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せつない映画コミュの赤い靴(1948)

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たまにはクラシックを、と思いまして。

「赤い靴」は言わずとしれたアンデルセンの童話を主題にしたバレエ映画の傑作。
イギリスでは毎年クリスマスにテレビで放映されるそうで。
世の中では文部省推薦的な取られ方しているかもしれませんが、
なかなかどうして大人むきな映画で、ちびるほどのセンスやセリフであふれています。
旧いつくりの映画なので好き嫌いはあるでしょうが。

主人公のダンサーがバレエ「赤い靴」の主役に抜擢され踊るうち、実生活が物語りに重なってしまうというストーリー。せつないのはラスト近くの狂乱場面ですが、子供心に「そうか、芸術と私生活のしあわせは両立しないんだ。せつない・・・」とショックを受けました。
最近ではドキュメンタリー「デブラウインガ−を探して」のなかでロザンナ・アークエットが同様のコメントしていましたね。


ラスト近く、公演初日の緊張状態のなかで追掛けてきた夫を取るか、芸術に生きるかの選択を迫られ、泣く泣く舞台へ向かう主人公の、赤いトウシューズが突然止まる。
そして足が勝手に後ずさりを始め…

とにかく美術、セットがすばらしい。当時の流行でもあったシュールレアリスムが取り入れられ、圧巻の舞台シーンです。しかも長い!
主役のカップルは妙に地味なのですが、かれらを取り巻くバレエ団長(セルゲイ・ディアギレフがモデル)の圧倒的なエレガンス。
デザイナーのアイザック・ミズラヒは、団長役のアントン・ウォルブルックが朝食を食べるシーンを見て「自分の部屋はベージュで統一しようと思った」と語っていました。
このスノッブな団長は、ルパシカみたいなガウンを着て角砂糖を先に口に入れてからコーヒーを飲んだりするんですよね。

日比谷の再開発の際に、老朽化したアール・デコ建築の日比谷映画劇場(現・日比谷シャンテ・シネ)が取り壊される時の特集上映「さよならフェスティバル」で見ました。
今は無き日比谷映画劇場のオンボロカーテンや舞台もなつかしい思い出です。

コメント(7)

淀長だけでなく蓮実まで「今見てもおもしろい」と絶賛してる
バックステージものの名作ですね!
パウエル&プレスバーガー。
残念ながら私は一度もちゃんと見たことないです。

バレエシーンだけはTVで途中から観た記憶がうっすらと。
テクニカラーでシュールっていうイメージは残ってます。
観たのはやっぱりクリスマスだったような...。
アントン・ウォルブルック良さそー。観たいー。

この作品、大手書店で売ってる「映画クラシック500円(税込)!100枚!」みたいなDVDのラインナップにも入ってます。
(今週神保町の書店でこのシリーズ自体「まだ売ってるんだー」と思って眺めてて、今もしや?と調べてみたらラインナップに入ってました。)

哀しい価格の秘密はDVDとしてまともじゃないかららしいんですけど
(トリミング変、チャプターすらナシ、オリジナル不明で画質悪い)
レンタルで見つかりにくい作品だからお試しとしてはいいのかもしれない。

エレガンスの話に乗りたかったのに、気がついたらビンボ臭い話してて
ものすごく反省。
正規のDVD持ってます。
特典画像充実。公開当時は「オンナコドモの映画」とさっぱりだったのが、数年かけて大ヒットしたいきさつや、当時ヨーロッパで活躍していたダンサーたちを集めた為の苦労話など。
個人的には、当時ディオールと並んでスターだったジャック・ファトが衣装協力しており一瞬メゾン中庭でのショー風景が見られることも魅力です。
「エレガンス」が陳腐な安い言葉でなかった時代の映画ですね。
レンタル見つけたのでやっと観ました。
借りたDVDにキズがあって、肝心のクライマックスシーンで画像がストップ
&飛んでしまったので、ちゃんと全部観れたのかどうかナゾのままです。
(モイラ・シアラーの発狂しそうな顔のアップで画面が止まってとてもコワかった。)

ううう、しかし、アントン・ウォルブルックすごいー。
目が離せませんでしたー。優雅な悪役。サイコウ!
最後に客前に出てきて話すシーンも、改心したんだかしてないんだかわからない感じが良かった。
マイケル・パウエルがよく使った俳優なんですね。
オフュルスの「輪舞」なんかにも出ていたみたいですが、
大昔に一回観ただけから記憶ないなー。

ちょっと追っかけてみたくなりました。
>肝心のクライマックスシーンで画像がストップ
&飛んでしまったので、ちゃんと全部観れたのかどうかナゾのままです。
(モイラ・シアラーの発狂しそうな顔のアップで画面が止まってとてもコワかった。)

>奈緒こさん
それって神サマからの啓示かも?笑
DVD貸しましょうか?

アントン・ウォルブルックはドイツ人なんだって。
外国なまりだから外人ぽさがでるそうです。
ここまでスノッブなキャラクターって、映画の中でも
もう存在できないよね。
現代では笑いの対象になってしまいそう。。。
絶滅人種ってとこかな。
啓示?え、何の?(ドキッ!)

あ、
「いい加減、ビデオデッキを買いなおして古い映画を見なさい」ってコトか。な〜んだ。

IMDbで調べたらウイーン生まれって書いてあった。ドイツ名は「アドルフ」。
だからオフュルス作品が多いのね。
ウイーンが舞台だけど仏語作品の「輪舞」ではセリフほとんど吹き替えられたらしい。

>ここまでスノッブなキャラクターって、映画の中でももう存在できないよね。
寂しいことです...せつない。
ドキッと言えば、あたまのほう、小劇場で
「白鳥の湖」を夢中で踊るモイラ・シアラーが
回転し終わってぴたっと静止した刹那に、
ウォルブルックの眼差しとぶつかるシーン、
ドキッとした。
舞台の映画だから引きのシーンが多い映画だけど、
時々突然入るクローズ・アップが効果的。

セリフ無く、眼差しで語る映画ってあるよね。
このへん、次の課題に…
あはは!あのシーン、映画としても効果的で面白かったけど、
バレエダンサー:シアラーとして一番の見せ場だったかも!
ものすごいピルエット&ストップ!速い!ブレない!
軸がすごーくしっかりしてんのよねー。
バレリーナとしては固いから、腕の動きとか柔らかみが感じられないんだけど。
リハでダメ出しされるシーンで「まんまじゃん^^;」って笑ったわ。(イジワル?)

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