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食べる健康法コミュの冬の食材と薬効

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ごぼう。にんじん。はくさい。ほうれん草。れんこん。ネギ。せり。
ブロッコリィ。カリフラワー。小松菜。春菊。
リンゴ。みかん。きんかん、ゆず。くるみ。いちょうの葉。
豚肉、レバー。牡蠣(カキ)。シジミ。すっぽん。なまこ。

■ごぼう

ごぼうを食用としているのは日本と韓国だけで、中国では、種子(ごぼうし)を解熱、解毒、利尿に用い、ヨーロッパでは根を利尿剤として使います。
食用にしている根は、食物繊維が多く、鉄分、ビタミンC、カルシウムを含みます。
また、ごぼうの炭水化物は、デンプンではなくイヌリンで、ブドウ糖に変わりにくく、腸の蠕動運動を促して便通をよくするダイエット(減量)食品になる、食物繊維のリグニンとい成分は、抗菌作用があるといわれ、最近になって注目されるようになりました。
便秘をはじめ、ガン、脳卒中などの生活習慣病や、できものなどの腫れ物、強精、強壮にも効果があります。

ごぼうのアルギニンは、性ホルモンの分泌に役立ち、強精、強壮に有効で、スタミナドリンクの成分としても利用されていますが、きんぴらごぼうや、にんじん、しいたけ、こんにゃくも加えた白和え、煮物などいろいろ工夫して、ごぼう料理を食べましょう。
ごぼうのリグニンは、ガン細胞の発生を防ぐといわれ、大腸ガン、直腸ガンの予防にも効果的です。リグニンは、切り口に多く出てくるので、ささがきにして使うとよいでしょう。

ごぼうには、排膿作用、解熱作用があり、腫れものに効果があります。中耳炎には、おろし器ですりおろしたものの汁を、痛む耳にスポイトで二・三滴たらします。
できものやとびひには、すりおろした汁を患部に塗るか、ガーゼを汁にひたして湿布します。乾いたら取り換えます。ごぼうの量は、患部によって加減します。

■にんじん

にんじんには西洋にんじんと東洋にんじんがあり、ビタミン、ミネラル、食物繊維などがバランスよく含まれています。
特に鮮やかなオレンジ色はカロチンで、カロチンは体内に入るとビタミンAに変化し、風邪、疲れ目、疲労回復、下痢などに効果があるといわれています。
ニンジンには、血糖や血圧を下げる作用があり、高血圧にいいという研究結果が方々から寄せられており、また、カロチン(ビタミンA)のはたらきによるガン予防効果にも注目されています。
店頭で見られるにんじんは葉がついていませんが、葉は栄養価が高く、優れた効力を発揮する大切な部分ですから、ぜひ活用してください。パセリの代用にもなります。

目が疲れた時、目薬にばかり頼らないで、目にいいビタミンAの豊富な食べ物も取り入れて欲しいものです。ビタミンAには、粘膜を強くするはたらきがあるため、疲れ目、夜盲症などに効くといわれています。
ビタミンAは油に溶けやすい性質がありますので、料理するときは油を使ったほうが吸収がよくなります。炒めるか、サラダドレッシングで和えたりするとよいでしょう。

にんじんに含まれているビタミンAが肌をなめらかにしてくれるでしょう。乾燥肌、肌の弱い人におすすめです。ジュースにして飲む方法が簡単です。レモン、ハチミツ、リンゴなどを混ぜると飲みやすくなります。

ビタミンAの粘膜を強くし、呼吸器の粘膜を保護し、細菌に対する抵抗力がつき、風邪にも有効です

ビタミンAと鉄が造血の手助けをし、血行をよくするため、貧血や疲労回復によく効きます。根の部分より葉のほうが、もっと強い効き目が出るでしょう。

にんじんの栄養素のひとつであるペクチンの整腸効果は下痢に効くといわれていますので、特に子供や胃腸の弱い人にはもってこいの野菜です。
そのほか、食物繊維が消化器に負担をかけずに便秘もなおすにんじんは、ダイエットにぴったりです。ジュースにして飲まれる人も多いようです。
にんじんの栄養素のひとつであるカロチンは皮の近く、葉のつけ根のほうに多いので、皮ごと利用すればより効果的でしょう。カロチンは英語のキャロットからきた言葉です。
同じにんじんでも、強壮効果で知られる朝鮮ニンジンはまったく別の種類です。

■はくさい

白菜はキャベツと同じアブラナ科で九六%が水分ですが、ビタミンCやカルシウム、鉄分、カリウムなどを豊富に含んでいます。霜に当たると繊維が柔らかくなって、甘味と風味が増します。寒くなるほどおいしくなる野菜なのです。
ビタミンCは特に葉のほうに含まれ、体に抵抗力をつけ、かぜ予防に効果があります。カルシウムは骨を強くし、骨粗鬆症を予防します。イライラの解消と、精神を安定させる働きもあります。
体内の塩分を排出するカリウムの働きは高血圧に効果があり、カリウムは水分に溶けやすいのでスープや汁物にして飲むと、生で食べるとより栄養分が豊富にとれます。生食すると酒毒を消す作用があり、二日酔に効果があります。キャベツのように千切りにしてサラダなどにして食べるとよいでしょう。その他食物繊維も多く、整腸作用や便秘解消にも効果があります。
また、白菜やブロッコリーやキャベツなどのアブラナ科の野菜にはガンを抑制する働きもあります。

■ほうれん草

食物繊維とクロロフィルがダイオキシン類の排泄作用に効果があり、カロチノイドやビタミンCに抗酸化作用があり、カリウムが血圧を安定させ、鉄・亜鉛が貧血を防止し、ビタミン類・鉄分・マンガン・銅・葉酸など、風邪や貧血(の予防)に効果があります。
含まれている蓚酸が尿路結石の原因になりますので、生では食べず、茹でるか油で炒めて食べます。
ほうれん草には、東洋種と西洋種がありますが、東洋種の旬は冬です。
ほうれん草には、ビタミンA、B1、B2、C、鉄分が豊富に含まれ、緑黄色野菜の代名詞です。また、カルシウム、カリウムマンガン、葉酸などが含まれ、ガン抑制効果や血栓予防効果が高いといわれています。
ほうれん草は繊維が柔らかく消化が良いので、病人の栄養食や離乳食にも適しています。牛乳と相性がいいので、ゆでたほうれん草をミルク煮したり、グラタンに入れるのも良い調理法です。
ほうれん草には、鉄分が豊富なため造血に効果があり、子供や女性・特に妊婦にはうってつけの野菜です。ビタミンCには老化を防止する作用があります。カロチンは体内のガン発生物質の働きを抑えてくれます。
せっかくほうれん草を食べても、あとで緑茶、コーヒー、紅茶を飲んだのでは鉄分が飲み物の成分と結びつき、効果がなくなるので飲まないことです。
ほうれん草を横にして二日間冷蔵庫におきますと、成長ホルモンが作用して起き上がろうとして、葉や茎にあるグルタミン酸、糖分などの成分がなくなり、ただの葉っぱになります。だから、縦にして保管するか、湯がいてタッパーにいれて保管することが大切です。アスパラガス、春菊、蕗なども同じです。しかし、トマトやキュウリなどの果菜類やゴボウやニンジンなどの根菜類には上下感覚がありませんから、保存方法には関係ありません。
ほうれん草には(ゆでて水にさらすとほとんど抜けてしまう)硝酸態チッソがありますから、ラップにくるんで電子レンジで調理し、カツオ節をかけておひたしにすると、カツオ節の成分と結びついて発ガン物質をつくるそうです。無知な(または悪意をいだく)主婦がご主人を早死にさせる料理法です。

■れんこん

ハスは植物名で、花が咲いた後、実のはいった花もうが肥大し、ハチ(蜂)の巣に似ているため、「蜂巣」、それがつまって「はす」になりました。 根が食品となりレンコン(蓮根)と呼ばれます。
沼や池などの底の泥土のなかに根があり、地下茎が伸びて肥大し、節ができて蓮根となります。節のあいだから茎が水面に伸び水面に浮かぶような大きな葉が出て、夏の朝、大きな花が咲きます。
花の中心にある蜂の巣のような花托(かたく)の中に種ができ、未熟でも食用となりますが、完熟した種は中華料理にも使われます。
この種子は長期間の保存に耐え、2000年も前の地層から発見された種子が発芽した例があります。
れんこんは縁起のよい食べ物として正月料理に欠かせないものですが、薬用としても優れていて、古くから民間薬として重用されてきました。
食べるときは捨ててしまう節の部分が、最も薬効に富んでいるといいます。
れんこんは栄養価が高い野菜で、食物繊維が多くて、腸の働きを活発にし、便秘を解消し、大腸がんを予防します。また、コレステロールを下げ、動脈硬化や高血圧にも効果があります。
ハスの実のアスパラギン、アルギニン、アルカロイドなどは、滋養強壮剤として有名です。
ビタミンCはレモンに匹敵するほどあり、細胞どうしをつなげる美肌効果のあるコラーゲンを生成し肌にはりを与えたり、血管や粘膜を丈夫にします。
痔や喘息、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、鼻血、下痢などで悩んでいる人に、もっと利用してほしい食品です。
れんこんを切ると切り口が黒ずむのは、鉄やタンニンが酸化するためです。切ったときに出るネバネバは納豆と同じ成分のムチンで強壮効果の柱となる成分として知られています。

れんこんに含まれるムチン質は胃壁を保護し、タンパク質の分解に作用するので、食べ過ぎ飲みすぎの胃腸の負担をやわらげる効果があります。最近では、発ガン物質を抑制するはたらきがあるといわれています。
レンコンのタンニンは、ぜんそく、咳、痰、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、鼻血、下痢、湿疹、かぶれ、痔、糖尿病、高血圧、二日酔い に効果があります。
れんこんのもつ消炎、収れん作用が潰瘍の再発を防ぎ、胃潰瘍、十二指潰瘍、胃痛を軽くし、止血作用もあって、鼻血や内出血の防止、潰瘍の傷の治りにも効果があります。
湿疹やかぶれには、レンコンの「煎じ液」を患部に塗ることにより、殺菌作用や消炎作用のはたらきで、かゆみを止め、湿疹を改善に導いてくれるでしょう。
れんこんは下痢止めにも効果があるといわれています。胃や腸が弱いと下痢をしやすく、それがなおれば胃潰瘍や十二指腸潰瘍の防止にもつながるでしょう。
糖尿病、高血圧、痔、二日酔いには、そのまま摂っても効果がありますが、おろし汁にして飲むといいでしょう。

■「ねぎ」

ねぎは白い部分の多い根深ねぎと、主に葉からなる葉ねぎとに大別されます。
このうち、栄養分の多いのは葉ねぎの方で、白い根には含まれていないビタミンAをはじめ、ビタミンC、カルシウム、カリウムなどが豊富に含まれています。
一方、風邪の特効薬といわれているのは白い根の部分です。
きざんで熱場を注いで飲むと、発汗が促されて熱を下げてくれます。酒と一緒に煎じて飲めば、のどの痛みや咳、たんを切る効果が期待できます。
ねぎには独特のにおいがありますが、これはアリシンという硫化アリルが含まれているためです。
この硫化アリルはにんにくやたまねぎにも含まれている成分で、胃液の分泌をよくする働きがあります。

ビタミンB1を壊れにくい形に変えて体内での吸収を高め、血行をよくする作用もあるので、疲労回復には特に有効で、ねぎのにおいには神経を休める働きもあり、枕元にきざんだねぎを置いておくと、不眠症にも効果があるといわれます。
薬用野菜として、またスタミナをつける野菜として重宝なねぎで、いろいろ工夫して毎日食べたいものですが、有効成分であるアリシンは揮発性なので、水にさらしたり、長く加熱すると、その効果が失われてしまいます。

鍋ものや汁ものには欠くことのできない素材ですが、食べる直前にさっと火を通す程度にすると、香りも引き立ち、アリシンの効果も損なわれません。
生で食べるときは、アジやイワシと合わせてたたきにすると、魚のビタミンB1を効率よく接取することができ、生臭みも消えます。
「薫酒山門入不許」と山門に石碑を立てている禅宗系のお寺で「般若湯」と称しておおっぴらにお酒が呑まれているように、健康で長生きしたければ、「男子厨房に入るを許さず」という固定観念を変えて、僧侶のように、男性が台所で活躍し、ネギ・玉葱・ニンニク・ニラ・ショウガなどをもっと食べるようになれば、食べながらなおしたりやせることができるし、生活習慣病・アレルギー体質・肥満の多くは解決します。
フランスやスペインでは、長寿の秘薬や特殊な酒は、神父の結婚が認められてないカソリックの、僧院で作られています。
しかし、酒やタバコを飲まず、肉や魚をとらない精進料理に徹した、昔の禅宗の坊さんに若死にした人が多いように、寒気の厳しい地域で、動物性タンパク質抜きで長生きはできません。
その点、ネギや玉葱は、肉との相性もよいので、焼き鳥、(脂のない)赤味の肉のすき焼きやバーベキューにするのもおすすめです。

■せり

春の七草のひとつでもある「せり」は、独特の香りと、しゃりっとした食感が特徴です。日本が原産で、種類も水ぜり、田ぜり、野ぜりなどがあります。爽やかな香りの元はミリスチンやカンフェンなどの精油成分。保温や発汗効果があり、冷え性には効果的です。また、健胃作用があるので食欲を増進し、解熱・解毒の効果は、ウィルスやカゼの予防にもおすすめです。
また、血圧を下げたり、肝機能を促進する働きがあることから、高血圧や高脂血症、黄疸の予防には、せりの薬効が期待されています。そのほか、ビタミンCやβカロテン、鉄やカルシウムなども豊富で、特に利尿作用のあるカリウムや便秘に効果的な食物繊維がたくさんふくまれているのもみのがせません。
新鮮な「せり」は、濃い緑色の葉っぱと、茎の細いものを選ぶのがポイントです。歯ざわりが消えないように塩ゆでした後、水でさらしてアクをとってから使います。ごま和え、おひたし、味噌汁の具に入れても、せりの香りを楽しめ ることでしょう。相性のよいビタミンEを含む魚介類などと合わせると、魚の臭みを消し、 栄養的には理想的な形となります。少し肥大した白根の部分も、きんぴらにすると美味しい一品になります。
お正月が一段落した頃にいただく「春の七草がゆ」。冬のビタミン・ミネラル不足 を補うだけではなく、新陳代謝もよくしてくれるのは、先人達の生活の知恵の所産で、早春の息吹きを感じながら「せり」を楽しんでみませんか。

■ブロッコリィ

アブラナ科。原産はイタリア。ブロッコリーはキャベツの変種で、カリフラワと同じ仲間です。ブロッコリーのβ‐カロチンとビタミンC・B1・B2および各種ミネラルの含有量は、野菜の中で群を抜いていて、トップグラスですから、貴重なビタミンとミネラルの供給源といわれています。
主な栄養成分は、β‐カロチン(ビタミンA効力)、ビタミンB1・B2・C、カリウム、鉄、亜鉛、銅、植物繊維、インドール、グルコシノレイト。
最近、科学者は、スルフォラフェ−ンという成分を抽出し、野菜類に含まれる強力な抗ガン物質の一つではないかと考えています。健康食品店にカプセルとなって並ぶのを待つか、ブロッコッリィを食べる方が良いか、どちらが良いかは自明です。
ブロッコリーは、ビタミンAとビタミンCの含有量が多く、ビタミンAは、皮膚や粘膜抵抗力を強めます。ビタミンCは、シミ、そばかすなどの色素沈着を防ぐのに効果的です。したがって、ビタミンAとC両方がふだんに摂取できるブロッコリーは美肌つくりに最適です。
ブロッコリーには、虚弱体質を改善し、胃腸を丈夫にする効果があり、健康を作る野菜です。
カリ−フラワ−と同じようなものですが、カリ−フラワ−にないカロチンが含まれているほか、ビタミンCが100g当たり160mgも含まれています。(ゆでると50mg)そのほか、ビタミンB1、B2,ミネラルも含まれているので、食用とすれば栄養価が高く、また、食物繊維も多いのでダイエット(減量)したい人や便秘がちの人にむく野菜です。

■カリフラワー

野生キャベツの改良種のひとつで、ブロッコリーの仲間で、花野菜、花甘藍(ハナカンラン)とも言われ、カンランとはキャベツの別名であり、カリフラワーもキャベツの仲間であることが分かります。
食用にしているのは、若い花軸とつぼみの部分で、くせのない淡白な味のため、和・洋・中華料理に幅広く用いられています。
ブロッコリーはカリフラワーの原型で、芽キャベツ、カリフラワー、ブロッコリーなどは、みなキャベツの品種改良の成果。一年中出回っていますが、春秋の冷涼な気候が適した野菜なので、10〜4月が旬です。
とくにビタミンCが豊富で、熱を加えても壊れないという特徴があり、150gのカリフラワーをゆでて食べるだけで一日に必要なビタミンCが摂取でき、お米に少ない必須アミノ酸のリジンやヒスチジンも豊富です。
つぼみの開花していない、硬く引き締まったものがよく、直径15cmくらいが手ごろで、大きいものは大味です。色は純白か、薄いクリーム色ですが、採取期が遅れると紫色がかります。全体に黄色味を帯びたり、茶色のシミがついているものは、市場に出て日がたったものです。変色しやすいので、ラップに包んで冷蔵庫で保存したり、ゆでて保存すると良いでしょう。
下ゆでが必要。丸ごとゆでる場合は、必ず根の方を上にして、浮き上がらないようにふたをしてゆでます。たっぷりの熱湯に、酢か塩、薄切りレモンなどを加えると白くゆで上がります。水に小麦粉を加えてゆでると、早く柔らかくなりますが、ゆですぎると、香りと歯ごたえを失います。
ビタミンCが一番多いのは葉内部ですから、この部分は捨てずに、細かく切って小エビなどと一緒にかき揚げにしたりするとおいしく食べられます。

■小松菜

小松菜は、ビタミンC、カロチン、鉄分、カルシウム、食物繊維を含んでいます。ビタミンCによる風邪、カロチンとビタミンCでのガン予防、食物繊維の動脈硬化予防と便秘、カルシウムによる骨を強くするといったさまざまな薬効があります。
風邪、ガン予防、動脈硬化予防、便秘、骨を強くします。
旬は12〜3月、葉の緑色が濃く肉厚、茎は短いものを選びます。

小松菜2本と、干ししいたけ(胞子に含まれる成分が抗ウイルス性物質生成作用をもちます)10gを水でもどしたら絞って細切りにし、ホーレンソウ2本をさっとゆでて、3・4センチに切り、梅肉は細かくたたいて刻み、みりん、白みそを加えて混ぜ合わせると、風邪に効果があります。

■春菊(しゅんぎく)

春に花を咲かせるのでこの名がつきました。独特の香りはαビネン、ベンズアルデヒドなどによるもので胃の働きを助けたり、たんを切って咳を鎮めます。
カロチン、ビタミンC、ビタミンB2、カルシウム、鉄、カリウム、食物繊維などが豊富で、葉が生き生きとして密生していて緑色の濃い物、茎の長さが10cmから15cmであまり太くない方が柔らかく香りもあっておいしい。
保存する場合は、濡らした新聞紙に包み(一度水にさっとつけてから新聞紙に包んでもよい)ポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室へ。また、大量にある場合は一度少しかために茹でてから冷水にとり水気を絞って冷凍します。
ゴマ和え、白和えなど脂質の含量の高い物と一緒にとるとカロチンの吸収率がアップします。あくが少ないので生でも食べられます。

■リンゴ

リンゴは、秋から初冬に収穫する、ミカンと共に果菜類の例外で、身体を温めてくれます。
りんごに沢山含まれているアップルペクチンは、大腸や肝臓の働きを活性化し、活性酸素を抑え、ガンを予防します。
ポリフェノールは、果物、野菜の渋味や変色の原因になるタンニン類、赤〜紺色の水溶性天然色素のアントシアニン類、苦みの原因になるフラボノイド類など多様な成分の総称で、植物体内に多く含まれています。りんごを切ってしばらくおくと、茶色に変色するのはポリフェノールによるものです。
ポリフェノールは、悪玉コレステロール(LDL)の酸化を抑制して動脈硬化を予防します。また、発ガン物質のニトロソアミンの生成を抑制する効果があります。さらに、ヒスタミン放出を抑制し、抗アレルギー作用があると言われています。
リンゴは、果物には珍しくビタミン類がほとんどありませんが、カリウムと食物繊維が多いのが特徴で、食前に食べると、食べながらやせることができます。
高血圧症の多い東北地方でも、リンゴの産地に患者が少ないのは、カリウム効果といわれています。
アメリカで最も長寿者の多いバーモント州に、リンゴとハチミツ、海藻をプラスして利用する民間療法(バーモント療法)があり、疲労回復、高血圧、かぜ、のどの痛みなどに効果があります。
リンゴは、下痢や便秘の時、すりおろして食べると効果があります。
ドイツに『毎晩一個のリンゴは医者を廃業させる』という諺があり、「リンゴを食べると医者いらず」とか、「朝食べるリンゴは金、昼食べるリンゴは銀、夜は銅」といわれるほど、リンゴの薬効は良く知られています。
最近は省農薬、有機栽培のリンゴ園が増加していますから、栄養分も繊維質も一番多い、皮をつけたままのリンゴを食べられるようになりました。

■みかん

漢方では陳皮(ちんぴ)といってみかんの皮を使いますが、日本では古くからシラワコージ(白輪柑子)みかんを橘皮として使っていたようです。古く長く乾燥したものの方が良品なので陳(旧)皮と名付けられました。西洋的にいうと苦味健胃剤で、漢方的には、水をさばくことに薬効があるとされ消化剤と去痰剤に使われます。香辛料としては七味唐辛子に入っていたり、冬至の柚湯など浴剤に使われています。
なお、温州みかんよりやや原種に近い感じのみかんの仲間には、柚(その仲間は、徳島のスダチ、大分のカボスなど)、ダイダイ、カラタチ、きんかん、などがありますが、それぞれ食品、香辛料、漢方薬として使われています。
「ミカンが黄色くなると、医者が青くなる」と言い伝えられていますように、ミカンにはすごい薬効があります。
ビタミンCとクエン酸が豊富で、疲労回復と風邪のひきはじめによく効きます。最近は、色素成分のベータークリプトキサンチンや、白いワタと筋に含まれるオーラプテンが大腸ガンを予防すると話題になっています。
ガン予防成分の含有率は実は皮の方にずっと多く、皮には抗炎症作用や殺菌作用、コレステロール降下作用もあります。また、食物繊維のペクチンや、血圧を下げるビタミンPは袋に多いので、栄養的には丸ごとガブリと食べたい果物です。キンカン、スダチ、ダイダイ、ハッサク、レモン、オレンジ、グレープフルーツなどの柑橘類はすべてミカン科ミカン属植物で、栄養成分もほぼ同じ。ミカンの皮をカラカラに干した「陳皮」(ちんぴ)は咳や吐きけを止め、胃を丈夫にする生薬です。 ミカンにはこの他ビタミンA、B群、C、E、クエン酸、カリウムなど疲労回復、風邪予防、新陳代謝の促進、老化予防に効く成分がぎっしり。袋に含まれるビタミンPは毛細血管を強化して血圧を下げ心臓の冠動脈を拡張します。また、ビタミンCの酸化も防ぎます。

■きんかん

キンカンは、常緑性の低木で高さが約3メートルになり、刺(とげ)がなく、葉は広皮針形(ひしんけい)で先端は丸く、純鋸歯(きょし)があり、果実は、倒卵状(とうらんじょう)長楕円形で、鮮やかな橙黄色で表面には光沢(こうたく)があります。のう果は5〜6個で果皮は苦味(にがみ)と甘味があり、果肉は酸味が強く、葉が短くなっています。
せき止めや風邪の薬に、熟したキンカン約10個を、まるごと刻み、砂糖少しと水0・4リットルの中に入れて、沸騰したら火を止めて、温かいうちに煮汁を服用します。一日に何回かに分けて飲みます。
キンカンとオオバコ(車前草・しゃぜんそう)を乾燥したものを、5gくらい加えて、煎じる場合もあります。
キンカンの砂糖漬けは、小児の風邪によく効きます。
また、そのままジューサーなどでしぼった汁を朝夕1・2個くらい服用すると、不整脈などに効き目があり、ビタミンCが豊富な健康補助食品として非常に有効です。
疲労回復にはキンカン酒が効き目があります。
キンカン500グラムをよく水洗いして、水を切り、丸ごと、グラニュー糖200gと共にホワイトリカー1・8Lに漬けて、冷暗所に2ヶ月以上保存して熟成させます。
一日一回就寝前に、さかずき一杯を限度に飲みます。非常に口当たりがいいので、飲みすぎには注意が必要です。漬けたキンカンは捨てずに、一日一個ずつそのまま食べます。

■ゆず

ミカン科の常緑半高木、柑橘の一種で、中国揚子江上流が原産といわれていますが、山口県や徳島県には原生林があります。耐寒性が強く、また耐乾、耐湿性も強いので、北は青森県の海辺まで育ちます。樹は直立性で枝梢にトゲがあります。
ゆずの果実はビタミンC、クエン酸を多く含む。ビタミンCは果汁より果皮に多く含まれ、果汁はカリウム、カルシウムも多く含んでいます。
古くは薬用としてカゼ薬に利用され、葉、果汁、種子を使った民間薬から漢方薬まであり、出血止め、トゲ傷、歯痛、生理不順など多くの病気やけがに薬効があります。

■くるみ

くるみは、体の衰えを内側から元気づける栄養素がとても高い食品で、仙人食、若返り薬と呼ぶ人もいるほどです。良質のタンパク質と脂肪が豊富なばかりでなく、ビタミンやミネラルもたくさん含まれていて、ナッツ類の中では1・2を争う高カロリー食品です。体力増強はもちろん、頻尿、耳鳴りといった不快症状に効果があるとも言われています。

頻尿が、老化からくる体力低下、冷えや緊張などの神経的な要因のときには、くるみが効果を発揮するでしょう。泌尿器の病気が原因のときは、医師の診断を受けることが先決です。

胃弱が、頻尿と同様に老化からくる体力低下、冷えや緊張などの神経的な要因のときには、くるみが効果を発揮するでしょう。

くるみは血液の循環をよくしたり、血管を軟らかくする作用があるので、煎じて飲めば偏頭痛に効くといわれています。

多くはほかの病気と一緒におこりますが、精神的に疲れたときに耳鳴りがおこりやすいといわれます。くるみの成分が疲れなどとともに耳鳴りに効きます。
中国で古くから用いられている方法は、五味子とハチミツをくるみに混ぜて食べる、というものです。五味子はチョウセンゴミシの果実を乾燥させた漢方薬で、薬局で手に入ります。三つとも同じはたらきがあるので、高い効果が期待できます。

白髪に悩む人や体力の低下を覚える人はくるみを常食するとよいでしょう。

■イチョウの葉

日本人には馴染みの深いイチョウの葉は、漢方で「銀杏葉」と呼ばれ、狭心症や肋間神経痛など胸の痛みの症状に用いられています。
フラボノイド、カテキンなど二種以上の有効成分の中でも、ドイツの製薬会社が30年程前、ギンコライドや特殊フラボンに着目しました。これには冠状動脈のコレステロールや中性脂肪を取り除く作用があり、狭心症や心筋梗塞などの心臓病に効果を期待できることが解明しつつあります。
ヨーロッパでは、肩こり、頭痛、めまい、冷え症など血行障害による症状や、老人性痴呆症の予防薬として、広く普及しています。
ギンコライドやフラボノイド類は末梢血管の血行を促進し、脳内の血流量を増加させるものですから、学生などの学習能力の向上にも役立つでしょう。

■豚肉

牛・豚・鶏の脂身は人間の体になじみやすい「飽和脂肪酸」です。
肥満、内臓脂肪、悪玉コレステロールなど生活習慣病の原因になりやすい悪役ですが、肉の赤身は体を作る大事な働きをしていますので「全く食べない」というのは間違いです。
特に、豚肉の赤身は良質なたんぱく質で、アミノ酸バランスは最高といえます。健康に良いリノール酸は牛肉の七倍も含んでいます。若くて元気な血液、髪、つめ、肌、内臓などを作り、脳卒中、突然死などの生活習慣病の予防に効果があるそうです。
「赤紫蘇風味の米酢漬ニンニク」、ゴマ、辛子などと一緒に食べますと、体熱となって発散しますから、皮下脂肪となって蓄積しませんし、悪玉コレステロールを退治します。

中国では、肉といえば豚肉を意味するほど人気の高いな食材です。
薬膳書に「豚肉は病後、産後の貧血、病気の時の渇き、カラ咳、便秘に効あり」とあります。
豚肉にはビタミンB1が特に多く、牛肉の10倍も含んでおり、赤身肉150グラムで一日の必要量に充分相当します。B1はご飯などの炭水化物(糖質)をエネルギーに変える重要な栄養素で、別名「疲労回復ビタミン」と呼ばれ、疲れの原因になる乳酸を除くので、疲れやすい人や根気のない人、便秘などの人におすすめします。
昆布の養分を溶解する作用があり、老化を予防する優れたタンパク源として、「食べながらなおそう・やせよう」、お勧めの肉料理は豚肉です。

豚肉は腐敗が早いので注意しなければなりません。冷蔵しても、スライス肉は二日以内、塊肉はラップに包むと一週間まででしょう。
寄生虫の心配がありますので、生や不完全な加熱は厳禁です。
選び方のコツは、ピンク色でつやがあり、弾力のある豚肉が新鮮です。濃い赤身は老齢な豚、トレイに赤い汁が出ているのは避けましょう。

猪を家畜に改良したのが豚です。また、中国料理で「猪肉」は豚肉のことを指します。中華料理店でメニューを見た際は誤解のないようにしましょう。
また、年をとると関節の軟骨が減退して関節痛をもたらしますが、豚骨をことこと煮たてた煮汁を、料理につかうと、関節痛や脚気を避けることができます。

■レバー

牛・豚・鶏のレバー(肝臓)はビタミンと鉄分の宝庫です。
栄養価と薬効は赤身の肉よりも優れています。
薬膳書によると「以肝補肝」(レバーを食べて肝臓を強化する)と説いており、「悪性の貧血、生理痛、生理不順、視力低下、目の充血、夜盲症に効き、美肌に役立つ」とあります。
酒に弱い人や飲み過ぎる人、肝臓が気になる人は「強肝食」になるレバー料理が最適です。
レバーに含まれるビタミンB12と銅は血液を健康にし、ビタミンB15は心臓の筋力を強化し、ビタミンEはホルモンの活動を促す働きがあります。
一日に必要なビタミンAとB2の量は、レバー二・三切れで、いくら薬効にすぐれていても食べ過ぎはいけません。
ビタミンAの過剰摂取分は体に残り、肝臓を疲れさせ、脱毛や発疹の原因になります。
「肝心かなめ」の肝臓を守るには、ニラ、ホウレンソウ、トマトなどビタミンCの多い野菜と一緒食べるのが効果的であると「肝に銘じて」ください。

レバーを買うコツは、入荷日を知ることです。
つやが良く、鮮やかな赤褐色で弾力のある品を選んで、その日のうちに食べるのが最良です。
牛、鶏のレバーは生でも食べられますが、寄生虫が心配ですから、豚レバーはしっかりと火を通してください。レバーの臭みが苦手な人は、牛乳、酒、ワイン、薄い塩水などにさらすのも方法です。

■スッポン

スッポンは淡水にすむ亀の仲間で、中国では3000年以上も昔から滋養強精食として伝わってきました。良質のタンパク質を多く含み、ビタミンB群やミネラル、不飽和脂肪酸のリノール酸が豊富です。そのため、血中コレステロールを増やすことなくタンパク質の補給ができます。
人間は何歳になっても良質のタンパク質が必要です。タンパク質はいったんアミノ酸に分解されたあと、再度細胞の中のリポゾウムでつくりかえられ、必要な場所に配置されます。ところが材料となるタンパク質が供給されないと、その一連の流れがストップし、さまざまな組織でタンパク質不足が起きてしまいます。それが虚弱体質や貧血、冷え症、インポテンツなどの原因になるのです。
しかし、なぜ、スッポンが昔から強精剤として使われてきたのか、直接の有効成分はいまだに見つかっていません。良質のタンパク質や脂質(不飽和脂肪酸)、ビタミンやミネラルをバランスよく含んでいることが、体を温め、疲労の回復、気力体力の充実につながっていくのでしょう。
また、鉄、葉酸、ビタミンB12が豊富で、造血作用を強化することも、滋養強壮に役立っていると考えられます。

■牡蠣(カキ)

「海のミルク」といわれるカキは、海の幸を凝縮させた栄養豊かな食品です。
良質のタンパク質、鉄分、カルシウム、亜鉛などのミネラルを多く含み、ビタミンA・B1・B2などのビタミン類も豊富です。
ヨーロッパでは、単に美味というだけでなく、スタミナ増強の食品として古くから利用されていました。
肝臓病、心臓病などの成人病や貧血、神経過敏症などに効くといわれており、精力減退にもよいでしょう。また、視力回復にも役立ちます。

高タンパク、低脂肪のカキは、慢性肝炎に効くといわれています。
カキのタンパク質に含まれる必須アミノ酸が体内の毒素を排泄し、胆汁の分泌を促すため、肝臓のはたらきが活発になるからです。
また、アミノ酸誘導体のタウリンが、心臓の動悸を鎮め、血管内に血栓ができるのを防いでくれるといわれています。
新鮮なカキなら、「生食」が一番です。しかし、欧文でRがつかない五月〜八月はカキを食べない方がよいでしょう。産卵期にあたり味も栄養価も落ち、毒化することがあるので控えます。酢ガキは、塩水で手早く洗い、レモンやポン酢、大根おろしと合わせれば出来上がりです。そのほか、「カキ飯」、「鍋もの」などがおすすめです。

豊富な鉄分に加えて、銅、ヨード、マグネシアムが多いカキは、貧血に効き、神経過敏症やイライラしやすい人にも、カキ料理は効果があるといわれています。

カキは亜鉛を最も多く含む食品で、亜鉛は男性ホルモンと関係があるといわれ、精力減退には、たっぷりカキを食べるとよいでしょう。

カキはグリコーゲンを多く含むので、スタミナ不足に効果的です。
グリコーゲンは、肝臓や筋肉に含まれていて、動物性のでんぷん多糖類の一種です。ブドウ糖に変化しますので、エネルギー源として大切な役割をもっているのです。

人類と牡蠣の出会いは有史以前と言われており、日本でも、各地の貝塚から、 アカガイ、 アサリ、 シジミなどにまじって、 たくさんの牡蠣が発見されており、縄文人が好んで牡蠣を食べてきたことがわかります。
日本では、夏の終わりになるとフグが産卵するので(死にたくなければ)食べるな、と言います。

■ぶり・鰤

成長とともに名が変わる出世魚。太平洋側ではわかし→いなだ→わらさ→ぶりと名が変わり、日本海側ではふくらぎ→いなだ→ハマチ→ぶりと名が変わるり、関西では、つばす→ハマチ→めじろ→ぶりと呼ばれる。方言もたくさんあって、長崎ではあかんぼ、徳島ではもんだい、新潟ではばち、秋田ではつば、能登ではごうとう、男鹿ではちべそ、東北ではあおと呼ばれているらしい。EPA、DHA、ビタミンB12、ビタミンD、ビタミンE、タウリン、カリウムなどが豊富。腹身には脂肪が多く、背身には脂肪が少ない。

■あんこう・鮟鱇

その形態から別名びわうおとも呼ばれ水深200mまでの海底に住み、冬の鍋物の材料が一般的な食べ方でほとんど生食はしません。肉、肝臓、皮、えら、腸、腸間膜、胆のうすべて食べられるので、これを「鮟鱇の七つ道具」といい、部位により独特の風味があります。このほか、胸びれや卵巣も食べられ、ビタミンAとEが豊富です。

■たら・鱈

日本近海で、捕れるのはマダラ、スケトウダラ、コマイの3種で、脂肪がすくなく淡泊な白身の魚で柔らかいので子供からお年寄りまで安心して食べられます。スケトウダラの卵巣の塩蔵品がたらこで、精巣は、白子、菊子などと呼ばれます。加熱するとチオプロリンというアミノ酸ができて、これが発ガン性物質の生成を抑制するそうです。

■かれい・鰈

脂肪の少ない淡泊な白身魚で、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンD、タウリン、亜鉛などが豊富で、低エネルギーです。このため、ダイエット中の人やお年寄りも安心して食べられます。身体が平らで海底にへばりついて生活しているため目が身体の一方に寄っており、目の位置は「左ひらめに右かれい」と言われ、一般にかれいは右側に二つの目がありますが、例外もあるらしい。 

■わかさぎ・公魚

全長10〜15cm程度の小さな魚で、ししゃもと同じキュウリウオ科に属します。もともと沿海魚でしたが、移入増殖した淡水湖産が現在では主流のため、淡水魚として知られています。寒い冬に湖の氷に穴を開けて釣るわかさぎ釣りで有名です。低エネルギーで、カルシウム、鉄、セレンが豊富で、頭から内蔵や骨まで、丸ごと食べられますので効率よく栄養素補給ができます。

■さけ・鮭

ビタミンA、ビタミンD、ナイアシン、などが豊富で、皮にも栄養がありますので、身と一緒に食べます。
身は雄の方がうまいそうですが、小兎の雌雄でも分かる私でも、鮭の雄は聞かないと分かりません。
鮭の卵のすじこやいくらには、ビタミンAやEPAが豊富ですが、塩分やコレステロールが多いので食べ過ぎないようにしましょう。

■かさご

口や頭が大きく、背面のトゲも多い、体長約30cmで、雄より雌のほうが小形で、生息する深さにより体色が変化します。沿岸では黒褐色、沖合いでは暗赤色です。
近縁種が多く、カサゴはカサゴ属。メバル属としてムラソイ・クロソイ・シマソイ・ハツメなどがあります。
体色が鮮明で皮がみずみずしく、腹部に張りがありものや、眼球が白くなっていたり、口を大きく開けていたりしていても、眼球の中心がすんでいれば鮮度は良い。

■シジミ

二日酔いの朝にシジミの味噌汁を飲む人が多いように、日本人の生活には昔から密着した食品です。
シジミのエキス中のアデノシンが胆汁酸の分泌を促し、強肝アミノ酸のタウリン、メチオニン、シスチンなどがこれを助けて詰まりを除くとともに、衰えた肝臓を強化してくれます。また、エキスの中のイノシトールというビタミン様物質は肝臓に脂肪がたまるのを防ぎますから、肝機能が低下していると感じたときにも有効です。シジミの栄養価は高く、カルシウム、リン、鉄分、ビタミンB2、B12が豊富で、肝臓病、貧血、虚弱体質には古くから定評があります。
シジミには肝臓を活性化するビタミンB群も含まれていますが、水溶性なので調理すると栄養分が流れ出ます。汁ごと取れる料理にするのが効果的でしょう。
シジミのタンパク質は良質で、オチアミン、タウリンという成分が胆汁の分泌を促すといわれています。そのため肝臓の解毒作用は活発になります。シジミによる療法としては、みそ汁、シジミエキスが特効薬です。
シジミに含まれる鉄分は貧血に有効で、ビタミンB12が造血作用を促進するといわれます。ビタミンB12は水溶性ですから、みそ汁やエキスにして飲むと効力が高まります。
シジミにはコハク酸といううまみ成分があり、虚弱体質の人にはおすすめですが、体を冷やすといわれていますので、冷え症の人は多食を控えましょう。

■なまこ

90%が水分で、わずかにタンパク質を含有しています。カロリーが低いので、肥満防止、ダイエットに効果的です。他に、肝臓・腎臓の機能を高めて、血液浄化、造血作用があり、毛髪を美しくしたり、精力を増し、足腰を丈夫にし、排尿困難を改善します。
なまこが持つサポニンの一種、ホロトキシンという成分は、強い防カビ作用を持ち、白癬菌を原因とする水虫やタムシの治療薬として実用化されています。
また、カンジダ症の病原酵母やトリコモナス症原虫にも有効です。
なまこは朝鮮人参と同じくらいの薬効があると信じられており、「海の人参」と称して宮廷料理にも使用されています。中国の東北地方では、ある種のナマコを慢性肝炎の治療薬として利用しているし、補腎強壮効果もあるといわれ、動脈硬化を予防する作用、性機能低下の回復作用、便秘の改善や利尿効果もあるといわれています。
日本でも、なまこの薬効は認められて、風邪、解熱、胃薬、利尿、強精、凍傷、腫れ止めなどの効果を期待した民間療法が行われています。
一見無防備にみえるなまこが海底で生き延びているのは、サポニンの持つ強力な殺菌能力のおかげです。魚をなまこと一緒に小さな水槽に入れておくと、なまこを食べるどころか逆に魚の方が死んでしまうほどです。
仮に、魚がなまこを襲っても、驚いたなまこが内臓を吐き出し、その内臓を食べた魚は濃縮されたサポニンを吸い込んで死んで、なまこは再生するほど、恐るべき殺菌能力があるそうです。

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冬は閉蔵の季節といって、エネルギーを身体の奥深く潜め、厳寒の気候に適応させなければなりません。
寒さは人体の陽気を消耗させるので、これを防ぐために、身体を温め、人体のエネルギー源である「腎臓」を補うことが必要であることをあらわしています。
食べ物で身体を温めることはもちろん、衣服でも保温に留意して、寒さによって起こる病気や体力の消耗といったものを防ぎましょう。

寒さに適した食品としては、羊肉、鶏肉、エビ、ニラ、ニンニク、ネギ、カボチャ、サツマイモ、栗、クルミ、ショウガなどがあります。
これらの身体を温める食品を多くとるように心がけ、冷たいものや、身体を冷やす作用の強い食品ばかりをたくさん食べることのないようにする必要があります。

このほか、寒い時には苦味の食品を多くとり、塩辛いものを控え、睡眠をよくとり、体を暖かくして、忙しくせず、春にそなえます。これは腎臓と心の五行におけるバランスが関係しています。
正常な時には、腎臓の水は心の火を冷やし、また心の火は腎臓の水を温めることによってバランスをとっています。
ところが、寒冷な時期は腎臓の水の冷やす力が強くなりがちで、心の火は弱められてしまうのです。塩辛い食物は腎臓の水をさらに強める作用をもつのでこれを少なくし、心の火を助ける苦味の食品を多くとることが必要となるのだそうです。

コメント(15)

いつも勉強になります!
ありがとうございます!
>むーさん:

良いお茶は摘んだ直後の葉です。加工した茶葉は酸化していますから、危険が一杯です。

世界で一番最初に内視鏡手術をした外科医:新谷弘美さんは、「日常的・職業的にお茶を飲んでいる、お茶の先生クラスの人の腸相は最悪で、何時発病してもおかしくない」と書いています。

「体操は健康に良い」と誰でも言いますが、やりすぎた人の平均寿命は短いのと同じで、お茶を飲みすぎている人の平均寿命は、お茶をほどほどに飲んでいる人より低い。

>ララさん
>麗さん

何時も読んでくださっている由、ありがとうございます。
トマトは、中米では通年性の果菜で、ロサンゼルスの裏庭には今も熟れていますが、味も栄養成分も夏ほどありません。

四季のある日本で、冬のトマトは、ハウス栽培の水耕物で、味も栄養成分も夏の露地栽培ほどないのは当然です。

陰性体質・無汗型とか、低体温などの人には危険食とも言えます。

野菜や果物の「旬」を知ることは、経済的で健康な生活をする第一歩で、一度覚えると、生涯忘れません。しっかり覚えて、マーケットに並んでいても、だまされないようになってください。
>ゆこちきさん

満腹中枢を刺激するには30分ほどかかりますから、食前にリンゴをよく噛みながら食べると、唾液の分泌を促進し、殺菌作用や胃腸液の分泌を促しながら、食事の途中で満腹中枢を刺激しだすので、(肥満の原因になる)食べすぎを防止することができます。

100%ジュースと言うのは広告にそう書いているだけで、(化学合成物質である)保存剤・殺菌剤・甘味料など、危険が一杯の添加物が入っていますから、お勧めできません。

自分で作る場合で、無農薬有機栽培であることを確認できるリンゴとか果菜の場合は美容上の効果は期待できても、満腹中枢を刺激して食欲を減じるという飲み方は、初心者には難しい。

面倒でも、減量目的で食前に、リンゴを食べるのは「しっかり噛む」というやり方が肝腎なのです。
こんばんわ。
最近参加させていただいて「ほぇ〜」とつぶやきながら拝見させていただいております。

最近野菜を購入する時には、近所にJAの直売所があるのでそこで購入していますが、本当に旬のものしか無いのでトマトやピーマンなどは今の時期販売しておりませぬ。
白菜、大根、レンコン、ニンジン、ゴボウ、ほうれん草。。。
どれも健康仙人さんが書いてらっしゃるものばかりが並んでおります。

さて、ちょっと質問させて下さい。
なまこを食する時は、乾燥したものと生のものだと効果が変わるのでしょうか?普段口にしない素材なので、どうやって調理するものやら。。。

あと、イチョウの葉はやはりお茶にして飲むのですか?
緑の葉、黄色になった葉では薬効に差が出るのでしょうか?
街路樹の葉を拾ったりすると、排気ガス等で汚染されてはいないのでしょうか?
あと、銀杏の実とは、どう薬効が違ってくるのでしょうか?

最近私の旦那が花粉症の症状が出て、咳が出て、皮膚が痒くなるみたいなのですが、これらに効果がある食物ってどんなものがあるのでしょうか?
色々調べると、紫蘇が良いと書かれておりますが、大量に摂取出来るものでは無いので、普段の食事にどうやって取り入れれば良いのか教えていただけませんでしょうか。。。?

いきなり質問だらけで申し訳ありませんが、教えていただけると有難いです。
>うちゃさん

何であれ乾燥させると「陽性化」し、保存や運搬に便利になります。ナマコの薬効は特別気にするほど変化しません。

乾燥させているなら水に漬けてもどし、生ならそのまま、良く切れる包丁で、極薄にきり、煮物炒め物なんでもござれだし、旬の果菜・根菜などと酢味噌であえると、夏冬関係なく、下戸でも一杯やりたくなるほどです。

イチョウの葉は「お茶」と同様に、煎じて飲みます。黄葉しても同じです。街路樹の葉を「恐れる」のなら、日本産の野菜は食っておれなくなります。

銀杏(実)は、茶碗蒸しに使うのがポピュラーですが、炒ったり、煮て食べると、咳止め・痰きり・夜尿症に効果があるとされています。

花粉症については、このコラムにふさわしくありませんから、「花粉症は治る」というコミュニティでトピックを立ててください。

>ゆこちきさん

食前の丸リンゴ、有機無農薬栽培が確認できなければ(農薬が付着している)皮をむいて、薄い塩水に漬けるか塩(利尿作用→減量に効果がある)を振って食べるのがコツです。
なるほど〜!
丁寧なお返事ありがとうございました^^
花粉症コミュでまた質問させていただいます!
また、ふと疑問に思ったら聞きに参ります。
ゆこちきさん

唐時代に「静神丸」というゴマと蜂蜜を混ぜて水分を取って丸めた薬用食物があり、(完全に吸収されて飢餓感を救うので)戦国時代の忍者が携行食にしており、団子一個で1週間「籠城」できたという話があります。

つまり、ゴマと蜂蜜を食べれば、(肝臓に必要な)脂肪に溶ける栄養とタンパク質、水に溶ける栄養のほとんど(=ビタミンからアミノ酸まで67〜8種類の成分といわれている)を摂ることができたので、面壁9年のダルマさんは、この「静神丸」をかじっていたと伝えられています。

ゴマと蜂蜜(カルシウムを吸収するのにビタミンDが必要なように、単独で摂ると意味がない)を一緒に摂ると、肝臓(有害物質の濾過と排泄をする重要な器官)に必要な栄養を補給することになり、それが、人間の肌をつくり、美しくするということです。

バーモント州の人たちはリンゴと蜂蜜を食べるから健康と長寿といわれて、日本で「バーモント・カレー」が作られていますが、少量のゴマ(植物性の油)と一緒に摂れば有効です。

蜂蜜と一緒に、ゴマ擂り器(岩塩+ゴマ+辛子)を食卓に置いて、ご飯や汁に、パラパラとすりかける(ゴマを匙ですくってかけると肥満する)と、飢餓感を救うこともあって、美容と健康に役に立ちます。

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