ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

架空図書室 それいゆ文庫コミュの第99回 課題本は夏目漱石の「草枕」でした。

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
・読みづらいが、以前読んだときよりも面白く感じられた。年を重ねるということはこういうことなのだろう。

・有名な冒頭がいい。会話もいい。地の文が難しいので会話がでてくるとほっとする。

・多才でおしゃれで思わせぶりな女性と純情な煩悶青年の組み合わせが漱石は好き。

・自由民権運動をしていた人物の娘「前田つな」が那美のモデルといわれる。那美のような女性だxったとしたら、さぞかし生きづらかったことだろう。

・主人公には名前がない。絵描きであり、熊本の山を登っているようだ。

・あらすじはあまりない。那美との出会いと那美が破産した夫と離縁した女性として噂の的になっていることや、別れた夫と再会するところがストーリとなっている。

・漱石の漢語の豊かな知識や語彙力がしっかりと伝わってくる作品。

・坊ちゃんと同じ年の作品。作品の傾向はとても違う。

・漱石の胃カタルは悪化していくが、筆は冴えていき名作を次々うみだしている。

・憐れとは何だろう。那美に浮かんだ憐れを主人公はとらえているが、夫との別れに那美は何を思ったのだろう。

・漱石はロンドンでミレーの実物を観ている。とても印象深かったに違いない。

・オフェーリアは絶望して身投げするが、ミレーの絵は美しい。

・当時、戦争があり不況もあり暗い世相が背景にある。平和で豊かであっても生活に追われるのが人間。だからこそ芸術的なものを大切にしたいが、それがとても難しい。

・芸術はつらい人生を生き抜く力であり、それを作品で表現するのが絵描きの役割。簡単なことではないが、青年のように思案して人間の表情にそれを見出す人間もいる。

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

架空図書室 それいゆ文庫 更新情報

架空図書室 それいゆ文庫のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング