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2022年05月04日19:46

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ロボット物語

 アシモフのロボット物を読んだらこれを読むようにと言うポール・ブリッツさんのお達しに従って読んだ(笑)。2022年5月3日。実家にて。
スタニスワフ・レム著/深見弾訳

三人の電騎士
 宇宙創造士が氷晶人を創り出し、氷晶人は極低温の氷晶星を作った。
氷晶星の美しさは宇宙に轟き、その宝を強奪せんとする電騎士真鍮氏、電騎士鉄氏、電騎士石英氏を呼び寄せた。
極低温の世界で激しい戦いが繰り広げられたが・・・。

 落ちが冷静すぎる(笑)
それは言わないお約束だったんじゃないのか(笑)

ウラニウムの耳当
 宇宙創造士が星々に明かりを点じ、その後の監視を弟子に命じて出かけていった。
弟子は2000年待ったがなんの変化もなく、しびれを切らして星をいじくりまわし、燃え尽きさせてしまい、師匠に怒られるのを恐れて逃亡。
戻ってきた宇宙創造士は残った材料で星を作り直し、その1つであるアクチヌリア星には白金人の大王国が興り、支配者摩天王が圧政を敷いていた。
若き発明家炎火は摩天王の支配を覆すために暗号を使って仲間と連絡を取るが、ミスによって投獄される。
そこに戻ってきた宇宙創造士は・・・。

 「血のめぐりの悪い連中」の件とか、変に現実的なところもあったりして、スケールが大きいのか小さいのかよくわからないところが面白い。

自雷也エルグが青瓢箪を打ち負かす話
 コレクターであるボリダル大王は究極的に珍しい生物ホモス・ヒトを手に入れるが、それは王の娘を騙して彼女の知性を捲く鍵を奪って逃走する。
翌朝娘が目を覚まさないので異変に気づいた王は嘆き悲しみ、ホモス・ヒトを探し出して娘の鍵を取り戻した者に娘を后として娶らせ、王位を譲ると宣言。
それに応えて世界中から英雄豪傑が集結。
彼らはホモス・ヒトを探す旅に出るが・・・。

 英雄豪傑たちの失敗しまくる探索の旅がどれもこれも面白い。

ビスカラル王の財宝
 財宝自慢の王の前に宇宙創造士が現れ、財宝の目録を見せてもらえばただちに宝物殿にない宝石をお目にかけましょうと言う。
目録を見た彼は王に生きている宝石を披露するが、それが土塊に戻ったのを見て王は激怒し、宇宙創造士に3つの試練を切り抜けなければ死刑にすると宣言する。
その試練は宇宙創造士をもってしても困難なものだったが・・・。

 最後の試練がターミネーターの世界っぽくなって、それまでの試練と趣が違いすぎて面白い。

二匹の妖怪
 銀人の都エテルナを中心としたエネルグ王朝は惑星を覆う磁気渦流と重力濠に守られて繁栄していたが、代々王が受け継ぐ銀の笏には「妖怪が不滅なれば、即ちそれは存在しないか、もしくは二匹存在することなり、為す術なかりせば、これを打ち砕くべし」と刻まれていた。
果たしてそこに強大な妖怪が現れ・・・。

 3体の対妖怪用ロボットと妖怪との戦いが見どころで面白いが、オチが・・・(汗)
その忠告いる(笑)?

白い死
 惑星を覆う体節王に護られているアラゲナだったが、地表に人間のものと思われる宇宙船の残骸を発見し・・・。

 「二匹の妖怪」でもそうだったが、この世界の「人間」が恐ろしすぎる。
執筆当時、レムはこの「人間」をどんな思いで創り出したのだろうか・・・。

星雲が逃げだすにいたったいきさつ
 2人の宇宙創造士の知性ロボット対決がやがて・・・。

 超巨大ロボットと超微小ロボットの対決の様子が面白い。

電竜と闘った電算機の話
 サイベラの君主ポレアンデル・パルトボンは国中を思考機械だらけにし、それ以上に軍備に力を入れていたが敵がいないので仕方なく敵も作って戦争に明け暮れていた。
ある時月に電算機を送ってそこに敵の軍事基地を作れば面白いと思いついて実行するが、月の電算機は「電子飛翔をやれ」という命令を「電子飛龍を作れ」と聞き間違い、かくして月に最強の電竜が生み出され・・・。

 電算機からとにかく電竜が増えるアイデアばかり出てくるのが面白く、そうじゃないいけてそうなアイデアは言いかけたところで故障するとかほとんどコント(笑)

治水帝の御意見番
 水中に活路を見出した珍しい星界種族アルゴナウチス人の王は側近に跡継ぎを創造するように命を出すが、側近たちはお互いに跡継ぎを自分の思い通りにコントロールして実権を握ることしか考えていなかった。
結局協合して跡継ぎが小さいものを愛するようにプログラムし、側近の1人であるプログラミストのジオプトリクは、他の者に比べて身体が大きかったので、鋳掛屋のフロトンに身体を小さくする改造を命じるが・・・。

 ドタバタ(笑)

自動馬太(オートマタイ)の盟友
 危険な旅に出かけるロボット、オートマタイは、発明家から旅の道連れとなるエレクトロフレンドを購入し、耳に詰めて旅立つ。
エレクトロフレンドは発明家の言う通りいつも励ましてくれたり意見を言ったりして力になってくれたが、オートマタイの乗った船が沈没してしまい、なんとか孤島に辿り着くも、脱出の手段が無くなり・・・。

 いつも冷静な友達というのも考えものという話(笑)

乾坤王と賢者たち
 退屈していたエパリダの乾坤王は、彼を楽しませられなかった道化師たちを全員処刑し、次は有徳の聞こえ高い3人の賢者を呼び出した。
賢者たちはなんとか王を満足させようと話を聞かせるが・・・。

 宇宙は落書き。
そうかもしれない(笑)

殲滅王物語
 臆病な殲滅王は恐れていた未来の予言を見てしまい不安の塊と化し、血の繋がりのあるものは全て処刑し、更に国と自分を同化させることで全てを見ることができるようになって一安心するが、悪夢に悩まされ始め・・・。

 この一言を執拗に書き出している。
疑心暗鬼はキリがない(笑)。

 全編予想よりも御伽噺感が強い上に描写が想像できる範囲を超えまくっており、アメリカの執念で作った昔のアニメ映画みたいな画面で観てみたいと思った。
またやたらと変な漢字が出てくるのだが、これはポーランド語の単語合成で作られた名詞を英語で並べるわけにもいかず、苦労の末に生み出されたのだろうと想像でき、趣があっていい。
ちうかこの世界の住人はロボットと言えるのか???
少なくともアシモフと比べる内容ではないと思った(笑)

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