今年になってユニバーサルからSHM-CDによるいわゆる定番の再発が始まっています。SHMとは「Super High Material」の略で、ビクターが開発した、CDのベースになるプラスチックに透明性の高い液晶用ポリカーボネートを用いることにより、音質が向上したという新技術。SACDなどとちがって、音楽の記録方法を変えたわけではないので、どんなCDプレイヤーでも高音質が楽しめるというのが謳い文句です。ビクターのサイトによると
ということで言いだしっぺの僕が聴き比べたのは、Gregg Allmanのソロ最高傑作、レイドバックという言葉が日本に定着するきっかけともなった名盤『Laid Back』。SHM-CD盤に使われたマスターは、2001年のデジタル・リマスター盤と同じもの(digitally remasterd by Suha Gur at Universal Mastering Studio-East)と表示されています。手元にその2001年US盤がありましたので(実はリマスター盤買ったの忘れてSHM買ってしまった)、購入したSHM-CDと聴き比べてみました。
結果は、SHMの圧勝。アコースティックギターのカッティングとか、ハイハットの刻みとかの高音が鮮やかで、しかも楽器の定位がよく音場が広がって、とても同じ音源とは思えません。"These Days"のバックのアコースティックギターは、左右で二本微妙にタイミングをずらして鳴っているのがよくわかるし、Queen of Heartsのジャジーな間奏部分では、艶のあるサックスの後ろでかすかに刻むハイハットがクリアに聞こえる。それでいて全体のバランスも絶妙です。
☆CARAVAN / Where But For Caravan Would I(2枚組ベスト盤)
☆Flying Burrito Brothers / The Very Best Of Flying Burrito Brothers(ファーストアルバムとセカンドアルバム全曲プラスシングル曲)
結果は・・・
☆CARAVAN / Where But For Caravan Would I
ベース音はより太く聞こえるような気がします。しかし、通常CDと比べると完全に全体の音の雰囲気が違います。SHM-CDは良く言えばまろやかさが増す感じですが、通常CDはシャープな感じです。人による音質の好みもあるとは思いますが、これは写真で例えると僕にはSHM-CDは全体にソフトフォーカスがかかったような感じで、通常CDはすっきりとピントが全体に合っている感じです。
☆Flying Burrito Brothers / The Very Best Of Flying Burrito Brothers
こちらの比較対象の通常CDはこのアルバムのCDとしては個人的に最高音質だと思っているアメリカのHip-oレーベル盤です。曲目・曲順はまったく同じですがタイトルだけが「The Defenitive Collection」となっています。