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2021年12月05日11:26

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恐竜ラウレンティスの幻視

を読んだ。梶尾真治著。短編集。

地球屋十七代目天翔けノア
 ある惑星に突然現れた直径30mの球体。それは地球屋で、植民地で地球のことを忘れ去った人々に地球のことを紹介しようというものだった・・・。
 悪くない雰囲気に悪くないオチ。最後のオチはいるのかいらないのか。
悪くはない(笑)

恐竜ラウレンティスの幻視
 数頭のディノニクスが未知の知性から「知性珠」をさずかる。
彼らはその後どうなってゆくのか、時空を超えた幻視を観るが・・・。
 あのままだと5500万年持ちませんが、「それ」の説明は能力のそれであって、予言ではなかったということ?
ちうかあれだと5500万年先の絶滅が早められているので、選択の余地がないような・・・。

発電の日
 あらゆることが自動化された未来。しかしそれには膨大な電力を必要とし、月に2度の「発電の日」に人間自らが発電することでそれを補っていたのだが・・・。
 自動化未来の描写のほとんどが実現されているのにちょっとびっくり。「ファクシミリ新聞」には苦笑させられたが。
オチは・・・これオチてる?

あぶきっちん
 会社から帰り、ルンルン気分で特別料理を作り始める女性。しかし彼女の好みは他と少し違っていた・・・。
 化夢宇留仁は基本的にグロ描写は平気なのだが、そういうのを食べるという描写にはトコトン弱い。
本作は筒井の「俗物図鑑」に出てきた某評論家に並ぶ気色悪さで、化夢宇留仁に実際に吐き気を覚えさせた2つ目の作品ということになる(汗)
ほんとに読むのがつらかった(汗)

無実の報酬
 女に興味の無かった会社員が、突然病院に連行される。
「配偶者出産男女同時体験均等法」の初の強制執行の対象に選ばれたのだ。
しかし彼には配偶者などおらず・・・。
 ショートショートとしては悪くない。

紙風船
 自殺未遂で病院に担ぎ込まれた男が夢を見る。その夢には古風な姿の見たことのない少女が登場し・・・。
 悪くない。これといって突き抜けたたところも無いが。

芦屋家の崩壊
 芦屋家の古い家に残っているのは芦屋二郎1人だけだった。
年金ぐらしの二郎は毎日なにをするでもなく過ごしていたが、ある嵐の夜、芦屋家に訪ねてきたのは不思議な小男だった・・・。
 これはなかなか雰囲気がよくて楽しめた。

時尼に関する覚え書
 少年の頃に出会った年配の女性は、彼に指輪を渡した。
その後の少年の人生で彼女は何度も姿を表し、そのたびに若返っていった。
やがて彼は彼女が・・・。
 設定による制限をうまくドラマに落とし込んでいて悪くない。

 ちうわけでまあまあ悪くない感じだった。ちょっと古びているところが多めかも?
化夢宇留仁にとっては「あぶきっちん」の衝撃が大きすぎてそれ以降の作品にあまり乗れなくなっていたというのもある。
解説では「あなたも本書を読んで、すばらしいSFとの出会いのおもいでをつくってください。」とあるが、化夢宇留仁にとっては思い出したくないおもいでを作る結果になった(汗)
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