲気に溢れていてなかなか面白かった。
もちろんツッコミどころは満載で、こんな古いSFジュブナイルにケチをつけるのは野暮だとはわかっているが、いくらなんでもそれはおかしいというのを指摘しておく。
それは実験中にボールを過去に放り込むと、しばらくしたら戻ってくるという描写である。
人間が過去に行き、そこから現代に向かうためには現れる場所さえ定かではなくしかも25秒しか保たない輪の中に走って飛び込まなければならないのである。
いったいボールは誰が投げ返したんだ(笑)?
興味深かったのは途中で出てくるティラノサウルスとトリケラトプスの対決シーンで、ティラノサウルスは強力な顎を持っているが、ゴジラのように直立している姿勢なので腹が無防備になってトリケラトプスにやられてしまうのだ。
このティラノサウルスが現在考えられている前傾姿勢だったら負けてなかったのに(笑)
またタイムトラベルがテーマの本書を読んでいると、その雰囲気からSFジュブナイルに子供の頃に触れた自分の記憶が呼び覚まされ、これまた一種のタイムトラベルのように楽しめたのも愉快だった。
メタ・タイムトラベル本でもある(笑)
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