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2024年09月21日00:54

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アイス・レイド

を読んだ。9月19日。リチャード・コックス著/厚木淳訳
 北極圏のスバールバル群島はノルウェー領だったが、ソ連にも自由に出入りする権利が与えられていた。
ある日ソ連の飛行機から降り立った兵士たちは空港を手中にし、表面上はノルウェーとの共同統治という形を取りながら支配体制に入った。
ノルウェーはNATO加盟国であり、それは当然NATOの議題に挙がったが、スバーバル群島はあまりにも僻地であり、あえて戦争の危険を犯してまで思い切った手を打とうという意見を持つ国は少なかった。
ただしアメリカにとってはそこには遠く離れた僻地というだけではなかった。
そこにソ連に早期警戒レーダーを設置されると、アメリカからの攻撃は早々に発見されて迎撃されることになり、米ソのパワーバランスが大きく傾くことになるのだ。
アメリカには少数の特殊部隊によるソ連のレーダーの破壊しか選択肢が残されていなかった・・・。

 解説では冒険小説と書かれているが、ソ連、ノルウェー、アメリカの3国を主とした様々な人々の視点が錯綜する群像劇の様相で、化夢宇留仁にはそうとは思えなかった。
一番印象的なのは「冷戦」という環境そのもので、この時代を扱うと登場する勢力の規模が大きいほど内容が地味になる。なにしろ下手なことをすると核戦争が勃発してしまうのである。
なので上記の特殊部隊の顛末は究極のグダグダなのだった(汗)
その代わり(?)活躍するのがスパイで、本作では東ドイツとノルウェーのスパイがいろいろと頑張る。
ちうか「東ドイツ」って存在そのものが懐かしいな(笑)
 総じては全編退屈することはないのだが盛り上がるわけでも決してなく、面白くないこともないという微妙な感じ。
上記冷戦が派手にするのを許さないのもあるが、全体的に文章がイマイチに感じた。
人物描写も情景描写も、なんだか他人事感があって乗れないのだ。
主役格の米ソの2人も感情移入できないし。
この本のあとでいつものバロウズ先生の作品を読み始めたところその差が際立った。
あっちは1行1行が面白いんだよな〜〜〜。
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