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2021年11月16日21:59

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SAS プリンス・マルコ・シリーズ イスタンブール潜水艦消失

を読んだ。ジェラール・ド・ヴィリエ著/伊藤守男訳。
 イスタンブールのボスポラス海峡近くのマルマラ海で、演習中だったアメリカの最新原子力潜水艦が消息を絶つ。
ソ連の潜水艦に撃沈されたとしか思えない状況だったが、ソ連の潜水艦がボスポラス海峡の厳重な監視網をくぐり抜けてマルマラ海に到達できるとは思えない。
数日後ダイバーの死体が引き上げられ、その死体の装備にはキリル文字が。
調査のために派遣されたマルコ・リンゲはまず消失した潜水艦の元乗員であるワトスン大尉と接触しようとするが、彼を観たのはホテルの窓外を悲鳴を上げながら落下していくのが最初で最後となった・・・。
 プリンス・マルコシリーズ本来の第1作である。
しかしいきなりマルコはこの仕事を始めて20年になるという。前に読んだ第49作では一体何歳だったんだ(汗)?
 さすがに第1作だけあって、文章や話の運びなど、49作目(笑)と比べるとぎこちないところも目立つが、とにかく女に目がない主人公、どいつもこいつも魅力的なキャラクター、ユーモラスながらシリアスという本シリーズならではと思える特徴は十分に備えていて、とても面白かった。
また本作で第2の主役と言えるのがトルコの殺し屋エルコ・クリサンテムで、彼の初登場時はこんな感じである。
”エルコ・クリサンテムはイスタンブールきっての良心的な殺し屋だったが、生活は食うや食わずだった。”
てな感じである(笑)
本作はマルコの活躍というよりも、殺し屋クリサンテムの散々な顛末と言った方が正しいかもしれない(笑)
またヒロインも続々と出てくるが、中でも強烈なのがダンサーのライラで、彼女が出てくるだけで活気が出て楽しくなる上に、マルコが殺し屋に手も足も出ないところを、殺し屋に襲いかかって顔をひっかき手首に噛み付いて撃退するというガチな活躍&マルコの情けなさがよく分かるシーンも(笑)
最後のドアを開けた時の様子も最高だった。
他にも愉快な元海兵隊員2人組とか、とにかくキャラクターが面白い。
 ちうわけで最初からとても面白く、そしてスパイ物にも関わらず007シリーズとは全然違う方向を目指していたのがわかったのが収穫だった。
次巻を読むのも楽しみ♪
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