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2025年05月08日23:27

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レッド・プラネット

を読んだ。R・A・ハインライン著/山田順子訳
 ジムは友達の火星の生物バウンサーのウィリスが最近調子が悪そうなので、ドクター・マクレイに診せに来た。
そこには友達のフランクが先に来ており、「水探し」を殺しそこねてやけどした指を診てもらっていた。
 2人は学校に行くことになっていたが、そこは遠いので寮に入ることになっており、ジムは無理を言ってウィリスを連れていく許可を取った。
ウィリスとフランクが水上滑走船に乗り込んで学校を目指すが、氷が溶ける危険があり、途中の小さなシニア・ステーションで1日待機することに。
近くにある火星人の街を見物に行った2人だったが、まさか火星人と遭遇し、街の中に入ることになるとは夢にも思っていなかった。
その後2人は学校で新たに赴任した横暴な校長と対立することになるが、それどころではない陰謀を知ることになり・・・。

 まずレッド・プラネットというタイトルから化夢宇留仁が勝手に想像していた内容とは全然違っていた。
ジュブナイルだということは予想していたのだが、ハインラインのジュブナイルは一筋縄ではいかないのだ。
最初は想像していた通りの火星探検SFジュブナイルかと思ったのだが、火星人との印象的な遭遇のあとでハリー・ポッターみたいな展開になったかと思ったら社会派ミステリーみたいになりそうでならず、やっぱり火星探検かと思いきやキングゲイナーみたいな雰囲気になり、ラスト近くで「高い砦」みたいになったかと思ったら最後はハードSFみたいに終わった(汗)
印象的だったところはいろいろあるが、中でも重要な秘密を知ってしまった子どもが大人にそれを伝えようとするがなかなかまともに取り合ってもらえないというよくあるイライラ展開があるのだが、そこがハラハラさせるけど全然イライラさせず、父親がこれまた頭はカチカチなのに超頼りになるという絶妙なキャラクターに設定されており、そのへんから怒涛のように盛り上がったのには驚いた。
最大の謎の顛末がこれまたすごく、そこでそうくるかという意外すぎる展開がまさかジュブナイルで許されるとは夢にも思わなかった。
ちうか前から何度か書いているが、アメリカのジュブナイルと日本のジュブナイルは全く違う。
日本のそれは絵本と普通の小説の橋渡し的な位置づけだと思うのだが、アメリカのそれは少年少女の視点というだけでその内容ボリュームともに全然大人向けの小説と遜色がないのだ。
ちうかこれほんとにアメリカ人の小学生とかは読めていたのか?それともジュブナイルの対象年齢も日本とは全然違うのだろうか???
 ちうわけで色々書いたが最初から最後まで変化に富んで奥行きもあり、とても面白かった。
読むたびに思い知らされるのだが、やっぱりハインラインは只者ではないのだ。
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