mixiユーザー(id:462499)

2022年09月08日20:54

61 view

地獄島の要塞

を読んだ。
ジャック・ヒギンズ著/沢川進訳
 元英国海兵隊員で、今では相棒モーガンとともに海綿採りをしているジャック・サヴェージは、海底に沈んだイスラエルのミラージュ3とパイロットの遺体を確認した。
ギリシャ軍はそれを重要な収穫とみなしていたが、機体は何者かに爆破されてしまい、それはジャックの大きな転機につながるのだった・・・。

 結論から言うと、まあまあ面白かった。
上記の冒頭の展開のあと、ジャックは予想外の行動に出る。
関係者からもなんでそんなことをしたのかといぶかしがられ、化夢宇留仁もなんでかよくわからなかった。
というのもその行動を起こすに至ったジャックの心情が書かれていないのだ。
なので化夢宇留仁はさては「廃墟の東」と同じく主人公に秘密が隠されているパターンかと想像した。
そして全然違った(汗)
このシチュエーションで化夢宇留仁の読み方が少しずれてしまった気がする。
変な行動をしてその裏がないのであれば、それをやった理由を書いてほしいと思う。
なにしろ本書はジャックの一人称なのだ(汗)
 タイトルにも文句がある。
「地獄島の要塞」というタイトルから想像する内容とはあまりにもかけ離れすぎている。
タイトルから想像する内容を期待すると、ものすごく的はずれなことになってしまうのだ。
そして原題の「Night Judgement at Sinos」(シノスの夜の審判)も気に入らない(汗)
シノスという島が出てきて、これが要するに「地獄島」なのだが、そもそもこの島は物語にメインで関わるものではないのだ(汗)。
「エーゲの夜の審判」ならまだ納得がいくのだが。
 いきなり文句ばかり書いたが、面白くないとは言わない。
特にいいのはジャックの相棒モーガンと、ホテル経営者ヤンニ・キトロス、ジャックに協力するトルコ人のカシムのキャラクターで、中でもカシムは頼りになりすぎていい奴すぎて夢に出そう(笑)
逆に微妙なのはヒロインのサラ・ハミルトンとその義兄ディミトリ・アレコで、特にアレコの顛末にはあごが落ちた。
予想を裏切る展開という意味ではなかなかハイレベルな作品だろう。
 上記のキャラクター以外では化夢宇留仁が面白いと思ったのはエーゲ海の様子そのもので、赤狩りが渦巻く当時の世情と、一見のんびりしているエーゲ海の島々の描写のコントラストが興味深く楽しめた。
ちうわけで総評としては「まあまあ」(笑)
そうそう、カシムが振る舞ってくれた浜辺フルコースがすごくうまそうだった(笑)
振る舞われたジャックは心情的にそれどころではなく、ちゃんと楽しめなかったのが残念だったが。
3 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2022年09月>
日 月 火 水 木 金 土
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930 

最近の日記

もっと見る