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2024年05月31日22:06

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アシモフの科学エッセイ3 時間と宇宙について

を読んだ。アイザック・アシモフ著/山高昭訳

第1部 時間と宇宙について
1 1年は何日あるか?

 閏日はなぜ必要なのか?暦はどうやって始まり、変化してきたのか。

 日の出を堺に1日が始まり、月の満ち欠けから1月ができ、季節の移り変わりから1年ができ・・・というのはシンプルでわかりやすいが、ことはそう簡単には収まらない。
でもみんな一度決めたことは変えたがらないから話がややこしくなるんだよね(笑)

2 ものみな始めあり
 時間は単位で細切れにされることで測れるようになったが、1日を測る開始時間はどこに設定すればいいのか?
 ユダヤ教の影響でクリスマス・イブやら大晦日やらが祝われているとか、関係あるようなないような、でも面白い話をはさみつつ、西暦に至るまでの国や時代によって変化する紀元という奇妙な現象を説明。

 結局すごくテキトーなところに収まっている(笑)

3 天上の幻の線
 アジマス(方位角)になぞらえて名前をからかわれるアシモフ家の苦難(笑)から、方位角の話に。

 いかに「地球儀」と「天球儀」ができていったかの話なのだが、途中で真上にある太陽を基準にしているところで赤道と黄道の差が思い浮かび、なんだかもやもやした(汗)

4 天界の動物園
 皆既日食が起きる稀有な条件と、それから連想される天球儀の分割とそれぞれのエリア内に存在する星座。

 いい加減なことがまかり通ることもある(笑)

5 太陽系総ざらえ
 太陽系の各惑星、衛星の発見と命名の歴史。

 こういうのって、天文学以外ではなかなか見当たらない独特のロマンがあって楽しい。

6 ぐるぐる、ぐるぐる……
 月は地球に対して永遠に一方の面しか見せない。それは月が自転していないからだが、見方を変えると自転していると言えなくもない。
それを言ったら地球の自転も曖昧なところがあり・・・。

 化夢宇留仁はこの話を読んで恐ろしい衝撃を受けた。
これまで生きてきて地球の自転1周にかかる時間が24時間だと信じていたのだが、実際は違うのだ!!!
太陽が真上から移動し、再び真上に来るのには確かに24時間かかる。
しかしそれは自転1周の時間とは異なるのだ(汗)!
って、これって常識(汗)?
あなたは知ってましたか?
 ちなみに会社でいろいろな人にこの衝撃的な事実を話してみたが、そもそも1日(24時間)=地球の自転という認識が薄く、反応が全然薄くてショックだった(笑)

7 衛星漫歩
 太陽系の各惑星の衛星が、どれだけ太陽の重力の影響を受けているのか、また衛星が存在するのに適した惑星からの距離はどのようなものなのか。独自の視点で計算してみると、浮かび上がってくる奇妙な衛星・・・。

 月が今の状態で存在しておれるのは魔法のせいかもしれないと思わされるデータ(笑)
また化夢宇留仁的には元々の衛星と捕獲衛星という記述に対し、元々の衛星はそもそもどうやってできたのかがわからなくてモヤモヤした(汗)

8 最初でビリ
 重力は非常に存在感のある力だが、実は発見されたのは最初であるにも関わらず、その手の力の中では最も弱々しい力であるというお話。

 化夢宇留仁は電磁力も核力も全然知らなかったので勉強になったが、化夢宇留仁の脳の限界を越えたようで少し眠くなった(汗)

9 夜はなぜ黒い?
 宇宙が無限だとすると、理論的には夜空は星星の光で埋め尽くされているはずである。
しかし現実は夜空は暗く、黒い。
現実を説明するために様々な理論と観測が繰り返され、やがて宇宙の膨張という決め手にたどり着く。

 夜空が暗いのは理屈に合わないというのはちょくちょく目にする話題だが、それが初めて提唱された当時はまさに衝撃的な理論だったようなのが興味深い。

10 銀河系全体がいっぺんに
 強烈な電波が送られてくる銀河では、銀河の衝突が生じているのがわかったりしたが、それだけでは説明がつかない。
銀河の中心部で恒星の連続超新星化が発生しているのではないかというアシモフの仮説と、それが地球から見えたらどんな様子かという空想。

 化夢宇留仁が思い出したのは「七色星団の決闘」とニーヴンの「銀河の<核>へ」の2つ(笑)

第2部 その他について
11 忘れちまえ!

 世代が更新される事に、新たな科学知識は5倍になる。そんなペースにはついていけないと悲観するアシモフだが、古い数学書を読み解く内に無駄な知識を切り捨てることの重要さに気づく。

 なかなかの暴論に感じるところも多いが、歴史的遺産としてではなくあくまで科学知識としては納得できるところ。
しかし通貨の共通化は国が分かれている以上は難しいだろうと思う。
様々な単位を換算する呪文のような例示部分は完全にギャグ(笑)

12 ものの数じゃない
 ローマ数字をきっかけに、数の表し方を古代に遡って考察する。

 アラビア数字が如何に優れているか、現在アラビア数字だけを使用できる環境が如何に幸せかを噛みしめることができる(笑)
ちうかほんとに0(ゼロ)を発明した人は、全ての人類の中でも最もその繁栄に貢献した人物の1人と言えると思う。

13 e=mc²
 例の方程式を紐解く。

 化夢宇留仁には全然ついていけない領域(汗)
オチの意味もさっぱりわからなかった(汗)

14 エネルギーの一切れ
 1900年に登場した物理学のある理論によって、それまでの科学は「古典科学」となり、それ以降は「現代科学」となった。
それは黒体輻射の結果と理論が合致しないことに端を発し、結果的には「量子」という概念の誕生に導いた。

 ちんぷんかんぷんです!
チンプンカンプン!

15 変りもの歓迎!
 安定した原子であるキセノンを化合させることにより、模倣者が続出する話。

 化夢宇留仁的には化学もさっぱりわからないのだが(汗)、電子の取り合いや共有のイメージはまあまあわかりやすかった。
こんな授業内容だったらもう少し化学に興味を持てていたかもしれないと思う。
いずれにしろオチはピンと来なかったが(笑)

16 反応促進剤
 触媒というものは、それ自体は一切変化しないにも関わらず、ある物質間での反応を劇的に加速する効果がある。

 相変わらず化学式的な説明はチンプンカンプンなのだが(汗)、触媒が経済に及ぼす非常に大きな影響は興味深かった。

17 ゆっくりと動く指
 人間の寿命が延長されていく歴史と、他の生物と比べての人間の長過ぎる寿命の特異性。

 結論として理由は不明で終わっているが、化夢宇留仁的には明白だと思う。
人間の寿命が桁外れに長いのは、人間だけが目前の生命の危機以外の、遥かな未来にやってくるであろう生命の危機を知っているからだと思う。
せいぜい近辺に食料が何日分あるかという未来予測と、いずれは死ぬという現実を認識したうえでの未来予測は質が異なる。

 ちうわけで非常に面白かった(中には全然ついていけなくて少々辛かったものもあるが/汗)。
シリーズの1、2巻目と比べても化夢宇留仁的に興味深く、ついていきやすいテーマが多かったのは大きいとは思うが、アシモフのノリも1、2よりもよかったように思う。
それにしてもこんなタイトルでこんな内容で、読んでいてニヤニヤしたりワクワクしたりさせられる本を書けてしまうアシモフはやっぱり只者ではないと強く思った。
また同等の厚さの小説に比べ、こっちは情報の密度が半端ないので、読むのにやたらに時間がかかるというのにも今回初めて気付いた(笑)
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