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藤圭子コミュの圭子さんのご冥福を心からお祈りします。

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 圭子さんのファンのマイミクさんが、田原総一郎さん取材の藤圭子さんのドキュメント番組を編集したDVDに対して、rkitokioさんという方が書かれたレビューを紹介してくれました。
 その文章がたいへん素晴らしく、ひとりでも多くの方に読んでいただきたく、ここでも紹介させていただきます。

「宇多田ヒカルさんの原風景がここに」と題され くしくも2013年5月19日に投稿されています。

 

http://www.amazon.co.jp/product-reviews/B006FA4JNS/ref=dp_top_cm_cr_acr_txt?ie=UTF8&showViewpoints=1

宇多田ヒカルさんの原風景がここに, 2013/5/19

By rktokio

レビュー対象商品: 田原総一朗の遺言 ~藤圭子/ベ平連 小田実~ [DVD] (DVD)
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逆境に素直に生き抜いてきた人
 順境に素直に伸びてきた人
  その道程は異なっても
   同じ強さと正しさと聡明さを持つ
    ただその境涯に素直に生きるがよい
         - - - - - - 松下幸之助 ( 『大切なこと』 ) 
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藤圭子、本名は阿部純子、昭和27年7月5日生まれ・・・DVDの中で、コンサートの開始直前のナレーションが歌手の「生い立ちのストーリー」を語る。うつむき加減に、1年遅い誕生日のナレーションを聞きながら、カメラ・フラッシュに一礼するデビューしたての藤圭子さん。

しかし、その笑顔には世間に喧伝されたキャッチ・コピー、 「盲目の母とともに夜の巷を流して歩いた薄幸の美少女」 の陰翳(かげ)は全く見られません。

日比谷野音で、武田美由紀さんのインタビューに答える藤圭子さんから現在の私たちが改めて気付かされるのは、「演歌の星を背負った宿命の少女」・・・薄幸な生い立ちと笑顔を失った人生、といった暗いキャラクター・イメージが、「作られた虚像であった」 という事実です。
DVDを何度見直しても、笑顔が明るい、優しくて相手の気持ちが良く分かる、ウイットに富んだ18才なのです。

伝説とさえ言われる、壮絶な「新人歌手・藤圭子売り出しキャンペーン」は、成功裡に語られることが多く、爆発的なセールス実績から見れば事実その通りであって、その興業上の成果に賞賛を惜しむものではありませんが、
歌い手本人が生来持っている人間性を大切にしたイメージの創造でなければ、それを「演じ続けること」に本人が真面目であればあるほど苦しみ、いつしか心の内側から憔悴してゆくのは、自然な成り行きではないでしょうか。

現在歌碑が建つ、新宿6丁目の 「西向天神社」からスタートした、新宿25時間立体キャンペーン  ( ⇒ 新宿ゴールデン街などの繁華街で、デビュー曲  『新宿の女』 を、ギターを流しながら、一昼夜連続して歌い続ける企画 )  などを通して、藤圭子さんという新人歌手には 「どんな無理をしても」・「生きるために」・「長い下積生活」といったメディアの見出しと共に、「逆境に流され、笑顔を失い、人生の暗渠に沈んだ少女」といった鮮烈なイメージが、容赦なく脚色されました。

そして世間は、美しい圭子さんの、その額に二度と消えることなく刻印された『 虚像 』との ambivalence に瞠目し、圭子さんの濃艶な歌声に、ふつつかに喝采したのです。

決して自ら進んで求めたものではなかった 「流行歌手」 としての浮沈に身を委ねつつ、次々にプロデュースされる「怨歌(えんか)」をあてどなく歌い、移り気な世間に残る滓(おり)のような 虚像 を演じ続ける現実に対して、いつしか『 諦観 』が育まれてゆくのに、聡明な阿部純子さん(⇒本名)にとって、デビューの後、そう長い年月はかからなかったのではないでしょうか。。。

後に、見えないガラスに蔽われた、閉鎖的な社会から 「リセットしたい」 「新しい人生を自分でやり直したい」 と表明し、かねてからの希望であったアメリカという新天地に意を決して旅立っていったのも、明確な自意識に目覚めた、成熟した一人の女性の心の内では、ごく自然な決断であったといえるでしょう。

本来、大変明るく、そして真直ぐな性格の純子さんには、インタビューの中でも 「歌手活動の継続」の質問に対し、「仕事は辛いものだけれど、いいものを作っていきたいと思うし、ここまで育ててくれた人や私の歌を喜んでくれる人のためにも、(歌手は)当分やらなけなければしょうがないでしょう?・・・」と語っているように、既にデビュー当時から「歌手・藤圭子」を客体化して語ることが出来る、確乎とした自己が存在していたように思います。

ドキュメンタリーにおけるインタビューの内容には、司会の水道橋博士さんがコメントしているように「ガールズ・トーク」の側面もあるのですが、何よりも、ショーにおける舞台やTVの歌謡番組では決して見ることの出来ない 「阿部純子さん」の、のびやかで、ほがらかで、人間性ゆたかな『素』の表情が画面一杯に横溢しています。

このDVDを観た後、「歌手・藤圭子」ではなく、阿部純子さんご自身について印象に残るのは、以下3点です。

1.きわめて頭脳明晰であること
・・・会話の展開が非常にテンポよく進んでいるのは、聡明な純子さんの明敏な洞察力と的確な判断力、そして柔軟な対応力の賜物であると思います。

2.ゆるぎない自己認識を持っていること
・・・収録時、空前のセールスと人気で歌謡界の頂点にあったにも拘らず、全く「世評」に陶酔することなく、冷静かつ謙虚に自己を見つめています。

3.豊かな「母性」の存在
・・・会話の端々に、女性としての 「生きる力」 のたくましさが溢れています。 まるで、純子さんが持つ 「母性」 の、深さと安らぎを connote するように。
今もなお純子さんの歌唱に強く惹きつけられるのは、歌い手の燦爛たる生命力が 永遠の「母性」 を私たちに啓示しているからである、と強く感じます。

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『美』について、極めて犀利な審美眼を持つことで著名であった、 ノーベル賞作家・川端康成先生から激賞された、純子さんの、『美』の含有量が濃密な、胸にしみ入るような美しさについては、DVD中の飾らない 自然なたたずまいの中に余すところなく捉えられており、
又、インタビュアーからの様々な問いかけに対する、「回転の速い、当意即妙な受け答えの素晴らしさ」など、本作品は、芳紀十八歳、 自らの境涯に素直に生きる純子さんの、輝く笑顔と、可憐な肉声に触れることが出来る貴重な記録となっています。

あらためて、時代を駆け抜けた一人の女性の「花」を映像として鮮やかに切り取った田原総一朗さんに拍手を送りたいと思います。

その後の歌手活動は、広く知られる通り、所属事務所の移籍等々があり、さらに引退、渡米、再デビュー、ご結婚そして愛娘・光さんの誕生などが続きましたが、幾多の困難にもくじけることなく、何よりもご家庭では、「明るくて、少しだけおっちょこちょいなお母さん」 としてアメリカ・ニューヨークで 愛情たっぷりに光さんを慈しみ 成長を見守った純子さんの、穏やかで、健やかな、今後の幸福な人生を、一人のfanとして、そして一人のsupporterとして、静かに祈っています。

−−−−−−小鳩よ、汝、地上の桎梏より解き放たれ、天高く翔り行くべし
           探し求めたる一粒の麦の、愛しき青き芽の生い出でたれば
             そも、汝が双つなる翼、今より永久(とわ)に自由にしあれば

.

【後記】
本日(8月22日)大変残念ながら阿部純子さんの訃報に接しました。明日が恩師・石坂まさをさんのお別れの会というこの日に亡くなられた純子さんの心痛を思うとき、言葉がありません。
真直ぐで、純粋な方だったと思います。
純子さんの魂が、あらゆる桎梏より解き放たれ、天国で安らうことを真摯に祈ります。

合掌(2013.8.22 12:30記


rkitokioさんの書かれたレビュー転載以上です。

なお、これはrkitokioさんの了解を取らずに、勝手に転載紹介させていただいたものです。
管理人様、問題がございましたら、削除をお願いいたします。


 合掌


コメント(5)

わたしもひとつ、紹介したい文があります
ユーチュウヴの「はしご酒 藤圭子」に10ヶ月前コメントされていた
Yasoji Tsujio さんの書かれたものです

「藤圭子の歌は静脈注射したみたいに、
 血管を走りますね! あのどすのある声が。」

わたしの藤圭子への思いは、それに全部入っています。
>>[1] 、ありがとうございます。

まさに。

一度生歌を聴きたかったです。
一世を風靡された圭子さん、復活ライブも夢では無いと思っていました。
チケットがどんなに高くても行けるよう、お金を貯めておこうとしていました。
ざんねんです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%97%A4%E5%9C%AD%E5%AD%90

どこまでが 真実かな
実像は違っただろう。しかし、虚像こそ真だと思わせてくれた人

おっさんにマルベル堂のブロマイドを買わせた人

今、安らかであれと祈ります。
シングル
新宿の女(1969年9月25日)
(c/w 生命ぎりぎり)
女のブルース(1970年2月5日) オリコン1位獲得
(c/w あなた任せのブルース)
圭子の夢は夜ひらく(1970年4月25日) オリコン1位獲得。園まりの「夢は夜ひらく」のカバーであった。
(c/w 東京流れ者)
命預けます(1970年7月25日)
(c/w ネオン街の女)
女は恋に生きていく(1970年10月25日)
(c/w 盛り場数え歌)
さいはての女(1971年2月5日)
(c/w 東京花ものがたり)
恋仁義(1971年5月5日)
(c/w 涙ひとしずく)
みちのく小唄(1971年6月5日)
(c/w 会津磐梯山)
愛の巡礼(1971年7月5日)
(c/w 圭子の三度笠)
知らない町で(1971年10月25日)
(c/w 圭子の網走番外地)
京都から博多まで(1972年1月25日)
(c/w 街の子)
別れの旅(1972年5月25日)
(c/w 哀別)
花は流れて(1972年9月25日)
(c/w 遊侠の人)
悲しみの町(1972年12月5日)
(c/w 白い坂道が見える窓)
明日から私は(1973年3月25日)
(c/w 分かれ道)
花小唄(1973年7月)
(c/w 新東京小唄)
遍歴(1973年8月25日)
(c/w 愛の狐)
恋の雪割草(1973年11月5日)
(c/w 始発)
京都ブルース(1974年4月5日)
(c/w 女の人生)
火の国小唄(1974年6月)
(c/w 萩の女)
私は京都へ帰ります(1974年7月5日)
(c/w 雨の仙台)
命火(1974年8月25日)
(c/w 夜のブルース)
あなたの噂(1975年1月)
(c/w 銀座のお恵ちゃん)
生きてるだけの女(1975年4月25日)
(c/w さすらいの花)
さすらい(1975年9月)
(c/w 風子二十四不幸せ)
はしご酒(1975年11月5日)
(c/w 裏町流し唄)
女だから(1976年4月25日)
(c/w あなたはもう他人)
聞いてください私の人生(1976年8月25日)
(c/w 薄化粧)
哀愁酒場(1977年2月5日)
(c/w あなたへの未練)
貴方ひとすじ(1977年6月25日)
(c/w 新宿エレジー)
面影平野(1977年11月5日)
(c/w 圭子のドンデン節)
銀座流れ唄(1978年5月)
(c/w 猫と女)
酔い酔い酒場(1978年10月)
(c/w 女文字)
北の港町(1979年3月)
(c/w わくらばの宿)
可愛い女(1979年10月)
(c/w 赤ちょうちんブルース)
螢火(1981年10月)
(c/w 恋狂い)
あいつが悪い(1984年)
(c/w カラオケ)
蝶よ花よと(1984年10月)
(c/w 酒の駅)
東京迷路(1986年6月)
(c/w カラオケ)
新宿挽歌(1987年2月25日)
旅路(1988年3月)
(c/w 群馬暮色)
新地の雨(1989年2月) with 桂三枝
(c/w 浪花の女)
酒に酔うほど(1994年4月)
(c/w 婚約解消)
天国(1996年8月)
(c/w 献身)
冷たい月-泣かないで-(1996年9月) with cubic U
(c/w ゴールデン・エラ)
千年のかがり火(1996年10月)
(c/w MY FRIENDS-春夏秋冬-)
男と女(1997年10月)
(c/w 抱いて…)
アルバム
LP
新宿の女/“演歌の星”藤圭子のすべて(1970年3月5日)オリコン1位獲得
女のブルース(1970年7月5日)オリコン1位獲得
歌いつがれて25年 藤圭子演歌を歌う(1970年12月5日)オリコン2位獲得
さいはての女(1971年3月5日)
圭子の人生劇場(1971年7月5日)
藤圭子リサイタル(1971年10月5日)
圭子のわらべ唄(1971年12月25日)
知らない町で(1971年12月25日)
藤圭子オン・ステージ(1972年5月25日)
別れの旅(1972年6月25日)
オリジナル・ゴールデン・ヒット集(1972年8月5日)
遠くへ行きたい/「演歌の旅」(1972年12月5日)
悲しみの町(1973年2月)
演歌の旅 緋牡丹博徒(1973年6月)
遍歴/明日から私は(1973年9月)
女のブルース/藤圭子ブルースを唄う(1974年2月)
京都ブルース(1974年4月)
夜とあなたが(1974年7月)
圭子のにっぽんひとりあるき(1974年9月)
藤圭子演歌の世界(1974年10月)
命火(1974年10月)
あなたの噂(1975年3月)
生きてるだけの女(1975年6月)
女だから(1976年6月)
聞いて下さい私の人生/デビュー七周年記念 藤圭子リサイタル(1976年11月)
南国土佐を後にして(1976年12月)
明治一代女(1976年12月)
霧の摩周湖(1976年12月)
女の意地(1976年12月)
黒い花びら(1976年12月)
哀愁酒場(1977年4月)
貴方ひとすじ(1977年7月)
面影平野(1977年12月)
ビッグ・ショー演歌・浪曲・おんなの涙(1978年5月)
歌謡劇場(1978年12月)
10周年記念 涙唱!藤圭子(1979年5月)
さよなら藤圭子(1980年2月)
螢火-右・左-(1981年11月)
蝶よ花よと(1984年11月)
CD
STAR (1993年9月17日)
藤圭子 伝説の名曲(1999年10月21日)
聞いて下さい私の人生〜藤圭子コレクション(2000年12月20日)
藤圭子 コンプリート・シングル・コレクション 〜15年の輝石〜(2005年9月21日、通信販売)
GOLDEN☆BEST 藤圭子(2005年10月26日)
スーパーベスト(2005年12月11日)
GOLDEN☆BEST 藤圭子 ヒット&カバーコレクション 艶歌と縁歌(2010年12月8日)

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