『エキサイトバイク』(EXCITE BIKE)は1984年11月30日に任天堂が発売した、サイドビューのレースゲーム。ファミリーコンピュータ対応のROMカセットで発売され、後に『VS.エキサイトバイク』としてアーケードゲームやディスクシステムで発売されているほか、ファミコンミニシリーズのひとつとしてゲームボーイアドバンスにROMカセット版が移植されている。また、NINTENDO64で続編にあたる『エキサイトバイク64』、Wiiでは同作品の流れを汲む『エキサイトトラック』が発売されている。2007年3月13日からWiiのバーチャルコンソールソフトとして配信された。
ルール
プレイヤーはまず、5つの中から1つのコースを選んでチャレンジレースに挑戦する。このチャレンジレースで規定タイム(3位の記録として表示されている)をクリアできるとエキサイトバイク本戦に出場できる。エキサイトバイク本戦で規定タイムをクリアすると次のコースの本戦に出場することになる。尚、ソロプレイのモードとCPU3台が併走するモードがあり、後者ではマシンが接触した時は後ろのマシンが転倒する。規定タイムは3位のタイムということになっているが、後者のモードでは見た目に反してCPUマシンの順位は影響しない。
プレイヤーの乗るバイクには2種類のアクセルがあり、A/Bボタンでこの2つを使い分ける。Bボタンのアクセルが最高速は速いが、画面中央部の温度計が限界まで上昇していく。この温度計が真っ赤になるとオーバーヒートとなり一時停車しなければならず、大幅にタイムロスとなる。Aボタンのアクセルはスピードは遅いが温度計は半分ほどで安定し、Bボタンでそれ以上になっていた場合は徐々に温度が下がっていく。温度計の温度は、矢印のマークの上を通過することで一気に冷やすこともできる。
プレイヤーのバイクは、平地や坂と平行に傾いていないと、着地したときに転倒しタイムロスになる。バイクの空中での傾きは跳ぶ距離や高さにも影響するが、そのことと着地を上手くコントロールして効率よく障害をクリアしていくことが必要とされる。
他には前輪を上げてウィリー走行して通過しないと転倒する薄い板のような障害物や、上を通過するとスピードダウンするぬかるみといった障害物も存在している。
デザインモード
本作ではプレイヤーが任意にコースを作ってプレイすることもできる(このモードは周回数は9周まで設定できるが1レースで終了)。当時としてはこのデザインモードは画期的なものであった。
ここでは以下の障害物を組み合わせてコースを作成することができる。また、ファミコンにファミリーベーシックとデータレコーダを接続するとコースをカセットテープに保存することも出来た。バーチャルコンソール版は周辺機器なしで保存できる。
ジャンプ台(4レーン全域に、高さや傾斜の異なる7種類のジャンプ台を設置する)
スーパージャンプ台(1〜2レーンに設置する。飛距離が伸びる)
ギャップ(1〜2レーンもしくは3〜4レーンに小さな出っ張りを置く。ウィリーしていないと転倒する)
ぬかるみ(奇数レーンもしくは偶数レーンに配置。上を通るとスピードが落ちる)
クールゾーン(1レーンもしくは4レーンに設置。上を通ると温度ゲージが初期状態に戻る)
草地(1〜2レーンもしくは3〜4レーンに長い草地、もしくは全レーンに短い草地。どちらの場合も、入っている間スピードが落ちる)
複合障害(全レーンの2段ジャンプ台と、全レーンの高いジャンプ台に1〜2レーンのみ頂点からコースがのびているもの)
その他
エキサイトバイクは2004年2月14日にゲームボーイアドバンスファミコンミニの第1弾として発売された。最高速タイムとデザインモードで製作したコースをセーブすることができる。 市販作品ではないがサテラビューで『ぶんぶんマリオエキサイトバイク』が配信されプレイヤーがマリオたちになっている。
キーワード
バイク・ゲーム・オフロード・ファミコン
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