映画評論感想会コミュのマダムインニューヨーク

インドに住む婦人が、親戚の結婚式に招かれ、一人でニューヨークに行くという話です。
主人公は、英語が苦手であり、式のスピーチのために隠れて短期英語教室に通います。
その中で、彼女は異性より、交際を求められるのですが、本人には家庭もあり、受け入れることはしません。しかし、少しアバンチュールな所もあり、雰囲気的ですが、少しあわいところも表現されています。
家族のために扮装するのですが、それにより、家族を傷つけてしまうという流れもあり、さらに、その家族からはあまり攻められないところがなお、彼女を縛り付けてしまいます。

話はあまり複雑ではなくやや単調気味ですが、構成がなかなかうまく、微妙な変化を所々に入れています。
主人公の婦人としての美しさもさることながら、映画の作りも美しく、ニューヨークに初めて足を踏み入れるとこの様な印象を持つものかとも感じさせられます。

この映画は、インドとアメリカの合作にも見えますが、所々インド映画らしさもあり、また、最後にアメリカ映画らしさも見られます。
最近、インド映画も変わってきていると言われていますが、その起爆剤とも思える映画だと感じました。
インド映画に不慣れな人には入門編としてお勧めします。