を読んだ。菊地秀行著
大とゆきは、3ヶ月前のITHA(インターナショナル・トレジャーハンター・アソシエーション)の忘年会でTH権プレゼントに当選した宝物を求めて餓竜山を歩いていた。
休みたいと駄々をこねるゆきを置いて茶店で待っていると、若いカップルがゆきを連れてきてくれた。
そこのラジオからは病院から男女の殺人狂が脱走してこの山に逃げ込んだというニュースが流れていた。
やがてたどり着いた川には奇妙な警戒機能らしきものが仕込まれており、更に進むと下流から濁流が。
苦労の末に奇妙な文様のようなものの書かれた銅板を手に入れ、山を降りようとした2人だったが・・・。
以上が90ページ辺りまでで、さらっと書いている銅板を手に入れるまでもなかなかの大冒険なのだが、実は本番はこれからである。
これ以降は山の怪異として思いつくものは全てぶち込んだという感じの山岳ホラー描写が畳み掛けてくる。
ほんとにこのへんの著者の想像力の多様さはものすごく、よくもまあ次から次にこんなイメージを想起できるなとひたすら感心してしまう。
最後ヒントをくれたおばちゃん・・・というのと、なにしろ超常現象の嵐で物語としての接続性が微弱で少々読みにくいとは思ったが、これだけサービス満点なら文句を言うほどではない。
そして「あの人」が普通に再登場するのも嬉しいところ。
あと本作はひたすら山をさまよう話なので、そのままゲームブック化が可能である(笑)
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