ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

架空図書室 それいゆ文庫コミュの第51回 課題本はアガサ・クリスティ「そしてだれもいなくなった」

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
初夏というには肌寒い夜。女性2名、男性4名でミステリィの最高傑作について熱くゆる〜く語りました。



                                *



・ドキドキするが、救いのない作品。

・クリスティにはもっと面白い作品がたくさんある。この作品がここまで人気がある理由がわからない。

・探偵がでてこない。読者が探偵かもしれないが、読者とのキャッチボールが成立してるかどうかは微妙なところ。結末も納得できない。

・マザーグースの残酷さと作品の残酷さが合わさって恐ろしい作品に仕上がっている。

・ロンバートは悪い奴だが、良いところもある。

・ここまでの個人情報をもてるのは、判事しかいない。

・こういう心理的な極限状況で人間がどういう行動をとるのかを実験しているかのようだ。

・ここまでの殺人を犯すには単独ではできない。協力者がたくさん必要なはず。

・医師がいちばん怪しまれる。薬品をもっているのだからそう思うのが自然。

・罪と罰について考えさせられる。西洋らしい作品。

・登場人物が一人づつ殺されて、お互いを疑い人間らしさを失い獣のようになっていく描写が見事。

・犯した事実を認めている人と認めない人物がいる。どちらにしても殺されてしまう。

・罪悪感をひた隠しにして、時には開き直りながら生きているのが人間の姿だと作者は言いたいのだろうか。

・自分がこの中の10人だったらどういう行動をとるだろう。何とか脱出しようと試みるように思う。

・クリスティは頭の中の想像で物語をつくっていける大天才。この才能はどこからくるのだろう。

・推理小説の世界だけではなく、世界中に大きな影響を与えている作品。

・テレビ化されたときのヴェラ役の仲間由紀恵はとても良かった。また渡瀬恒彦の遺作となった。どうしてこのタイミングで映像化されたのかよくわからないが、これからも映画や舞台になりそう。



                            *

私たちのほとんどは財産目当てで殺人を犯すことはしないでしょう。
しかし、法では裁けない罪を犯すのが人間。それを認められないのも人間。
その姿を浮彫にして、私たちに見せてくれるこの名作。歯ぎしりするほど面白く、やはり残酷。

コメント(0)

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

架空図書室 それいゆ文庫 更新情報

架空図書室 それいゆ文庫のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング