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野口修一の社会活動レポートコミュの環境懇話会合同会議、緊張の初会合

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32.宇土市環境懇話会のできごとから、「やかましもん」の噂

1)環境懇話会、緊張の初会合

 くまもと地球市民塾で門前小僧の私は、耳学問で環境のことは少々詳しいかなと、宇土市の環境懇話会の公募に申し込み、初めて行政サービスの計画立案に市民の代表として出るのは初めてでした。
 どんな会議か楽しみで参加して、既に調査の7割は終わり、意見を言うのは調査結果に対してだけ、「なんか違うのでは、私たちはオブザーバーでは」と愕然としました。

 どこかの自治体の環境基本計画に、宇土市の地名を書き込み、地域の調査(人口、産業、公共施設、アンケートは人口の1/100以下)を見て、「何ですかこれは、宇土市もコンサルになめられたもので、その資料が担当の環境課、学識経験者懇話会、市役所内部の部課長会議を本当に通って来たことが不思議で、丸投げが当たり前、疑問も無い職員気質が情けない」と私が切り出すと、他のメンバーも、意味の無い資料、どこの小学校でアンケート?、市内調査の内容に中身が無いと次々に質問が出て、応えるは市役所職員ではなくて、コンサルの若いスタッフでした。これが現実かと実感しました。

 2年間の基本計画策定作業費は、1600万円と聞いていたので、「何たる宇土市役所のざまですか、この資料がトンネル状況で疑問の無く、最後の懇話会まで回って来るとは、どんな陣容の組織か聞きたい。中身が無いから、差し戻し3つの合同会議を開催し、資料収集のやり直し、アンケートは人口1割以上、基本は全市民からと思います。懇話会の回数の増やして欲しい。コンサルは、この仕事が終わればいなくなるが、我々は孫の代までを宇土市に住むために集まっている。」と懇話会がまとまり、学識経験者の会、部課長会議、市民の環境懇話会の合同会議(約50名)が開かれました。


2)緊迫した環境懇話会での激論

 ピーンと張り詰めた緊張感の中で会が始まり、コンサルの挨拶の言葉が原因で、論争が起こりました。コンサルの挨拶は、
「(中略)・・地球温暖化が進んでいます。アフリカでは、砂漠化も進んでいますが、この宇土にはあまり関係ありませが・・・」の言葉に、これが原因かと感じました。
 この担当が作った資料を観て、何も気付かない学識経験者も部課長にも、「気付き」が必要と思い、一発目の質問を私が始めました。私は、怒った口調で

 「(司会を向いて)君は、今まで何を勉強して来たのですか。砂漠化とこの日本の生活が関係ないとはどう言うことだ、世界のエネルギーの約四割近くを、アメリカと日本で使っていることは知っているのか、砂漠化に先進国の生活が大きく関係していることは明白で、勉強し直して来て欲しい。それと基本計画の資料の中に、一年前に水質調査で走潟地区の地下水から砒素の含有量が危険値を越たと記載されているのに、新聞に叩かれるまで1年間、行政は何もしなかったの怠慢の極み、子どもたちの命がかかっている直ぐ対応を願いたい。」

 この砒素問題の声高発言と怒りの形相は、参加者全員に緊張感を持たせ、基本計画に対する認識甘さを知らせる意味も有り、誰が応えるのかじっと待った。その質問で、一瞬会場が静まり、行政側は「・・・」無言になりました。おもむろに助役が立たれ、説明が始まりましたが、納得の行くものではありません。

 その回答の後、次の質問者に2人の論客が続けて出て、長々と疑問、正論を述べられ、市民と行政と意見交換から、市側へ質問攻めの様相に一変しました。
 この会議では、基本計画の最初からやり直し、残り1年3ヶ月でまとめることになりました。

 少し経ってから、合同会議に同席された高校の先輩が、「あんな会議は、初めてだった。驚いた」と話されました。
 コンサル丸投げの現実は、環境基本計画の内容の貧弱さ(他自治体のコピー)、郷土へ思いないため、市民の意向を調べる方法も軽率、これで一千数百万の税金を投入して作る、市側の怠慢に怒りがこみ上げ、行政とコンサルに緊張感を持たせる意味で、形相も言葉にも感情を出しての意見でした。

 この合同会議には、市長を除く市役所の役職が参加して居て、先輩から、
「お前、そうとうやかましものと、印象を与えとると」と感想とお叱りがありました。
「あっ、これはいかん」と思い、意図の説明を主要な方に理解してもらうのに半年かかりました。後では、理解頂いた先輩から「どんどん、やりなさい」と応援もしてもらえるようになりました。

 その合同会議の議論から、基準を越える砒素が地下水から出た小学校では、毎日水筒を持参している子供たくさん居ることが分かりました。会議の次の日から、市職員が小学校の毎日飲み水を給水車で運ぶことになり、また10年以上地域の合意がでず着工できなかった上水道工事が始まり、なんと3ヶ月後には小学校周辺が開通したそうです。行政の怠慢で、小さな子どもたちの命が知らない間に削られたら、「たまったものではない」と感じた出来事でした。

 会議のやり方しだいしだいでは、行政も姿勢が変わるのだなと勉強になりました。これも内田先生、高宗先生、永淵先生の指導と、色々な勉強会や研修会、会議で経験したことが良かったように思います。

*やかましもん:うるさい、理屈っぽい、せからしい、論客、(厄介な人)

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