を読んだ。青谷真未著。
病院の総合案内で働く佐藤真白は実はアンドロイドである。
彼女はアンドロイドが人間の中に混じっていた場合にどんな問題が起きるのかを検証するために、正体を隠して人間に溶け込んで働いているのだ。
平穏な日々を送っていた真白だったが、ある日佐藤響という青年と出会い、エラーとしか思えない感情が芽生え・・・。
姪っ子に借りた(笑)
そして非常に面白かった。
タイトル通り物語の骨格は恋愛感情なのだが、設定からすればSFであり、構成からすると実はなかなか本格的なミステリーでもある。
なので読んでいて違和感を感じるところは実はことごとく伏線であり、全てに理由が用意されているのだ。
例えば真白はいつか人間になりたいと思っているのだが、化夢宇留仁がそこで気になったのは「人間」の定義の曖昧さだった。
そして「なぜ断るという選択肢を選ばなかったんだ」という台詞。明らかにおかしいのだが、疑いつつ読んでいれなければ気づかずに素通りしていたと思う。
他にもそういうのが山程仕込んである。
そしてラストの意外な急展開。
姪っ子はこの本を何度か読み返していると言っていたが、そりゃあSF耐性もミステリー耐性もない状態の中学生がこんなの読んだらぶっ刺さるわ(笑)
化夢宇留仁が同じ状況だったら一生忘れない記憶の断片になっただろう。
ちうわけで50代のおっさん(笑)でも夢中で読める非常に完成度の高い作品だった。
この著者はまだまだ知名度は低いようだが、これから頭角を現しそう。
しかし姪っ子よ。
この本を人に説明するなら「タイトル通りの内容だけど、それだけじゃない」くらいで十分だ。
今度誰かに説明するときは、隠されているところを全部しゃべっちゃだめたぞ(笑)
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