1985年製作、モントリオール国際映画祭審査員特別賞受賞作品。
監督は巨匠チェン・カイコー。
そして撮影監督がなんと、これまたあの巨匠チャン・イーモウ(;゚Д゚)!
1984年、中国。
天安門広場前で行われる建国35周年記念国慶節閲兵式。
中国の威信の発揚の場である重要な国家的行事であり、ここでのパレード行進に参加する兵士達には、完璧な行軍姿勢と正確な隊列が求められる。
このパレードの参加部隊の李偉成(王学圻)らの兵士は、その完璧な行進の訓練ため、集団合宿生活を送ることとなり、延べ一万キロに及ぶ歩行訓練を行う。
そしてついに、閲兵式の本番の日を迎えるのだった・・・
中国や北朝鮮といった社会主義国の軍隊では、個人の自由よりも、組織の厳格な規律が求められる気風(?)のせいか、そのパレードの隊列行進も、一糸乱れぬ正確さ。
こんなに大人数の手足の動きが、まるで機械仕掛けのように全員ピッタリ重なる・・・スゴイです。ある意味、芸術的です。
想像するに、もしも本番で誰か1人でもコケたりしたら、国家行事において国の尊厳を傷つけたことになり、本人だけでなく、部隊長も厳しい処分が下されるでしょうね・・・下手すると国家反逆罪なんかに問われて銃殺刑にされたりして(-_-;)
いずれ、そうした点からして、中国では他国の軍隊とは隊列行進に対する緊張感や真剣度がまるで違います。
本作「大閲兵」は昔、WOWOWのオンエアで観ましたが、感動のスポ根ドラマ、かつ、セミドキュメンタリータッチだったと記憶してます。
厳しい訓練に耐える青年兵士達は、決して強制・命令されてではなくて、隊列行進に参加できる栄誉を求めて、自らそれに向かっていく・・・という感じ。
もっとも・・・
本作は事前に中国共産党や軍から色々と修整を命じられて、公開までかなり時間がかかったらしいです。
もともと中国政府批判のメッセージ性のある作品では決してなかったらしいですが、想像するに、
「式典のため、歩行訓練を延べ一万キロも行わせる」
という客観的事実自体が、強権的、非人間的なイメージがあるため、党や軍上層部ではそれを少しでも払拭させようとした・・・のかもしれません。
この作品は現在DVD化されていないし、WOWOWで観たのもかなり以前ですが・・・月曜日の事務所の開所式で、ふと、思い出しました。
(完)
(追記)
昔は、オリンピックの開会式で、各国選手団はキチンと整列して入場行進してましたが、今では選手は全く整列せずに各自が自由に観客席に手を振ったりして入ってきますね。
僕からすると、い く ら な ん で も 規 律 が な さ 過 ぎ という気がしないでもありません。
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