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2022年01月03日18:08

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宇宙大作戦 地球上陸命令

を読んだ。ジェイムズ・ブリッシュ著/伊藤哲訳
 TVシリーズのノベライズ。1992年9月5日に一度読了しているものの再読。
トリブル騒動
 クリンゴンの領域の近くで優先度A1の緊急信号を受信し、急いで宇宙ステーションK7に駆けつけるエンタープライズだったが、なんと呼び出した理由は新種の麦クアドトリティケールの警備のためだった。
怒るカークだが、宇宙艦隊司令部からも司令を受け、仕方なく警備をつける。
一方ウフーラはステーション内のバーで毛の塊のような可愛い生き物を見つけており・・・。
 例の話である(笑)
基本的にテレビに忠実な内容になっているが、テレビよりもテンポがいいのであっという間に読み終わる。

最後の決闘
 奇妙なブイがエンタープライズの進入に対して警告を発するが、それで引き下がっては任務にならないと無視して前進し、惑星メルコートに転送上陸する。
しかしメルコート人は警告を無視した罰として、カークの脳内にあった方法によっての死刑を宣告する。
ふと気づくとカーク、スポック、マッコイ、スコット、チェコフは1881年10月26日のアメリカ西部、アリゾナのトムストーンの街にいた。
そこではOK牧場の決闘が迫っており、カーク達はその決闘で敗北したクラントン一家の役割を与えられていた・・・。
 これもだいたいテレビに忠実だが、建物が全部ハリボテというような表現はない。
やはりテレビの方は予算の関係か(笑)

最終破壊兵器
 NCC-1017コンスティテューションからの救難信号を受けて惑星M370近辺にやってきたエンタープライズだが、コンスティテューションの姿がないばかりか、M370まで消滅していた。
なんとかコンスティテューションを見つけるが、艦は大破しており、生存者は艦長のマット・デッカー准将だけで、残りの乗員はM370に転送で避難していたという。
その破壊をもたらしたのは、古代文明が作り出した最終破壊兵器だった・・・。
 この話は少々テレビと展開が異なり、デッカー准将の特攻は無くなって生き残る。
しかし小説版の方が論理的でよかった。

地球上陸命令
 核戦争の引き金になるのを一歩手前で阻止できた事件を調査するために1968年の地球の軌道上に来ているエンタープライズ。
ところがそこに1000光年以上先からの転送ビームが。
転送台の上に現れたのは、20世紀の背広を着て黒猫を抱いたセブンという男だった・・・。
 元々他のTVシリーズのキャラクターの顔見せを兼ねた話で、テレビでも非常に奇妙なエピソードになっていたが、それは小説でも変わらず。
しかし猫ギャル(笑)は一瞬正体を表しただけで、実はセブンも操られているのを知らないという面白い設定になっていて面白かった。

鏡像世界
 惑星ハルカンで資源の交易に関する交渉を行うカークだが、ハルカン政府代表は首を縦に振らない。
一旦あきらめてエンタープライズに戻ろうとする一行だが、磁気嵐の影響で転送に不備が生じ、鏡像宇宙の自分自身と入れ替わってしまう。
鏡像宇宙の宇宙艦隊はこちらの世界とは正反対の性質を持っていた・・・。
 これもだいたいテレビに忠実だが、いくつかのシチュエーションがカットされたり変更されたりしている。
例えばチェコフによるカーク暗殺未遂はカットされているし、元の世界にやってきた鏡像世界の4人組の様子を見せるシーンは無い。
テレビではカークはパイク船長を殺害して船長になっているが、小説ではカール・フランツ大佐を殺害した結果となっている。
 最も大きな変化はマルナ・モローがいないことで、テレビではあの淫猥な雰囲気がよかったのだが、小説では楽しめそうにないのでまあいいか(笑)

金曜日の子供
 クリンゴンの領域近くにある惑星カペラ4号に鉱物資源の発掘権獲得のために上陸した一行は、現地の酋長と会見し色よい返事をもらえるが、夜になって襲撃があり、酋長が弟によって殺されてしまう。
酋長の子供を妊娠しているとして酋長の妻のエリンも殺されそうになったところを助け出すが、彼女はマッコイの手を振り払い・・・。
 テレビと似たような展開だが、カペラ4号星の住民たちがより凶悪になっており、エリンのビッチぶりも超パワーアップしており、テレビでは赤ん坊を置いて逃げ出したが、こっちでは赤ん坊を殺そうとしている連中に差し出してしまう。
またクリンゴンは話に影響してはいるが、テレビのように姿を表さない。
 この話はテレビの方がケレン味があって面白かった。
ちうか小説はほんとに原住民が凶悪すぎる(汗)

狂気の季節
 スポックの様子がおかしい。
いらいらしており、食事もとらず、挙句の果てにスープを投げつける。
スポックに事情を聞いても話さない。そして休暇を願い出、ヴァルカンで静養したいと言う。
任務に間に合うためにはヴァルカンに向かう暇は無かったが、少しだけ事情を聞き出すことができたカークはエンタープライズをヴァルカンに向ける。
 ヴァルカン人の発情期が初めて語られるエピソードで、ほぼテレビと同じ展開。
しかしテレビを観た時も思ったが、このあとのスポックの罪悪感の方が心配である(汗)
そうそう、これはテレビでもそうなのだが、結局ポン・ファーの原因は解消されてないんだけどいいのか(笑)?

 全体的に非常にテンポがよくて読みやすかったのが意外だった。
なにしろテレビ7話分を収めているのだから当然かも知れないが、描写や演出はあっさりめながらダイジェストっぽく感じることはなかった。
他のも読んでみよう。
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