を読んだ。2014年6月28日。L・スプレイグ・ディ・キャンプ著。岡部宏之訳。ハヤカワ文庫。
アメリカ人の考古学者マーティン・パッドウェイは、現代のローマからいきなり535年の古代ローマにタイムスリップしてしまう。
現代に戻るのを断念したマーティンは、その後に来るはずの暗黒時代を避けるために、現代(と言っても1941年/笑)の知識を総動員して近代化に勉めるが・・・。
とりあえず滅茶苦茶に面白い小説である。
なにが面白いって、まず古代ローマの世界が面白い。
古代とは言え、最高の文明を誇ったローマのことであるから、すでにものの考え方などは現代に近く、いきなり質屋が出てきたと思ったらそこの主人が主人公の出資者になり、発明品を売りまくったり、活気のいいことおびただしい(笑)
マーティンはブランデーの醸造を皮切りに、印刷術の発明、新聞の発行、望遠鏡の発明、夜戦の発明、通信網の発明と大活躍し、古代世界を近代的に革新させていく。これが痛快なのは言うまでもないのだが、そこに当時のいろいろな人種のいろいろな職業の人たちの生き生きとした描写が加わり、どこをとっとっても胸躍る一大エンターテイメントに仕上げている。
これは死ぬまでに必読の名作だと思う。
ログインしてコメントを確認・投稿する