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アイルトン・セナ・ダ・シルバコミュの2009年F1第9戦ドイツGP

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開催日程

日付 現地時間 日本時間 プログラム
7月10日(金) 10:00〜11:30 17:00〜18:30 フリー走行1
14:00〜15:30 21:00〜22:30 フリー走行2
7月11日(土) 11:00〜12:00 18:00〜19:00 フリー走行3
14:00〜 21:00〜 公式予選
7月12日(日) 14:00〜 21:00〜 決勝

コース名 ニュルブルクリンク

全長 5.148km×60周=308.863km
予選レコード 1'27.691 佐藤琢磨(B・A・R Honda)2004年(ヨーロッパGPとして開催)
ラップレコード 1'29.468 M.シューマッハ(フェラーリ)2004年(ヨーロッパGPとして開催)
07年優勝 F.アロンソ(マクラーレン・メルセデス) 2:06'26.358(ヨーロッパGPとして開催、08年はニュルブルクリンクで未開催)
07年ポールポジション K.ライッコネン(フェラーリ) 1'31.450(ヨーロッパGPとして開催、08年はニュルブルクリンクで未開催)
07年ファステストラップ F.マッサ(フェラーリ) 1'32.853(34lap)(ヨーロッパGPとして開催、08年はニュルブルクリンクで未開催)
所在地 Otto Flimm Strasse 53520 Nuerburg-Eifel GERMANY
TEL +(49) 2691 3020
FAX +(49) 2691 302155
Web http://www.nuerburgring.de/
アクセス フランクフルト・アム・マイン (Frankfurt am Main)からコブレンツ(Koblenz)駅まで鉄道で約1時間半。コブレンツ駅からシャトルバスあり。
通貨 ユーロ
言語 ドイツ語
日本との時差 -8時間
サマータイム中は-7時間

※サーキットに関する情報は2009年シーズン前のもので今後変更される場合があります。

コース


今年のドイツGPは、2年ぶりにアイフェルの山間にあるニュルブルクリンクで開催(2年前はヨーロッパGPとして開催)。シューマッハ兄弟の育った町・ケルペンのすぐ近くに位置している。海抜800mの山間に位置するため、レースは天候の影響を受けやすい。変わりやすいコンディションと予測できないシチュエーションが特徴。

コメント(26)

フリー走行1回目 天候:曇り 気温:10℃ 路面温度:14℃ コースコンディション:ドライ 

順位 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ 周回 タイム 差

1 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 19 1'33.082 --
2 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 18 1'33.463 0.381
3 3 Felipe MASSA BRA FERRARI BS 21 1'33.745 0.663
4 9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 23 1'33.795 0.713
5 21 Giancarlo FISICHELLA ITA FORCE・INDIA BS 26 1'33.839 0.757
6 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 23 1'33.840 0.758
7 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 26 1'33.902 0.820
8 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 13 1'33.909 0.827
9 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 25 1'33.952 0.870
10 7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 16 1'34.148 1.066
11 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 25 1'34.221 1.139
12 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 17 1'34.227 1.145
13 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 14 1'34.483 1.401
14 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 23 1'34.694 1.612
15 8 Nelson PIQUET Jr BRA RENAULT BS 24 1'34.738 1.656
16 11 Sebastien BOURDAIS FRA STR・FERRARI BS 27 1'34.827 1.745
17 12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 28 1'34.878 1.796
18 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 26 1'34.893 1.811
19 10 Timo GLOCK GER TOYOTA BS 23 1'34.911 1.829
20 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 6 1'35.092 2.010

タイヤ:BS=ブリヂストン
F1ドイツGP開幕! フリー走行1はレッドブルがトップ! 

今季第9戦のF1ドイツGPが、現地時間(以下、現地時間)10日、ニュルブルクリンク(1周5.148km)で開幕した。午前10時(日本時間:午後5時)よりフリー走行1(1時間半)が行なわれ、レッドブルのマーク・ウェーバーが全体のトップに立っている。

2007年以降、ドイツ国内ではF1はニュルブルクリンクとホッケンハイムリンクの2つのサーキットで1年ごとの交互開催となっており、2年前はヨーロッパGPとして行なわれたニュルブルクリンクが、今回はドイツGPの舞台となった。レッドブルのセバスチャン・ベッテル、ウィリアムズのニコ・ロズベルグ、トヨタのティモ・グロック、BMWザウバーのニック・ハイドフェルド、フォース・インディアのエイドリアン・スーティルらにとっての母国グランプリ。さらに、メルセデスはシュツットガルト、BMWはミュンヘンが本拠地であり、TMG(トヨタ・モータースポーツ有限会社)もケルンにファクトリーを置くため、マクラーレン・メルセデス、BMWザウバー、トヨタにとってもホームグランプリのひとつと言える。

曇り空のサーキットは気温10℃、路面温度14℃、一時は雨がぱらつく時間帯もあったが、セッションを通じてほぼドライコンディションが保たれた。その中でM.ウェーバーが安定した速さを見せ、1’33.082でタイムシートのトップに名を刻んでいる。ブラウンGPのジェンソン・バトンが2番手、フェラーリのフェリペ・マッサが3番手に続いた。

トヨタはヤルノ・トゥルーリが4番手の一方、地元のT.グロックは19番手。ウィリアムズの中嶋一貴は9番手で、中嶋までが1分33秒台に並んだ。フェラーリのキミ・ライッコネンは6番手、マシントラブルに見舞われたレッドブルのセバスチャン・ベッテル8番手、ブラウンGPのルーベンス・バリチェッロ12番手で、マクラーレン・メルセデスはルイス・ハミルトン13番手、ヘイッキ・コバライネンが18番手だった。

この後、2時間半のインターバルを挟んで午後2時(日本時間:午後9時)より、初日の最終セッション、フリー走行2(1時間半)が行なわれる。注目の決勝レースは12日、午後2時(日本時間:午後9時)より、60周で争われる。
フリー走行2回目 天候:曇り 気温:12℃ 路面温度:22℃ コースコンディション:ドライ 

順位 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ 周回 タイム 差

1 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 23 1'32.149 --
2 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 31 1'32.331 0.182
3 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 32 1'32.369 0.220
4 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 28 1'32.480 0.331
5 9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 32 1'32.511 0.362
6 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 32 1'32.585 0.436
7 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 26 1'32.664 0.515
8 7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 24 1'32.774 0.625
9 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 32 1'32.872 0.723
10 8 Nelson PIQUET Jr BRA RENAULT BS 29 1'32.992 0.843
11 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 36 1'33.012 0.863
12 3 Felipe MASSA BRA FERRARI BS 34 1'33.052 0.903
13 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 34 1'33.128 0.979
14 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 28 1'33.161 1.012
15 10 Timo GLOCK GER TOYOTA BS 34 1'33.172 1.023
16 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 29 1'33.182 1.033
17 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 27 1'33.724 1.575
18 12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 30 1'33.903 1.754
19 11 Sebastien BOURDAIS FRA STR・FERRARI BS 30 1'34.025 1.876
20 21 Giancarlo FISICHELLA ITA FORCE・INDIA BS 3 1'38.877 6.728

タイヤ:BS=ブリヂストン
F1ドイツGP開幕! フリー走行2では昨年王者が最速!

第9戦ドイツGPのフリー走行2、エンジンを供給するメルセデスの母国グランプリで、マクラーレン・メルセデスのL.ハミルトンがトップに立った(C)Bridgestone Corporation(ISM)

今季第9戦のドイツGPが、ニュルブルクリンク(1周5.148km)で現地時間(以下、現地時間)10日に開幕した。午前のフリー走行1から2時間半のインターバルを挟み、午後2時(日本時間:午後9時)よりフリー走行2(1時間半)が行なわれ、昨年王者マクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンがトップタイムを記録している。

午前に続き曇天のサーキットは気温12℃、路面温度20℃。ドライコンディションでスタートし、つかの間雨が降ったものの本格的なウェットコンディションにはならないままだった。

L.ハミルトンはセッション終盤に1’32.149を叩き出し、現在タイトル争いを展開するブラウンGP、レッドブル勢を上回りトップに立っている。レッドブルのセバスチャン・ベッテルが2番手、ブラウンGPのジェンソン・バトンが3番手に続いた。それぞれチームメイトはヘイッキ・コバライネンが17番手、マーク・ウェーバー4番手で、ルーベンス・バリチェッロは7番手。

トヨタはヤルノ・トゥルーリが5番手につけ、ティモ・グロックは15番手、ウィリアムズの中嶋一貴は9番手だった。フェラーリはフェリペ・マッサ12番手、キミ・ライッコネン16番手で初日を終えている。

なお、ドイツGPの決勝レースは12日午後2時(日本時間:午後9時)より、60周で争われる。
◆マクラーレン
 1.L・ハミルトン=13番手/トップ
 マシンはまだダウンフォースが足りない。でも今日試した新しいパーツは間違いなく進化していた。僕らはまだ目標から遠く離れているが、一番重要なのは、これらのアップグレードの方向性が正しいことだ。まだ未完成なものの、ファクトリーで支えるスタッフが素晴らしい仕事をして、これらのパーツをサーキットへ届けてくれた。あるクルーは36時間休まず働き詰めでこれらのパーツを作ったと聞いた。これから僕らはコース上での仕事をこなし、あらゆることを進歩させていこうと思っている。まだ序盤だし、先走らないようにすべきだけれど、明日はQ3へ進出して日曜の決勝でポイントを獲れることを期待している。

 2.H・コバライネン=18番手/17番手
 今日は2台にはっきりと差があった。それはなるだけ速くニューパーツを投入しようと頑張っているせいだ。僕らのマシンはベースとなるパッケージが良くないので、マシンをアップグレードしなければ、タイヤに熱を入れるのにトラブルを抱えたままだ。それにパーツ不足は、僕らがどれだけハードワークをこなしているかを示しているだけ。もちろん、わきまえているよ。こういったニューパーツをサーキットへ持ち込むために、スタッフが昼夜を問わず頑張っているけれど、残念ながら、全てのニューパーツを2セットずつそろえることができないでいる。とはいえ、改良パーツの効果は表れているので、それがチーム全員にとって本当に励みになっている。エンジニアと僕にとって一番大事なのは、残りの週末も集中力をキープしてプッシュし続けること。僕らが見つけた改良点はチーム全体の利益につながるからね。

◆フェラーリ
 3.F・マッサ=3番手/12番手
 僕らの予想にたがわず、まずまずの1日だった。1周目の計測ラップで最適なバランスを見つけることなど、まだやるべきことはある。こういった気温と路面温度では、ラップ毎にペースが上がっていくものの、スタート直後は上位陣も苦戦するからね。午後のセッションは、日曜のレースに向けて可能な限り準備を整えるために燃料を重くして走行したから、このポジションでも特に気にしていない。

 4.K・ライコネン=6番手/16番手
 多かれ少なかれ、シルバーストーンの時と似たようなポジションだと思う。まだマシンのベストバランスを見つけるのに少し苦戦しているが、それを修正する方法が見つかると確信している。セッション2回目はソフト側のオプション(スーパーソフト)タイヤしか使用しなかった。というのも、僕らはセッションの合間にマシンに関して作業をしなければならず、少しタイムをロスしたからだ。予想された通り、天候のせいで、ハード側のプライム(ミディアム)タイヤを最適な作動温度まで上昇させることに苦戦した。

◆BMWザウバー
 5.R・クビツァ=14番手/14番手
 すごく難しい1日だった。天候がいいとは言えない状態で、どちらのセッションでも雨がぱらつき、1日中寒かった。この天気じゃタイヤの温度を一定に保つのが大変だよ。ハード側のタイヤ(今回はミディアム)は特に扱いが難しかった。明日までにマシンバランスを改善しなければいけない。これからデータを分析して、必要な変更点を見極めたい。

 6.N・ハイドフェルト=11番手/11番手
 僕にとってセッション2回目の結果は理解しがたいものだ。路面が乾いた後は、満足のいく走りができた。自己ベストで走っていた時にフェラーリのマシンに前を塞がれて、コンマ4秒くらいロスしてしまった。だから新品のタイヤを履き、路面状況も良くなった最後の走行ではタイムを大きく更新できると期待していた。ところが、その前のブロックされた周回よりもペースが遅いんだ。本当におかしいし、原因を解明しなければ。
◆ルノー
 7.F・アロンソ=10番手/8番手
 今日は雨で少し走行時間を削られ、未解決の問題がいくつか残った。もっと走り込んでもう少しマシンを改善したかったが、時間がなかった。初日の走行だけで自分たちの戦闘力を判断するのは難しい。それにマシン性能をより深く理解するためには、今夜もデータを分析する必要がある。僕らのマシンが進化したのは間違いないけれど、他チームのマシンも同様に進化しているみたいだね。

 8.N・ピケJr=15番手/10番手
 両セッションとも序盤はとても滑りやすく、しかも雨まで降ってきてしまった。それでも、タイヤを分析しニューパーツのいくつかを試すことができ、プログラムの大半を消化することができた。フェルナンド(アロンソ)とは別のプログラムをやったから、チームはたくさんのことを学習できたし、今夜の分析用データはたくさんそろっている。僕らの戦闘力はシルバーストーンの時よりも高いように感じる。でも初日じゃまだあまり多くを語れないよ。

◆トヨタ
 9.J・トゥルーリ=4番手/5番手
 天候が少し作業に影響したけれど、いたって普通の初日だった。土日も天候がカギになるだろう。2種類のタイヤを試し、セットアップ作業をこなしたが、路面が一部湿っていて、比較が簡単にはいかなかった。2回のセッションとも、結果におおむね満足していて、予選と決勝にとても期待が持てる。ドイツGPはチームにとってホームレース。ここで僕らをサポートしてくれるみんなのために、いいレースができればとても嬉しい。手応えを感じることができた初日だったけれど、マシンを改善する余地はまだある。

 10.T・グロック=19番手/15番手
 ドイツGPは僕の母国レース。今日はすでにたくさんのファンがグランドスタンドに詰めかけていて嬉しいし、そのファンの前でドライブするのはいい気分だ。最初のフリー走行で、完ぺきなバランスを見つけるのに少々苦戦したが、2回目のフリー走行までに改善点を洗い出したことで、2回目はとてもスムーズに始められた。これからデータをチェックして、日曜の決勝に向けてセットアップをさらに改善していかなければならない。地元レースでいいパフォーマンスをみせたいという気持ちがモチベーションを押し上げ、懸命に頑張っている。予選でいい状態で走れるように、これから明日にかけて、全力を尽くしたい。

 D・ガス=レース&テスト・チーフ・エンジニア
 概してポジティブな1日だった。マシンにテクニカル・トラブルは何もなく、いくつか新しい空力パーツを評価し、有益な情報を得ることもできた。午後の2回目のフリー走行は、1秒間にトップ16がひしめく、とてもきん差の結果になった。今日はとても寒く、7月のGPというより冬季テストのような路面温度だったが、コンディションは誰しも同じで、週末に向け、慣れなければいけない。マイナスな影響が多く出るわけではなさそうなので、低い路面温度は問題にはならないだろう。タイヤについては、スーパーソフトタイヤでの走行は我々の期待値以上だった。今日はうまくいったが、ドイツGPの残りの週末、特に決勝がある日曜日に、天候がどう作用するか、見定めなければならない。

 新居章年=シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
 気温も路面温度も20℃に達しない、7月とは思えないコンディションの上に、時折雨粒も落ちてくる、難しいフリー走行となった。特にタイヤグリップの確保に大変苦しんだ。しかし予定した空力仕様の確認とともに、セッティングの方向性も見出す事ができ、まずは順調にドイツGP初日を進めることができた。他車もどんどん進化させてきており、まったく気を抜く事ができないが、ケルンのファクトリーから一番近いサーキットでのGPであり、明日予選では上位グリッドを確保、そしてレースでは表彰台を狙う。
◆トロロッソ
 11.S・ブルデー=16番手/19番手
 今日いちばん問題だったのは、路面温度が低く、タイヤがほとんどグリップしなかったこと。リアの車高を含め、セットアップにいくつか変更を加えたが、正しい方向に進んでいるようには思えない。さらに風のせいでブレーキングにも苦戦したよ。シケインで強い追い風が吹いてマシンをコース上に留めておくのが大変だった。セブ(ブエミ)と僕ではまったく違うセットアップを試したけれど、結局どちらのタイムも似たりよったりだったね。

 12.S・ブエミ=17番手/18番手
 僕らのタイムは良いとは言えないけれど、やりたかったテストをすべて終え、マシンをどうすべきか見通しがたったという点では良い仕事ができた。明日は雨が降るかどうかで異なる方向に進むつもりだし、ペースも上がると思うよ。今日は雨で少し走行時間が削られたけど、プログラムに影響はなかった。作業には満足しているし、見た目上の結果よりもマシだと思うよ。雨の方がまだ他のマシンと戦えると思うので、降ってくれるといいね。

◆レッドブル
 14.M・ウェーバー=トップ/4番手
 とてもいい1日だった。気温が低くコンディションがコロコロ変わったが、これはニュルブルクリンク特有のものだったから、それに関してはなんの驚きもなかった。今日はタイヤ比較など通常の初日のプログラムを行ない、かなり順調に進んだと思う。まずまずの周回数をこなし、今夜の分析用にいいデータが採れた。今日はクルーが本当に良く頑張ってくれて、必要なことは全てこなすことができた。あとは明日を迎えるだけだね!

 15.S・フェテル=8番手/2番手
 午前中は1コーナーでエンジンが止まるトラブルが発生し、走行時間が大幅に削られた。午後もドライになったおかげで、全体的にはそれほど大きなロスにはならなかったけどね。午後は路面がまだかなり滑りやすくてとてもトリッキーになり、いいラップタイムを刻むのが難しくなった。ここではタイヤが大きくカギを握りそうだ。しかも風がかなり強くて、最終セクターのブレーキングではその影響がかなり出たけれど、マシンは調子がいいと思うので、明日が楽しみだ。確かにやるべきことはまだ山のようにある。今日はたくさんのことをテストしたので、予選に向けて何がベストかこれから分析して準備を万端にするよ。

◆ウィリアムズ
 16.N・ロズベルグ=7番手/13番手
 今日は、タイヤのウオームアップに関するトラブルを除けば、話すことがほとんどないよ。天候が良くなるまではそのトラブルが続くだろうね。予報では、気温と路面温度は上昇する見込みとのことだ。強風も、方向性を見つけるのを難しくした。だからコンディションが良ければ相当改善できたと思う。初日のアプローチの仕方も変えたので、タイムシートのトップになることは期待していなかった。それでもロングランに関しては、レースに向けてかなり明確な進歩があった。

 17.中嶋一貴=9番手/9番手
 今日は天候がいつもとは少し違いました。明日はもう少しコンディションが良くなるとの予想ですし、もう少し安定してくれるでしょうから、今は少し我慢して様子を見る必要があると思います。もちろんニュルブルクリンクをF1マシンで走るのは初めてですし、このコースがそれほど簡単じゃないことも分かっていますが、面白くて走るのが楽しいコースであることも間違いないです。

 サム・マイケル=テクニカル・ディレクター
 午後は少し雨が降ったものの、プログラムは消化できた。今日は非常に風が強かったため、とても難しいコンディションになった。路面温度が低かったことで、できるだけ早くタイヤの温度を上げて最適なグリップレベルにするのが大変だったのだ。しかしながら、我々は2種類のタイヤを比較し、今回投入した新しい空力パーツを全てチェックすることができた。明日に向けて夜を徹して集中し、セットアップ作業に取り組むつもりだ。
◆フォース・インディア
 20.A・スーティル=20番手/6番手
 前回のグランプリより明らかに改善された点がいくつかあり、僕らにとってはいい金曜日になった。6番手というポジションはチームの努力の賜物だし、かなり良い感触を得ている。明日の予選はトップ10に入るのは難しいだろうが、Q2では良いパフォーマンスが期待できそうだ。今日は滑り出しは良くなかった。午前中はトラブルが起きてあまり走れなかったし、午後もステアリングにちょっと問題があって解決に少し時間を取られた。タイヤ比較を含め、2、3の項目はテストできたけどね。今の時点でそれらの性能を判断するのは難しい。走り始めとしては良いとも言えるし、最後はちょっと低調だったしね。加えてこの路面コンディションでは判断が本当に難しいよ。典型的なアイフェル(地名)・ウエザーだったよね! 気温も日当たりも刻々と変化していくんだ。ハード側のプライム(ミディアム)タイヤを温めるのが難しい状態だけれど、明日は戦略を使って有利に事を進めたいね。

 21.G・フィジケラ=5番手/20番手
 今日はまずまずの結果だったと思う。ドライバー2人がどちらかのセッションでトップ6に入ったしね。1回目のセッションは期待できる順位でかなり満足できたが、午後のセッションはすごく残念だった。まだ路面が濡れているカーブでスピンして、バリアにぶつかってしまった。2回目のセッションは1回目以上にうまくいくと思っていたんだけどね。でも明日はQ2進出が期待できそうだよ。

◆ブラウンGP
 22.J・バトン=2番手/3番手
 まずまずの1日だったし、マシン・セットアップも進歩させることができた。いくつかの部分はまだ劣っているので徹夜で分析して改善する必要があるけれど、全体的に見れば、今日はとてもいい週末のスタートを切った。いちばんのトラブルはこの寒さだった。気温は冬のテストで想定されるようなレベルだし、路面温度の低さがプライム(今回はミディアム)タイヤのトラブル原因になってしまうのでコンディションがこのままじゃタイヤに苦しむことになるだろう。

 23.R・バリチェロ=12番手/7番手
 今回もまた寒いレースウイークになりそうだが、マシンとタイヤのフィーリングは、前戦のシルバーストーンと違っている。プライム(今回はスーパーソフト)タイヤはかなりトリッキーで、今日はタイヤを作動温度域内で維持するのが難しかった。でも、ソフト側のオプション(スーパーソフト)タイヤはパフォーマンスがかなり良かったので、それは励みになった。午後は進歩が見られたが、マシンのフロントエンドは特に1日中グリップが不足しており、セットアップに関してはまだいくつかやることがある。

 ロス・ブラウン=代表
 寒くて路面が一部湿っているようなコンディションだと、我々には厳しいことが証明されたが、これまでの経験を生かして有意義な進歩ができた。ただし、残りの週末に向けてベストなパッケージに仕上げるには、マシンパフォーマンスに関して、徹夜で改善すべき個所がいくつかある。予報では、明日はもう少しコンディションが良くなるだろうといっているので、今夜のセットアップ作業とかみ合えば、予選ではいい位置につけられるはずだ。

◆ブリヂストン
 浜島裕英=MS・MCタイヤ開発本部長
 今日は2年ぶりにニュルブルクリンクへF1マシンが戻ってきました。天候のため寒いコンディションに迎えられ、タイヤの温度を維持するのが大変になりました。この寒さと風の強さでコンディションは難しくなりましたが、午後の背ションは1秒以内に13台がひしめき、今週末は全員のペースにほとんど差がないことを示しました。今日分かったように、ここは興味深いサーキットで、天候も常に重要なファクターになります。イギリスGP後はタイヤ温度に関する話、そして上位チームやドライバーがどのようにタイヤを使ったかがよく話題に上りました。今週末もそれが話題の中心になってもおかしくはないでしょう。もし今日のように気温が低いままであれば、レース用にもスーパーソフトタイヤの方が好まれるでしょう。ミディアムコンパウンドはタイヤ温度を上げるのが難しく、スーパーソフトはグレーニングを最低限に抑えるのが難しくあります。
フリー走行3回目 天候:曇り 気温:12℃ 路面温度:20℃ コースコンディション:ドライ 

順位 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ 周回 タイム 差

1 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 16 1'31.121 --
2 7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 18 1'31.340 0.219
3 3 Felipe MASSA BRA FERRARI BS 20 1'31.351 0.230
4 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 17 1'31.542 0.421
5 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 16 1'31.610 0.489
6 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 19 1'31.615 0.494
7 9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 23 1'31.620 0.499
8 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 20 1'31.690 0.569
9 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 20 1'31.731 0.610
10 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 21 1'31.928 0.807
11 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 22 1'32.009 0.888
12 10 Timo GLOCK GER TOYOTA BS 20 1'32.022 0.901
13 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 20 1'32.104 0.983
14 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 13 1'32.124 1.003
15 21 Giancarlo FISICHELLA ITA FORCE・INDIA BS 21 1'32.135 1.014
16 8 Nelson PIQUET Jr BRA RENAULT BS 15 1'32.223 1.102
17 12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 23 1'32.239 1.118
18 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 20 1'32.269 1.148
19 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 18 1'32.742 1.621
20 11 Sebastien BOURDAIS FRA STR・FERRARI BS 21 1'32.883 1.762

タイヤ:BS=ブリヂストン
F1ドイツGP フリー走行3でもマクラーレンがトップタイム!

F1第9戦ドイツGP2日目、前日のフリー走行2に続きフリー走行3もL.ハミルトンが制している(C)Bridgestone Corporation(ISM)

今季第9戦のドイツGPは、現地時間(以下、現地時間)11日、ニュルブルクリンク(1周5.148km)でグランプリ2日目を迎えた。午前11時(日本時間:午後6時)より、公式予選前最後のセッションとなるフリー走行3(1時間)が行なわれ、マクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンがトップタイムを記録している。

サーキットは雲に覆われ、気温12℃、路面温度20℃のドライコンディション。

前日午後のフリー走行2でもトップだったL.ハミルトンが、1’31.121でフリー走行3も制した。ルノーのフェルナンド・アロンソが2番手、フェラーリのフェリペ・マッサが3番手につけている。タイトル争いでブラウンGPを追うレッドブルは、セバスチャン・ベッテルが4番手で、マーク・ウェーバーは5番手。フェラーリのキミ・ライッコネンが6番手に入った。ブラウンGPはジェンソン・バトン11番手、ルーベンス・バリチェッロ14番手。L.ハミルトンとは対照的に、チームメイトのヘイッキ・コバライネンは19番手だった。

日本勢は、トヨタがヤルノ・トゥルーリ7番手、ティモ・グロック12番手で、ウィリアムズの中嶋一貴は9番手で予選を終えた。

この後、2時間のインターバルを挟み午後2時(日本時間:午後9時)より公式予選が開始される。翌日、12日に行なわれる決勝レースのスターティンググリッドに注目が集まる。
予選 天候:曇り/雨 気温:14℃ 路面温度:22℃ コースコンディション:ドライ&ウエット 

順 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ タイム/周(下段) First Second Third 計

1 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 1'31.257
8 1'38.038
8 1'32.230
6 22
2 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 1'31.482
7 1'34.455
8 1'32.357
7 22
3 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 1'31.568
8 1'39.032
8 1'32.473
7 23
4 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 1'31.430
6 1'39.504
8 1'32.480
6 20
5 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 1'31.473
6 1'39.149
8 1'32.616
5 19
6 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 1'31.881
10 1'40.826
7 1'33.859
4 21
7 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 1'32.015
8 1'36.740
8 1'34.316
4 20
8 3 Felipe MASSA BRA FERRARI BS 1'31.600
8 1'41.708
8 1'34.574
6 22
9 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 1'31.869
9 1'41.730
8 1'34.710
6 23
10 8 Nelson PIQUET Jr BRA RENAULT BS 1'32.128
12 1'35.737
8 1'34.803
4 24
11 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 1'31.771
7 1'42.310
7 14
12 7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 1'31.302
7 1'42.318
8 15
13 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 1'31.884
9 1'42.500
8 17
14 9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 1'31.760
9 1'42.771
8 17
15 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 1'31.598
6 1'42.859
8 14
16 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 1'32.190
10 10
17 12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 1'32.251
11 11
18 21 Giancarlo FISICHELLA ITA FORCE・INDIA BS 1'32.402
11 11
19 10 Timo GLOCK GER TOYOTA BS 1'32.423
11 11
20 11 Sebastien BOURDAIS FRA STR・FERRARI BS 1'33.559
11 11

PP Time:Mark WEBBER(RBR・RENAULT) 1'32.230(200.941km/h)
Fastest Lap Overall:Mark WEBBER(RBR・RENAULT) 1'31.257(203.083km/h)

タイヤ:BS=ブリヂストン
タイムの下段の数字は周回数、計は総周回数
グリッド 車番 ドライバー 国籍 チーム タ

ヤ 予選順位 予選後重量(kg) ガソリン量(kg)

PP 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 1 661.0 56.0
2 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 2 647.0 42.0
3 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 3 644.0 39.0
4 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 4 661.0 56.0
5 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 5 654.5 49.5
6 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 6 664.0 59.0
7 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 7 678.5 73.5
8 3 Felipe MASSA BRA FERRARI BS 8 673.5 68.5
9 4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 9 674.0 69.0
10 8 Nelson PIQUET Jr BRA RENAULT BS 10 676.0 71.0
11 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 11 681.0* 76.0
12 7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 12 668.2* 63.2
13 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 13 683.6* 78.6
14 9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 14 683.7* 78.7
15 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 15 689.6* 84.6
16 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 16 673.5* 68.5
17 12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 17 674.5* 69.5
18 21 Giancarlo FISICHELLA ITA FORCE・INDIA BS 18 662.5* 57.5
19 11 Sebastien BOURDAIS FRA STR・FERRARI BS 20 689.5* 84.5
20 10 Timo GLOCK GER TOYOTA BS 19 662.3* 57.3
F1ドイツGP ブラウンGPとのバトルを制してレッドブルがポール!

F1第9戦ドイツGPの予選、ブラウンGPとレッドブルが競り合い、M.ウェーバー(中央)が131戦目にして念願の初ポールを獲得した(C)RED BULL RACING(ISM)

2009年F1第9戦のドイツGPは、現地時間(以下、現地時間)11日、ニュルブルクリンク(1周5.148km)で2日目を迎えた。午後2時(日本時間:午後9時)より、決勝レースのスターティンググリッドを決める公式予選が行なわれ、レッドブルのマーク・ウェーバーが自身初のポールポジションを獲得している。

予選開始時、サーキットは気温14℃、路面温度22℃のドライコンディション。しかしQ1から雨が降ったり止んだりし、その度にタイヤを交換するという天候に左右されたセッションだった。

ブラウンGPとレッドブルが終始トップを競い、Q1はM.ウェーバー、Q2はブラウンGPのルーベンス・バリチェッロがトップで通過。そしてQ3、M.ウェーバーは1’32.230でトップに浮上。その後方からチームメイトのセバスチャン・ベッテル、ブラウンGP勢がいっせいに自己ベストを更新しながら駆け抜けるが、M.ウェーバーのタイムには誰も届かなかった。M.ウェーバーがF1史上最も遅い記録となる通算131戦目にして念願の初ポールをつかみ、R.バリチェッロ、ジェンソン・バトンとブラウンGPの2台が続いて、地元ドイツのS.ベッテルは4番手となった。

フリー走行2と3を制していたマクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンは5番手、そしてヘイッキ・コバライネンも6番手と、今季初めて2台そろってQ3進出を果たした。フェラーリはフェリペ・マッサ8番手、キミ・ライッコネン9番手。

日本勢は天気とタイヤ交換のタイミングが合わず、Q2に進んだウィリアムズの中嶋一貴が13番手、トヨタのヤルノ・トゥルーリ14番手、Q3で脱落したティモ・グロックは19番手で予選を終えた。

注目の決勝レースは、12日午後2時(日本時間:午後9時)より60周で争われる。
◆マクラーレン
 1.L・ハミルトン=5番手
 マシンの挙動はすごく良かった。フィーリングも素晴らしく、コーナーの進入でも突っ込んでいけるんだ。Q3に進めて本当に嬉しい。それは今シーズンの僕らにとっては大きな違いだし、チームも素晴らしい仕事をしてくれた。コンディションがめまぐるしく変わったが、彼らは素晴らしい判断をし、ベストタイミングで最適なタイヤを履かせてコースへ送り出した。また、ファクトリーで支えるスタッフ全員が激務をこなしてパーツを間に合わせてくれて、それが大きな違いを生んだ。残念ながら、僕がベストタイムをマークした時は少し路面がベタベタしていたが、その後コンディションが少し良くなってしまった。それでも、明日、僕とヘイキ(コバライネン)が5、6番手からスタートするというのは素晴らしいことだ。僕らは間違いなく表彰台を狙える位置にいるけれど、ブラウンとレッドブルの2台に勝とうとするのは難しいだろう。マシンはまだ発展途上だしやるべきことはある。でもこのことが本当に励みになっている。明日は雨でも気にしないが、スムーズで素敵なレースになるといいね!

 2.H・コバライネン=6番手
 今日は予想をはるかに上回る出来だった。そのことにとても満足している。タイヤ戦略がハマって、Q2で一番コンディションがトリッキーになった時にも、コンディションに合ったタイヤで走行した。このような激戦で素晴らしい仕事をしてくれたチームに感謝している。これはとても期待のもてる結果だし、マシンもここ数戦で一番いい状態。チームはマシンを進化させようとハードワークをこなし、僕自身はルイス(ハミルトン)と同じ改良パーツをもらっていないが、今回みせた進歩は本当に励みになっている。素晴らしい進化だよ。その結果、メルセデス−ベンツのホームレースでシーズン最高の予選グリッドを獲得できたのは素晴らしいことだ。彼らはF1最高のエンジンを製作していると思うし、今日の結果を誇りに思っていることだろう。

◆フェラーリ
 3.F・マッサ=8番手
 今回の予選はちょっとロッタリー(ナンバーくじ)のようだった。最初はドライでその後ウエットコンディションになり、その後またドライに戻る、というね。もっとうまくやれたはずだけれど、もっと悪い結果に終わる可能性もあった。8番手じゃ飛び上がって喜ぶ感じじゃないけれど、悪くない位置だよ。戦略はいいので7位以上を狙うつもりだ。正直言って表彰台には届きそうもないかな。

 4.K・ライコネン=9番手
 路面コンディションが刻々と変化し、非常に複雑なセッションになった。そのため、この結果は本来のポジションを反映したものかどうか判断しにくい。確かに、僕らはQ3で新品のタイヤセットが1つも残っていなかったというハンディーはあった。普通のコンディションだったらもっといいグリッドになれたはずだと信じている。そうは言っても、レースに向けて調子は悪くない。戦略がいいので、それを最大限に生かすつもりだ。

◆BMWザウバー
 5.R・クビツァ=16番手
 ニュルブルクリンクにはいくつかのニューパーツを持ち込み、マシンがいくらか進歩した。でも残念なことに、僕のマシンにはその効果が現れなかった。マシンの挙動がずっと悪いんだ。フリー走行1回目の段階で何かが悪いことに気づいていた。データを分析してもおかしな結果が出て、厳密な解決策を出すことができないんだ。これから原因を突き止めて問題を解決せねばならない。

 6.N・ハイドフェルト=11番手
 フリー走行(3回目)は悪くなかった。予選Q1も10番手だったし、Q2でもトップ10に入れると思っていた。でもタイヤ選択がうまくいかなかった。最後のアタックでは新品のタイヤを履く必要があったが、インターミディエイトとソフト側のオプション(今回はスーパーソフト)のスリックタイヤのどちらを履くか、自分では決めかねた。それで、チームに判断を委ねて、ドライタイヤを履いて出たんだ。誰のせいでもないよ。どうすれば一番良かったか、後からは簡単に分かるんだけどね。でも11番手は悪くないポジションだし、燃料搭載量も自由に選べる。明日はウエットレースでも大丈夫だと思うよ。
◆ルノー
 7.F・アロンソ=12番手
 予選開始直後はかなり楽観的に考えていた。僕らはQ1では速かったが、Q2はコンディションが刻々と変化し、全員にとって難しいセッションになった。残念ながらQ3進出は逃してしまったが、明日はいくつかポジションを上げられるだろうし、雨が降れば僕らにとって有利になると思う。レースはかなり自信があるよ。

 8.N・ピケJr=10番手
 今日は難しいコンディションだったけれど、何とかその状況に対処して、最高のタイミングでに最適なタイヤを選ぶことができた。Q3で結果を出せなかったのは残念だけれど、トップ10に入れて良かったよ。明日は入賞を目指したい。

◆トヨタ
 9.J・トゥルーリ= 14番手
 今日は天候が全く味方をしてくれなかった。風がとても強く、気温もすごく低かった。一般的に、僕らのクルマに合わない天候で、タイヤに熱を入れることに苦労した。ただ、僕らの戦闘力は十分あるので、大きなトラブルもなく予選Q1を通過したものの、雨が降り出してしまった。Q2後半では、コンディションに合わないタイヤを履いてしまい、トップ10入りが難しくなった。最近はトップ6に食い込むことが多かったから、14番手という結果はとても残念だ。明日のレースはベストを尽くしたい。

 10.T・グロック=19番手
 全く期待はずれのポジションだよ。地元グランプリだからこそいい結果を出したかった。シルバーストーン(イギリスGP)では、アタック中にタイヤ性能をなかなか引き出せなかったけれど、今日も気温が低すぎてタイヤが温まらず、同じ問題を抱えた。それが、気温や路面温度だけによるものなのかはっきりしないが、予選でタイヤに問題が発生したため、僕らは問題を解決しなければならない。僕はウエット・コンディションに強いのに、雨が降り始めた予選Q2へ進めなかったのは本当に残念。明日も雨かもしれないので、決勝でいい結果を得るチャンスが私にあると思う。

 P・バセロン=シャシー部門シニア・ゼネラル・マネジャー
 こんなに悪い結果になるとは、もちろん思っていなかった。昨日から今日のフリー走行3回目までは、クルマは2台とも問題なく、とてもスムーズに来た。セットアップは適切にやったが、見ての通り、予選では変わりやすい天候に手こずった。グロックは、予選第1セッションでの、スーパーソフトタイヤを履いた走行中、後輪をロックさせ、トゥルーリは、予選第2セッションでウェットタイヤからドライタイヤに替えるタイミングが1周遅すぎた。今季我々が維持している調子の良さを考えれば、あまりにも今日の予選結果は悪い。しかし、レースでは何が起きるか分からない。天候が悪い場合に備えてセットアップを準備したが、明日も雨が大きく決勝を左右するかもしれない。

 新居章年=シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
 天候に翻弄され、思いもしない予選結果になってしまった。午前のフリー走行の状況から2台揃って最終予選進出を確信していただけに、残念で仕方がない。予選Q1のティモ(グロック)、予選Q2のヤルノ(トゥルーリ)とも最後のアタックが天候に左右されてしまった。しかしクルマの状態は悪くなく、また明日も不安定な天候との予想もあり、フレキシブルな戦いで入賞、ポイント獲得ができるように頑張る。

◆トロロッソ
 11.S・ブルデー=20番手
 午前中の時点でマシンバランスに満足がいかず、速さが足りないことは分かっていた。だから予選ではまったく違うセットアップ、午前中にセバスチャン(ブエミ)が気に入っていたセットアップを試してみたんだ。でも、うまくいかなかった。僕らは雨のほうが戦闘力があるから、雨がすぐに降り出さなかったのは残念だった。正直言って、17番手でも20番手でも大差はないよ。明日はベストを尽くして、僕らにできることをやるつもり。

 12.S・ブエミ=17番手
 もしトラフィックにつかまらなければ、Q2へ進出できたと思う。まだマシンのアップデート待ちであることを考えれば、やれるだけのことはやれた気がするよ。午前中にマシンを改善して、僕らが目標としているチームのマシンと競えるレベルにはなったようだ。明日は雨が降ってほしいというのが正直なところ。僕らのマシンはウエット・コンディションのほうがうまくいくはずだからね。とにかくプッシュし続けて、戦況を見極めていくしかない。
◆レッドブル
 14.M・ウェーバー=PP
 今日はとても特別な日になった。過去にも何度かPPを獲れそうな瞬間があった。そして今日、チームが素晴らしい仕事をしてくれて、ついに達成したんだ。僕らは週末を通じて速さがあった。しかし予選セッションで全てのチームとドライバーがまさにテストを受けた感じだよ。セッションは本当に混乱がひどくて、アタックを決めて一発のタイムを残すことが僕にとってはかなり重要になった。ベストタイムをマークするというのは、ファンタスティックな体験だね。マシンは絶好調だし、路面コンディションがかなり難しくても、エンジニアのキアロン(ピルビーム)が常にどうするか聞いてくれた。今日のコンディションは、完全なドライに見えても、スリックタイヤが全く使えなかったりしたんだ。Q2最後の10分間は、先を読むのが本当に難しかった。結局、僕にとってカギになったのは、3セクターともクリーンな走行をすることだった。そしてそれを達成したらPPへつながった。自分の経験を生かし、素晴らしいチームスタッフがいて、ピットウオールのスタッフが最高のタイミングでピットへ入れてくれた。彼らは他のドライバーがやっていることを観察できる。僕らは世界最高のドライバーであり、タイヤ選択を間違えればミスをすることを分かっている。そのため、僕らは自分の下した決断を信じ、固執して、できる限りベストを尽くす。そういった状況では、誰しも何かしら少しトラブルを抱えることは分かっているからね。現場とファクトリーのスタッフ、チーム全員に大きな感謝を捧げたい。そして明日は初勝利を挙げられることを期待している。それにいちばん近いポジションにつけているからね。確かに彼ら(バリチェロとバトン)は非常に手強いし、僕らを攻め立てるだろうが、バトルするのを楽しみにしている。できるなら、明日は初優勝を狙っていくつもりだ。

 15.S・フェテル=4番手
 今日の予選はロッタリー(ナンバーくじ)のようだった。特にQ2では、どのタイヤがベストなのか全く分からない状況だったからね。Q3はドライタイヤへ戻したけれど、かなりの接戦になったよ。路面はセッションを通じてどんどん良くなっていったが、最後のアタックはあまり良くなかったため、フロントローに並べなかった。今日のマシンはトップにつけるだけの速さがあったけれど、それを達成できなかった。明日のレースで何が起きるかなんて誰も分からない。天候は全く予想がつかないので、様子をみるよ。

◆ウィリアムズ
 16.N・ロズベルグ=15番手
 ドライ・コンディションが続けば、全てはうまくいったはず。予選Q1は順調で進歩があった。もしドライのままだったら、上位につけていたと思う。でも、Q2ではコンディションが変わってしまい、マシンの力を最大限に生かせなかったので、これから原因を分析する必要がある。雨量の変化は状況をものすごく難しくしたが、明日も同じような感じになるだろうから、もしコンディションが変わりやすいなら、運が味方してくれることを期待しているよ。

 17.中嶋一貴=13番手
 今日の予選は、コンディションがトリッキーで難しいものになりました。正確に走るには、ベストなタイヤを選び、完ぺきなアタックを決める必要がありました。今日はそれが少しうまくいかなかっただけで、それで終わりでした。ただ、最終的にトップ10とはきん差なので、これはレース本番で可能性があるということです。戦略を最大限に生かしてどんな結果が残せるかは、ふたを開けてみなければ分からないですね。

 サム・マイケル=テクニカル・ディレクター
 午前のフリー走行や予選Q1で強さをみせたものの、残念な結果に終わった。コンディションが変化していくため、最適なタイヤを最高のタイミングで履いて出られなかったことが敗因だ。運もいくらかあるものの、誰しもコンディションは同じであり、状況によりうまく対処したチームもいたので言い訳にはならない。マシンは間違いなくニュルブルクリンクでポイント獲得が可能であるので、明日はそれを実現するための戦略に焦点を置くつもりだ。
◆フォース・インディア
 20.A・スーティル=7番手
 本当に嬉しいよ。今日F1で一番幸福な男のひとりは間違いなく僕だね! 母国GPで自己最高の予選グリッドを獲得できたんだから、素晴らしい予選だったよ。微妙な天気だったけれど、僕らの判断はとても良かった。特に雨が降ったQ2はバッチリだったよ。他のドライバーよりも早いタイミングでドライタイヤを履いて走ったことで、3番手タイムを出すことができた。結局、燃料を積んで走ったQ3もすごくうまくいって、7番手に入ることができた。チームのみんなにとっても喜ばしい結果だ。僕らは先月、本当に頑張って働いたからね。あとはもうポイントを獲るしかないよ!

 21.G・フィジケラ=18番手
 まず、チームとエイドリアン(スーティル)が予選でこんなに素晴らしい結果を出せてとても嬉しいよ。すごい結果だし、明日もいいレースになると思う。僕個人としてはちょっと残念な予選だったけどね。Q1では早い段階でコースに出たのに、自己ベストで走っていた2回のアタックでトラフィックにつかまってしまった。この天候ではもっとうまくやれたはずだから本当に残念だった。でも明日も不安定な天気になるだろうから、何が起こるかわからないよ。

◆ブラウンGP
 22.J・バトン=3番手
 今日の予選はQ3へ進出するだけで成功と言える状況だったから、3番手で本当に満足しているよ。とても波乱の多い1時間で、Q2は特に無我夢中だったけれど、楽しかった。スリックタイヤでは濡れすぎていると思ったものの、ルーベンス(バリチェロ)はうまくやったし、僕らもアタックに入るだけの余裕を残してタイヤを交換した。昨日のフリー走行からマシンを改善してきたが、タイヤの温度を一定に保つのは厳しそうだったので、天候に関してはもう少し運に味方してもらう必要がある。初PPを獲得したマーク(ウェーバー)を祝福したい。ただ、明日は彼の初勝利を阻止するために全力を尽くすつもりさ!

 23.R・バリチェロ=2番手
 エキサイティングな予選ですごく楽めたし、2番手に入って、明日フロントローからスタートできるのも嬉しいよ。Q2は路面がスリックタイヤでも十分走れる状態なんじゃないかと思って、チームに無線で伝えたんだけど、返事が聞こえなかったんだ。だからピットに入ったときにちゃんと(スリック)タイヤが用意されていて有り難かったね! 素晴らしい選択だったし、おかげで他のドライバーよりもリラックスした状態でいられた。明日は大変なレースになると思うから、気を抜かずに、天気を味方につけたいね。楽しみだよ。

 ロス・ブラウン=代表
 今日は天候が緊張感のある予選を演出したが、我々はルーベンス(バリチェロ)とジェンソン(バトン)が2、3番手につけたことを非常に喜んでいる。2人のドライバーとも今日は素晴らしかった。ルーベンス(バリチェロ)はQ2で、見事なタイミングで早めにドライタイヤに換えたが、彼の指示はジェンソンを入れる判断につながり、余裕をもってスリックタイヤへ交換することができた。おかげで彼は、雨がまた落ちてきて、大きなプレッシャーがかかる中だがアタックすることになった。それと比べてQ3は非常に落ち着いており、2人のドライバーともマシンバランスの良さを存分に生かし、トップ3へ食い込むことができた。ガレージ内のチームワークも素晴らしく、我々は明日の決勝で2、3番手からスタートすることに全員が喜び、また少々ほっとしている。初PPを獲得したマーク(ウェーバー)におめでとうと言いたい。そして上位7台のうち5台を占めたメルセデス−ベンツも祝福したい。
◆ブリヂストン
 浜島裕英=MS・MCタイヤ開発本部長
 今日はマーク・ウェーバーが初のポールポジションを獲得し、非常に興味深くエキサイティングな1日でした。気温が低く、予選中に雨も降りましたので、タイヤ選択がより一層難しくなりました。ハンドルを握るドライバーにとっても、ピットウオールで戦略を練るチームスタッフにとっても難しい1日だったと思いますが、レッドブルとブラウンは素晴らしいリザルトを残しました。ニュルブルクリンクに来ている誰もが、口々に一番のポイントは天候だと言うと思います。明日は、空を見上げて、次に何が起きるのかを考えている時間が多くなるでしょう。2年前のニュルブルクリンクは天気が変わりやすい、非常にエキサイティングなレースでしたが、明日も同じようなレース展開になるかもしれません。ドライで気温が低ければ、ブリヂストンのスーパーソフトが好んで使われると思いますが、ウエットならば、その時々のコンディションに合わせてウエット、インターミディエイト、ドライの各タイヤの中から選ばなければなりません。天候が変化しやすい場合は非常に難しくなりますが、非常にエキサイティングな作業でもあります。
決勝 天候:曇り 気温:18℃ 路面温度:31℃ コースコンディション:ドライ 

順位 車番 ドライバー 国籍 チーム タイヤ 周回 タイム/差 ベストラップ G

1 14 Mark WEBBER AUS RBR・RENAULT BS 60 1:36'43.310 1'34.003 PP
2 15 Sebastian VETTEL GER RBR・RENAULT BS 60 9.252 1'34.089 4
3 3 Felipe MASSA BRA FERRARI BS 60 15.906 1'34.458 8
4 16 Nico ROSBERG GER WILLIAMS・TOYOTA BS 60 21.099 1'34.403 15
5 22 Jenson BUTTON GBR BRAWN GP BS 60 23.609 1'34.252 3
6 23 Rubens BARRICHELLO BRA BRAWN GP BS 60 24.468 1'34.676 2
7 7 Fernando ALONSO ESP RENAULT BS 60 24.888 1'33.365 12
8 2 Heikki KOVALAINEN FIN McLAREN・MERCEDES BS 60 58.692 1'35.524 6
9 10 Timo GLOCK GER TOYOTA BS 60 61.457 1'35.369 Pit
10 6 Nick HEIDFELD GER BMW・SAUBER BS 60 61.925 1'34.559 11
11 21 Giancarlo FISICHELLA ITA FORCE・INDIA BS 60 62.327 1'35.301 18
12 17 Kazuki NAKAJIMA JPN WILLIAMS・TOYOTA BS 60 62.876 1'34.238 13
13 8 Nelson PIQUET Jr BRA RENAULT BS 60 68.328 1'34.876 10
14 5 Robert KUBICA POL BMW・SAUBER BS 60 69.555 1'34.537 16
15 20 Adrian SUTIL GER FORCE・INDIA BS 60 71.941 1'35.366 7
16 12 Sebastian BUEMI SUI STR・FERRARI BS 60 90.225 1'36.279 17
17 9 Jarno TRULLI ITA TOYOTA BS 60 90.970 1'33.654 14
18 1 Lewis HAMILTON GBR McLAREN・MERCEDES BS 59 1Lap 1'35.367 5
4 Kimi RAIKKONEN FIN FERRARI BS 34 DNF 1'36.080 9
11 Sebastien BOURDAIS FRA STR・FERRARI BS 18 DNF 1'37.498 19

Fastest Lap:Fernando ALONSO(RENAULT) 1'33.365(198.498km/h) Lap:49
タイヤ:BS=ブリヂストン
G=グリッド
F1ドイツGP レッドブルが2戦連続ポール・トゥ・ウィン!

2009年第9戦ドイツGP、ドライブスルーペナルティを科されながらM.ウェーバー(中央)がポール・トゥ・ウィンを達成。ついに念願の初優勝をつかんだ(C)RED BULL RACING(Photo by Mark Thompson/Getty Images) (ISM)

2009年F1第9戦のドイツGPは、現地時間(以下、現地時間)12日、ニュルブルクリンク(1周5.148km)で決勝日を迎えた。午後2時(日本時間:午後9時)より60周の決勝レースが行なわれ、レッドブルのマーク・ウェーバーが、1時間36分43秒310(平均速度191.598km/h)、ポール・トゥ・ウィンで自身初優勝を飾った。

レッドブルのセバスチャン・ベッテル、ウィリアムズのニコ・ロズベルグ、トヨタのティモ・グロック、BMWザウバーのニック・ハイドフェルド、フォース・インディアのエイドリアン・スーティルらにとっての母国グランプリ。さらに、メルセデスはシュツットガルト、BMWはミュンヘンが本拠地であり、TMG(トヨタ・モータースポーツ有限会社)もケルンにファクトリーを置くため、マクラーレン・メルセデス、BMWザウバー、トヨタにとってもホームグランプリのひとつと言える。

スターティンググリッドには変更があり、T.グロックが前日の予選Q1でルノーのフェルナンド・アロンソを妨害したため、3グリッド降格のペナルティを受け、19番グリッドから20番グリッドへ移動。結局ピットレーンスタートを選んだ。

雲間から青空が見えるサーキットは、気温18℃、路面温度29℃のドライコンディション。

M.ウェーバーはスタート時にブラウンGPのルーベンス・バリチェッロと接触し、ドライブスルーペナルティを科される。しかし3番手以降のペースが大幅に遅れていたこともあり、大きな影響はなくレースに復帰。最後まで落ち着いて走りきり、131戦目にして待望のF1初優勝を挙げた。2位はチームメイトのセバスチャン・ベッテルで、レッドブルは2戦連続のポール・トゥ・ウィンとワン・ツーを達成。3位に入ったフェラーリのフェリペ・マッサは今季初表彰台となった。

入賞圏内は4位ウィリアムズのN.ロズベルグ、5位ジェンソン・バトン、6位ルーベンス・バリチェッロのブラウンGP勢が続き、7位ルノーのF.アロンソ、8位マクラーレンのヘイッキ・コバライネン。ブラウンGPは3ストップ作戦に出たことが裏目となった。

フェラーリのキミ・ライッコネンはリタイア、マクラーレンのルイス・ハミルトンはスタートでコースアウトを喫したうえ、右リアタイヤのパンクで最後尾に順位を落とし、18位でチェッカーを受けている。なお、K.ライッコネンとフォース・インディアのA.スーティルもレース中盤に接触しており、この件に関してはレース終了後に審議される。

9戦を終え、ドライバーズランキングはトップのJ.バトン『68』、S.ベッテルが2位に浮上し『47』、3位M.ウェーバー『45.5』、R.バリチェッロ『44』に変わった。
◆マクラーレン
 1.L・ハミルトン=18位
 僕のレースは1コーナーで事実上、終わってしまった。1コーナーに向けて好ダッシュを決めたのに、ブレーキングでリアが跳ねるのを感じてそのまま直進したんだ。タイヤにフラットスポットを作ったことでリアのフロアーにダメージを負ってしまい、まるで氷の上をドライブしているような気分になったよ。僕はチームに、今後のためにエンジンとギアボックスを温存することを提案した。レースウイーク前の予想よりずっとポテンシャルが高かったからね。でもそれがレースだし、これからも歩みを止めるつもりはない。今週末最高だったのは、僕らの改良パーツに効果があったこと。チームはここ数週間で素晴らしい仕事をしてくれた。今はもう、次のレースに向けて頭を切り替えている。

 2.H・コバライネン=8位
 もし初日に「決勝はポイントが獲れる」と言われても信じなかっただろう。今週末はずっと難しかった。タイヤを機能させ、グリップさせるのが大変だった。でも全セッションでずっとプッシュし続けたら、状況が変わり始めた。予選は順調に進み、決勝スタートでは、KERSのおかげで6番手から3番手へ浮上した。ただ、そこからは防戦一方だった。ずっとプッシュし続け、苦労しながらもポイントゲットを達成することができた。今日はKERSが僕のレースを決めた。それは疑いない。今はハンガリーGPが本当に待ち遠しいよ。次はようやく完全に改良された空力パッケージを投入されるからね。今回も僕らが進歩していることが分かったのが、チーム全員にとって良いことだった。

◆フェラーリ
 3.F・マッサ=3位
 表彰台にあがるまでこんなに時間がかかるとはね! シーズン前半がすごく厳しかっただけに、この結果を心待ちにしていた。僕らは着実に改善しているし、今シーズンのうちにまた優勝できるよう、やれることは全てやるつもりだ。イタリア国歌とブラジル国歌の組み合わせをなるべく早く聞きたいものだね! レースは最高のスタートを切り、戦略がこの好結果をもたらした。最初の15周はフェテルを抑えるのに苦労したが、彼もタイヤに少し苦しんでいたと思う。僕もタイヤに苦しんでいたから、もう少し前にピットへ入っていたら、もう1つ上のポジションでフィニッシュできたかもしれないね。とはいえ、それは今考えても簡単なことじゃないよ。とはいえ、レース前はトップ5入りすら難しそうだったのに、表彰台で終われるなんて思わなかった。でも僕らより速かったマシンが後ろでフィニッシュしていたので、今日はチャンスに恵まれたんだと思う。この方向で続けていく必要があるね。

 4.K・ライコネン=34周リタイア
 ドイツは間違いなく運がなかったように思う。僕のキャパシティを超えたトラブルを何度抱えたか分からない。それでリタイアする羽目になったけれど、今回はコース上の破片が原因だった。いい結果を残せたはずだと思うと、残念だよ。マシンは序盤から少しドライブしにくかったが、それは誰にとっても同じだったと思う。14周あたりで何かがおかしくなり始め、状況をコントロールしようとした。その後、ひどくパワーが落ちてしまい、チームからピットへ入るよう言ってきた。それ以上何もできることがなかったからね。スーティルとのアクシデント? レースではこういったことが起きやすい。お互いに話をしたし、彼も実際にスチュワードが判断したように思っているだろう。
◆BMWザウバー
 5.R・クビツァ=14位
 とてもいいスタートを切って1周目はいくつもポジションを上げたんだ。タイヤのタレが大きかったとはいえ、最初のスティントはけっこう良かった。前にいたニコ(ロズベルグ)がプライム(今回はミディアム)タイヤを使っていて非常に速かったため、2回目のスティントではプライムに替えたんだ。ところが2、3周走って気づいたんだけど、不運なことにタイヤの内圧が間違っていた。それが大きくラップタイムに響いたうえ、この状態で残り20周も走らなければならなかった。チームの皆がとても頑張ってくれているから、僕らは毎戦少しずつ良くなっている。それでも前を走るチームとはいまだ大きなギャップがあるよ。

 6.N・ハイドフェルト=10位
 今日は入賞できるだけの速さがあったから、とてもがっかりしている。今年はこんなケースに恵まれることは珍しいわけだし…。あと少しなんだけど、それがうまくいかなかったんだ。スタートでは、最初の数メートルは良くて順位を上げようとしたけれど、エイドリアン(スーティル)のガードが非常に堅かった。その後、最初のスティントは燃料が多く簡単にはいかなかったが、第2スティントでは遅れを取り戻すことができた。まあロベルト(クビツァ)含め遅いマシンの後ろにひっかかるまでの間だったけどね。そしてピットストップでは不運に見舞われたんだ。ピットを離れる用意はできていたのに、そこで急にルノーが入ってきて待たなくてはならなかった。ロリポップが上がるまでの間がものすごく長く感じたよ。

◆ルノー
 7.F・アロンソ=7位
 難しいレースだった。スタートに失敗して、1コーナーまでにいくつかポジションを下げてしまったんだ。その後の展開は厳しく、トラフィックにつかまってしまい身動きがとれなかった。でもマシンは明らかに良くなっているよ。ファステストラップを獲得し、ポイントも獲ることができた。この週末で得たことで最も大きかったのは、僕らには戦闘力があるってこと。これからのレースも楽観的な見通しが持てるよ。

 8.N・ピケJr=13位
 僕にとっては簡単なレースじゃなかった。いい結果を出せずがっかりしている。タイヤを温めるのに問題があって、スタートでは後方まで落ちた。その後はトラフィックで前をふさがれ、レース後半は状況を変えるのがとても難しい状態だった。週末を通して、かなりハードにプッシュしたんだけど、ニューパーツを投入してるフェルナンド(アロンソ)には敵わなかったよ。
◆トヨタ
 9.J・トゥルーリ=17位
 1コーナーで、僕のレースはあらかた決まってしまった。何台ものマシンがポジション争いを繰り広げるなか、突然、僕を抜いてフロントウイングに乗っかってきたマシンがいた。ぶつけられたウイングの個所は見えなかったけど、何かがおかしいと感じたので、ピットへ入って交換した。その後はクルマの調子が良かったが、残念なことに、相手に追いつけば、トラフィックにはまってしまい、何もできなかった。レース後半になって前を走るクルマがいない時には、速いラップを何周か刻み、レース全体で2番目に速いラップを記録したが、全ては遅すぎた。

 10.T・グロック=9位
 抜きにくいコースでのピットスタートだったが、9位でフィニッシュしたので、今日のパフォーマンスに結構満足している。昨日の予選は天候の影響を受けたが、その経験を生かした今日の戦略はうまくいった。でも、第1スティントでトラフィックに巻き込まれ、それがタイムに響いたのが残念だ。レース中、トラフィックに引っかからずに走行できたのはたった4周だったが、周囲にマシンがいない時はかなりペースが良かった。もしトラフィックがなければ、ポイントゲットのチャンスは十分にあった。ピットストップ後、僕はヘイキ(コバライネン)よりも速かったのに抜けなかった。懸命に走り、オーバーテークを2回試みたが、うまくいかなかった。予選でもっと良いポジションを取り、決勝に臨む必要がある。次のグランプリではそうしたい。

 新居章年=シャシー部門技術コーディネーション担当ディレクター
 残念ながらあと一歩でポイントを獲得することができなかった。スタート直前にドライコンディションのレースになると判断し、ティモ(グロック)をピットスタートに変更した。序盤は、タイヤのタレも無く、この作戦がうまくいきそうだったが、あと少しのところでピットアウトしてきたマシンに前を阻まれてしまった。ヤルノ(トゥルーリ)は序盤に予定外のピットストップを強いられ、順位を落としたが、その後はペースもよく、マシンの速さをアピールすることはできた。次のハンガリーは、昨年ティモが2位に入っており、今年も表彰台を目指して頑張る。

 山科忠=TMG会長 兼 チーム代表
 もっと良い結果を残すポテンシャルがあるマシンなのに、残念ながらレースでその性能を十分に引き出せなかった。昨日の予選が今日のレースを決定づけた。つまり、ヤルノ(トゥルーリ)が決勝全体で2番目に速いラップを刻んだことで分かるように、マシンの性能は高い、しかし、ポイント圏内でフィニッシュがほぼ不可能なグリッドからスタートしたのが敗因。次のハンガリーGPでは、今日よりずっと良い結果を残せるように、今日からまた仕切り直す。ハンガロリンクは我々のクルマに合うコースで、過去の戦績も良い。上位グループに復帰できるよう、ベストを尽くしたい。

◆トロロッソ
 11.S・ブルデー=18周リタイア
 ウオームアップで、オプション(今回はスーパーソフト)タイヤにあまり満足できず、プライム(今回はミディアム)でスタートすることに決めた。これはいい判断だったと思う。けれど突然、油圧が下がりはじめ、パワーステアリング、クラッチなど何もかもが作動しなくなり、リタイアせざるを得なくなった。本当に残念だよ。その時は後方を走っていたとはいえ、いい戦略があったんだ。燃料を積んでいたし、プライムでの走行だったら前方のドライバーとの差もうまくコントロールできて、離れずについていけたと思うよ。

 12.S・ブエミ=16位
 難しいレースになったよ。いいスタートを切れて1周目はうまくいってたんだけどね。ピットストップでオプション(今回はスーパーソフト)タイヤを履いたら、グリップの低さに悩まされたんだ。タイヤの温度を上げるのに苦戦して、マシンがずっとスライドしていたよ。最終スティントも同じようなものだった。前向きな材料はなかったけれど、次戦では新しいアップデートを予定しているから戦闘力はもっと上がるはずだよ。
◆レッドブル
 14.M・ウェーバー=優勝
 信じられない1日だった。シルバーストーン(イギリスGP)以降、僕は勝ちたくてしょうがなかった。シルバーストーンではチャンスがあると思っていたからね。でも、昨日PPを獲ったことで、今日のレースで優勝を狙うには絶好の位置につけたことは分かっていた。唯一の気がかりは雨だったけれど、それもなかったね。それでも勝利までの道のりは平坦じゃなかった。スタートでルーベンス(バリチェロ)に完ぺきに負けたしね。彼はもう少し左に寄っていると思い、右に振ったら彼にぶつかったんだ。これはいつもの僕のスタイルじゃないし、ドライブスルー・ペナルティーを科されたので、ばん回が必要になった。でも、エンジニアが僕を落ち着かせてくれ、必要なときには全力でプッシュしていたら、最高の1日になったんだ。オフシーズンは厳しかった。でもセバスチャン(フェテル)がオフテストでマシンのポテンシャルを示してくれたので、大ケガでリハビリしている間も僕のモチベーションは高いままだった。素晴らしい人々に囲まれ、ケガから完全に回復し、チームも信じられないほど我慢強く待っていてくれた。ディートリヒ・マテシッツ、レッドブル、そして冬の間、僕のために頑張ってくれたレッドブル・レーシングのみんな、オーストラリアで僕のキャリアを支えてくれたみんなに感謝したい。そして僕の才能に疑いを持っていた数少ない人にも、「やあ」って言いたいね。今日の僕を支えてくれた全ての人にとっては、ただただ信じられないほど素晴らしい1日になったよ。

 15.S・フェテル=2位
 マーク(ウェーバー)を祝福したい。今日の彼は誰よりも速くて向かうところ敵なしだったから、彼が勝利にふさわしいよ。この結果にとても満足しているし、最後にばん回できて良かった。スタートは最悪だった。僕の周りにいたのは全部、KERS搭載車だったんだ。それでマクラーレンの2台とフェリペ(マッサ)にすらかわされた。4番手からスタートして1コーナーの進入で8番手かそこらまで後退したのだからかなり厳しかった。第1スティントはオプション(今回はスーパーソフト)タイヤにかなり苦戦し、ひどいトラフィックにも引っかかった。もっと速く走れたのに、僕が近づくとフェリペはスペシャル(KERS)ボタンを使うから、抜く手立てがなかった。それでも戦略が良かったおかげで2位を引き寄せられたのはラッキーだったよ。ただ、フェリペが最後までプッシュしてきたので、チェッカーまで息が抜けなかったけどね。バトルは必要だったが、今回もチームがワンツー・フィニッシュを決めたことに満足している。もちろん僕は勝ちたかったから、2位でとても嬉しいと言ったら嘘になるだろう。でも昨日はマークの方がいい仕事をした。それが今日、彼が勝利にふさわしい理由だよ。僕らはいいバトルをした。だから次のレースを楽しみにしているんだ。

 C・ホーナー=代表
 輝かしいチームパフォーマンスだ。マーク(ウェーバー)は素晴らしい走りをしてくれた。彼は週末を通じて素晴らしかったし、オフシーズンでの幾多の困難を乗り越えて、彼が初勝利を手にしたことを非常に嬉しく思う。彼はまさにこの勝利にふさわしい。セバスチャン(フェテル)はオープニングラップで難しい状況だったが、そこから素晴らしいパフォーマンスを見せて巻き返し、優勝したマークに次いで2位に入った。ワンツー・フィニッシュは素晴らしい結果であり、両チャンピオンシップにおいてチャンスが出てきた。そのためこの結果はチームにとってポイントとなった。が、とにかく今日という日はマーク・ウェーバーのものであり、彼には勝つ資格があった。
◆ウィリアムズ
 16.N・ロズベルグ=4位
 今日は素晴らしい結果になった。15番手スタートだったから、正直言ってあまり期待していなかったけれど、オープニングラップでのチャンスをいくつかものにし、1周終了時には9番手へ浮上していたんだ! でも他の誰よりも燃料を積んでいたから、ハードにプッシュしたんだ。それに、ヘイキ・コバライネンがちょっとしたトラフィックを作ってくれたのにも、間違いなく助けられた。燃料システムにもトラブルを抱えてしまい、かなり波乱が多かったけれど、レース結果はすごく良かった。僕らは引き続きマシンを進化させていく。今のところ開発は順調そうだし、そのおかげで僕らのペースはトップクラスだ。今はハンガリーが楽しみだよ。いい結果を残せそうなサーキットだと思うからね。

 17.中嶋一貴=12位
 僕のレースはオープニングラップでほぼ決まってしまいました。ヤルノ(トゥルーリ)に追突されてコースオフしそうになり、そのせいで後方まで落ちてしまったんです。自分のレースがその時点で台無しにされたことが悔やまれます。でも、今日のペースは良かったと思いますし、入賞したドライバーとのペースにあまり差がないのは間違いないです。僕らの戦略もうまく機能するはずですが、今となっては意味のないことですね。

 サム・マイケル=テクニカル・ディレクター
 今日は今シーズン最高位をマークし、チームにとっていい1日になった。ニコ(ロズベルグ)がオープニングラップで素晴らしい走りをみせ、彼のレースでいい結果を残すために必要なことをした。彼のマシンは燃料システムのトラブルを抱えており、そのせいで2回のストップとも早めに入らざるを得ず、最初のストップからチェッカーフラッグまで15kg余分に燃料を積んだまま走行していた。これは1周につきコンマ5秒のタイムロスにつながる。しかしながら、今日の我々の努力をねぎらう、4位フィニッシュという素晴らしい結果を残してくれた。カズキは今日も速かったが、トラフィックに巻き込まれ、タイミングよくいい位置につけていなかった。13番手&15番手スタートながら4位に入ったことで、コンストラクターズ・ランキングのポジションを強固にしたのは素晴らしいことだ。マーク(ウェーバー)はよくやった。パドックで聞くオーストラリア国歌は素晴らしいものだったよ。

◆フォース・インディア
 20.A・スーティル=15位
 これは失望するような結果じゃない。今週、僕らはいい週末を過ごしたし、次のレースもまたすぐ控えている。僕らの進歩が、チームの方向性の正しさ、それによる戦闘力の向上を示している。僕にとってはいいレースだった。スタートはちょっと難しかったけれど、順位をひとつ下げただけですんだ。最初のスティントでは絶好調だったし、最初のピットストップに入る前は期待もあったんだ。ピットレーンから出たら、キミ(ライコネン)がコーナーのアウト側にいるのが見えた。僕はただラインを守ろうとしたんだけど、彼がアウト側からかぶせてきたため接触し、フロントウイングの一部を失ってしまった。またピットに戻る羽目になり、これで入賞のチャンスが消えたと思ったよ。でも何が起こるか分からないし、とにかくプッシュし続けたんだ。最終的に、僕らはたくさんのことを学べたと思う。初めてのトップ10スタート、そこでのレースはまったく違うものだったってことさ! これは、チームの皆にとって、開発をもっと進めるためのいい原動力になる。いつかはポイントもとれるはずだ。

 21.G・フィジケラ=11位
 昨日の予選後、難しいレースになると思っていたけれど、心から楽しんだし、今回もポイントゲットまであともう少しだった。いいスタートを切り、オープニングラップでたくさんのマシンをオーバーテークした。オプション(今回はスーパーソフト)を履いた第1スティント終盤から、タイヤにひどいグレーニングができ始めたけど、かなり簡単に抜くことができたよ。第2スティントはとても調子が良く、レース終盤になって前を行くグループに追いついた。おそらくもう数周走れば、8位争いをするコバライネンに仕掛けていけたかもしなれい。たとえ今回もノーポイントに終わっても、とても満足できるレースウイークだったと思う。僕らは進歩しているので、改良パーツがもっと投入されれば、さらに素晴らしいレースができたはずだ。
◆ブラウンGP
 22.J・バトン=5位
 何ポイントでも貴重だけれど、今日のレースはスタートから最悪で、あまりいい結果を残せなかった。1コーナー後に5番手まで後退し、2周目の序盤にマッサの前に出られたものの、コバライネンだけはパスできなかった。彼のペースのせいで僕らの可能性はつぶされたが、どうにもできなかった。またタイヤのグレーニングとタレにずっと悩まされ、どちらのタイヤもうまく機能しなかった。ルーベンス(バリチェロ)と僕はコース上で競っていたが、彼はプライム(今回はミディアム)タイヤに苦しんでいた。さらに、彼の2回目のストップでの給油リグのトラブルも、僕のレースに影響した。総じてチームにとって厳しく残念な1日になった。初優勝を果たしたマーク(ウェーバー)を祝福したい。それがどんな気分かよく分かるから、本当に良かったと思う。2週間後のハンガリーではニューパーツが投入されるから待ちきれないよ。次はレッドブルに対抗できるほど暖かくなってくれるといいね。

 23.R・バリチェロ=6位
 今日はスタートが素晴らしく、マーク(ウェーバー)と接触したとはいえ、1コーナーの進入で彼の前に出られたことに本当に満足している。でも、オープニングラップでリードを守ったのに、終わってみれば6位だなんてものすごく残念だ。僕にとって、チームと話して非常に明確になったいろいろなことが組み合わさっていた。僕らはレッドブルに勝てるほどの速さがなかったが、2回目のピットストップで給油リグのトラブルが出てしまい、リグを交換せざるを得ず、それで表彰台を逃すことになったのかもしれない。ロズベルグの後ろでコースへ復帰した上、ジェンソン(バトン)の方がピットへ入るのが1周遅かったので、彼が前に出るには十分だった。今回のレースのことは忘れて、レッドブルに追いつくため、ハンガリーに向けてハードワークをこなすつもりだ。初優勝を飾ったマーク(ウェーバー)を祝福するよ。

 ロス・ブラウン=代表
 ポイントを獲得してチャンピオンシップにおけるダメージを最小限に留めたとはいえ、今日のレースはチームにとってとても残念な結果に終わった。とても単純なことだが、我々はレッドブルの速さに勝てなかった。我々は2台とも3ストップ戦略を選び、表彰台への可能性を最大限に生かそうとした。2人のドライバーはレースを通じてバトルしており、タイヤのグレーニングをコントロールしながらタイヤの作動温度域を一定に保つのにとても苦労していた。ルーベンス(バリチェロ)の2回目のピットで起きた給油リグのトラブルで、彼はロズベルグの後ろまで後退し、これで彼のレース戦略は妥協することになり、3位に届かなかった。ジェンソン(バトン)は厳しいスタートで5番手まで後退したが、ルーベンスの2回目のピットで起きたトラブルの影響で、コース上で2台が非常に接近してしまった。我々は今週末に学習したことをしっかり分析し、次のハンガリーGPでレッドブルとの差を縮めるのに貢献してくれる改良パーツをもって戦えることを期待している。最後に今日の初優勝にふさわしい走りをしたマーク・ウェーバーを祝福したい。

◆ブリヂストン
 浜島裕英=MS・MCタイヤ開発本部長
 130戦目で初のグランプリ優勝を果たしたマーク・ウェーバーにお祝いを申し上げます。まさに日本の諺の「継続は力なり」を体現してくれました。ブリヂストン・タイヤを使ってこの優勝が成し遂げられたことを非常に嬉しく思っています。タイヤのテクニカル面からも、今回は非常にスリリングなレースでした。気温や路面コンディションといった条件を考えると、レースのほぼ最後まで、どれが優れたレース用タイヤなのか、なかなか決められなかったと思います。今日はドライバーもストラテジストも頭をフル回転しなければならなかったと思いますが、同じチームのドライバーでも異なる戦略を使うなど、バラエティーに富んだ戦略が見られました。路面コンディションは序盤、殆どラバーがのっておらず、スーパーソフト・タイヤでスタートした選手の中にはグレーニングや性能の落ちという問題が発生した人もいました。また、ミディアム・コンパウンドをとてもうまく使いこなした選手もいます。特にフェルナンド・アロンソがこのタイヤで最速ラップタイムを記録する素晴らしい走りを披露してくれました。一方で、他の選手は同じタイヤでもグリップや性能を引き出す温度のマネジメントに苦しんだようです。こういった全てのことがレースをさらに興味深いものにしました。

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