を読んだ。神林長平著
火星の無法者の街サベイジの酒場の主カルマは、一見して高貴な身分だとわかる若く美しい女性が1人で訪ねてきたのに驚き、また彼女の要望が最凶の海賊匋冥に会いたいというものだったので更に驚くことに。
彼女シャルファフィンはは惑星ランサスの王女付きの首席女官だった。
そして彼女の望みは海賊匋冥に行方不明になった王女を探してほしいというものだった。
翌日火星に正体不明の攻撃型空母が不時着する。
それこそは海賊匋冥の愛船カーリー・ドゥルガーだった・・・。
というのが冒頭の一部だが、いつものように本の内容を欠片も表していない(笑)
その後もちろん海賊課の腕利き捜査官ラテルとアプロも登場し、著者ならではの形容のし難い展開にもつれ込んでいく。
化夢宇留仁は大昔に一度読んでピンと来なかった感じだったのだが、今回はそういうところもあるにはあるが、大いに楽しんで読むことが出来た。
当時はよくわからなかったが、読み返して確認したのは色々と極端だということだった。
キャラクターの描写やノリはよくあるアニメみたいで実に軽い。
SFかと思ったらファンタジーみたいな要素がぶち込まれている。
かと思うと戦闘シーンやメカ描写になると感動するほどかっこいい。
それらがまとまっているような、アンバランスなような、類型が思いつかない独特さなのだ。
その中でも化夢宇留仁が印象的なのはやはり畳み掛けるような描写によるアクションシーンで、こんなのはこの著者以外では見たことがない。
解説で川又千秋が「そしてやがて、精錬しきれぬ言葉との対決から彼が生み出すものは、必ずやとてつもない装置にちがいない。」と書いているが、そうして生まれてくるのが「雪風」なんだからシャレにならないというか、さもありなんというか・・・(汗)
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