を読んだ。昨日。
ゲイル・キャリガー著/川野靖子訳
イタリア系の父を持つオールドミスであるアレクシア・タラボッティは、舞踏会で全く食事が供されないことを大いに不満に思い、図書室に隠れて糖蜜パイを持ってこさせていた。
そこに現れた吸血鬼は、あろうことかアレクシアに襲いかかった。
吸血鬼のくせに彼女が「魂なき者」であると知らないらしく、彼女に触れた途端に能力が失われたのに驚き、それでも血を吸おうとした結果ヘア・スティックを胸に打ち込まれて死亡することになった。
捜査にやってきたロンドンの人狼の元締めであるコナル・マコン卿はアレクシアの気の強さに辟易する。
アレクシアは家では厄介者扱いされており、気を許せるのは友人のアイヴィくらいで、2人で散歩していたところに話しかけてきたのはナダスディ伯爵夫人のドローンで、アレクシアを城に招待した。
アレクシアはウェストミンスター吸血鬼群の女王の城に行く前に、ロンドンで最高齢の吸血鬼であり友人のアケルダマ卿に相談し・・・。
最初なんだかチャラチャラしていると言うか、ラノベっぽいというか、読んでいてもう一つのれないかもしれないと思って焦った。
なんでかシリーズ9冊をまとめて落札していたのだ(汗)
しかし読み進むに連れ、だんだんキャラが立ってきて面白くなって一安心。
ヴィクトリア朝ロンドンが舞台だが、上記の通り吸血鬼やら人狼やらが生活に溶け込んでいる世界である。しかしこれはそんなに昔からではなく、また他の国では状況が異なるというのが面白い。
キャラクターでは人狼のマコン卿、吸血鬼のアケルマダ卿の2人が双璧だが、他もそれぞれ魅力的に描かれている。
ちうか先日読んだ「裏切りの氷河」ではヒロインのことを「都合のいい女」と書いたが、こっちはこっちで家では虐げられている主人公が実は人狼や吸血鬼の重要人物と友人であったり恋人であったりと、いかにも女性視点の願望充足感があって面白い。
「都合のいい人狼」(笑)
ほぼキャラクター小説と言える内容だが、物語もうまく興味を引き続けるように考えられていた。
全体的にはコミカルな雰囲気なのだが、女性作家ならではというか、女性視点の官能描写が多く、後半はなんだかポルノみたいでもあった(笑)
ちうわけで様々な要素をミックスしてうまいこと料理してある感じで、軽めのエンタメ小説として楽しむ分には十分な内容で面白かった。
ちなみにオールドミスと呼ばれている主人公だが、あくまでヴィクトリア朝時代の話で、現代で言えばピチピチギャル(笑)である。
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