mixiユーザー(id:462499)

2021年10月30日18:10

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エコープラクシア(上下)

を読んだ。ピーター・ワッツ著。嶋田洋一訳。
 宇宙船テーセウスが異星生命体と接触してから7年、研究施設で吸血鬼が所員を皆殺しにして脱走した。
 その少し後、オレゴンの砂漠で生物相の調査をしていた生物学者ダニエル・ブリュクスは、戦闘用ゾンビの接近を探知し、両球派の修道院に逃げ込む。
修道院では確保していた人工竜巻で進攻者たちを撃退するが・・・。
 ちうわけで「ブラインドサイト」の続編である。
あの尖りまくっていた前作の続きなので、やっぱりこっちも尖りまくりで、とりあえず感情移入できるキャラクターは1人もおらず、ドラマツルギー的なものも一切ないのも同様。
しかし今回は主人公が特に特殊な能力を持っているわけではなく、巻き込まれ型っぽい展開になるのでまだとっつきやすいかも。ただし主人公の視点でもわけがわからない状況が続くので、結局読者もわけがわからないのだが(笑)
砂漠でデジタル遺伝子(?)を持った生物の調査をしていたら、いきなり徒歩で秒速9mで迫ってくるゾンビの大群に包囲されるのだ。
その後知らない間に巨大宇宙船に乗り込まされているのだ(笑)
 物語としては巨大宇宙船「茨の冠」に乗ってテーセウスが消息を絶った太陽系外縁部に向かうのかと思いきや、テーセウスにエネルギーを補給していたイカロスがある太陽近辺でグズグズしていたのが意外で少し残念だった。
で、結局「ブラインドサイト」から続く謎に関してだが・・・
<ネタバレ>
 基本的に一番の謎である異星生命体の目的は不明なまま。
前巻の主人公シリの父であるジム・ムーア大佐が主要キャラクターの1人なのだが、彼が前巻の最後にシリに語りかけるシーンが別視点から描かれる展開が無かったのが納得いかない。
最後のオチだが、ダニエルの役目はいいとして、その役目が必要だという理由が存在しないのが納得いかない。
そんなまどろっこしいことをしなくても目的を達成することは簡単だということは、前巻の冒頭の出来事でわかっているのに。
 ちうわけで色々と納得がいかなかったが、こういうタイプの作品ですっきりと終わってくれるとは元々思っていないので、ある意味予想通り。
相変わらず内容の割には読みやすいし、ちょっととんがったSFを読みたいというときには悪くない選択肢のように思った。
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