mixiユーザー(id:462499)

2021年08月13日13:13

105 view

八つ墓村

を読んだ。横溝正史著。
 落ち武者を匿った小さな村で、村人達の心変わりによって落ち武者8人が皆殺しにされた。
その後その村には奇怪な事件が続発し、落ち武者の祟りのせいだと考えた村人達は落ち武者の遺体を掘り返し、8つの墓に埋葬した。
大正になって八つ墓村と呼ばれるようになったその村で、田治見家という最も裕福な家の主が妾が逃げ出したことを発端に発狂し、手当たりしだいに村人を惨殺する事件が。
そして戦後、神戸に暮らす寺田辰弥という青年は、自分がラジオで探されている尋ね人だと知らされる。
その内容は彼には記憶も無い故郷に帰り、田治見家を継いでほしいというものだった。
彼を迎えに来た祖父と弁護士事務所で会う辰弥だったが、そこで祖父が毒殺されてしまい・・・。
 端折りまくってプロローグを書いたのにこんなに長くなった(汗)
タイトルはみんな知ってるだろうし、多くの人は内容も覚えていると思うのだが、今時の30代くらいになると全然知らなくてこっちがびっくりしたりするのだ。
で、記憶にある限りは横溝正史を初めて読んだ(子供の頃になんちゃら島(笑)を読んだような気もするのだが)のだが、非常に面白かった。
上記プロローグのあとは舞台を八つ墓村に移し、連続殺人事件と地下迷路の冒険につながってゆくのだが、描写の一つ一つが面白いし、登場人物もどいつもこいつも面白い。
 意外なことに非常に文章が読みやすいというのにも驚いた。
海外翻訳物を多く読んでいてたまに日本作家を読んだらそう思うのは当然ではあるのだが、それにしても乾いた紙にインクが染み込むように文章が頭に入ってくる。
そして台詞回しが凝っていて、むしろ映画の台本を読んでいるような気にもなる。
特にお気に入りは小竹小梅の双子おばあちゃんの会話で、思わず朗読して楽しんだ(笑)
 そして金田一耕助だが、この話ではびっくりするくらいなにもしない。
いるだけ(笑)
しかしそこがいい感じにミステリー色を紛らわせて、冒険小説として大いに楽しませてくれる。ちうかこの作品は明らかにミステリー風ゴシックホラー風冒険小説である。
ただ本作が角川文庫の横溝正史の最初の巻になっているのはどうかと思う。その前に発表された「本陣殺人事件」「獄門島」「夜歩く」では金田一はちゃんと活躍しているらしいし、八つ墓村本編でも今回の事件が「夜歩く」事件のすぐあとのことだと語られているのだ。
まあ単純に本作が特別面白かったから最初にしたのだとは思うが。
 最後に蛇足。
表紙がかっこよすぎる(笑)
 追記20210815
神戸から八つ墓村に引っ越したらモテモテ天国だったという転生モノみたいな側面もある(笑)
2 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2021年08月>
日 月 火 水 木 金 土
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    

最近の日記

もっと見る