を観た。
戦場で負傷したヘイスティングスは、旧友に招かれてスタイルズ荘にやってきた。
そこの女主人であるエミリー・イングルソープは最近再婚したのだが、その相手は20歳も歳下の奇妙な男だった。
そしてある日の夜明け前に、イングルソープ夫人は激しい痙攣の末に亡くなる。
ヘイスティングスは偶然近所に引っ越してきていた元刑事のベルギー人に相談することに・・・。
原作を読んだら映像を観るシリーズ。
100分枠でおおむね原作に忠実な内容だが、ところどころで要素が間引かれてわかりやすくなっている。
大きなところでは毒物学の権威バウエルスタイン博士の存在が無くなっていることで、時間の都合はあるとは思うが結果ややこしくなったり(コーヒーカップの件)、ミスリードの多くが無くなり、非常に内容がつかみやすくなっている。
特筆すべきはその映像の美しさで、とにかくイギリスの田舎のいいところを全部ぶちこんでやれという気合を感じるのと、第1次大戦の最中という設定を忠実に守って古風な車とかがばんばん走っているのが素晴らしい。
また付け足されたシーンではポアロが同じベルギー人たちとうろうろしているところが愉快。
ミステリーという点では一番ややこしかったストリキニーネの混入された飲み物の件がほぼ語られず、例のやばい手紙に絞って進められているのでわかりやすいが少々食い足らない感じは否めず。
ちうか原作からして不可能だとは思うが、ドラマ版では犯人とそのトリックが推理できる人は皆無だろう。
だいたいこれは原作でも思ったのだが、あのヘボヘボな手紙のミスさえなかったら完全犯罪が成立してるのはちょっとどうかと(汗)
まあしかし100分の間全くだれることなく面白く観られるドラマに仕上がっているので、文句を言う方が野暮なのかもしれない。
そうそう。原作はヘイスティングスの一人称なのでそのバカさ加減にイライラすることがあったが、本作ではモノローグが一切廃されているのでそんなことはなかったのも見やすい一因だと思う。
ただしヘイスティングスが一時的に発狂してとんでもないことを口走るのは原作通りに再現されていた(笑)
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