を読んだ。ルイス・スナイダー著/永井淳訳
ヒトラーの誕生から自殺までと、その後の顛末を少し。
薄い文庫でライトにヒトラーのことを知るにはいい本・・・かと思ったのだが、読み始めていきなり首を傾げることに。
冒頭の著者の本書に対する説明文は以下の通りである。
「アドルフ・ヒトラーの物語はきれいごとではすまない。史上最も偉大なドイツ人を自称したこのひとりよがりの英雄の生涯には、親切なこと、ロマンティックなこと、寛容なことは何ひとつなかったといってよい。それは邪悪な人間の物語である。」
そんな生まれついての悪魔みたいな人間がいるわけない(汗)
著者はヒトラーが台頭しだした頃にドイツにいたアメリカ人で、戦後もヒトラー研究の第一人者とされていたとあるが、とてもじゃないがそんな優れた研究者の文章とは思えない。
本書はず〜〜〜っとそんな感じで、クレバーとは真逆の視点とわかるはずのない部分はとにかくヒトラーを悪魔のように書くというのに徹底していて、そんな調子だと書かれている史実にも疑いの目を向けてしまう。ちうか実際事実と異なることも書かれているらしい(汗)
根本として著者には客観的に努めようという気持ちが微塵も無いように見える。
例えばヒトラーは全然評価されないのに自分の絵に自信を持っていたとせせら笑うのはいいとしても、著者がヒトラーの絵を「生硬で、力量感が乏しく、生気に欠けた彼の絵は、要するにへたくそだったのである。」と言い切るのはどうなのか。絵の専門家でもないのに人の絵をへたくそだと断言するのは、実績もないのに自分の絵は素晴らしいと思っていたヒトラーとなにも変わらないような(汗)
こんな調子なので、読んでいるとヒトラーのことを狂人と言い続けている著者も狂人としか思えなくなるという2重構造(汗)
ちうわけでヒトラーという歴史上の人物を知るための第1歩には最も適さない類の本だった(汗)
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