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映画ライフコミュの暇な時にでも…(5)『ソドムの市』(1975年)

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ピエル・パオロ・パゾリーニ監督


原作は18世紀文学の異端児マルキ・ド・サドの『ソドムの120日』
音楽は巨匠エンニオ・モリコーネ

内容を簡単に、1944年ヒトラー占領下の北イタリア
大統領、公爵、最高判事、大司教と名乗る4人のファシスト、彼等は町と言う町から美少女美少年を狩り集め特に選別された18人の男女を秘密の館に監禁する。


劇中に出てくる印象に残る言葉。

『わたしはすべての趣味を尊重する、どんな変態趣味だろうが尊重に値する。それが常人の理解を超え恐ろしく変態的でも分析すればその根源に美の追求があるのだ。いかに洗練された趣味かが問題なのだ。』

この言葉を頭に入れて観れば多少ショックが和らぐかも…。


とにかく終始眉間にシワよりっぱなし。
映画は『地獄の門』『変態地獄』『糞尿地獄』『血の地獄』の4部構成。厳選された美少女美少年各9人は生贄として秘密の館で権力者達に弄ばれる。強姦、同性愛、咎刑、スカトロジー、大虐殺、観るも無惨な地獄絵図。権力者達は少年達を犯し、少女達の排尿姿を見たり尿を顔にかけられて興奮するイカレ野郎ばかり、ディナーでは一見ソーセージかと思わせるウ○チを笑顔で食べる狂ったオヤジ達、一方少年少女達は涙を浮かべてえずきながら食す、観てるこっちも目に涙…。

各変態地獄で登場する語り部はいかにも淫乱そうなおば様達、彼女達が体験してきた変態行為の話によって欲望をかきたてられた権力者達は少年少女達を使ってその話と同じプレイを楽しむ。
ノーマルSEX御法度でそれを犯した者は射殺され、変態行為だけが許される、誰がどれだけ変態か競い合っているようにも観てとれる。この映画を最後まで観続ける事が出来たのは恐いもの観たさ以外になにがあるんだろ〜と考えてしまうぐらい不快度指数120%のド変態ワールド。

時代背景や絶対的な権力に弄ばれる汚れなき少年少女たち、この設定でパゾリーニが言わんとするテーマみたいなものは何となくわかるけど、そんなテーマよりもこの衝撃を受け入れ身を任せるだけで精一杯の映画。
ただ異端やミニシアター系の映画が標準として評価を受ける現在なら評価されてもおかしくない作品だと思います。



この映画を観て凄くインパクトがある映画として心に残るのか、それともトラウマとして残るのかは人それぞれわかりませんが、自分は前者です。

パゾリーニ監督はこの作品完成後、1975年ローマのオスティア海岸で謎の多い死を遂げてます。

コメント(1)

昔ビデオで見ましたよ。
驚いた〜!!
「こんな映画よく作れたな!」とびっくりしましたよ。
画像も登場人物も内容も不気味で・・・・

途中、見るに耐えられなくなり、早送りしながら見ましたよ。

今まで見た中で最高のインパクトがあり、最低?というか、何ていうか・・・
とにかくやばい映画でしたね。

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