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食べる健康法コミュの秋の食材と薬効

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■米。大豆。たまねぎ。山芋。さつま芋。じゃが芋。ピーナッツ。ゴボウ。あずき。トーモロコシ。サトイモ。そば。コンニャク。柿。ブドウ。梨。ザクロ。いちじく。ブルーべリィ。きくらげ。さんま。さば。シシャモ。

■米
お米が漢方薬?って驚かれそうですが、今まで誰も取り上げなかった(言わなかった)方がおかしいくらい米は有名な漢方薬のひとつです。
玄米は稲から籾をとっただけで、40種類以上の活性素(代謝栄養素)がそのまま生きており、まけば芽がでる種子で、栄養のバランスがとれたスタミナ食で、少量でも足りる、頭の良くなる完全食品と言われています。
胚芽にはビタミンB群、ビタミンE、K、ミネラルが豊富で、糠には良質のたんぱく質、脂質、食物繊維がたっぷり含まれ、鉄、リン、カリウム、マグネシウム、カルシウムなどのミネラルも豊富で、栄養のバランスが良く、良質の血液を作るなど、その多くの効能から、古来から中国では、玄米は、生薬として扱われきました。
また、玄米の黒焼きが病気に効き目があるのは、その素材から身体を陰性にする脂肪やたんぱく質が取り除かれ、極陽性の炭水化物が炭化したものが残り、素材そのものが本来持っている薬効作用が顕著に出る結果と考えられ、陰性に傾いた体質を陽性化する極陽性の力や浄血作用、玄米の潜在的薬効成分の顕在化の働きがありますので、ガンや糖尿病だけでなく、冷え性やアトピーなどにも効果が出てくるもの思われます。
その外、玄米の薬効として、胃炎、胃アト二ー、胃下垂、便秘、肌荒れ、ニキビ、吹出物、皮膚炎、高血圧、糖尿病、ガンの薬であることが評価されています。
また、フィチンを含み、放射性元素・カドミウム・水銀・各種農薬や毒物の解毒作用があります。

白米食が普及したのは東山天皇(1687年〜1709年)の元禄時代で、貴族に始まって庶民にいたりましたが、いわゆる江戸患い(脚気)になって6万人の死者を出しました。
今日の日本で、生活習慣病・アレルギー体質・肥満が社会問題化したのは、お母さん方が玄米を食べる工夫を怠り、ファーストフードが蔓延してからだと思いませんか?

食品としての米は、粳米(うるち米)と、お餅やお赤飯になる糯米(もちごめ)があります。硬いお米と儒(軟)いお米ですが、乾燥している状態で前者は半透明、後者は白濁しているのは御存知の通りで、成分的にはそんなに差はありません。普段は粳米を、お好みで玄米から、何分づき、100%白米までを毎日食べてます。
「米は五味(酸・苦・甘・辛・鹹)を兼ねたり、故に衆人生涯これに飽く事なし。何ぞ無味淡薄なりといわんや。夫れ米と水を和して制すれば酒となり、辛熱にして酔狂せしめ能く肥満せしむ。醋(酢=酸)に制する時は、剛きをくだき柔せしむ、人を痩せしめ、醴(あま酒=甘)となせばよく暖め、長幼を養い、粥となせば鹹(塩)して脾土をかためしむ。炒めれば苦味となる、然れども微々たる苦味、痞硬を排す力乏し、かくの如く、其味異なれば効も亦異なるを察すべし」(昭和四年・医薬随筆集)
米は、酒にすれば辛く、酢にすれば酸っぱく、甘酒にすれば甘く、お粥に塩をまぶせば塩からく、カレーライスにすれば苦いなど、五味そろっていますから食品としては一級品だし、いろいろな薬効も自ずから備わっているというわけです。
中国薬善学の大家、李時珍の「本草綱目」に、米の薬効は、滋養強壮作用に優れ、慢性疾患・病後の回復・虚弱体質の改善、造血作用・精力増強にもに効能があると書かれています。
とにかく世界にたくさんある穀類で、栄養的にも栽培的にも、もっとも優秀な作物が稲作(米作)であることは間違いないでしょう。お米が充分とれない、小麦しかとれない国々では、やむなく肉や乳製品、じゃが芋などで栄養を補っているのです。

漢方薬としては、コーベイと呼び、粳米(うるち米)の玄米を使い、消化吸収能力を向上させ、直接的にはもちろん滋養作用があります。今で言えば、血管からではなく口からの、ブドー糖や栄養の点滴です。他の漢方薬とともに煎じますから、いろいろな薬効成分の入った「重湯」と言ってよいでしょう。
粳米、ふつうのうるち米が漢方薬の一種ですが、糯米(もち米)からつくった水飴も重要な漢方薬です。
水飴は胃腸障害、腹痛、冷え腹に効果があり、やせ型、胃カイヨウ体質の下痢しやすい方にはうってつけで、咳き止めにも効果があり、処方としては、建中湯類(中=腹部を建てなおす薬の仲間)に入っており、他の生薬を煎じてできた湯液に水飴を溶かして服用します。あたたかい、あまい感じが大切です。

■大豆
大豆は「畑の肉」といわれるように、肉のタンパク質が約20%に比べ、良質の植物性タンパク質を30%以上も含むすばらしいタンパク源ですが、必須アミノ酸のバランスも、比較的よくとれています。
タンパク質のほか、植物性油脂やビタミンB1やE(牛乳の90倍)に恵まれて、レシチンは脳の老化を防ぎ、頭の働きもよくしますので、アルツハイマー病対策や受験生にうってつけの食品として注目を浴びています。
カルシウム、鉄分なども豊富で、さらにレシチン、サポニン、イソフラボンなど大豆特有の成分もあると共に、解毒作用があり、胃腸を整え食欲を増進させます。
脂肪酸のリノール酸やリノレン酸、リン脂質のレシチンには、コレステロールを下げたり、抗酸化作用があります。
また、サポニンにも、抗酸化やコレステロール低下、抗肥満作用があるので、動脈硬化や高血圧、肥満など、生活習慣病一般の予防にたいへん有効です。
ビタミンEとタンパク質の成分であるアミノ酸が肝機能を高め、肝臓障害から守ってくれると期待されます。
最近の研究で、イソフラボンに女性ホルモン様の作用があり、女性ホルモンの減少による更年期障害や骨粗鬆症(骨からカルシウムが抜け出る症状)を改善できることが判ってきました。また、男女を問わずに、イソフラボンの摂取量が多いほど骨密度が高いという研究データがあります。
大豆の一種、黒大豆も同様の栄養成分を含んでおり、違うのは皮が黒いことと、クロマミンといたアントシアニン系の色素が含まれていることです。
さらに、黒大豆には、気管支や内臓の粘膜を強くする働きがあり、咳やのどの痛みを改善し、声がれや美声、美肌づくりにも貢献します。
黒い皮の成分であるアントシアニン色素は、ポリフェノールの一種で、抗酸化力や発ガン抑制作用、免疫賦活作用、抗菌作用をもちます。
黒い食品は昔から「仙人食」といわれ、生命のバランスを保つ食品と言い伝えられてきました。その黒い食品を5つ集めた「黒五」という健康食品には、黒大豆も含まれています。
生の大豆には毒が含まれており、生のままで数百グラム食べると致死量に達することもありますが、煮たり煎ったりすることによって毒が消えていきます。

1999年10月米国食品医薬局(FDA)は、大豆タンパクを含む食品に対して「1日当り25gの大豆タンパクの摂取は冠状動脈性心疾患(心臓病)になるリスクを減少させる」と言う健康強調表示(ヘルスクレーム)を認可しています。
USB(the Uniteed Soybean Board)の年次報告書によると、米国の消費者の76%が「大豆食品は健康に良い」と認識しており、39%が「コレステロールを低下させる」「繊維質が豊富」という、大豆食品の効用に関心を抱いています。
大豆には悪玉コレステロールを減少させ、善玉コレステロールを増加させる働きがあるイソフラボンがあり、更年期障害を和らげたり、心臓病のリスクを軽減させると言われています。(アメリカ大使館・アメリカ農産物貿易局:グレート・アメリカン・フード・ニュース)

肉牛や肉豚の1?増やすには穀物飼料が7?いります。牛肉や豚肉を食べる回数を減らして大豆や大豆製品を食べた方が自然の摂理に合致しており、健康で長生きでき、世界的な食糧不足を解消します。
また、牛肉や豚肉の代わりに、高タンパク低カロリィのクジラ肉を食べれば良いのですが、環境保護団体やそれを支援する国は管理捕鯨に反対していますので、食べられません。日本鯨類研究所の発表によりますと、鯨は世界漁獲高の3〜5倍、オットセイなど海洋哺乳類を加えると、ほぼ7〜10倍の海洋産物を捕食しているそうです。

■山芋(自然薯・じねんじょ)
山芋に含まれる男性ホルモンを作るDHEAで滋養強精効果があります。
フカヒレスープに最も多く含まれる、コンドロイチンが老化防止と肌の若さを保ちますが、フカヒレより安価な、山芋で同じ効果があります。
山芋の大きな特徴は、良質のデンプンとアミラーゼという消化酵素を多く含むことです。また、日常生活で不足しがちな鉄分やミネラルを多く含むことから「桑畑変じて蒼海となり、ウナギが化けて山芋となる」と言われるように、最も滋養に富む食品なのです。漢方の生薬として、強精・胃腸病・動脈硬化・ガンの予防など、民間療法としては結核・乳症・息・やけど・百日ぜき・肺炎・霜やけ,糖尿病,食欲増進の効果があります。
山芋のヌルヌル成分はムチンとサポニンであり、夏ばてに効果があります。
山芋には男性ホルモンを作るDHEAが含まれており、滋養強壮効果があり、更年期障害や心臓病にも効果があり、精神力の低下(気虚)を防止・回復します。
健康効果を高める食べ合わせは、山芋+卵+マグロ+シソ、つまり、やまかけにきざんだシソをのせれば良い

ご飯に添えたとろろは「ことづて汁」と言われました。ご飯が良く進むので「良く言い(飯)やる」のだそうです。生のとろろは、デンプン分解酵素が豊富なので非常に消化が良いので食べすぎても心配ご無用です。江戸時代の和歌食物草子に「とろろ汁おりおり少し食すれば脾臓(ひぞう)の薬、気虚を養う」とあります。「気虚を養う」とは、気力を充実させることです。
とろろは、古来「山薬・唐山薬」と呼ばれ、滋養強壮の食品として有名です。

■さつま芋
さつま芋に含まれる成分で糖脂質の一種カングリオシドはガンの発育抑制、細胞の正常化に期待されると共に、糖脂質は、免疫力増強作用、コレステロール排泄作用、関節内部の膜を保護する作用など様々な薬効が報告されています。
また、豊富に含まれる食物繊維は腸管で吸収されず、吸水性が高いので便の硬さを調整するのに役立ち、腸管のぜん動運動を活発にするので習慣性便秘の方に強い味方で、便秘、大腸ガン、糖尿病などの生活習慣病の予防には大きな効果があります。
さつま芋を切ったときに出る白い液は、ヤラピンという食物繊維で、「焼きいもは食べたいが、太るのが気になって」という女性は多いが、心配はご無用です。さつま芋は女性の美容の敵ではなく、逆に、美しく、食べながらやせることができるし、健康にしてくれる野菜なのです。
さつま芋が含むビタミンCの量はみかんに匹敵し、熱を加えても破壊されにくいのが特徴で、女性が気になるシミ・そばかすを予防しています。
さつま芋はまさにビタミン豊富な健康野菜で、β−カロチン、ビタミンEも多く含まれ、ガン予防や風邪の予防、健胃、しもやけなどに効果があり、すりおろした生芋は虚弱体質に効果があります。
さつま芋を食べると胸焼けするのは、胃酸の分泌が促進されて食道を刺激するからですが、皮ごと食べたり、胃酸を中和する塩やバターをつけて食べると胸焼けしません。
さつま芋は、栄養が豊富で、常食すると抵抗力がつき、ふかして食べると、胃腸が丈夫になり、気力がなく、ストレスで食欲不振を解消し、五臓を肥やします。
さつま芋をおいしく食べるなら、ゆっくり時間をかけて加熱する(蒸す)ことをおすすめします。急激に加熱する電子レンジでで調理すると糖度が増えず、さつま芋の甘味が出にくいのです。
さつま芋は、かっては代用食として飢饉や「間引き」から多くの命を救い、暖衣飽食の時代は、大腸ガン、糖尿病など生活習慣病を予防する、ダイエット(減量)食として、再び脚光を浴びている訳です。

■じゃがいも
じゃがいもは栄養的にも優れ、ビタミンB群、C、カリウム、食物繊維などが豊富です。じゃがいものビタミンCは、デンプン質に守られ、加熱しても破壊されにくい為、効率よく摂ることができます。しかし、芽には、ソラニンという毒素があるので、必ず取り除いてから使います。
おもな薬効は、胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などの消化器系の病気、高血圧などの成人病、腎臓病や便秘、外傷としてやけどなどがあります。
じゃが芋に含まれるカリウムは、リンゴの16倍といわれ、体内の余分なナトリウムを排泄するので、高血圧の治療によく、腎臓病のむくみにも適します。
ただし、慢性の腎炎で医師からカリウムを制限されている人は、じゃが芋を控えたほうがよいでしょう。
便秘には、さつま芋やじゃが芋がよく、頑固な宿便さえも、芋を食べて運動すれば、解消します。
祭日が続いたり、鍋物を食べ過ぎるのに、運動不足で、栄養過多になりやすい、冬になると、芋は「食べながらやせる」秘密兵器にもなります。

■ゴボウ
ごぼうと言えば「便秘の予防」を連想しますが、代表的な成分の食物繊維である、水溶性食物繊維のイヌリン、不溶性食物繊維のヘミセルロース、リグニンなどをたくさん含んでおり、これらの食物繊維は、消化吸収されずにお腹の中を通過するため、胃や腸をきれいに掃除し、コレステロールを低下させ、発ガン性物質などの有害物質を排泄する働きがあり、悪玉の腸内細菌の繁殖を防ぎます。
ヘミセルロースやリグニンなどの不溶性食物繊維は、肉や米の数十倍の水分を吸収して便通を促し、微量成分のリグニンは、ガンの発生をおさえる力があるといわれ、注目されています。
また、便秘を予防しますので肌を整え、せきやたん、口内炎、湿疹、胃けいれん、虫刺されにも薬効があります。さらに、利尿効果があることから腎臓の機能をアップし、動脈硬化予防にも役立つ野菜ですから、できるだけ繊維を失わないように食べるのがコツです。ただし、アレルギーの人は食べ過ぎは禁物です。
イヌリンは腎機能を高め、利尿作用もあり、動脈硬化や糖尿病の予防にも役立ちます。
このほか、カリウムや性ホルモン分泌に役立つアルギニンも含まれており、中国では昔から、解熱・解毒・セキを鎮める薬として使われてきましたし、ヨーロッパでは利尿剤に利用されてきました。食用にはしなくても、その薬効は知られていたようです。
ごぼうは皮と身の間にうま味、香り、薬効成分があるので、皮はむかずにタワシで洗う程度にします。
ガン予防の効果が高いリグニンは、切り口に発生する性質があり、時間がたつほど増えるので、ささがきなど切り口の表面が多くなる調理がよく、香りが強いので、肉や魚と一緒に料理すると、臭みを消してくれます。油との相性も抜群で、油を通すと甘味が増し、味がいっそう引き立ちます。

■ピーナッツ
ピーナッツは、高たんぱくのエネルギー食品で、100g中561kcalもあります。これをご飯の量に換算すると、ピーナッツひとにぎりがご飯2杯分に相当します。100g中の脂質が47g、たんぱく質は25gも含まれていて、おまけにその中身がすぐれているのです。
悪玉コレステロールをおさえ、動脈硬化になるのを防ぎ、リノール酸やリノレン酸に代表されるポリ不飽和脂肪酸は脳神経の形成にも大きな役割を果たします。
人間の脳は、生後3力月から4歳ごろまでにできあがってしまいますが、この期間によい脂質が不足すると、悪い脂質がはびこって質の悪い脳をつくってしまいますから、脳が形成されるこの期間に、どれだけよい脂質を補うかが大切になります。ピーナッツはよい脂質の宝庫ですから、小さい子どもにも食べさせたいものです。
消化がよくないので、食べすぎるとおなかをこわしますので、子どもに食べさせるなら、すりつぶして、料理にまぜたほうがいいでしょう。
ビタミンB1、E、カルシウムも含んで、マグネシウム、カリウムなども豊富です。ビタミンB1は糖の代謝に必要で、酒を飲んだときなどにはとくに効果的で、酒のつまみに適している食品の一つです。
また、ピーナッツは、ひじょうにゆるやかに血糖値を上げ、しかも上がった血糖値が安定しているという特徴があります。ですから、血糖値が不安定な人は、カロリーを考えながらじょうずにピーナッツを食べるとよいでしょう。
ビタミンB群のなかのパントテン酸は、ストレスに対抗する重要な栄養素ですが、ピーナッツに多く含まれています。また、カルシウムが100g中150mgときわだって多いのも、ストレスに効果的でしょう。
また、ビタミンEは、赤血球の溶血を防ぐ効果があり、老化防止が期待できます。

■小豆(あずき)
大豆と共通したところも多い。
昔から「赤飯で祝う」と言いますが、健康を最高のおめでたとしたからで、同時に小豆の効用を言い表しています。タンパク質は大豆の約6割ですが、糖質は大豆の倍あり、ビタミンB類、ミネラルが豊富です。特にビタミンB1、B2が非常に多く、大豆とともに穀類の中では最高クラスです。
小豆の薬効は、消腫、利尿作用があり、心臓病・腎臓病・脚気などの浮腫をとります。化膿性疾患の膿脹をとり、リューマチ性疾患にも効果があります。
サポニンと食物繊維にとむアルカリ性食品で、便通をよくし、肥満を防止し、催乳効果がありますので、出産後の肥満防止に効果的です。ただし、溶血性がありますので一度湯こぼしした方が良いと言われますが、ご飯に炊き込む程度なら心配ないでしょう。
煮るのに時間がかかるので、重曹を入れる人もありますが、ビタミンB1を破壊しますので、浸し水に酵素を入れた方がよい。

■トウモロコシ
トウモロコシは、利尿(りにょう)、腎機能の改善、むくみ、黄疸(おうだん)、肝炎、胆のう炎、胆血石、糖尿病などで、薬理試験でもすぐれた利尿作用、血圧降下、末梢(まっしょう)血管拡張作用があり、また毛を発酵させたものには、顕著な血糖降下作用が認められました。
毒性の少ない安全な利尿剤ですから連続して服用しても副作用はなく、妊娠時のむくみにも効果的に用いられています。
緩下(かんげ)作用も少しあり便秘にも効果があるので、お茶の代用として常時用います。
一日量、5〜10グラムに水0・5リットルを煎じて、約半量まで煮つめてこしてから、3回に分けて食間に服用します。中国では、玉米須(ぎょくべいす)、棒子毛(ぼうしもう)といい、生のまま一日量を30〜60グラムを煎用にしますが、乾燥した場合は5〜10グラムに相当します。
ヨーロッパでは、太りすぎに柔らかい毛を生のまま食べると効き目があるとされています。

■サトイモ
さと芋の主成分は、デンプン、タンパク質で、水分が83%と、イモ類の中では最も多いので、芋類(じゃが芋・72kcal、さつま芋も・125kcal)の中ではカロリーが低く、カリウムの多いのが特徴で、カリウム(じゃが芋・250mg、さつま芋・320mg)は体内でナトリウムと拮抗的に吸収されるため、同時にカリウムの多い食品を摂ることによりナトリウムの吸収量を抑制できます。また、便通を改善する効果のある食物繊維も含まれており健康に良い食品です。
食物繊維も豊富なので、コレステロールの正常化や整腸作用に効果があります。
特有のぬめりは、ガラクタン(食物繊維である多糖類とタンパク質が結合したもの)、マンナン(主にこんにゃくに含まれる)とムチンという食物繊維の一種です。ガラクタンは、脳細胞を活性化して老化やボケを防ぎ、免疫力を強め、ガンの予防に効果があるといわれています。ムチンは、消化酵素の一つで、タンパク質の分解を促進するので、消化力が高まり、便秘の改善消化を助け、胃壁の潰瘍を防止し、内蔵を強化する働きなどがあります。これらの成分は胃壁や腸壁を保護する作用があり、胃炎、胃潰瘍を抑制する働きがあります。
さと芋は昔から「芋薬」といわれるほど薬効が高く、特にアレルギー性の気管支炎などの炎症を鎮めるのに有効であるといわれており、食欲の秋に色々な効能のある「さと芋」をたくさん食べて、元気になりましょう。

■そば
そばの薬効は、日本最古の医学書にも記載されているほど昔から認められ、現代の栄養学に照らし合わせてもその効果は証明されており、肝臓病、動脈硬化、高血圧など、生活習慣病の予防に役立つ成分がそばにはたくさん含まれています。
ソバは、蛋白質、ビタミンB1、B2、A..Eを多く含み、動脈硬化、脳溢血、糖尿病、胃潰瘍に薬効があり、肝臓を守り、性ホルモンの生産を旺盛にします。
また、そばには精神的なイライラを静めたり、便秘をよくしたりといった効果もあります。そうした日常的な健康管理も、生活習慣病など、大きな病気を予防することにつながっていきます。
そばはたいへんバランスのとれた栄養食で、そば粉に約13%の割合で含まれる蛋白質は、植物性蛋白質のなかでも、非常に良質なものです。この蛋白質は水にとけやすく40%近くがゆで汁のなかに流れ出していくため、そば湯を飲むのは、せっかくの栄養を取るために考え出された生活の知恵です。

■コンニャク
こんにゃくはサトイモ科の中のコンニャク属(全部で約130種)の一つで、いわゆる「こんにゃく」の基となるコンニャク・グルコマンナンを沢山含んでいる、日本で古来より栽培されている「在来種」(和玉とも呼ばれる)は、130種の中で最も多くのグルコマンナンを含んでいる品種です。
こんにゃく芋は漢字で「蒟蒻」と書きますが、蒟(こん)は土の中にできる球形の茎のことをいい、蒻(にゃく)は草かんむりに弱いと書き、こんにゃくの特性を良く表しています。つまり、こんにゃく芋は温度や湿度に非常に敏感な植物で、病気になりやすく、あっという間に広がりますので慣れている農家でも油断できないほどデリケートな植物だからです。
こんにゃくの球茎には多量のマンナンとデンプンが含まれています。精粉の際にはマンナン粒子だけをとりだすのですが、このマンナンという植物繊維の一種が胃腸に入ると、腸内の細菌が活発に働き、自律神経やホルモン等を刺激し、大腸の運動が刺激され食物の下降が促進され、体内の毒素(塩分やコレステロール等)もグングン吸収して、体の外に排出してくれます。健康な身体、美しい素肌をつくり、ダイエットに効果があります。

■柿
「柿木を百本持てば百石取りと同じ」「柿が赤くなれば医者が青くなる」「柿は万病の薬」と言われるのは「気候の良い秋には病気がない」という意味だと思われていましたが、柿にはいろいろの薬効があるという意味でもあるでしょう。
柿霜は、柿餅(干し柿)の表面の白い粉のこと、マンニトールやブドウ糖などの糖類で肺を潤し咳を止めます。
柿蔕(柿の実のヘタ)を煎じて飲むと、シャックリや吐き気が止まります。
柿漆(ししつ:渋柿)は、日本酒の清澄剤に使われ、主成分はシプオールというタンニンで高血圧や脳卒中の後遺症の治療などに使われています。
柿餅は、ご飯が炊きあがる前に釜に入れて充分むらせると、ベトーッとなっていますからこれをスプーンで小児に与えて、離乳食にします。下痢を止めたり胃腸を丈夫にします。
熟柿を冷凍しておき、暖房が効いた部屋や夏に解凍し、シャーベット状になった時にスプーンですくいながら食べるのは、大人が食べてもなかなか乙です。
干し柿のコレステロール値は生で食べる時の6倍ありますが、1970年代に冷蔵庫が普及して肉・牛乳・乳製品の消費量が激増して、生活習慣病や肥満で国民の50%が不健康な状態にある今日は、冷凍した熟柿を解凍して食べる、アイスクリームやシャーベットに代わる、デザート(健康食品)や離乳食としてもっともっと注目されるべきでしょう。
特に、記憶力が増すと言われていますので、受験生や老化(アルツハイマー病)防止には効果的な夜食やデザートになります。
柿には、サバやサンマなど青魚・ドジョウ・ウナギ・レンコンなどに含まれている、脳細胞の記憶や学習中枢の構成物質である「必須アミノ酸のドコサヘキサエン酸(DHA)」が含まれているそうです。
柿や青魚に含まれている核酸は、脳細胞から出ている樹状突起を伸して、記憶のネットワークを作る働きを持つといわれ、特に注目されるのは、DHAが壊れかけている脳細胞を修復したり脳の神経細胞を活性化する働きのあることから、記憶力の低下、ボケの防止にも有効ではないかと期待されています。
アルツハイマー型痴呆症の脳には、このDHAが激減しているといわれ、脳細胞にとって、DHAの摂取の大切さを物語っています。
柿葉は、柿の葉茶として有名で、降圧効果やその効き目についても古くから認められ、命を守る主食にも負けない「命の果物」と信じられ、庭に柿の木(渋柿でもよい)が一本あれば柿が熟れる(紅くなると)と医者が青くなります。

■ブドウ
エネルギー源となる主成分は糖質で、ブドウ糖と果糖をほぼ等量ずつ含みます。これらの糖は糖質の中でも特に甘みの強い糖です。ブドウ糖や果糖は体内で消化酵素などの作用を受けずに、そのまま利用されますので、疲労回復時のエネルギー補給に最適です。タンパク質、脂質もわずかですが含まれています。
ぶどうのビタミンB1含有量は桃の5倍、リンゴの3倍です。このビタミンが不足しますと自覚症状として食欲の低下やイライラ感がでてまいります。ぶどうにはB1のほかにB2、C、E、ナイアシンも含まれています。
ぶどうの皮に含まれるリストベラトロル(ポリフェノールの一種)は抗ガン作用や心臓病予防に効果があることが注目されております。ぶどうは皮ごと食べましょう。
ミネラルとしてはカリウム、カルシュウム、リン、鉄、ナトリウムをふくみます。とくにカリウムはミネラル全量の約50%を占めていますので、高血圧の予防に生食も果汁もお勧めです。ビタミン、ミネラルは体調を整えたり三大栄養素(糖質、タンパク質、脂質)が体内で効率よく利用されるように調節素としての役割を持っています。
ぶどうの酸味は有機酸によるもので、約10%の有機酸が含まれています。主に酒石酸、次いでリンゴ酸が多く、この両者で九割を占めています。有機酸には、体内のエネルギー代謝を円滑にする作用がありますので疲労の回復を早めることができます。ぶどうにはペクチン質やタンニンも多く含まれておりジャムのゼリー化やワインの渋味の重要な成分となっています。
干しぶどうはビタミンB1、ミネラル(鉄、カルシュウム、カリウム)植物繊維を豊富に含んでいます。とくに鉄分が多いので貧血の予防や改善に効果があります。私たちが日常遭遇する貧血の殆どは、食事からの鉄摂取量の不足に起因する鉄欠乏性貧血です。この貧血では鉄の欠乏により血色素であるヘモグロビンの合成が障害されます。毎日の規則正しい食事の摂取と栄養のバランスが必要です。くれぐれも食事を抜いたり無理なダイエットはなさらないこと。食事の鉄分を補うつもりで、鉄の吸収を高めるビタミンCとともに、毎日少しずつ食するのが効果的です。干しぶどうは乾燥により水分率が低くなり、エネルギー値が高くなっていますので、食べ過ぎには注意しましょう。また、植物繊維には腸の運動を活発にする作用がありますので、便秘の予防も期待できます。
白ワインのポリフェノールの含量は赤ワインの一割ですが、白ワインは有機酸を多く含むため強い殺菌効果があります。酸性度の高いものほど、その効果は大きいそうです。

■梨(なし)
梨には日本ナシ、西洋ナシ、支那ナシの3種があります。日本ナシでは赤梨の「長十郎」、青梨の「二十世紀」が代表的でした。
明治26年に発見された「長十郎」は、全国で生産されていましたが、「幸水」「豊水」が誕生すると、「長十郎」の生産は減少しました。「幸水」「豊水」以上の品種が出ないため、現在は品質の安定や栽培法、早生、晩生の交配などについて研究が続けられています。
現在は青梨の「二十世紀」は鳥取県が、赤梨の「幸水」「豊水」は茨城県が、代表的な産地で、最近は「豊水」の人気が高まっているそうです。
梨は,漢方では薬効のある果物とされており,利尿作用や解熱作用、のどの乾きや痛みをいやす作用があります。
夏バテを回復するには,梨に含まれるアスパラギン酸が役立ちます。身体からナトリウムを出す働きのあるカリウムも含まれ,高血圧症におすすめです。
消化促進の効果もありますので、食前に食べれば満腹感を味わいながら、減量に効果があります。

■ざくろ
ザクロは、汚れた血液を浄化する考えられて、女性の血行促進、月経不順、虫下しなどに用いられ、果皮は、乾燥して下痢止めの薬として珍重されていました。
現代科学の立場からの分析によると、ザクロの種子には、卵胞から分泌される女性ホルモンと同質の、多量のエストロゲン様物質が含まれ、男女とも体内で合成し、生殖機能や体全体の生命の営みに役立てています。
たとえば、女性では性機能の発達と妊娠機能をつかさどり、卵巣機能が衰えてエストロゲンの分泌が減少すると、更年期障害が起こるようになります。
男性では、加齢による前立腺肥大や精液の濃度がエストロゲンに関係しているといわれています。そのほか、悪玉コレステロールの抑制、動脈硬化や高血圧の予防、脳機能の活性などにも作用しています。
また、ザクロは多種類の有機酸やビタミン、ミネラルなどを含んでいます。
それを摂取することで、ペルシャ伝統医学に見られるような血液の浄化ができたものと考えられます。ホルモンと血液のバランスを整え、人間が本来持っている自然治癒力を取り戻すのがザクロのはたらきといえそうです。

■いちじく
名前の由来は、一月にして熟す・一熟(いちじゅく)また、一日一果ずつ熟す・一熟が変化して、「いちじく」となりました。だから、「いちぢく」ではなく「いちじく」が正しい。唐柿、南蛮柿とも呼ばれています。
食物繊維は、水溶性食物繊維であるペクチンで、腸の活動を活発にさせます。
歯や骨を作るカルシウム、鉄分、ミネラル、ビタミン等がバランスよく含まれており、特にカリウムはぶどうワインの二倍以上含まれており、塩分中のナトリウムとのバランスをとって排泄を促進するので、塩分の摂り過ぎによる高血圧や腎臓障害を予防し、古くから、生薬としても用いられています。
生食すると、便秘、健胃、整腸作用、潤腸作用があり、胃腸が弱くて、下痢をしたりする症状に実を3・4個づつ食べると効果があります。
秋に熟した果実を天日で乾燥させてものを「無花果(むかか)」といい、生食と同じ効果がある上、のどの炎症を和らげるので、風邪の時ののどの痛みにききます。
真夏に葉を採取して水洗いし天日で乾燥させたものを「無花果葉(むかかよう)」といい、煎じて空腹時に服用すると、血圧降下、お風呂に入れると神経痛、冷え性や痔に効果があります。
枝や葉を折ると、乳汁がでますが、この成分は、フィシンと呼ばれるタンパク質分解酵素なので、肉などの消化を助けるので、食後のデザートに最適です。その他、虫下しやいぼとりにも使用されます。

■ブルーべリィ。
ブルーベリーは、ビタミンCや鉄分を多く含んでおり、夏バテ予防や貧血予防、便秘解消 に効果があり、エネルギーはぶどうやパイナップルに似ています。
ブルーベリーは青紫色の色素を出すアントシアニン色素が目に効用があるとされているほか、植物繊維の含有量が多くて、整腸作用、大腸ガンなどの予防に有効とされています。またビタミンC、カリウム、カルシウム、鉄分などの栄養素多く含んでおり、健康食品としても脚光を浴びています。
ブルーベリーの中にはフィットケミカルズ、特にフラボソイド系のポリフェノール類を多く含むことが知られて、生体調節にかかわる機能のうちで、強い抗酸化性に注目されています。
甘味があるので生食に向き、ビタミンCを損失せずに摂取できます。眼精疲労に効果的ですが、熱を通しても有効性分が失われないので、手軽に食べられるジャムが注目されています。
また、ブルーベリーには、多量のアントシアニン色素(VMA・15種の配糖体)が含まれています。VMAは1975年頃からヨーロッパを中心に「眼疾患用剤」あるいは「眼の健康食品」として利用され、その効果が認識されています。
最近のOA機器の普及は、オペレーターの眼の酷使に至り、自動車運転手などの視覚機能の劣化なども社会問題化しています。医薬品・健康食品として福音をもたらす可能性の高い食品です。

アントシアニン色素は網膜の視紅素ドロプシン(光を感じて脳に伝達する色素)の再合成作用の活性化を促進するため、視覚機能の向上、夜間視力の向上、視野拡大、白内障や緑内障防止に大きな効果が期待できます。
茶カテキンを上回る、有害な活性酸素を除去する作用が確認されて、老化、しみ、発ガン、白内障、動脈硬化などの予防、改善に期待がもてます。
コラーゲン、アラキドン酸によってひき起こされる血小板凝固作用を阻害することにより、血栓症を予防するなど、循環器系機能を改善することができます 。
人体の毛細血管のもろさと浸透性を減少させ、また、血液の血小板の凝固を抑制します。これによって、脳内出血の予防に効果が期待できます。
アントシアニンに含まれるペラルコジニンには、抗ウィルス活性によるガンの予防効果が報告されており、デルフィニジンのガン予防効果と抗酸化性が確認されています。
ブルーベリーには、りんごやキウイフルーツを上回り、100gの中に4・5gの食物繊維が含まれ、さらに一つぶに含まれる50・60粒の種子が、なしの果肉に見られる石細胞を含んでいるために、整腸作用、便秘解消、大腸ガン予防に有効です。

■キクラゲ
キクラゲは、ブナやクワの木に群生するきのこですが、現在ではナラやクリの木などに菌を植えて栽培する方法が多くとられています。
中国では、古くから、食用ばかりでなく、結核、痔、潰瘍などに効く漢方薬としてよく利用しているといわれます。
キクラゲは食物繊維、ビタミンB2・D、ミネラル、タンパク質などを含んだ食品で、このタンパク質に血液浄化作用があるとされています。動脈硬化、高血圧、痔、婦人病などに効くことで有名です。キクラゲ特有のコリッとした歯ざわりのもとは膠質(コロラド状)で強壮、不老長寿、美容にいいと、古くから愛用されています。
白キクラゲが手に入ればいいのですが、黒キクラゲでも十分に効果はあります。黒キクラゲとナトメの煮汁を一日3回、温めて飲むとよいでしょう。目安は黒キクラゲ、ナツメ各30gに水600ccを半量になるまで煮つめて使います。
血液浄化作用は婦人病にも効果があると思われますが、その中でも月経過多になったらキクラゲの煎り煮を試してみてください。
作り方は、キクラゲ六0gを空煎りして、香ばしくなったら水200ccの中に入れ、よく煮るという簡単なものです。月経異常はホルモン分泌の乱れが原因でおこるといわれますが、ほかの病気が関連していることもあるので、症状がひどいときは、まず医師の診察を受けてください。
食物繊維が豊富なため、便秘や肌あれなどにも効果的でしょう。便秘の改善は、大腸がん、直腸がんの予防にもつながるといわれています。
キクラゲは味にクセがなく、一年中乾燥物が簡単に手に入るので、もっと料理に利用してほしい食べ物です。使うときは十分に水でふやかしてください。

■秋刀魚(さんま)
秋刀魚は、名前の通り、刀の形容詞がぴったりな銀色に輝く細長い体系で、オホーツク海から北海道、鹿島灘、房総沖でとれる回遊魚で、ビタミンA、B2、Dをたっぷり含み、栄養的に非常に優れた典型的赤身魚です。
さんまには、生活習慣病を予防する栄養素がたくさん含まれています。青魚に特有の栄養素、EPA・DHAは、血液をサラサラにする作用があるといわれ、動脈硬化予防になり、DHAは脳細胞を活発化して、ボケ防止になるといわれています。勉強をする子供たちにも、積極的に取るとよい栄養素です。
EPAは血管を広げ血液の流れをよくし、肩や腕のこりをほぐしてくれますので、「さんまが出るとあんまがひっこむ」と昔からよく言われる、秋の味覚の代表がサンマです。9月末から10月にかけてとれる「近海もの」は20%もの脂肪を蓄えて、とくに、尾の付根の黄色いものは「大漁さんま」と呼ばれ、いちだんと美味とされています。
背が青い魚を食べる時には、βカロチンの多い緑黄色野菜、植物油、種実類と一緒に取ると、より効果が高まります。
カルシウムは骨や歯を丈夫にし、ビタミンDはカルシウムの吸収率を高めます。
血合いの部分にはビタミンB2が多く含まれていますので、口角炎・口唇炎の予防に効果的です。
さんまの薬効は脂にあります。焼き魚にする時は姿のままで、脂を落とさないように焼くようにしましょう。
腹ワタにはビタミンA(レチノール)が豊富に含まれていて、皮膚や粘膜を正常に保ち、感染症への抵抗力をつけてくれます。
注目したいのは、青魚に多く含まれる脂肪分(不飽和脂肪酸)の一種のDHAで、人間の脳や神経組織、目の網膜、母乳などに多く含まれる成分で、記憶力や学習能力の向上や視力改善の効果のあることがわかっています。また、最近急増していると言われるアルツハイマー症は、DHAの不足が原因ではないかと言われています。DHAとEPAは、乳ガンや大腸ガンに効果があると言われています。
EPAは「血液をサラサラにする成分」として知られ、エイコサペンタエン酸の略で、DHA同様、不飽和脂肪酸の一種です。青魚やアザラシを主食とするイヌイットの人たちに、欧米人と比べて血栓症や動脈硬化が少ないことから発見されました。
秋刀魚には、眼性疲労に効くビタミンA、活性酸素の働きを抑え、ガンや老化を予防する亜鉛、肝機能の働きを促進させて二日酔いを防止したり、疲労回復にも役立つタウリンなどが、バランスよく含まれています。
DHAとEPAは脂肪分なので、脂を落としてしまう塩焼きより、炊き込みごはんや、薄味で煮つけて汁ごと食べたり、身だけでなく、皮や内臓にも栄養が豊富に含まれているので、丸ごと食べるようにすると、栄養が無駄になりません。
魚や肉の焦げには発ガン性物質が含まれていると心配する人がいますが、「大根おろし」にはそれを抑える働きがにありますから、伝統的な食べ物の組み合わせで、美味しく味わうことができます。

■さば
日本海や中部地方以北の沿岸に多く住んでおり、大きさは50cm近い。
冬季に南方へ移動して越冬し、5〜6月に産卵して消耗した体力を取り戻すため、エサをよく食べるので、「秋サバ」という言葉があるように、10〜12月には脂肪分がのり、一段とうま味を増す。また、季節的な真サバの旬としては、1〜3月にかけての寒サバ(産卵前の春サバ)もおいしい。
一般にサバと呼ばれるのは、さば科の真サバとゴマサバの二種類で、真サバは本サバとも呼ばれ、成魚で体長50cm、背部側に黒色の波状の模様がある。ゴマサバは真サバよりやや小型で体長25〜30cm位、体の側面と腹面に多数のゴマ状の黒い斑点がある。味は真さばが勝っており、青光りしていて目が澄み、腹がしっかり張ったものを選びます。
煮物なら、骨がついていて煮くずれしにくい二枚におろし、炒めものなら、食べやすい三枚おろしの切り身にして、保存は、表面が乾かないように濡らした新聞紙で包んでおきます。
さばの脂は、不飽和脂肪酸でEPA、DHAを含んでいます。EPAは、血液をサラサラにして動脈硬化や心筋梗塞を防ぎ、DHAは、脳細胞などに有効に働くほかコレステロールや中性脂肪を減らすなどの効果があるといわれています。
さばは酸化しやすく、酸化すると酸化脂質となり、ガンや老化の原因になるといわれていますが、さばには、この酸化を防ぐ抗酸化作用のあるビタミンEが含まれているので安心です。しかし新鮮なうちに食べるにこしたことはありません。
さばの生き腐れといわれるくらい鮮度が落ちやすいので、買い求めたらすぐ、内臓を除いておく。
生臭みの強い魚なので、酢、みそ、カレー粉、しょうがなどを使って、生臭みを和らげます。

■柳葉魚(シシャモ)
シシャモは「昔々、ある村の人がたいそう貧しい暮らしをしていたのを見た神様が、かわいそうに思い、柳の葉を川に流したところ、美しい魚になって元気に泳ぎだした」という伝説があり、アイヌ語で「神の柳葉」の意味で、柳葉魚と書きます。北海道の太平洋沿岸に居て、産卵のために10〜11月に川をさかのぼってきます。
かっては川を銀色に染めてさかのぼるシシャモが日本中の食卓に登場したそうですが、現在「シシャモ」といえば、「樺太シシャモ」で、国産は輸入物の3倍〜8倍もの値段になりますが、値段の差はあっても、栄養はさほど変わりません。どちらも白身で骨がやわらかく、カルシウムの含有はイワシの6倍もあります。また内蔵に含まれるビタミンDは、この豊富なカルシウムを十分に引き出します。頭からガブリと食べて、栄養を余さず吸収しましょう。
ちなみに、シシャモの輸入先は、ほとんどがノルウェーなどの北欧ですが、日本で人気の高い子持ちシシャモだけが出荷されており、残ったオスのシシャモは飼料になっているそうです。もったいない話ですが、輸送費の方が高くつきましたのでは、ね・・・。

コメント(7)

医者や薬が嫌いな男の記録でも、看護師をされていた方に認めてもらうと「信じられる」という人も少なからずおいでになるはずで、お礼申します。

子供の頃、「頭が割れるように痛いのに熱がない」奇病に取りつかれ、親や先生、医師に「仮病」だといわれて以後、秘かに「徹底的に予防する」決意をかため、健康に関して人の話を注意深く聞くようになり、心して本を読むようになり、生涯かけて集積したものです。

幸い私が学んできたのは、教科書もない頃の日系アメリカ人に関する歴史でしたから、知らないことを(面接して)調べる、記録する、整理して、保存するという性癖がありますから、健康に関することを集積し、それを公開するのは、そんなに難しいことではないのです。

健康で長生きした沢山の日系アメリカ人にお世話になり、ご指導をいただきましたが、その人たちにお礼ができません。その分を若い人たちに「おすそ分け」している訳です。
そば湯の飲みすぎは危険でしょうか。
教えていただけますか。
「そば湯」については、30年ほど飲んだことがないし、正確なことは知りません。

しかし、仙人は、お茶・コーヒー・ハーブなど、特定なものを飲み続けることはせず、たえず、いろいろなものにとっかえて飲むように心がけています。

日常的に自宅では、裏庭で年中10種類ぐらいできる、ハーブを自分でブレンドして飲んでいますから、「お茶」とか「そば湯」を買うこともありません。
お返事ありがとうございます!

つまりは、そばを茹でて食べたときだけ、そのときの湯を飲めばいいわけですよね。なにごとも、過ぎるのはいけないですもんね。

教えていただき感謝します。

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