を読んだ。アーサー・C・クラーク著。伊藤典夫訳。
宇宙飛行学会議議長の座を降りたヘイウッド・フロイドは、ソ連の宇宙船がディスカバリー2号よりも早く、遺棄されたディスカバリー号と木星近くに存在する巨大なモノリスと接触するという情報を受け取る。
もう自分には関係のない話だと思っていたのだが、結局彼はソ連の宇宙船アレクセイ・レオーノフ号に同乗することに。
ところが更に中国の宇宙船が恐ろしいスピードでレオーノフ号を追い抜いてゆき・・・。
色々とややこしいのだが、本書は映画版「2001年宇宙の旅」の続編である。
したがってディスカバリー号が遭難したのは木星ということになる。
前作「2001年宇宙の旅」は実質はスタンリー・キューブリックとの共著といえるものだったが、本作は完全にクラークの単独作品である。
そもそも執筆の条件の中にキューブリックを絡ませないというのがあったという(笑)
物語としては完全に前作とつながっているが、全編クールな雰囲気だった前作と比べ、本作は熱い展開が繰り広げられ、クラークらしい感動的なシーンも多い。
例えば中国船の重力ブレーキ成功への拍手であったり、中国船の推進剤量を無視しているとしか思えなかった速度の謎、そしてソ連船内でロシア人たちと少数のアメリカ人達が一緒に「エイリアン」を観ていたり(笑)
化夢宇留仁は前に映画版を観ていたのだが、ストーリーの大枠は原作のままだったようだ。
後半のこれぞハードSFと言える展開も大いに盛り上がるし、復活したハルの態度とその結末も、そしてまさかの木星むにゃむにゃ(笑)といい、全編とてもおもしろく読めた。
要するに流石クラーク先生としか(笑)
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