mixiユーザー(id:462499)

2021年07月16日20:27

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火星の幻兵団

を読んだ。
 プターンの王女スビアに愛の告白をしたカーソリスだったが、彼女にはすでに許嫁が決まっており、無残に玉砕した。
がっかりしてヘリウムへの帰途に着いたカーソリス。
その直後突然スビアがさらわれてしまう。
ヘリウムでスビアが誘拐され、自分がその嫌疑をかけられていると知ったカーソリスは、父カーターの命で早速調査に取り掛かる。ところが彼の飛行艇に何者かが細工を施しており・・・。

 これまでカーターの1人称で3部作を構成した火星シリーズだが、4冊目である本巻はカーターの息子であるカーソリスが主人公で、文章も3人称となっている。
いつものようにたちまち事件が発生して怒涛の展開になだれ込んでゆくのだが、本作のポイントは表題の幻兵団である。
なんか適当な科学技術で幻の兵士たちが生み出されるのだろうと思っていた化夢宇留仁の予想は完全に裏切られ、そのシンプルすぎる仕掛け、精神力と暗示!に驚嘆。
更に全てが精神力によって存在するという超現実論者と現実論者の珍妙すぎる議論の中身にひっくり返り、神様があっさり手懐けられて卒倒し、そしてそれらは文字通り1人で大隊クラスの戦力を持つ強力な助っ人の誕生につながるという超魔術ショーに鼻血ブー(汗)
化夢宇留仁は本当にバロウズという作家をなめていた。なにしろ古いし元祖だし、毎回ありきたりなスペースオペラが展開するのだろうと思っていたのだが、とんでもない。
毎回びっくりさせる仕掛けを用意し、先が読めないプロットでぐいぐい引っ張る超プロフェッショナルエンターテイナーである。
いやほんとびっくりした。
そして結局幻と食料の関係の結論はどうなったんだ(笑)?
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