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2024年07月07日19:29

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タイタニックを引き揚げろ

を読んだ。昨日実家にて。クライブ・カッスラー著/中山義之訳
 1912年4月。沈みゆくタイタニック船内で乗客の一人が乗員に銃を突きつけ、金庫室に案内させ、金庫の中に消えた。
 1987年7月。大統領が秘密の予算を組んで運営してきたシンクタンク、メタ・セクションは東西冷戦を終結させうる計画の実現一歩手前まで進めていた。
しかしそれの実現には希少元素であるビザニウムが大量に必要で、それが埋蔵されている可能性があるのはソ連領のある島だった。
極秘裏に1人の鉱物学者を調査に向かわせたが、ソ連兵に見つかって撃たれてしまうが、彼がソ連に基地に引きずって連れて行かれているところに現れたのはダーク・ピットだった。
救出された鉱物学者によれば、そこに確かにビザニウムはあったが、何者かに持ち去られたあとだった。
そしてそこで見つかった鉱夫の死体は、アメリカでの謎めいた鉱山事故に始まり、最終的にタイタニックにつながる秘密の鍵となった・・・。

 ちうわけで名作と名高い本作だが、噂に違わず最高に面白かった。
これまでのシリーズと比べてもプロットの緻密さは桁違いで、雰囲気も抜群。
特に前半の鉱山事故からタイタニックにつながる過去のベールが剥がれていくところなどは鳥肌モノである。
後半のアクションシーン(?)も、ガッツリ盛り上げたと思ったらダラダラせずにスパッと解決させる切れの良さ。
 登場人物がこれまたどいつもこいつも活き活きしていて、アメリカ側のみならずソ連側の面々も魅力的で、その中でもプレフロフ大佐の顛末は面白過ぎで、彼にはぜひ再登場していただきたいところ。
 また読んでいて切に思ったのが、東西冷戦というのは多くの作家と、数え切れないくらいの読者に非常に大きな恩恵を与えていたということ。
超大国どうしが見えないところでしのぎを削り、一歩間違えると核戦争が勃発してしまうという、まさに冒険小説を書くために用意されたかのような設定(笑)
もちろんあんな状態に戻りたいとは思わないが、当時の作家や読者が羨ましく思えたりした。まあ最近もだいぶあんな感じになってきている気もするが(汗)
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