を読んだ。
カート・キャノン著/都筑道夫訳
幽霊は死なず
探偵カート・キャノンは最愛の妻トニの浮気の現場を目撃し、浮気相手の頭を45口径の台尻で殴ったせいで探偵免許を剥奪され、今や酔っ払いのルンペンだった。
そんな彼に息子を探してほしいと持ちかけてきた男がいたが、その男はバーを出た瞬間に何者かに銃殺され・・・。
これはどういうジャンルの小説なんだろう?ミステリー?
確かに犯人は意外と言えば意外だったが・・・。
とりあえず話を聞き出さなくてはならない見ず知らずの女性に過去の話をされてカッとなってぶん殴ったのには驚いたが、その後なぜかセックスになだれ込んだ挙げ句にいい感じになって情報を引き出したのにはもっとびっくりした(笑)
当時のアメリカではこれが普通の交渉なのか(笑)?
死人には夢がない
幼馴染のチャーリー・ダゲラは首を刺されて死んだ。
同じく幼馴染で今は色っぽい女に成長したケイティ・オドネルはキャノンに助けを求める。
チェーリー・ダゲラはこの町に巣食っているチンピラたちのショバ代を払うのを拒否して殺され、ケイティの父親ももう払わないと宣言しているのだった。
目につく相手を片っ端から殴り倒すのを繰り返して事件を解決した(笑)
やはりミステリーとは違う気がする(笑)
フレディはそこにいた
旧友のルディに起こされたキャノンは、彼の義理の妹ベティを探してくれと頼み込まれる。
ところが彼の家に着いてみるとベティが殺されたという連絡が入っていた。
キャノンはベティがよく顔を出していたディウドロップという店で聞き込みをし、彼女が夜の10時頃によく駅の方に向かっていたと聞くが、駅のタクシーも駅員も彼女を見ていないと言う・・・。
この話はちょっとミステリーっぽかった(笑)
善人と死人と
ルンペン仲間のジョオイが頭を撃たれて死んでいた。
中国人のルンペン仲間であるチンクに頼まれてその捜査を始める。チンクは少し前に殺された中国人のハリイ・ツェとジョオイが殺されたのには関連があると言う・・・。
小さな世界で完結するミステリー。
このシリーズの話はどれもそうだが。
死んでるおれは誰だろう
自分の死亡記事を見つけてぶったまげるキャノン。
死体をキャノンだと証言したサンライズ・ホテルのピッギィ・ベギットに詰め寄ると、殺し屋がキャノンを狙っていたことがわかり・・・。
「ルパン三世 ルパンvs複製人間」を思い出した(笑)
なんかいきなり話の荒唐無稽度が上がってちょっと007ぽくなった気も。
おれもサンタクロースだぜ
クリスマス・イブに幼馴染のケイティ・オドネルに呼ばれて再び生まれ故郷の街に帰ってきたキャノン。
彼女の話は同じく幼馴染のアンディ・トラコニという男が手を怪我してしまって仕事ができなくなり、生活保護を受けているのだが、その小切手が盗まれているのを調べてほしいというものだった。しかも被害者は他にも多数存在していた・・・。
ミステリーっぽい話だが怪しい人物が1人しか出てこない(笑)
抱かれにきた女
なんと浮気をして男とメキシコに行ったはずのトニが目の前に。
最初は警戒していたキャノンだったが、元の仲に戻れるという誘惑には勝てず・・・。
思い出だけの存在だと思っていたトニが登場するとは意外だったが、想像以上に酷い女で吹いた(笑)
街には拳固の雨がふる
ルンペン仲間たちが袋叩きに合う事件が連続し、とうとう死人が出た。
キャノンは被害者たちをまわって聞き込みをするが一向に手がかりがつかめず・・・。
どれだけ突然で後ろからでわけがわからなくても、複数ということはわかると思う。
誰もそれに気づいていないのには違和感があった。
1970年代のアメリカの雰囲気が色濃くただよっているところが面白いが、なににびっくりしたと言って、主人公カート・キャノンの設定年齢が30歳というのに一番驚いた。
読んでいて感じるのは完全に40〜50代の精神年齢(笑)
これは当時は早熟だったというのと、今の平均が年齢の割には幼稚過ぎるというのとどちらも影響していると思うが、それにしても30歳でそこまで落ちぶれなくてもと思った(笑)
それとこの著者だが、エド・マクベインまたはエヴァン・ハンターの別名義だそうな。
エド・マクベイン初めて読んだよ(笑)
追記:奥付を見間違えていて、原書は1958年でした(汗)
それなら30歳でも違和感ないわ(笑)
ログインしてコメントを確認・投稿する