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2022年06月24日20:39

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夜歩く

を読んだ。横溝正史著。
 三文探偵小説家の屋代寅太は大学で知り合った仙石直記から、腹違いの妹が画家を銃撃する事件を起こし、その後その画家と結婚しようとしていると聞いて面食らう。
話を聞けば妹八千代のところに傴僂の男からの奇怪な手紙が続け様に届いており、彼女は画家をてっきりその手紙の差出人だと思ったのではないかということだった。
その画家蜂屋小市は傴僂だったのだ。
仙石の誘いで彼の家である古神家に行くと、いきなり噂の鉢屋が仙石の父親に斬り殺されそうになっている修羅場と遭遇し・・・。

 金田一耕助シリーズの初期作品であり、時系列としては「獄門島」のあとで「八つ墓村」の直前というということになる。
この作品の特徴は実にオーソドックスなミステリと見せかけて、ほとんど掟破りとも言えるトリックを畳み掛けてくるところで、死体が見つかり、それはそっくりなAさんとBさんのさてどっち?と謎を提示しておいて、それってあり(汗)?と思わせる真実を用意しているのは小手調べで(笑)、ラスト近くでそれまでの何もかもを吹き飛ばすような怒涛の展開を見せるのだ。
あとから振り返って考えてみれば、確かにそうでなければ物語上不要と思われる不自然な設定や、提示された謎への根拠に薄い追求の浅さなど、伏線的なものは見て取れるのだが、しかしそれでもいくらなんでも無法すぎる(笑)トリックだと思う。
 しかし結果面白かったのでよし(笑)
前に無法すぎるミステリとして「裁くのは誰か?」の感想のところで書いたのとちょうど逆で、ルールやらなんやらはさておいて、面白かったら「白」である(笑)
・・・ところで最後に死んだあの人って、死因はなんなの(笑)?
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