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食べる健康法コミュの通年の食材と薬効

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■ごま。辛子。ねばねば食品。納豆。ニンジン、トマト。しいたけ。ラッキョー。
たまねぎ。大根。ワサビ。茶。オリーブ、ワカメ、昆布、ヒジキ。まぐろ、鯉。クジラ。

『食べる健康法』が重視するのは、誰がなんと言っても「無臭ニンニク」です。続いて、ゴマ、辛子、食事20分前の「おろし納豆」、ニンジン、トマト、シイタケ、ヒジキ、玉葱、それに大根とクジラです。旬を無視して、年中用いますので、通年の食膳として紹介します。

日本人は、二人に一人が生活習慣病、三人に一人がアレルギー体質、五人に一人が病人予備軍の肥満の時代になると、健康を維持するために、食べ物の影響力を無視できなくなりました。
「食べる健康法」を、暗記するぐらい読んで、実践すれば、肥満といわず、各種の病気を予防できますし、健康で長生きできます。

■ニンニクは別の項で特別に詳しく説明します。

■ごま
ゴマは、中国では、昔から不老長寿の食物として珍重され、日本でも、僧侶など厳しい戒律があって動物性食品を摂れない人には、豆腐などの大豆食品と並ぶ、貴重なタンパク源となりました。
ゴマの成分は50%以上が脂質で、コレステロールの沈着を防ぎ、動脈硬化の予防に効くといわれるリノール酸が豊富に含まれて、健康や美容に優れた効果を発揮します。そして、20%がタンパク質のほかビタミン、ミネラルも豊富で、滋養強壮に理想的な食物です。
ゴマは、現代病から健康を守る成分を豊富にもっている有難い食材で、中でも、黒ゴマが一番で、黒い色素が活性酸素を取り除く成分で、カルシゥムや繊維質もたっぷり含まれています。
ゴマに豊富に含まれるビタミンEは血管を広げ、血液循環をよくし、ナイアシンが、髪のつやをよくし白髪を予防し、豊富な鉄分が貧血を予防します。
常食するほか、身体に塗って皮膚病を予防する他、腸をなめらかにし、排便に効果的で、すったり、蒸して食べると、便秘を解消してくれます。
肌への刺激が少なく浸透性もいいため、美肌づくりには、ゴマ油の全身マッサージが有名です。特に疲れているときや神経を休めたいときにも効果的です。
やけどには患部を充分水で冷やしてゴマ油を塗ってください。ゴマの消炎作用がはたらき、傷跡にならず治してくれるでしょう。生ゴマをすって患部に塗る方法もあります。
魚介類の中毒の応急手当として、イカ、タコ、エビなどを食べて下痢状態になった時に「ゴマ油」を飲むと、殺菌効果や吐かせたり下したりする効果があります。
ゴマの皮は消化吸収しにくいので、すりつぶしたり砕いたりして使いますが、すったゴマは空気に触れると酸化して鮮度が落ちますから、直前にすりつぶすのが肝心です。
ゴマに含まれるビタミン類はBとEが主で、そのほかのビタミンはあまり望めません。料理に使うときはブロッコリー、ほうれん草などと組み合わせてビタミンAやCを補ってください。ビタミンEにはホルモンの分泌を促すはたらきもあるといわれ、性機能の回復にも役立ちます。
ミネラルの中ではカリウムが一番多く含まれ、他とのバランスもいいので、最近、骨粗鬆症の予防の面から注目を集めています。緑黄色野菜を「ゴマ和え」にすれば、カルシウムがたっぷり摂れます。

ゴマ油によって、料理の味と香りが向上するので、隠し味としてよく使われます。不味い料理でも美味しくなるので、ゴマカスという言葉が発生したという説があるくらいです。

■辛子
唐がらし、南蕃、蕃椒、レッドペッパー、カエンヌペッパー、タバスコペッパー、カプシカムなど多彩な呼び名があり、唐辛子系統、ハーブ系、?、スパイス系、?、シード系があります。
香辛料でも、種自身にあまり香りはありませんが、噛むと香りが出ますし、保存がききます。
香辛料は、読んで字のごとく香りが先にあって、五香二辛が基本になっています。さらに、二辛の中にも香りが含まれていることから、いかに香りに重きをおかれているかが、よく分かります。
香辛料は、香りがあって辛さが生きてくるもので、辛さは生理的にいうと味ではないという意見があります。
味の基本は、甘(カン)・鹹(カン=シオイ)・酸(サン)・苦(ク)に旨味(うまみ)で、辛さや渋味は、刺激であって、味ではないと言われています。
鹹という字は、しおい=ショッパイという意味を表します。つまり、塩辛いことですが、最近の日本語からは消えつつあり、代わりに言われる言葉は、カライです。料理人ですら塩辛いことをカライと言っています。
辛子の辛さの成分であるカプサイシンは小腸で吸収され、交感神経を刺激して体内の脂肪組織や、肝臓での脂肪やグリコーゲンの分解を促進します。唐辛子を食べて身体がカッカするのは、体内の脂肪やグリコーゲンが活発に燃焼するからで、一定限度のカプサイシンを摂取すると、決着脂肪が減少するので、(食べながらやせる)ダイエットに効果があります。
カプサイシンには悪玉コレステロールを分解促進、燃焼させ、血行促進と麻酔作用もあり、神経痛やリュウマチ、肩こり予防にも効果があります。

■ネバネバ食品
ネバネバ、ヌルヌルは、何故か、日本人が大好きな食感で、ヤマイモ・サトイモ・オクラ・ジュンサイ・ナメコ・モロヘイヤ・コブ・ワカメ・ドジョウ・ウナギ・ナマコ・納豆など、いずれも、滋養強壮・回春食として古来から伝えられてきたものばかりです。
これらネバネバのもとである粘性物質は「ムチン」と呼ばれ、滋養強壮・強精食として古くから知られています。
齢を重ねると体細胞のムチン質が少なくなり、保水性、すなわち、みずみずしさが減少し、皮膚に小じわが増え、肌の弾力性も失われていきます。
老化というのは、ムチン質の減少による「乾燥の過程」であり、水分が失われていくことを意味しています。
寿命は神の恵みであり、若さを保つのは生き方の知恵で、数多くある、芋類の中で唯一つ生で食べられるのが、ヤマイモ・ナガイモですが、日本人は、これをおろしたトロロ汁で、ご飯にかけて食べるのが大好きです。
これが、美味しくて、滋養強壮であるのは、デンプン分解酵素であるジアスターゼ、アミラーゼを大量に含んでいるからです。また、このヌルヌル・ネバネバこそが「ムチン」なのです。
ムチンは糖タンパクの一種でタンパク質の吸収を促進し、無駄なく活用する働きをもっているのです。
しかし、ヤマイモよりすごいムチンを含んだ食品が、「納豆」で、ネバネバはピカ一。
納豆のネバネバの化学名は、グルタミン酸ポリプチドといい、アミノ酸の一種ですが、網の目のような構造を持って、その隙間にフラクタンという糖質がはさまっています。
納豆の糸がどれだけ伸びるかという実験では、実に25mが記録され、この強靱さがのど越しをよくし、特有の旨味となっているのです。
納豆に含まれているムチンは、体内に入ると分解され、アミノ酸は血肉の原料となり、糖質はエネルギー源となります。なかでも注目に値することは、納豆に含まれているグルタミン酸。これは、脳の神経伝達物質の一つでもあり、脳細胞の若々しさを保つ大事な食品です。
体細胞や肌の若々しさを保つためには良質のタンパク質、そして細胞の保水性を保つ為のムチン質が不可欠ですが、ヌルヌル・ネバネバ食品はこれらの条件をいずれも満たしているのです。

■納豆(菌)
納豆の原料である大豆は、良質のタンパク質だけでなく、大豆サポニンやビタミン・ミネラルを豊富に含むアルカリ性の完全栄養食品です。
しかも、納豆にすると大豆よりもビタミンB群、とくにB2が6倍になります。これは発酵の過程で、納豆菌が増殖する際にビタミン類を合成するからです。しかも、大豆のままでは栄養成分が65%程度しか消化・吸収されませんが、納豆にすると90%以上が吸収されるようになり、次のように沢山の薬効があります。
?、納豆(菌)にはジアスターゼ、トリプシン、ペプシン、アミラーゼなどタンパク質、糖質、脂肪の三大栄養素を分解する酵素が含まれているので、消化が良いだけでなく、一緒に食べた他の食品の消化も促進します。
?、腸内で腐敗菌の活動を抑えることで、発ガン物質や有害物質の生成を減少させ、同時にそれらの有害物質を吸着して排出する作用があります。この納豆の整腸作用は、乳酸菌よりも強いといわれます。
?、腸の免疫力を高めます。納豆菌は赤痢菌やチフス菌を殺す効果がありますが、抗生物質のように腸内有益菌まで死滅させず、有害細菌やウイルスを抑制し、病原菌から生体を守る作用があるだけでなく、インターフェロンという生理活性物質を誘発し、ガンを抑制するという報告もあります。
インターフェロンは、細胞間で情報をやりとりする生理活性物質で、ガン細胞を攻撃する免疫細胞を活性化するものです。
?、納豆菌によってつくられる納豆キナーゼという酵素には、血栓を溶かす作用があり、脳卒中や心筋梗塞の予防に役立つことがわかっています。
?、納豆から産生されるペプチドは血管壁の材料にもなり、血管を丈夫にする働きがあります。その結果、動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞なども予防します。
?、納豆菌から作られる100種類以上の酵素には、抗血栓作用(血管内に血液のかたまりができるのを抑える働き)、抗酸化作用(多くの病気の元凶となる活性酸素を抑える働き)、血圧降下作用などなど、多くの働きがあります。
?、納豆の中のジピコリン酸が放射能を除去する効果があることがわかっており、ロシアのチュリノブイリ原発事故の時には、ロシアから買いにきた人もいたそうです。

■ニンジン
ニンジンは、根菜類に珍しい、オレンジ色の色素はカロチンで、老化とガン年齢を遅らせる(予防する)として注目されているβカロチンも豊富です。
カロチンは、脂溶性ですから食べ貯めができ、体内でビタミンAに転換しますので、約5g食べれば、成人の1日に必要な量のビタミンAがカバーできます。また、耐熱性がありますので、食物オイルなどと一緒に調理すると、吸収が促進されますから、生食だけでなく、きんぴらや精進揚げなどは理にかなった食べ方です。

■トマト
トマトにはビタミンA・C・Eをはじめ、カリウムやグルタミン酸などの成分が含まれ、造血作用を促進し、疲労回復、体力増進などに効果があり、ビタミンAにガン抑制作用、ビタミンC・Eに老化防止作用があると注目を集めています。
最近、トマトに含まれるリコピンという栄養素が、注目をされています。
煮炊きするとビタミンは失われますが、リコピンの吸収率が3倍になるため、生活習慣病の予防に効果があります。
リコピンとは、トマトに含まれる栄養素の一つで、ガンの予防や細胞の老化を防ぐはたらきがあり、特に血管や赤血球のしなやかさを保ち、血の巡りをよくしてくれ、ボケ防止に最高の野菜です。
頭がよくなると話題になったDHAも脳の血流をよくしますが、リコピンにも同じ効果があり、血流をよくすることによって、心筋梗塞、脳卒中の予防になり、頭の働きを若く保つことができるのです。
老化防止効果の中心にあげられる、リコピンの活性酸素消去効果は、βカロチンの2倍以上、ビタミンEの100倍以上のパワーがあり、大腸がん、乳がん、皮膚がん、子宮ガン、肺がん、肝臓ガンなどの発生を抑える働きがあります。
また、リコピンは、油に溶けて吸収されるし、熱に強く、加熱すると吸収率が三倍近くにアップします。トマトは体を冷やす作用がありますので、冬季には、炒めたり、煮込んで料理して食べましょう。
トマトには体を冷すはたらきがあるので、顔がほてったときや日焼けのときにも利用するとよいでしょう。日焼けの応急処置としては、輪切りのトマトを顔にパックしておくだけで、早い回復が望めます。
トマトに豊富に含まれているカリウムは、体内の余分な塩分を対外に排出する作用があるので、高血圧症の改善にいいといわれています。
汗をかきすぎると体力が弱まり、食欲不振から夏ばてを招きますので、水分の補給が必要ですが、水を飲むより少しでも体液に近い水分がいいので、ビタミンA・C、汗の中に含まれる無機質やミネラルを多く含む、トマトは理想的です。
貧血の改善には鉄分を多くとることが必要です。肉を食べる時にトマトなどビタミンCを含んだ野菜と合わせると、鉄分の吸収がよくなります。
酸味の刺激が胃の不快感を解消して、気分をよくするだけでなく、消化器のはたらきをはたらきを助けてくれます。ピンク系のトマトに含まれるビタミンUには、胃壁の修復効果があり、またペクチンは便秘を改善してくれます。

■しいたけ
しいたけは、古くから不老長寿の食材として用いられてきました。食物繊維の含有量が多く、腸内の老廃物や有害物質を排出し、便秘を予防し、肌をきれいに保ち、貧血や肝機能に良い効果のビタミンB群も多種含まれていますので、「食べながらなおし・やせる」ことができます。
しいたけの胞子に含まれる成分には強力な抗がん作用の他、体力をアップさせ風邪予防にパワーを発揮する事がわかってきました。更にしいたけ特有の成分(エリタデニン)は血中コレステロールを排泄させ、動脈硬化・糖尿病の予防や改善を促し、(カリウム)は血圧を低下させる効能があります。
中国では古来から椎茸には四つの薬効があると言われています。
?.椎茸に含まれるメラニン色素を体内にいれることに寄って自律神経を安定させる。
?.椎茸には、薬効はありますがカロリーはほとんど無く、制限された食事をしなければならない人にはバランスを補う役割りをしてくれます。
?.免疫機能を強化する作用があり、特有の糖タンパク質がその作用を発揮し、風邪やガン等に対する抗体を自然に作りだす働きを助けます。
?.コレステロールの代謝排泄を促進し、血行をよくして末端の血管まで血液を行きわたらせ、また、血圧を下げる補助成分としてビタミンBも含まれています。
椎茸の繊維は、腸内細菌を活性化して、余分な脂肪を吸着してくれる減量(ダイエット)食で、腸内細菌叢のバランス維持と活性化に役立ちます。
腸は、有害菌と有用菌の戦場で、有用菌を助けてバランスの良い腸内細菌叢を保てば、腸内の健康を保つことができ、ひいては体全体の健康を保てます。
フィトステリンがコレステロールの沈着を防ぎ、エリタデニンが血中のコレステロールを除去するので、動脈硬化、脳溢血、狭心症の予防に効果があります。
低カロリー食品なので、肥満防止、高血圧、風邪、腫瘍、胃炎、糖尿病、貧血、肥満や胆石などの 治療につかわれています。
しいたけにはカルシウムの吸収を高め、骨を丈夫にするビタミンDがたっぷりと含まれているのも特徴です。ビタミンD が不足すると、神経がイライラしたり、やる気をなくしますから、しいたけを常食すると、神経を鎮静させ、精神が安定します。干ししいたけはビタミンD が生の10倍あります。
日光に当たるとビタミンDに変わる、エルゴステリンを豊富に含み、ビタミンDは、カルシウムやリンの吸収を助け、骨や歯に沈着するのを促す働きがあります。
生理のある女性は、骨量が減少して、骨がスカスカになってしまう骨粗鬆症を招いてしまうおそれがありますから、それを防ぎながら減量するには、骨を丈夫にするビタミンDがたっぷりある、しいたけが効果的です。また、意識的に「私は健康的にやせるためにダイエット食を料理して食べている」と心に思いながら料理したり、話したりしながら、食べることがダイエットしたい精神を安定させ、ダイエットに効果があるのです。

■たまねぎ
玉ねぎは、野菜の中で最も糖質が多く、果糖、ブドウ糖、ショ糖がほぼ同量ずつ含まれます。糖類はほとんどがエネルギー源として消費されます。
玉ねぎに含まれている硫化アリルなどのイオウ化合物は、切った時に涙がでるほど、揮発性が非常に高い成分ですが、加熱すると糖度の高いプロピルメルカプタンという物質に変化し、甘くなります。
硫化アリルは、胃の消化液の分泌を高め、胃のはたらきを改善し、食欲を増進させ、アミンという肉や魚の生臭みの成分と反応し、生臭みを緩和します。また、旨み成分であるグルタミン酸が多く含まれており、「カレーの隠し味」「西洋の昆布だし」「西洋のかつお節」と呼ばれるほどで、肉や魚料理をおいしくしてくれます。
硫化アリルは、動脈硬化の原因となる血栓やコレステロールの代謝を促進し、血栓ができにくくする作用があり、高血圧、糖尿病、動脈硬化、脳血栓、脳梗塞などの予防に効果があります。
また、ビタミンB1と結合してアリチアミンとなることで体内にビタミンB1を長く留め、ビタミンB1の吸収を促進するはたらきがあります。ビタミンB1は、糖質を素早くエネルギーに変える栄養素で、不足すると、疲労、食欲不信、不眠、イライラなどの症状がおこりますから、ビタミンB1を多く含む、豚肉やハム、かつお、大豆などと一緒に料理すると上記症状の予防に効果大です。
硫化アリルには強い殺菌力があり、辛みの強い玉ねぎほど傷みにくく、病害虫に強いのはこのためです。
硫化アリルは、水溶性ですので、水にさらすと大半が流れ出て、加熱により消失しますので、上記の効果を期待する場合には、酢を使って辛みをやわらげて、生食するのが一番良い方法です。ただし、これらイオウ化合物は、玉ねぎ内に含まれる酵素の作用により、熱に強い成分に変質しますから、火を通す調理に使う場合、切ってから1時間ほど放置して火にかけると良いでしょう。
生で食べると血糖値を下げ、糖尿病を予防します。炒めると「トリスルフィド」に変化し、中性脂肪やコルステロールの代謝を促進します。さらに加熱すると「セバエン」に変化し、トリスルフィド効果をより効率よく得ることができ、と言われるほどです。
また、イワシやオリーブオイルと一緒に調理すると血液サラサラな食事になります。糖尿が気になる方は玉ねぎを生で、コレステロールの気になる方は加熱して、脂肪の気になる方は長時間加熱してビタミンCの豊富な食物と一緒に食べますと(じゃがいもと一緒にポトフにするなど)玉ねぎパワー全開になります!
玉ねぎには、特に外皮に多く含まれている、ケルセチンというポリフェノール成分が含まれています。ケルセチンには抗酸化作用があり、活性酸素が引き起こすガンや老化などの予防になり、体内に摂取した脂肪の吸収を抑制するはたらきがありますので、ダイエットにも有効です。
玉ねぎは、切ると発生するイオウ化合物に、高血圧、脳卒中、心臓病などの循環器系や、肝臓病、糖尿病などの生活習慣病やガンを予防するという報告もあって、注目されています。
玉ねぎは、単独で生食が一番です。縦半分に切り、薄切りにして、さっと水に通して、ドレッシングなどで和えて食べるとよく、また、ビタミンB1の吸収を高めるイオウ分チオアルデハイドがあり、ビタミンB1の不足からおこる不眠症には、「玉ねぎの皮の煮つめ液」を毎日飲むと効果が高いといわれています。
まず就寝前に、玉ねぎを縦半分に切ってから薄切りにしたものを皿にのせ、枕もとに置いておきます。そして、一方では玉ねぎの煮つめ液を作って、うがいをしたり、飲んでから寝るようにします。
玉ねぎとともに貝類(カキ、アサリ、シジミ)、海藻(ワカメ、昆布、モズク)、野菜(にら、にんじん、セロリー、グリーンアスパラガス、ねぎ、きのこ)などを使った料理は、肝臓病を癒し、肝機能を高める効果があり、膵臓の機能を強化して、インシュリンの分泌を促し、糖尿病の治療に効果を増してくれます。サラダ、グラタンスープ炒めもの、みそ汁、雑炊、スープ、コロッケなどにすると食べやすく、手軽に作れます。
玉ねぎには発汗作用や解熱作用があり、玉ねぎをたっぷり使ったスープや味噌汁を飲んで布団に入ると、汗がドンドン出て熱が下がります。また、咳(せき)や痰(たん)をしずめる効果があると言われ、玉ねぎの絞り汁を五〜六倍の湯で薄めてうがいをすると症状が緩和されます。
玉ねぎの皮を煎じて飲むと、高血圧によく効き、また毛細血管を丈夫にします。飲みつづけると一週間ぐらいで効果があらわれます。
玉ねぎの揮発成分は神経を安定させるのに役立ちます。よくきざんだ生玉ねぎをガーゼに包んで枕もとに置いて寝ると安眠に効果があります。
その他、生玉ねぎを食べると利尿、便秘、虫下しに効果があると言われています。

■だいこん
大根は、どこも捨てることなく利用でき、老化を予防する核酸、肥満を予防するビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富で、葉や切り干し大根は、大根そのものよりずっと栄養価が高く、うまく食事に取り入れたいものです。
特に切干大根は、太陽の光を浴びることで、生にはない栄養素が生まれ、カルシウムは15倍、鉄分は32倍、ビタミンB1とB2は10倍、食物繊維もたっぷり含まれている健康食品なのです。
また、糠・塩・唐辛子で漬け、陳皮で着色した、タクワン二切れには乳酸菌が2〜13億、平均で6億いるといわれる、ヨーグルトに匹敵する乳酸菌食品で、成長ホルモンや性ホルモンが豊富です。
大根おろしは、焼き魚のこげた部分にできるベンツピレンという発ガン物質を解毒する働きをしてくれ、殺菌効果のあるイソチアネートによって食中毒の予防にも役立つそうです。
大根は、風邪、ぜんそく、胸やけ、胃もたれ、二日酔い、大腸がんの予防、吹き出もの、歯の痛みや炎症、胃痛、頭痛、神経痛、冷え性、リウマチなどに効果があり、咳や声がれ、喉の痛み、痰などの症状を和らげることで知られています。
胸やけ、胃もたれ、二日酔いなどで苦しい時には、大根に含まれているでんぷん消化酵素のアミラーゼが消化を助けるといわれます。食べ過ぎなどで胃腸の働きの弱っているときは「大根おろし」にするとよいでしょう。
大根には食物繊維も多く含まれて、整腸作用があり、便秘や下痢、大腸がんや吹き出ものに効果があります。
食物繊維とは、植物性食品の中にあって消化されずに残る部分をいい、科学的に複雑な形の炭水化物で、人間の消化器系では処理できませんが、植物繊維は、小腸の適度な運動を促し、大腸の生化学的環境を改善するなど、消化器の健康に役立ちます。また、コレステロール除去作業を助け、心臓血管系の健康にも役立ちます。
逆に、植物繊維の摂取量が極端に少ない人は、消化器系が効率よく機能せず、大腸ガンや直腸ガンにかかりやすく、治癒力を弱めます。
歯の痛みや炎症、胃痛、頭痛など、急な痛みを鎮めるのに、大根の消炎作用が優れており、歯痛の場合は「大根のおろし汁」を口の中に含み、温かくなったら吐き出すことを何回も繰り返し、おろし汁は飲んでもかまいません。
頭痛の場合、後頭部の痛みには肩や首筋に大根おろしの温湿布を、偏頭痛や前頭部の痛みには額に生の大根を冷蔵庫で冷やした「輪切りパック」をします。
大根には、生のときには消炎冷却効果が、熱を加えると体を温める効果があります。
「大根おろしは」おろして三0分くらいでビタミンCの二0%は壊れてしまいますから、食べる直前に作ります。
神経痛、冷え性、リウマチには、ヒバと呼ばれる大根の葉をカラカラになるまで日に当て乾燥させたものをガーゼなどの袋に入れて湯に浮かした、「ヒバ湯」が効果的です。体を芯から温め、新陳代謝を良くし、毒素を洗い流してくれます。葉の量は一00gくらいから効果がでますが、治療を目的とするなら五00gくらいほしいところです。
ただし、のぼせやすい人、患部に炎症のある人は控えたほうがいいでしょう。
葉はカロチン、ビタミンA・B1・B2、カルシウム、鉄分、リンなどを含み栄養素の宝庫です。ヒバ湯だけでなく大いに料理にも利用しましょう。

■ラッキョウ
ラッキョウは、学名をアリウムチャイニーズと言い、中国およびヒマラヤ地方が原産の、ユリ科の多年草で、植物学上ではネギ属に分類されます。
ネギ類は、食用としてはラッキョウのほかに、ニンニク、ネギ、タマネギ、ニラ、ノビル、ワケギなどがあり、禅宗系の山門に「葷酒山門を入るを許さず」と掲げている、葷(くん)のことで、これらは特有の臭気と辛みを持ったものばかりで、アリウム属といいます。アリウムとは、独特の臭気を出す成分の名称、臭気の強い植物をアリウム属と呼び、体を温める作用や強壮作用を持つ植物が多い中で、ラッキョウは心臓を丈夫にする食べ物として知られていて古くから薬用、食用に用いられていました。
砂の多いところで盛んに栽培されているラッキョウは、夏から秋に鱗茎(球根)を植えると、晩秋の頃にあでやかではありませんが紅紫色のピンクがかったかわいい花をつけ、春に鱗茎からやわらかで青緑色の葉が茂り、新しい鱗茎ができます。
鱗茎は、白色で、形がユリ根に似ていますが、強いにおいと辛みを持っています。
生のラッキョウは、入梅の前後に八百屋の店先に並びますが、ニンニク片より一回り大きい白い粒で、ニラのような細い菜がついていることもあり、甘酢漬けでおなじみですが、句には生のままみそをつけて食べるのもおいしい。
特有の刺激臭があり、舌を刺すような辛い味がしますが、においと味の作用で食欲が増進します。
ラッキョウは、梅干しとならんで評価される、日本の代表的な保存食の一つですが、大変な薬効を秘めた食品で、江戸時代には、野菜として広く栽培され、酢漬けや塩漬けのラッキョウが各地に広まって、一般に食べられるようになり、一方では民間薬としても珍重されて、いろいろな使い方がなされました。
たとえば、虫刺されや切り傷にラッキョウをすりおろしてぬる、のどが腫れて痛むときはラッキョウを酢といっしょにつきつぶしてはったていた。
このほか、変わったところでは、のどに魚の小骨がひっかかったときに酢漬けのラッキョウを食べると取れやすいとか、トゲや針が刺さったときに生のラッキョウをすり込むとよいなどが、知られています。
脳卒中で倒れた人の意識を回復させるのに生のラッキョウの汁を鼻からたらし込む、毒へビにかまれたときの毒消しに汁をつける、といった救急療法にも使われてきました。

■ワサビ
ワサビの、根茎(こんけい)は肥大した円柱形で横走りして繁殖し、葉は、根ぎわから直接長い葉柄を出す根出葉(こんしゅつよう)で、直径8〜10センチの心臓形で、葉縁には波状の鋸歯があります。
葉脈(ようみゃく)は、裏面で突出して、表面には光沢があり、花茎(かけい)は、高さが20〜40センチで小形の葉がつき、春に茎頂(けいちょう)に、1センチほどの白い十字花を多数つけます。
花茎は、花後も伸長して直立ができず、基部から横に這うようになります。
ワサビは、日本特産で深山幽渓(ゆうけい)に生ずる宿根生草木(そうほん)で、古くから日本各地で栽培されていて、香辛食品として珍重されてきた薬草・山菜です。
薬効は、殺菌、防腐、香辛料、芳香健胃、食欲増進、鎮痛、リューマチ、神経痛などに効果があります。
リューマチ、神経痛には、生の根茎を使用して、根をすりおろして、布にうすくのばして患部に貼って10分くらいで取り去ります。
食欲増進に、おろしがねですりおろして、香辛料として用います。

■オリーブ
オリーブの木は風雨にたえて数百年、数千年にわたって育成し、その巨大な根は芽を出し続け、たわわな実をつける生命力あふれた木です。
豊富な生命エネルギーを持つオリーブの実を、熱を加える事なく、そのまま搾り取られたオイルがオリーブ油で、各種ビタミン、微量ミネラルが、破壊されることなくそのまま含まれています。
非常にバランスの取れた脂肪酸を含んでおり、血中コレステロール値を下げます。
一価不飽和脂肪酸(オレイン酸)を豊富に含んでおり、必須脂肪酸である多価不飽和脂肪酸も含み、血中コレステロールを上げる飽和脂肪酸はほんの少ししか含んでおらず、この三種の脂肪酸の優れたバランスはまさにオリーブ油だけである。
健康を保つ為に必要なミネラル分は、なかなか日常の食卓では採れませんが、オリーブの優れた所は、この微量栄養素(代謝栄養素)をバランスよく含んでいる事です。
身体や血液の細胞の生育を助ける葉緑素があります。
トコフェノール・ポリフェノール・ステロール類がバランス良く含まれており、その抗酸化作用により血液の酸化を防ぎ活性酸素を除去します。
目、胃腸、皮膚や粘膜を健康に保ち、活性酸素を除去しガンの予防に役立つビタミンA、血流を良くし、老化防止、脳卒中、心臓病、動脈硬化を防ぎ、血糖値を調整し糖尿病、ガンを予防したり、黄体ホルモンを正常にし、不妊に効き、ストレスを和らげ、更年期障害、腰痛、間接痛を改善するビタミンEなどを含んでいます。
オリーブ油は、陰と陽のバランス・酸とアルカリのバランスを保っており、血液を浄化し、免疫力を高め、健康を維持しつつ、次のような薬効があります。
肝臓、胆のう、胃腸、潰瘍についての素晴らしい働きは実証されています。
鎮痛、消毒液、軟膏等に用いられ、切り傷、火傷、虫刺されには良く効きます。
化粧品として保湿作用が皮膚を温めます。乳液、化粧水代わりに全身、頭髪に塗ると、どの化粧品にも負けないし、ツルツルの肌を保つことができます。

■茶
お茶は5千年前の中国に起源を発するといわれています。中国西南部の辺境の地に自生していた茶樹は、もともと薬として飲まれていました。
お茶は、多種多様で、緑茶、ウーロン茶、紅茶などが思い浮かびますが、ツバキ属の茶という、一つの種類の植物の葉からつくられています。茶が各地に広まっていくにつれ、その土地の風土や気候にあった品種が生まれたり、土壌の違いからいろいろと細分化されていきました。
色や味、風味が違うのは、製法による違いで、発酵茶と不発酵茶に分けられます。お茶の葉に含まれる酵素を利用して発酵させてつくられるのが発酵茶で、紅茶がその代表です。不発酵茶は高温の蒸気で蒸したり、釜で煎るなどして熱を加え、酵素の活性化を抑えることで茶葉の緑をそのままに仕上げたものが、緑茶です。また徐々に水分を減らし、一枚の茶葉に発酵させた部分と、発酵させない部分をつくる半発酵茶というのもあり、ウーロン茶がこれにあたります。
このほか、茶とは異なる植物を原料とした「薬茶」があります。
それぞれの植物に含まれる特殊成分によって、独自の薬効があり、体質改善や健康増進が期待されている、ハトムギ茶、ハブ茶、クコ茶、杜仲茶、マテ茶、ドクダミ茶、柿茶などがあります。

■ワカメ
ワカメは、カルシュウム、鉄、カリウム、ヨウ素、ビタミンA・B2・C,などを含むノンカロリー食品で、バランスの取れた食生活には欠かせないものです。
アルカリ性食品としては昆布に優る(昆布の6倍)ものです。
アルギン酸など水溶性食物繊維の供給源としても優れ、便秘予防と同時に、コレステロールや塩分を体外に排出する働きをし、成人病の予防に有効です。
一酸化窒素が動脈硬化を予防し、肥満防止・利尿作用・老化防止・美肌保持・便秘予防・高血圧予防・動脈硬化予防・疲労回復・むくみ回復・精神安定・放射線障害予防・甲状腺肥大を改善します。
カルシウムは甲状腺傷害・高血圧・動脈硬化・便秘に効果があります。

■昆布
現代の食生活では肉や加工食品を多く摂るようになって、身体が酸性に傾きがちです。健康体である弱アルカリ性に保つためには、アルカリ性食品の中でもトップクラスの昆布を食べるのが一番で、理想の健康食品、と言っても過言ではありません。
海藻はカロリーが低く、ミネラルが豊富で、昆布に含まれるミネラルは牛乳の約23倍、カルシウムは約7倍、鉄分は約39倍も含まれています。
人間の身体に流れる血液やリンパ液は、海水の成分と似ており、海で育つ昆布は、海中のミネラルを吸収し、人間に有害な物はあまり吸収しないという特徴があります。だから、昆布のミネラルは消化吸収率が高く、その約80%が体内に吸収されると言われています。
昆布などの海藻類に含まれる多糖類の一種、U―フコイダンが、ガン細胞を消滅させる働きがあり、U―フコイダンとともに発見されたF―フコイダンには、老化防止に有効なHGF(肝細胞増殖因子)の生産を誘導する作用があることも発表されています。
昆布にたっぷり含まれるヨウ素は、体内の代謝を活発にする働きがありますが、食べ過ぎると甲状腺の機能低下を引き起こします。しかし、普通に食べる量では全く問題ありません。食べ過ぎによる機能低下も摂取を一時やめるとすぐに元に戻って後遺症の心配もありません。
昆布の薬効成分がたっぷり溶けているコンブ水(水1・5Lに対して、昆布を約20g入れ、10時間くらいおくだけでできあがり。冷蔵庫で1週間くらいもちます:少量の日本酒を加えれば、水溶性繊維ばかりでなく、フコステロールなどの薬効も根昆布から引き出せます)や、根コンブ末で作るコンブ茶には、病気退治の素晴らしい効果が秘められています。昆布や根昆布に含まれる食物繊維のうち、水溶性のアルギン酸やフコイダンのいずれも約6割の物が水に溶け出ます。また、ビタミンB1、B2、ヨード(ヨウ素)、カリウム、ナトリウムは、水に溶ける成分です。なかでも特にヨードは、九割以上が溶け出ることが報告されています。

■ヒジキ
ヒジキはヒズキモ、ナガヒジキなどともよばれる褐藻類ホンダワラ科の海藻で、30?から1mほどにのび、小さな枝と葉をつけたものを、3〜4月に刈りとります。海中にあるときは黄褐色ですが、採取して乾燥させると黒くなります。
ヒジキは、カルシウムや鉄分が豊富で、骨粗鬆症、貧血、便秘に薬効があります。
ヒジキといえば、ヒジキの五目煮が代表的な料理で、子どもむけには、ヒジキ入りの卵焼きが喜ばれます。
また、若い女性なら、レタスやきゅうりなど生野菜をブラスしてドレッシングをかける、ヒジキのサラダもいいし、ヒジキの白あえさかななどは、酒の肴にもいいものです。
できるだけ黒っぽくてつやのあるものを選び、干しヒジキは、調理する前によく水洗いして砂を落とし、約15分水につけておくと、ほぼ5倍の量にふえます。
生のひじきは、さっと洗えばすぐ調理にかかれ、煮るときは、ゴマ油で炒めておくと食べやすく、しかも栄養分を吸収しやすくなり、カルシウムをたっぷり含んでいますから、子どもや妊産婦にうってつけです。
ヒジキは、ワカメと同様に、比較的浅い場所にはえているため、太陽の光を受けて葉緑素を多くもつ海藻です。「海の野菜」「海のほうれん草」などとよばれるゆえんで、カルシウムの含有量は、100g中1400mg。この量は牛乳の約14倍にもあたり、成長期の子どもや妊産婦には、ぜひおすすめしたい食品なのです。
また鉄分が多く、100g中55mgもあり、ほうれん草の約15倍に相当しますから、貧血ぎみの人は、ひじきを食べていれば疲れやだるさが解消され、血色もよくなってくるでしょう。
ヒジキに含まれている食物繊維はテングサについで多く、100g中に35・5gもあり、この食物繊維には整腸作用があるため、便秘に効果があり、老廃物を排出してくれますので、老化を防ぎます。
ひじきにはよぶんな脂肪を燃焼させるはたらきもあります。ノーカロリーなので、ダイエットに効果がある、美容食としても最適といえます。
ワカメやヒジキには、活性酸素の働きを防ぎ、ガンを予防するフユキサンチン(茶色の色素)が入っています。
ヒジキは、体内の代謝をスムーズにする、ヨードも含んでおり、アミノ酸のチロシンと結含して、新陳代謝をよくするチロキシンという甲状腺ホルモンをつくります。
ヒジキは、カルシウム、鉄、ヨードなどが豊富で、うれしいことに乾燥したものは長期間保存しても、ミネラル分が変化することがないので、戦国時代、城内のたたみのなかに干した海草をつめて、いざというときにそなえたというほどです。
干しヒジキは、昆布などにくらべ調理時間も短くてすみ、しかも一食でかなりの量を食べることができます。手軽な家庭のミネラル源として、いつもストックしておきたいものです。
骨の老化を防ぐにはカルシウムをとることが大切ですが、ヒジキ、小魚、緑黄野菜など、カルシウムが豊富に含まれた食品を知っておくことが大切です。

■まぐろ
刺身で最もポピュラーな物がまぐろです。ほとんどが冷凍物ですが冷凍技術の低かった昭和30年代までは、解凍すると身が黒ずんでおいしそうなものではありませんでしたが、今はマイナス50度以下で急速冷凍するため、見た目にも美しく、味も落ちません。むしろ、解凍している間に熟成がすすみ、食べる頃には一番おいしくなります。
マグロにはビタミンBが多く含まれ、性ホルモンの分泌を整え、血液の流れをよくします。また、老化促進物質を抑え、体の老化防止、若返りに効果があります。たんぱく質も豊富で卵、肉に負けない栄養食品です。ただし、食べておいしいトロは、カロリーが非常に高く肥満の人は避けた方がよいでしょう。

■鯉
鯉は、年中食べられますが、冬から春にかけてが旬と言われている淡水魚で、この時期が一番栄養価が高く味もおいしくなります。3千年も前から「薬用魚」と呼ばれ、薬膳や滋養強壮の健康食材として、広く利用されてきました。
旺盛な生命力をもち繁殖力も強い鯉は、優れたアミノ酸バランスをもつ良質のタンパク質食品として、ビタミン類も豊富で、ビタミンA、B1、B2、E、脂質、ミネラル類をたっぷりと含み、カルシウム、リン、鉄分にも富み、栄養的には申し分のない魚といえます。
その薬効は、妊娠中のむくみを改善し、産後の母乳の出をよくするとか、利尿効果にすぐれた食べものとして親しまれてきました。また、血液循環・肝機能の改善、頭痛・冷え性・肩こりの原因となるノルアドレナリンの抑制、そしてアトピー肌の改善などにも効果があるといわれています。
栄養面では,頭のはたらきがよくなり生活習慣病の予防にもなるDHAや,ご飯などの糖質をエネルギーに変えるのを助ける『ビタミンB1』がたくさん含まれています。また,タンパク質やビタミンDもビタミンEも豊富です。
日本で、鯉は、ソウギョ、ハクレン、コクレン、アオウオとも呼ばれています。
また、養殖鯉の盛んな長野県「佐久市は健康長寿日本一」という平成二年の国勢調査の結果を踏まえて実施された「健康長寿者生活実態調査」(80歳以上の市民千人を対象に調査)では、鯉や鮒の内臓や骨まで無駄なく食べたという食生活をあげている人が多いことや、養鯉漁業が盛んな桜井地区に元気なお年寄りが多いという報告にも注目すべきです。
鯉に限らず、一日に300g、週に魚料理を1・2皿食べるだけで、心臓病のリスクは半減します。缶詰のサバを一日に85g食べたら血圧は7%下がります。魚を100g食べたら脳の化学物質が刺激され、精神が張りつめてより敏速な行動がとれるようになる、と言っている人もいます。

■クジラ
鯨肉は、食べながらやせることができる、健康食品で、生活習慣病(成人病)や肥満で食事制限をされている者も安心して食べられる超低カロリー食品です。
鯨肉のエイコサペンタエン酸(EPA)は血液の擬固を抑制し、動脈硬化の予防に、大変効果を発揮致しますし、EPAは発ガン予防効果も認められています。
鯨肉は鉄分がとても豊富で、鉄の形態が際も吸収されやすい(ミオグロビン)鉄と呼ばれる有機体の形になっており、鯨肉は鉄の大変良い供給源になり、貧血症の人にお勧めできます。
鯨肉にはナイアシンが多く含まれていますので、皮膚炎などに、かなりの効果をあらわします。

戦後の一時期、日本人が摂取する動物性タンパク質の50%、年間22〜23万トンの鯨肉が供給されていましたが、現在、鯨肉の供給はほぼ0%です。
日本近海の漁獲量は80年代のピーク時には年間1200万トンでしたが、現在では600万トンに半減しました。なぜなら、体重の10倍を捕食する鯨が、(捕鯨禁止で)増殖し続けて、日本近海の漁獲高を圧迫しているからです。
日本鯨類研究所の発表によりますと、日本近海の鯨は年間でほぼ5千万トンを捕食しており、世界では3〜5億トン、オットセイやアザラシなどを加えた海洋哺乳類全体だと7〜10億トンを捕食していると考えられています。全世界の漁獲高が約9千万トンですから、鯨類は人類の3〜5倍、海洋哺乳類全体も加えると7・10倍も捕食していると考えられる訳です。

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