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2024年11月15日21:24

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剣客商売十 春の嵐

を読んだ。池波正太郎著。
 深川で鰻の辻売りをしている又六の母親の病気が癒え、床ばらいをしたお祝いでもらった鯛と軍鶏をおはるがはりきって調理し、秋山家4人揃って和やかな酒席が設けられた。
一方その頃、旗本井上主計助が頭巾の侍に斬り殺されていた。
そして生き残った小者は頭巾の侍が「あきやまだいじろう」と名乗るのを聞いていた・・・。

 最初の話「除夜の客」を読み終わった瞬間、化夢宇留仁はひっくり返った(汗)
その話の最後の1行は以下の通りである。
"いいざま、ずいと、又太郎が芳次郎の前へ出て、大刀を振りかぶった。"
いつもと全然変わらない雰囲気で、もくじの構成もいつもと全然変わらないのに、本書は1つの長編だったのだ(汗)
びっくりするのでもっとわかりやすくしておいてほしい(汗)

 というわけで剣客商売初の長編作品だったわけだが、流石に長編だけあっていつもよりも重苦しい雰囲気が強く、小兵衛もいつものように余裕でこなすというわけにはいかない。
しかしその分(?)オールスターキャストと言えるほど様々な過去作の登場人物も出てきてラストの(アベンジャーズみたいな/笑?)盛り上がりを期待させるのだが、流石にそこは正太郎くんらしく渋く決めるのだった。
しかしここが化夢宇留仁的には大きな不満で、その展開自体はいいとしても、その予想外の展開に小兵衛がどんな反応を示したかが描かれないのが片手落ちだと思うのだ。
まあ予想はできるので、予想できることをわざわざ書く必要もないと判断されたのかもしれないが、ここは化夢宇留仁ははっきりと示してほしかった。
 化夢宇留仁的には本作で一番印象的だったのは、中盤小兵衛に呼ばれてやってきた又六が大きなザルいっぱいのあさりをおみやげに持ってきておはるを喜ばすところだった(笑)
 2番目はポキポキと指を鳴らす三冬ちゃん(笑)
小兵衛と三冬なのに、それを小柄な爺と単なる女としか認識せずに襲撃した賊が可哀想過ぎる(笑)
 徳次郎と小兵衛のやりとりもよかった。
ちうか本作はこれがメインかも(笑)
 そして大治郎は名前はやたらに出てくるのだが、本作では名前が出れば出るほどなにもできなくなるのだった(笑)
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