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アイルトン・セナ・ダ・シルバコミュのF1第5戦モナコGP

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開催日程

日付 時間 プログラム
5/24(木) 17:00〜18:30 フリー走行1
21:00〜22:30 フリー走行2
5/26(土) 18:00〜19:00 フリー走行3
21:00〜 公式予選
5/27(日) 21:00〜 決勝


コース概要

コース名 モンテカルロ市街地コース
全長 3.340km×78周=260.520km
予選レコード 1'13.532 K.ライッコネン(マクラーレン・メルセデス)2006年
ラップレコード 1'14.439 M.シューマッハ(フェラーリ)2004年
06年優勝 F.アロンソ(ルノー) 1:43'43.116
06年ポールポジション F.アロンソ(ルノー) 1'13.962
06年ファステストラップ M.シューマッハ(フェラーリ) 1'15.143(74laps)

コース紹介 インディ500、ル・マン24時間レースと並ぶ世界3大レースに数えられるF1モナコGPは、コートダジュールの海岸沿いをガードレールをかすめて走り抜けるモンテカルロ市街地コースを舞台に行なわれる。勝者を選ぶ“ドライバーズ・サーキット”として名高く、昨年引退したミハエル・シューマッハ(フェラーリ)がこれまで5勝と『モナコマイスター』の称号を得ている。現役ドライバーではデビッド・クルサード(現レッドブル・レーシング)が2勝(2000年、2002年)で最多となる。

コメント(31)

『第5戦モナコGP見どころ』新人からベテランまで、今年のモナコは本命不在


A.セナ、M.シューマッハといったモナコマイスターが去った今年、優勝候補は5名。昨年、繰り上がりポールポジションから勝利を挙げ、モナコウィナーの仲間入りを果たしたF.アロンソもその候補の1人だ(C)DaimlerChrysler
 必ずしも最強のマシンが勝つわけではない――それゆえ、モナコはドライバーズサーキットとも言われている。狭く曲がりくねったモナコを制するには、マシンの戦闘力だけでなく、ドライバーの高度なテクニックと、78周をミスなく走り抜く強い精神力が必要となるからである。

80年代から90年代にかけてモナコで圧倒的な強さを誇っていたのが、アイルトン・セナだった。セナはデビューイヤーだった84年に雨のモナコでいきなり2位を獲得すると、87年にロータスでモナコ初勝利。92年には伝説の名勝負と言われているナイジェル・マンセルとのバトルを制しただけでなく、93年にも当時最強マシンといわれたウィリアムズ・ルノーを駆るプロストを逆転で下すなど、歴代モナコ最多勝利数となる6勝を記録。モナコがドライバーズサーキットであることを知らしめた。

そのセナからモナコマイスターの称号を譲り受けたのが、セナの最後のレースとなったサンマリノGPで、セナのテールを追い、最期を見届けたミハエル・シューマッハだった。セナの事故死から2週間後のモナコGPで、初めてポールポジションを獲得したM・シューマッハは、ライバルたちを寄せ付けない速さで、モナコ初勝利。その後、95年、97年、99年、2001年にもモンテカルロを制し、レーニエ大公から通算5度の栄冠を授かった。

そして、2007年。セナは他界し、M・シューマッハは引退。伝統のレースは、モナコマイスター不在で開催されることとなった。今年の出場選手でモナコを制しているドライバーは、全部で4人。それぞれの優勝年度は、以下の通りである。

デビッド・クルサード(2000年、2002年)
ヤルノ・トゥルーリ(2004年)
キミ・ライッコネン(2005年)
フェルナンド・アロンソ(2006年)

この中で、もっとも新モナコマイスターに近い存在なのが、昨年の覇者、アロンソ。所属するマクラーレンはプロストやセナ、あるいはハッキネン、クルサードと多くのモナコ覇者を誕生させ、経験豊富なチーム。これに昨年モナコを制した2連覇中のチャンピオンという組み合わせは、現役では最強だろう。

これに続くのが、今年第3戦バーレーンGPと第4戦スペインGPを2連勝中で波に乗るフェリペ・マッサ(フェラーリ)。ただし、マッサのモナコでの成績は04年の5位が最高位というのが、気になる。その点、昨年GP2でモナコを経験しているルイス・ハミルトン(マクラーレン)のほうが、不気味な存在。また、05年にモナコを制しているライッコネンも侮れない。

そして、ダークホース的存在なのが、クルサードだ。現役最多の2勝をモナコで挙げ、昨年も3位を獲得。エイドリアン・ニューウェイの新作『RB3』が熟成して、前戦スペインGPでは5位と今シーズン初入賞を果たしてチームも上げ潮ムード。信頼性に問題がなけれぱ、快走を演じる可能性は十分ある。

いずれにしても、本命不在の07年モナコGPは、混戦が必至の情勢であることは間違いない。
フリー走行1 2007年5月24日更新(日本時間)

No/ドライバー チーム トータルタイム 周回 平均速度(km/h)

1 1 F.アロンソ ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス 1'16.973 33 156.210
2 2 L.ハミルトン ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス 1'17.601 14 154.946
3 9 N.ハイドフェルド BMWザウバーF1チーム 1'17.616 31 154.916
4 3 G.フィジケラ INGルノーF1チーム 1'17.758 27 154.633
5 6 K.ライッコネン スクーデリア・フェラーリ・マールボロ 1'17.918 28 154.316
6 15 M.ウェーバー レッドブル・レーシング 1'17.956 19 154.240
7 16 N.ロズベルグ AT&Tウィリアムズ・チーム 1'18.074 27 154.007
8 5 F.マッサ スクーデリア・フェラーリ・マールボロ 1'18.189 29 153.781
9 10 R.クビサ BMWザウバーF1チーム 1'18.675 28 152.831
10 8 R.バリチェッロ HondaレーシングF1チーム 1'18.676 22 152.829
11 17 A.ブルツ AT&Tウィリアムズ・チーム 1'18.869 29 152.455
12 19 S.スピード スクーデリア・トーロ・ロッソ 1'18.967 27 152.266
13 14 D.クルサード レッドブル・レーシング 1'19.095 16 152.019
14 22 佐藤琢磨 SUPER AGURI F1チーム 1'19.203 27 151.812
15 18 V.リウッツィ スクーデリア・トーロ・ロッソ 1'19.285 24 151.655
16 4 H.コバライネン INGルノーF1チーム 1'19.321 27 151.586
17 7 J.バトン HondaレーシングF1チーム 1'19.332 27 151.565
18 23 A.デビッドソン SUPER AGURI F1チーム 1'19.337 22 151.556
19 12 J.トゥルーリ パナソニック・トヨタ・レーシング 1'19.496 22 151.252
20 11 R.シューマッハ パナソニック・トヨタ・レーシング 1'19.799 25 150.678
21 20 A.スーティル エティハド・アルダー・スパイカーF1チーム 1'21.634 19 147.291
22 21 C.アルバース エティハド・アルダー・スパイカーF1チーム 1'23.235 5 144.458

※T はテストドライバー
F1モナコGP開幕! フリー走行1でマクラーレンがワン・ツー!

今季第5戦のモナコGPは、モナコ公国のモンテカルロ市街地コース(1周3.340km)で現地時間(以下、現地時間)24日午前10時に開幕。インディ500、ル・マン24時間レースと並び世界3大レースに挙げられるF1モナコGPの初日、赤旗中断もあったフリー走行1を制したのは、マクラーレン・メルセデスの王者フェルナンド・アロンソだった。

モンテカルロは気温29℃、路面温度30℃のドライコンディション。路面温度はセッション終了時点には45℃まで上昇している。

セッション序盤、スパイカーのクリスチャン・アルバースがコース上にマシンを止めたため、赤旗も振られたフリー走行1では、F.アロンソが1.16.973でトップタイムを記録した。チームメイトのルイス・ハミルトンが2番手に続き、マクラーレン勢がワン・ツーのタイムをマークした。3番手はBMWザウバーのニック・ハイドフェルド。フェラーリの2台は、キミ・ライッコネンが5番手、フェリペ・マッサは8番手となった。

日本勢でのトップは、10番手に入ったHondaのルーベンス・バリチェッロ。SUPER AGURIの佐藤琢磨は14番手、Hondaのジェンソン・バトンが17番手となり、その後方にSUPER AGURIのアンソニー・デビッドソン18番手、トヨタのヤルノ・トゥルーリ19番手、ラルフ・シューマッハ20番手と続いている。

この後、2時間半のインターバルを挟んで午後2時(日本時間:午後9時)より、初日の最終セッション、フリー走行2(1時間半)が行なわれる。注目の決勝レースは27日、午後2時(日本時間:午後9時)より、78周で争われる。
『セッションレポート:フリー走行1』伝統のモナコGP、フリー走行1はマクラーレンが優勢


伝統の一戦、モナコGP最初のセッションはF.アロンソを先伝統の一戦、モナコGP最初のセッションはF.アロンソを先頭にマクラーレンのワン・ツー体制となった(REUTERS/Pascal Rossignol)(ISM)

5月24日(木)

晴れ/ドライコンディション

今年もモナコGPは木曜日に開幕。モンテカルロは気温29℃、路面温度30℃のドライコンディション。午前10時(日本時間:午後5時)より、フリー走行1が行なわれた。

フェラーリ、ウィリアムズ勢以外の各マシンがインスタレーションラップを行ない、セッションがスタートして15分、トヨタのヤルノ・トゥルーリからタイム計測を行なっていく。J.トゥルーリが1.20.215までタイムを縮めたところで、マクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンがコースイン。1.19.258と1分20秒台を切ってトップに立つと、1.18.686とさらに自己ベストを更新。トヨタのラルフ・シューマッハが1.19.980で2番手につけ、マクラーレンのF.アロンソは1.20.191で3番手。セッション開始後24分、スパイカーのクリスチャン・アルバースがクラッシュし、赤旗中断となる。

10時29分、セッションが再開。フェラーリの2台もコースに入り、マクラーレンとフェラーリが激しいトップ争いを演じていく。フェラーリのフェリペ・マッサが1.19.102で2番手、キミ・ライッコネンは1.19.753で4番手に入ると、今度はF.マッサが1.18.537と1分18秒台に突入し、トップに立つ。しかしL.ハミルトンは1.17.601を叩き出し、再び暫定トップに躍り出る。2番手以降はF.アロンソ、F.マッサ、K.ライッコネンが0.2秒以内で並ぶ接戦に。マクラーレン、フェラーリの4台にBMWザウバーのロバート・クビサ、ルノーのジャンカルロ・フィジケラが続く。

残り時間30分、上位4台の顔ぶれは変わらないが、F.アロンソがソフトタイヤでタイムアタック。1.16.973でトップに立つ。K.ライッコネンが自己ベストを1.17.918まで更新し、マクラーレンの2台、K.ライッコネン、F.マッサの順位に。BMWザウバーのニック・ハイドフェルドもソフトタイヤを装着。1.17.616を記録し3番手に飛び込み、マクラーレン、フェラーリの間に割って入る。フェラーリの2台はハードタイヤのまま周回を重ねる中、ルノーのG.フィジケラが1.17.758で4番手まで浮上。しかし4番手タイムを出した直後にマシンの挙動を乱し、タイヤバリアにクラッシュする。

セッション終了間際、レッドブルのマーク・ウェーバーが1.17.956で6番手に、ウィリアムズのニコ・ロズベルグが1.18.074で7番手に飛び込み、フェラーリ勢に割って入る。ここでチェッカーが振られ、最終的にF.アロンソがトップを守りきった。2番手にL.ハミルトンが続き、マクラーレンのワン・ツー体制が築かれた。3番手はBMWザウバーのN.ハイドフェルド。フェラーリのK.ライッコネンは5番手、F.マッサは8番手となった。

Hondaのルーベンス・バリチェッロが日本勢ではトップの10番手につけ、SUPER AGURIの佐藤琢磨が14番手。Honda、SUPER AGURIのもう1台とトヨタ勢は17番手以降に沈んでいる。
フリー走行2 2007年5月24日更新(日本時間)

No/ドライバー チーム トータルタイム 周回 平均速度(km/h)

1 1 F.アロンソ ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス 1'15.940 40 158.335
2 6 K.ライッコネン スクーデリア・フェラーリ・マールボロ 1'16.215 43 157.764
3 2 L.ハミルトン ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス 1'16.296 19 157.596
4 12 J.トゥルーリ パナソニック・トヨタ・レーシング 1'16.354 39 157.477
5 3 G.フィジケラ INGルノーF1チーム 1'16.753 41 156.658
6 5 F.マッサ スクーデリア・フェラーリ・マールボロ 1'16.784 37 156.595
7 10 R.クビサ BMWザウバーF1チーム 1'16.848 48 156.464
8 16 N.ロズベルグ AT&Tウィリアムズ・チーム 1'16.852 34 156.456
9 15 M.ウェーバー レッドブル・レーシング 1'17.292 16 155.565
10 14 D.クルサード レッドブル・レーシング 1'17.414 16 155.320
11 8 R.バリチェッロ HondaレーシングF1チーム 1'17.449 40 155.250
12 7 J.バトン HondaレーシングF1チーム 1'17.457 45 155.234
13 22 佐藤琢磨 SUPER AGURI F1チーム 1'17.459 47 155.230
14 9 N.ハイドフェルド BMWザウバーF1チーム 1'17.486 43 155.176
15 17 A.ブルツ AT&Tウィリアムズ・チーム 1'17.516 34 155.116
16 18 V.リウッツィ スクーデリア・トーロ・ロッソ 1'17.898 42 154.355
17 4 H.コバライネン INGルノーF1チーム 1'18.086 41 153.984
18 19 S.スピード スクーデリア・トーロ・ロッソ 1'18.233 40 153.694
19 23 A.デビッドソン SUPER AGURI F1チーム 1'18.328 25 153.508
20 11 R.シューマッハ パナソニック・トヨタ・レーシング 1'18.662 38 152.856
21 21 C.アルバース エティハド・アルダー・スパイカーF1チーム 1'18.820 35 152.550
22 20 A.スーティル エティハド・アルダー・スパイカーF1チーム 1'19.358 29 151.515

※T はテストドライバー
F1モナコGP開幕! フリー走行2もマクラーレンがトップ!

今季第5戦のモナコGPは、モナコ公国のモンテカルロ市街地コース(1周3.340km)で、現地時間(以下、現地時間)24日に開幕。午前のフリー走行1から2時間半のインターバルを挟み、午後2時(日本時間:午後9時)よりフリー走行2が行なわれた。マクラーレン・メルセデスのフェルナンド・アロンソがトップタイムをマークし、初日の両セッションを制した。

晴天に恵まれたモンテカルロは気温30℃、路面温度が54℃のドライコンディション。前戦スペインGPに続き、フェラーリのアドバイザーを務めるミハエル・シューマッハがサーキットを訪れている。

大型新人として注目が集まるマクラーレンのルイス・ハミルトンもクラッシュを喫するなど、多くのクラッシュがあったフリー走行2で、マクラーレンの王者F.アロンソが、唯一の1分15秒台となる1.15.940を叩き出しトップに立った。フェラーリのキミ・ライッコネンが2番手に続いている。セッション半ばのクラッシュでマシンを降りたものの、マクラーレンのL.ハミルトンが3番手タイムを残した。4番手にトヨタのヤルノ・トゥルーリ、5番手ルノーのジャンカルロ・フィジケラとイタリア人ドライバーが続き、フェラーリのフェリペ・マッサは6番手となっている。

日本勢のトップは、4番手に飛び込んだトヨタのJ.トゥルーリ。Honda勢は11番手ルーベンス・バリチェッロ、12番手ジェンソン・バトンと並び、SUPER AGURIの佐藤琢磨が13番手に続いている。SUPER AGURIのアンソニー・デビッドソン、トヨタのラルフ・シューマッハはそれぞれクラッシュを喫し、19番手、20番手と後方に沈んだ。

なお、モナコGPの決勝レースは、5月27日の午後2時(日本時間:午後9時)より78周で争われる。
『セッションレポート:フリー走行2』クラッシュ連続のセッションをマクラーレンが制す


僅かな油断がクラッシュを招くモナコの公道サーキット。F.アロンソは落ち着いた走りでフリー走行2でもトップに立った(REUTERS/Robert Pratta)(ISM)

5月24日(木)

晴れ/ドライコンディション

フリー走行1から2時間半が経過し、路面温度が大幅に上がった午後2時(日本時間:午後9時)、フリー走行2がスタートした。モンテカルロは気温30℃、路面温度が54℃のドライコンディション。

セッションが始まると、各マシンが積極的にコースに飛び出していく。最初にトップ争いを演じたのは、BMWザウバーのロバート・クビサとマクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトン。1.18.720でトップに立っていたR.クビサを、L.ハミルトンは1.18.033で上回り、さらに1.17.587まで自己ベストを更新する。しかし、R.クビサは1.17.240で再びトップの座を奪い返した。後方ではフェラーリ勢が徐々に順位を上げ、キミ・ライッコネンが1.17.521で2番手につけると、フェリペ・マッサは1.17.515のタイムでチームメイトを上回る。

R.クビサはソフトタイヤでタイムアタックを行ない、1.16.848をマーク。しかしマクラーレンのL.ハミルトンは、ハードタイヤのままで1分16秒台に入り、1.16.365でトップを奪還し、1.16.296までタイムを縮めてみせる。フェラーリのK.ライッコネンもハードタイヤで1.16.643と2番手に続く。F.マッサはソフトタイヤで周回を重ね、L.ハミルトン、K.ライッコネン、R.クビサに次ぐ4番手。セッション半ばを過ぎたところで、マクラーレンのF.アロンソはハードタイヤで1.16.211を叩き出しトップに立ち、マクラーレンがワン・ツーに並んだ。

残り時間40分に差しかかり、クラッシュするマシンが増えてくる。レッドブルのデビッド・クルサードは壁にタイヤをぶつけるもピットにマシンを戻すことに成功。しかしSUPER AGURIのアンソニー・デビッドソン、さらに今季最大の注目株となっているL.ハミルトンはそれぞれクラッシュでマシンを降りた。黄旗が振られる合間を縫ってフェラーリのF.マッサがハードタイヤで1分16秒台に入れ、1.16.784で4番手につけると、上位4台はマクラーレン、フェラーリと恒例の顔ぶれに。5番手のR.クビサまでが1分16秒台で並ぶが、R.クビサを除く4台のタイムはハードタイヤで記録したもの。

午後3時9分、スパイカーのエイドリアン・スーティルがクラッシュし、赤旗中断となる。3時13分にセッションが再開されると、各マシンがソフトタイヤのタイムアタックを行なっていく。F.アロンソは1.15.940を叩き出し、ついに1分15秒台に入れる。トヨタのヤルノ・トゥルーリが1.16.354で3番手に浮上。フェラーリのK.ライッコネンは1.16.215で2番手に飛び込み、ルノーのジャンカルロ・フィジケラが1.16.753と好タイムで5番手に上昇。セッション終了直前、ラルフ・シューマッハがクラッシュ。多くのクラッシュがあったフリー走行2を、王者の貫禄でF.アロンソが制した。2番手K.ライッコネン、3番手はクラッシュするまで好調だったL.ハミルトン。トヨタのJ.トゥルーリが4番手を守り、5番手ルノーのG.フィジケラ、そして6番手がフェラーリのF.マッサとなった。

Honda勢、SUPER AGURIの佐藤琢磨は中盤に並び、SUPER AGURIのA.デビッドソン、トヨタのR.シューマッハはクラッシュでそれぞれ19番手、20番手に終わっている。
『モナコ初日コメント』マクラーレン・メルセデス

F.アロンソ(トップタイム:1.15.940)

「フリー走行ではいつも、セットアップの正しいバランスを見つけることと同時に、ブリヂストンが供給する異なるタイヤコンパウンドのテストに集中している。僕たちはかなり前進したし、マシンの感じもいいよ。モナコは、バリアが近くて渋滞もある独特のサーキットだ。アタックラップも台なしになりやすいけど、みんなにとってチャレンジなんだ。僕たちは調子がいいと思うし、土曜午前のフリー走行の間にさらに微調整すれば、絶対に競争力のある週末になるだろうと期待しているよ」

L.ハミルトン(3番手:1.16.296)

「今日がF1マシンでモナコをドライブするのは初めてだったけど、すごかったね。もちろん僕はF3とGP2でこのサーキットの経験はあったけど、F1マシンではかなり違っていたよ。2回目のセッションで飛び出して、マシンにダメージを負ったときに、なんて容赦のないコースなんだってわかったよ。チームのみんなの仕事を少し増やしてしまい、確かに申し訳ないけど、そのときまではすべてがスムーズに行っていたし、何度か競争力のあるラップタイムを刻むことができた。サン・デボーテの進入でほんの小さなブレーキングの間違いをしてしまって、タイヤが十分なグリップを発揮しなかったから、僕は些細なミスをしてしまい、マシンの後部が少し滑ってそれで終わってしまったんだ。モナコではちょっとした間違いをする余地もないね」


『モナコ初日コメント』ルノー

G.フィジケラ(5番手:1.16.753)

「ここ最近のレースよりもいい初日だったね。マシンバランスは安定していたし、とても気楽な気分だったよ。唯一の問題はグリップコンディションがすごく低くて、タイヤのグレイニングがかなりひどかったことだ。でも僕たちは自信を持っているよ。サーキットのコンディションが改善すれば、それも解消するだろうってね。メカニック達にはお礼を言わなければならない。彼らは僕がサン・デボーテで軽くクラッシュしてマシンにダメージを与えてしまった後、ランチタイムにシャーシ交換を終えるという素晴らしい仕事をしてくれたんだ。彼らは僕が2回目のフリー走行で走ることを可能にしてくれた。そして今、僕たちは土曜の朝に向けて本当にいいスタート地点を手にしたよ」

H.コバライネン(17番手:1.18.086)

「僕にとっては手ごたえのある1日ではなかったよ。モナコはすべてのドライバーにとって素晴らしいチャレンジだ。そして正直に言って、マシンはバランスに関しては上々の感触だった。でも結局今日はたいしてタイムが出なかった。だから僕たちは今晩と明日、状況を改善するために作業しなければ。2回目のセッションでは渋滞につかまってしまい、最後のアタックラップが取れなかったから、パフォーマンスはもっと出せるはずだよ。僕にとっては堅実なスタートになってしまったね。土曜には大きく向上できると楽観視しているよ」


『モナコ初日コメント』フェラーリ

F.マッサ(6番手:1.16.784)

「2回目のセッションで新しいタイヤを履いて走っているときには、常に渋滞に引っかかったこともあって、マシンのポテンシャルすべてをうまく利用できなかったね。運が悪いことに、この特別なコースでは渋滞がすごくタイムに影響するんだ。ロングランを通じて状況はよかったけど、ニュータイヤでの1周目も含めて、正しいマシンバランスを見つけるためにまだ作業しなければならない。それでも、僕は自信があるよ」

K.ライッコネン(2番手:1.16.215)

「今日のフリー走行の成り行きには、まずまず満足しているよ。午前中のセッションからすぐにいいマシンバランスを見出したし、今日予定していたプログラムをすべて終えることができた。いつもと同様に、残りの週末がどうなるかという結論を出すには早過ぎる。なぜなら僕たちは直近のライバル達が何を行なったか知らないし、それにコースコンディションは木曜から土曜では大きく変化するからだよ。まあ、全体的に週末へのいいスタートだ」
モナコ初日コメント』Honda

J.バトン(12番手:1.17.457)

「全般的に見て悪くなかったよ。今日すべきことはすべてやり遂げて、実り多い1日だった。モナコをドライブするのは、ほんとうにいつもエキサイティングで楽しい。おわかりのとおり、今日もコース上で多くのトラブルが起こったが、クリアラップを見つけることは難しいし、トラブルに巻き込まれないようにしなくてはならない。今週末これからがすごく楽しみだ」

R.バリチェッロ(11番手:1.17.449)

「コースは例年通り、非常に汚れていたね。どのチームも色々と実践しているから、僕らの今の実力を推測することは難しい。今日の走行で言えるのは、僕らが多少なりとも進歩を遂げたということだ。僕は満足しているし、かなりの距離を走ってものすごい量の情報を収集した。テストで得たデータと合わせると、明日の休日に検討することがたくさんある。さらにポジティブな週末を期待している。いつもながらモナコのレースは最高だ」


『モナコ初日コメント』BMWザウバー

N.ハイドフェルド(14番手:1.17.486)

「僕のラップタイムはよさそうには見えないけど、そう悪くもないんだ。燃圧のトラブルがあったし、エンジンの点火がカットされると当然タイムに響くからね。この点を別にすれば、両方のセッションともうまくいったよ。午前中のコースは、驚いたことにグリップがたっぷりあった。今日僕たちは、両方のタイヤのコンパウンドをきちんとテストすることができた。レースに向けて重要なことは、オーバーテイクがかなり難しいからといって、いいグリッドポジションを手に入れることだけじゃない。正しい戦略も極めて重要なんだよ。戦略に関わるもう1つの要素は、セーフティカーに関する新規則だ。ここではセーフティカーが導入される確率が、他のどこよりも高いからね」

R.クビサ(7番手:1.16.848)

「数多くのテストをこなすことができたし、今日はかなりいい1日だったよ。僕たちは主にロングランでタイヤの挙動がどうなるかに集中したんだ。というのは、今朝はグレイニングがかなりひどかったからだよ。マシンを改善するために、セットアップを変更した。そして実を言うと、午後には新しいタイヤセットを早い段階で装着したんだ。最終的にそれを履いてロングランを走るためにね。僕たちはセットアップにもう少し取り組んで、最良の妥協点を選ばなくてはならない。今、僕たちは土曜日が天気予報が言っている通り雨にならないかと期待しているんだ」


『モナコ初日コメント』トヨタ

R.シューマッハ(20番手:1.18.662)

「僕にとって最高の1日ではなかった。望み通りのグリップが得られず、『TF107』はやや滑る状態での走行だった。しかし、予選の前にセットアップ作業に取り組み、改善策を見出せると信じている。残念ながら午後のセッションを最後まで走り抜くことができなかった。縁石に非常に激しく当たってしまい、タイヤバリアに接触し、車体にダメージを与えてしまった。アタックラップ中の出来事であり、僕の今日の最終ポジションは、真の能力を示したものではない。クラッシュを喫したものの僕の体調には問題なく、チームは土曜日の公式練習第3回目と予選までにダメージを修復できるはずだ」

J.トゥルーリ(4番手:1.16.354)

「今日は午前中のセッションは、思いがけないトラブルに見舞われ、また、いくつかの不運もあり、全体的に見ればやや困難な1日であった。午前中は、配水管破断の修復に若干時間を取られ、データ収集にも影響した。しかし、スタッフはすべてをうまく修復し、午後は非常に順調にプログラムをこなすことができた。『TF107』のセットアップはまだ完全とは言えず、改善するためにやるべきことは残っている。ややグリップが不足しており、また、タイヤのめくれ摩耗にも見舞われた。とはいえ、午後のセッションでの僕のタイムには満足している。全体的には非常に有望なタイムであり、この成果が予選・決勝でも活かせることを期待している。モナコでは何が起こるかわからないが、僕は常に自信を持っており、いい結果を望んでいる」
『モナコ初日コメント』レッドブル

D.クルサード(10番手:1.17.414)

「今日は残念だった。午前中にはテクニカルなトラブルが発生し、午後にはローズ・ヘアピンでリアウィングとフロアにダメージを与えてしまったため、まったく思ったような周回数を走ることができなかった。メカニックが午後のセッションの間にダメージを修理してくれた。彼らのおかげで時間は間に合ったが、いずれにしても、ボロボロの1日だった」

M.ウェーバー(9番手:1.17.292)

「今日は2回目のセッションで油圧系の問題が発生した。コースではまあまあの走りができたが、期待していたほど長い距離を走ることができなかった。午前中はサン・デボーテでバリアに接触してしまった。誰もがあのコーナーでは苦労していたようだ。リムがダメージを負っただけで済んだのはラッキーだった。クルマの他の部分は大丈夫だったが、メカニックが念のためにギアボックスを交換してくれた。明日もメカニックたちとサーキットへ来る予定だが、正直に言って、明日が土曜日だったらいいと思うよ。予選が楽しみなんだ」


『モナコ初日コメント』ウィリアムズ

N.ロズベルグ(8番手:1.16.852)

「ここモナコをドライブするのは、言うまでもなくすごく楽しいね。僕たちにとって始めのうちは難しいセッションだったし、最初、僕はあまりマシンに満足していなかった。だけど、少しずつ方向を見つけ出して、コースにラバーが乗るにつれて、マシンはちょっとずつよくなっていったようだ。僕たちはメカニカル面と空力面の変更で改良してきたし、最終的な位置に僕は満足している。いい週末になると思うよ」

A.ブルツ(15番手:1.17.516)

「午前中の走行を通して少しバランスに問題があったから、セットアップの範囲を広げて走った。午後のセッションの最後にはすごくいいラップタイムが出せそうだったけど、運が悪いことに途中で渋滞と黄旗にぶつかってしまった。それでも、最終的にたどり着いたシャーシバランスにはかなり満足していて、前の8人にも決してひけをとらないと思うし、気は楽だよ。今日は多くのものを手に入れて、何も失わなかったし、楽しかったよ」


『モナコ初日コメント』トーロ・ロッソ

V.リウッツィ(16番手:1.17.898)

「全体的には、そこそこ作業がはかどった1日だった。午前中はスロットル・ペダルの戻りが悪いというトラブルが発生して、ピットで長い時間を過ごすことになった。午後は、ブレーキペダルが長すぎたが、十分な周回数を走ることができた。このサーキットでは重要なことだ。シャーシのバランスに合ったクルマのセットアップを見つけることもできた。予選でも役立つと思うので、心配はしていない。モナコの予選は他のどのグランプリとも異なるからね」

S.スピード(18番手:1.18.233)

「今日のモナコ初日で一番重要なことは、僕が壁に激突しなかったことだ! ポール・リカールのテストの後、新しいパーツをいくつか取り入れているが、とてもいい結果だった。コーナリングのクルマの動きもずっとシャープになった。ここでは助かるよ。土曜日はペースアップに努めるだけだ」
『モナコ初日コメント』スパイカー

A.スーティル(22番手:1.19.358)

「僕たちにとって全般的に厄介な1日だった。午前のセッションはエンジントラブルが起きたために、十分に走り込むことができなかった。限られた中でインスタレーションラップとアタック1回がやっとだったよ。午後にいくつか新しいセットアップを試したけど、そっちの方は大丈夫だった。でも、全体的なスピードを改善する必要がある。あまりにも時間を取られてしまったからね。僕は2回目のセッションでスーパーソフトタイヤを履いたけど、バランスが本当に取りにくくて、コーナーを回りきれずにタイヤバリアに突っ込んでしまった。大クラッシュにはならなかったけど、やっぱり少し残念だったよ」

C.アルバース(21番手:1.18.820)

「午前中はツイてなかったよ。エンジントラブルでロングランを行なうのは午後まで待たなければならなかったんだ。でも、はっきり言って僕はもっと走りたいよ! 僕たちはそんなに離れされてはいないけど、まだいくつか作業する必要がある。簡単に速くなれるはずだし、僕はファステストラップでほんの少しミスを犯してしまったからね」


『モナコ初日コメント』SUPER AGURI

佐藤琢磨(13番手:1.17.459)

「いいテスト日になったと思う。いつものモナコの木曜日だった。午前から午後にかけて、コースコンディションが急激に変化した。午前中のセッションのタイヤのパフォーマンスが予想とは異なっていたので、午後のために変更を加えた。午後になると路面にゴムが付き、コースの状態がよくなったので、マシンの感触も大きく異なった。今週末、マシンがどんな走りを見せるか、かなり理解はできたと思うが、雨が降る可能性もあるので様子を見なければならない。マシンは高い信頼性を発揮し、多くの周回数をこなすことができたし、ロングランも行なうこともできた。明日はデータを検討して、土曜日のセッションでは力強い走りを見せたいと思う」

A.デビッドソン(19番手:1.18.328)

「1コーナーで接触して終わってしまったので、フラストレーションが溜まる1日だった。それまでは本当に勢いに乗っていた。自信を持って運転することができたし、1周ごとにスピードも上がって、ロングランをスタートさせるところだった。でも、すでにマシンのいいバランスを見つけることができていたので、今週末は自信があるよ」
フリー走行3 2007年5月26日更新(日本時間)

No/ドライバー チーム トータルタイム 周回 平均速度(km/h)

1 20 A.スーティル エティハド・アルダー・スパイカーF1チーム 1'36.612 12 124.456
2 6 K.ライッコネン スクーデリア・フェラーリ・マールボロ 1'36.739 13 124.293
3 2 L.ハミルトン ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス 1'36.767 15 124.257
4 3 G.フィジケラ INGルノーF1チーム 1'36.784 16 124.235
5 19 S.スピード スクーデリア・トーロ・ロッソ 1'36.954 15 124.017
6 1 F.アロンソ ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス 1'37.020 16 123.933
7 4 H.コバライネン INGルノーF1チーム 1'37.214 15 123.685
8 16 N.ロズベルグ AT&Tウィリアムズ・チーム 1'37.388 15 123.464
9 7 J.バトン HondaレーシングF1チーム 1'37.442 12 123.396
10 8 R.バリチェッロ HondaレーシングF1チーム 1'37.463 14 123.369
11 15 M.ウェーバー レッドブル・レーシング 1'37.732 13 123.030
12 5 F.マッサ スクーデリア・フェラーリ・マールボロ 1'37.997 12 122.697
13 22 佐藤琢磨 SUPER AGURI F1チーム 1'38.121 14 122.542
14 23 A.デビッドソン SUPER AGURI F1チーム 1'38.180 17 122.468
15 14 D.クルサード レッドブル・レーシング 1'38.302 6 122.316
16 10 R.クビサ BMWザウバーF1チーム 1'38.463 13 122.116
17 17 A.ブルツ AT&Tウィリアムズ・チーム 1'38.876 14 121.606
18 9 N.ハイドフェルド BMWザウバーF1チーム 1'38.899 18 121.578
19 21 C.アルバース エティハド・アルダー・スパイカーF1チーム 1'38.935 14 121.534
20 11 R.シューマッハ パナソニック・トヨタ・レーシング 1'40.677 17 119.431
21 18 V.リウッツィ スクーデリア・トーロ・ロッソ 1'41.108 8 118.922
22 12 J.トゥルーリ パナソニック・トヨタ・レーシング 1'43.417 22 116.267
F1モナコGP、雨で大波乱のフリー走行3を制したのはスパイカー!

今季第5戦のモナコGPは、1日の休息日を挟み、現地時間(以下、現地時間)26日、モナコ公国のモンテカルロ市街地コース(1周3.340km)でグランプリ2日目を迎えた。午前11時(日本時間:午後6時)より、公式予選前最後のセッションとなるフリー走行3(1時間)が行なわれ、スパイカーの新人エイドリアン・スーティルがトップタイムを記録している。

サーキットは、気温24℃、路面温度28℃。セッション開始直前から雨が降り始め、ウェットコンディションが宣言された。

セッション開始後に雨足が強まり、マシンを滑らせるドライバーが続出したフリー走行3は、チェッカーが振られた直後にスパイカーのA.スーティルが1.36.612でトップに立つ意外な結果に終わった。2番手はフェラーリのキミ・ライッコネン、3番手がマクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトン。マクラーレンのフェルナンド・アロンソは6番手、フェラーリのフェリペ・マッサは12番手となった。

日本勢は、Hondaのジェンソン・バトンが一時トップに立つなどの健闘を見せ、全体の9番手につけている。続く10番手がチームメイトのルーベンス・バリチェッロ。SUPER AGURI勢は佐藤琢磨13番手、アンソニー・デビッドソン14番手と並び、トヨタはラルフ・シューマッハが20番手、ヤルノ・トゥルーリは22番手と後方に沈んだ。

この後、2時間のインターバルを挟み午後2時(日本時間:午後9時)より公式予選が開始される。翌日、27日に行なわれる決勝レースのスターティンググリッドに注目が集まる。
『セッションレポート:フリー走行3』雨の混乱を縫って、スパイカーがトップタイム


モナコGPフリー走行3は雨で波乱の様相を呈した。滑る路面に多くのドライバーがマシンの挙動を乱す中、フェラーリのK.ライッコネンは2番手の好位置につけている(REUTERS/Pascal Rossignol)(ISM)

5月26日(土)

雨時々曇り/ウェットコンディション

フリー走行3のスタート時、サーキットは気温24℃、路面温度28℃、ウェット宣言が出される。

場所によっては雨が降っている不安定な天候の下でセッションは始まり、ドライタイヤ、レインタイヤのインスタレーションラップを行なうマシンが混在し、タイム計測はなかなか行なわれない。セッション開始15分過ぎ、雨足が激しくなると、トヨタの2台がエクストリームウェットタイヤで走行を開始。ヤルノ・トゥルーリが、2.05.985とこのセッション初のタイムを残す。チームメイトのラルフ・シューマッハは1.48.781をマークするが、1コーナーでオーバーラン。幸い大事には至らず、コースに戻った。

トヨタに続き各チームもコースイン。トップタイムがレッドブルのマーク・ウェーバーと、SUPER AGURIのアンソニー・デビッドソンの間で入れ替わっていく。A.デビッドソンが1.44.400でトップに立つ中、フェラーリの2台もコースイン。キミ・ライッコネンが1.42.357でトップの座を奪い、1.39.224までトップタイムを縮めていく。フェリペ・マッサも1.39.486と1分40秒台を切り、フェラーリのワン・ツー体制に。ここでマクラーレン・メルセデスのルイス・ハミルトンが1.39.285で2番手につけるが、F.マッサが1.38.770、K.ライッコネンが1.37.773を記録し、フェラーリ勢により次々とトップタイムが塗り替えられていく。

そしてHondaのジェンソン・バトンが1.37.507を叩き出し、暫定トップに躍り出る。トーロ・ロッソのスコット・スピードが1.37.670で2番手に入るが、マクラーレンの王者フェルナンド・アロンソは1.37.609で2番手に飛び込み、さらに1.37.020でタイムシートのトップに名を刻む。ところがF.アロンソも、SUPER AGURIの佐藤琢磨、マクラーレンのL.ハミルトン、トヨタのR.シューマッハなどに続き、濡れた路面にマシンを滑らせる。混乱をよそに、今度はルノー勢が好調なタイムを出していく。新人ヘイッキ・コバライネンが1.37.214で2番手につけると、ジャンカルロ・フィジケラは1.36.784と1分36秒台でトップに浮上。しかしチェッカーを受けながら各マシンが続々と自己ベストを更新し、順位が大きく変動。すべてのマシンのタイムが出揃ったところで、スパイカーの新人エイドリアン・スーティルが1.36.612でトップに立ち、フリー走行3を制する結果となった。最終的にK.ライッコネンが2番手、L.ハミルトンは3番手につけている。

HondaのJ.バトンは9番手となり、チームメイトのルーベンス・バリチェッロが10番手に続いた。SUPER AGURI勢は13番手と14番手。トヨタは後方に沈んでいる。
公式予選 2007年5月26日更新(日本時間)

No/ドライバー チーム トータルタイム 周回

1 1 F.アロンソ ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス 1'15.726 22
2 2 L.ハミルトン ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス 1'15.905 22
3 5 F.マッサ スクーデリア・フェラーリ・マールボロ 1'15.967 27
4 3 G.フィジケラ INGルノーF1チーム 1'16.285 24
5 16 N.ロズベルグ AT&Tウィリアムズ・チーム 1'16.439 24
6 15 M.ウェーバー レッドブル・レーシング 1'16.784 25
7 9 N.ハイドフェルド BMWザウバーF1チーム 1'16.832 24
8 10 R.クビサ BMWザウバーF1チーム 1'16.955 24
9 8 R.バリチェッロ HondaレーシングF1チーム 1'17.498 27
10 7 J.バトン HondaレーシングF1チーム 1'17.939 28
11 14 D.クルサード レッドブル・レーシング 1'16.319 16
12 17 A.ブルツ AT&Tウィリアムズ・チーム 1'16.662 16
13 18 V.リウッツィ スクーデリア・トーロ・ロッソ 1'16.703 17
14 12 J.トゥルーリ パナソニック・トヨタ・レーシング 1'16.988 14
15 4 H.コバライネン INGルノーF1チーム 1'17.125 16
16 6 K.ライッコネン スクーデリア・フェラーリ・マールボロ 1'16.251 11
17 23 A.デビッドソン SUPER AGURI F1チーム 1'18.250 7
18 19 S.スピード スクーデリア・トーロ・ロッソ 1'18.390 7
19 20 A.スーティル エティハド・アルダー・スパイカーF1チーム 1'18.418 8
20 11 R.シューマッハ パナソニック・トヨタ・レーシング 1'18.539 8
21 22 佐藤琢磨 SUPER AGURI F1チーム 1'18.554 10
22 21 C.アルバース エティハド・アルダー・スパイカーF1チーム 0'00.000 3
F1モナコGP、マクラーレンが今季初ポール獲得!

2007年F1第5戦のモナコGPは、現地時間(以下、現地時間)24日にモナコ公国のモンテカルロ市街地コース(1周3.340km)で開幕し、2日目の26日、午後2時(日本時間:午後9時)より決勝レースのスターティンググリッドを決める公式予選が行なわれた。マクラーレン・メルセデスのフェルナンド・アロンソが、今季初、自身16回目のポールポジションを獲得している。

雨は止んだものの、午前に続き雲が広がるサーキットは、気温25℃、路面温度30℃のドライコンディション。

Q1(1次予選)からマクラーレンの好調さが目立ち、Q2(2次予選)でフェラーリのキミ・ライッコネンが自身のミスで姿を消した中、F.アロンソが1.15.726のトップタイムをマーク。チームメイトのルイス・ハミルトン、フェラーリのフェリペ・マッサを振り切り、モナコGPで2年連続となるポールポジションを手にしている。ここまでの4戦は常にフェラーリ勢がポールポジションを獲得していたため、マクラーレンにとっては今季初ポール。2番手にL.ハミルトンがつけ、マクラーレンの2台がフロントローを独占した。3番手がフェラーリのF.マッサで、K.ライッコネンは15番手と大きく出遅れた。

日本勢では、Hondaが今季初めてのQ3(最終予選)進出を2台そろって果たした。ジェンソン・バトンは11番手でQ2止まりとなっていたが、8番手タイムを出していたレッドブルのデビッド・クルサードがヘイッキ・コバライネン(ルノー)のアタックを妨害したとしてペナルティを受けたため、繰り上がってQ3に進出。最終的にR.バリチェッロが9番手、J.バトンが10番手と並んでいる。

トヨタはヤルノ・トゥルーリがQ2まで進み13番手。ラルフ・シューマッハは20番手、SUPER AGURIは今季初めて1台もQ1突破ならずアンソニー・デビッドソンが17番手、佐藤琢磨が21番手となっている。

注目の決勝レースは、27日の午後2時(日本時間:午後9時)より行なわれる。
『セッションレポート:公式予選』マクラーレン、盤石のフロントロー獲得


予選すべてのセッションでワン・ツー体制を築いたマクラーレン。王者F.アロンソ(中央)が今季初、2年連続のモナコGPポールを獲得した(REUTERS/Robert Pratta)(ISM)

5月26日(土)

曇り/ドライコンディション

フリー走行3から2時間のインターバルを挟み、午前中に濡れた路面はほとんど乾いた。予選開始時のサーキットは、気温25℃、路面温度30℃のドライコンディション。

Q1(1次予選)がスタートすると、各マシンがコースに飛び出していく。マクラーレン・メルセデス、フェラーリの4台が1分16秒台に入れると、この中からポイントリーダーの新人ルイス・ハミルトンが1.15.685でトップに立つ。トーロ・ロッソのビタントニオ・リウッツィ、HONDAのルーベンス・バリチェッロがそれぞれ5番手、6番手と続く中、ウィリアムズのニコ・ロズベルグが1分16秒台で5番手に飛び込む。残り時間が少なくなると、トーロ・ロッソのV.リウッツィが4番手とフェラーリ勢に割って入るタイムで上位に進出。一方、SUPER AGURI勢はタイムが伸びない。チェッカーが振られ、日本勢ではSUPER AGURIのアンソニー・デビッドソンが17番手、佐藤琢磨が21番手、トヨタのラルフ・シューマッハが20番手に留まり、スパイカーの2台、トーロ・ロッソのスコット・スピードとともにQ1で脱落となった。

Q2(2次予選)では、2強の1角が崩れた。タイムアタックを行なっていたフェラーリのキミ・ライッコネンが右フロントタイヤをガードレールにぶつけてスローダウン。マシンをパドックに戻すが、再度の出走は叶わず、早くも予選を終えている。マクラーレン勢がQ1に続き好調なタイムを出し、フェルナンド・アロンソが1.15.431でトップ、L.ハミルトンは2番手タイムの1.15.479と、ワン・ツー体制でQ3(最終予選)進出を決める。BMWザウバー勢がマクラーレンに続き、残されたフェラーリの1台、フェリペ・マッサは5番手。後方では上位10台に入るための激しい争いが最後まで続き、レッドブルのマーク・ウェーバー、Hondaのルーベンス・バリチェッロが僅差でHondaのジェンソン・バトンを上回り、J.バトンがQ2脱落となる。また、ウィリアムズのアレクサンダー・ブルツ、トーロ・ロッソのV.リウッツィ、トヨタのヤルノ・トゥルーリ、ルノーのヘイッキ・コバライネン、そしてノータイムに終わったフェラーリのK.ライッコネンが姿を消した。

しかし審査が行なわれ、8番手でQ3に駒を進めていたレッドブルのデビッド・クルサードに、Q2でルノーのH.コバライネンを進路妨害したとの裁定が下された。このためD.クルサードのQ3進出が取り消され、代わって11番手につけていたHondaのJ.バトンがQ3に出走することとなった。Hondaは2台そろって、今季初めてQ3に進んだ。

マクラーレンの2台はQ3でも好調さを見せ、最初にL.ハミルトンが1.15.905でトップに立つ。マクラーレン勢のみが1分15秒台を記録する中、ウィリアムズのニコ・ロズベルグ、ルノーのジャンカルロ・フィジケラらがフェラーリのF.マッサを上回っていく。予選も残り時間わずかとなり、各マシンが最後のタイムアタックを開始。前年、モナコGPでポール・トゥ・ウィンを決めているF.アロンソは意地を見せ、1.15.726を叩き出し新人L.ハミルトンを振り切りトップタイムをマーク。チーム、そして自身にとっても今季初のポールポジションを獲得した。順位を落としていたF.マッサだが、チェッカーが振られる中、最後の最後に1.15.967とマクラーレンに続く1分15秒台に入れ、3番手に飛び込んだ。

Q3まで進んだHondaは、R.バリチェッロ9番手、J.バトン10番手となった。
モナコ2日目コメント』マクラーレン・メルセデス

F.アロンソ(ポールポジション:1.15.726)

「ここモナコで、ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス・チームでの僕の初ポールポジションを獲得できてとても嬉しい。マシンは週末を通じてうまく機能していたし、僕たちはどんなコンディションでも競争力があったよ。モナコでは毎度のことだけど、僕は最後のアタックランで渋滞につかまってしまった。でもこの場所では、それもチャレンジの1つなんだ。予選は絶えず雨が降りそうで、すごく緊張を強いられた。用心して、3回目のセッション(Q3)はニュータイヤを履いてスタートしたほどだよ。明日はどんな天気になるかわからないけど、天気次第で面白いレースになるかもしれないね。もちろんポールポジションからは、レースに向けて望み得る最高のスタートが切れるだろう。でもレースは78周あるし、モナコでは何が起きてもおかしくない。しかしマシンは速いし、僕たちには強力な戦略がある。だから僕はいい結果を十分期待しているよ」

L.ハミルトン(2番手:1.15.905)

「僕のモナコでのF1初レースをフロントローからスタートできるなんて、信じられない気分だよ。そして、チームにとってはフロントロー独占で素晴らしいの一言だ。僕は本当に週末を楽しんでいたし、予選も例外ではなかったよ。説明しがたいけど、このサーキットに関しては絶えず限界ぎりぎりで走っているんだ。僕の最後のアタックラップはターン4で渋滞の影響を受けて、大幅にタイムロスしてしまったけど、それもこの場所ならではのチャレンジだよ。マシンはここまでずっと最高の状態だ。そして僕たちは強力な戦略を持っていると確信している。素晴らしいレースになると思うよ。そしてできればフェルナンド(・アロンソ)と僕でチーム1-2フィニッシュといきたいね」


『モナコ2日目コメント』ルノー

G.フィジケラ(4番手:1.16.285)

「僕たちにとって、とてもいい1日になった。そして僕は今週末だけでなく、ファクトリーでの数週間に僕らが成し遂げてきたことに対して誇りを持っているよ。チームは昼夜を問わず『R27』のパフォーマンスを改善するために作業してきた。そしてこれは僕たちが調子を上げていることの具体的なしるしだ。マシンは予選開始直後は完璧ではなかったけど、いくつか小さなバランス変更を加えて、Q3(最終予選)の間はハンドリングがすごくよかった。4番手スタートなら明日のレースはとても期待が持てる。でも今日は、僕たちが今後のレースでも強くなっていくことを示していると思う。モナコは独特のサーキットだから油断は禁物だけど、明らかに正しい方向に向かっているよ」

H.コバライネン(15番手:1.17.125)

「僕にとってはとても悔しい予選だった。Q1(1次予選)のラップは上出来とはいかなかったけど、僕はマシンに対してどんどん自信を深めていったんだ。そして最後のアタックランで、トップ10進出を果たせたはずだった。アタックランで1コーナーを曲がり、そこでクルサードのレッドブルがピットから出てくるのが見えた。彼がカジノ(コーナー)の後か、遅くともトンネルに入るところで道を譲るだろうと思っていた。でも彼はずっとそこ(ライン上)に留まり続けて、僕のアタックを台なしにしたんだ。控えめに言っても、とても驚いたよ。あれが現役で最も経験を積んだドライバーのすることかってね。あのセッションのことは忘れて、今は明日に集中しなければならない。14番手スタート(実際は15番手)では、すごくタフなレースになるだろうね。でも僕は可能な限り攻めていく決意だ。そしてポジションを上げるように頑張るよ」
『モナコ2日目コメント』フェラーリ

F.マッサ(3番手:1.15.967)

「いいラップタイムを出せて、渋滞もなかったから満足しているし、明日のレースに向けていいポジションだね。自信はあるし、いい結果に向かって頑張りたい。ここでのレースはかなり長くて、集中力を保つのもすごく重要だ。もし雨が降ったら、もっとくじ引きみたいになるだろうね。いつでも雨が降る危険があったし、渋滞と天気の両面から、コースに出る正しい瞬間を選ぶのはとても複雑だった。キミ(・ライッコネン)のために黄旗が出ていたのは見ていたし、ラスカスで僕の目の前に彼が止まっているのを見つけたときはちょっと危ない瞬間だったけど、なんとかして僕のマシンにダメージを与えることなくうまく通り抜けたよ」

K.ライッコネン(16番手:1.16.251)

「この予選の後では、ほとんど言うことはないね。ソフト(スーパーソフト)タイヤでの最初のアタック中、プールサイドシケインから出てきたときに、左(実際は右)フロントホイールをバリアにぶつけてしまった。最初はすべて大丈夫みたいだったけど、ラスカスにたどり着いたときに、マシンが曲がらなかったんだ。なんとかしてピットに戻って、メカニック達がマシンを修理しようとしたけど、時間には間に合わないと気づいたんだ。ここではちょっとした最小限の失敗が大きな犠牲を払うことになるし、ポールポジションを目指して戦えただろうから本当に残念だ。しかし、僕は7列目(実際は8列目)からスタートするからかなり厳しいレースを予想しているけど、チームのためにいい結果を得られるように僕ができることすべてをやるつもりだ」


モナコ2日目コメント』Honda

J.バトン(10番手:1.17.939)

「今日は予選の最終セッションに進出できて、本当によかった。僕らは、間違いなく、正しい方向に進んでいる。無線がうまく働かなくて常にとぎれとぎれだったので、最後は完全に取ってしまって、今日のような、常に限界の状態が続く予選では、理想的な状態と言えなかった。モナコでは何よりも予選のポジションが重要だ。その意味では、今日の結果はほんとうに満足しているし、チームは素晴らしい仕事をしてくれた。明日も結果を残したい。すごく楽しみにしている」

R.バリチェッロ(9番手:1.17.498)

「今日は、チームのみんなに、とても感謝している。素晴らしい仕事のおかげで、予選の最終セッションに進むことができた。まだまだ道のりは長く、やらなければいけないことも多いが、僕らは少しずつ進歩しているし、今日の結果には勇気づけられた。必ず僕らはトップに戻ってみせる。明日がすごく楽しみだ。いつも素晴らしいレースとなるモナコを9番手からスタートできるから、ポイント獲得に期待したい」


『モナコ2日目コメント』BMWザウバー

N.ハイドフェルド(7番手:1.16.832)

「木曜のフリー走行からマシンを改良してきたし、Q2(2次予選)でのラップタイムは期待できるものだったけど、7番グリッドにはあまり満足してないね。Q3(最終予選)ではいくつかマイナートラブルがあった。小雨が降ってきて心配だったから、ソフト(スーパーソフト)タイヤに早めに換えたんだ。そのせいで、路面コンディションは理想的でなかったし、燃料も少し多めに積み過ぎていた。それに加えて、トンネルの後で少しミスをしてしまった。7番グリッドからはあまり期待できないね。でも言い換えれば、モナコではあらゆることが起こり得るだろう」

R.クビサ(8番手:1.16.955)

「マシンのパフォーマンスには満足しているけど、ポジションにはそうでもないよ。明日は、他のチームと比べて僕たちの戦略がどう出るか見てみようよ。天気のせいで午前中はあまり走れなかったので、満足している。Q2(2次予選)では競争力があったし、Q3(最終予選)ではそれほどでもなかったけど、考えておくよ。マシンはいいし、木曜日よりもバランスはかなりよくなっているから、調子はいいと思うので、本当にレースを楽しみにしているんだ」
『モナコ2日目コメント』トヨタ

R.シューマッハ(20番手:1.18.539)

「非常に残念であり、厳しいセッションとなってしまった。モナコでの予選は、曲がりくねったコースで一度に22台が走行するため、常に困難であり、特に、予選第1セッション(Q1)は、直前までの雨による影響で、路面コンディションが一層難しいものとなっていた。不運なことに僕は完全なセットアップを見出しておらず、予選第2セッション(Q2)進出は逃してしまった。もちろんこの結果は残念だがモナコではこのようなこともときどき起こる。明日の決勝レースは、追い越しの難しいコースで、後方グリッドからのスタートとなってしまったが、最善を尽くす」

J.トゥルーリ(14番手:1.16.988)

「今日は僕たちにとって厳しい1日であった。今朝からの雨の後、路面のタイヤラバーは洗い流されており、厳しい予選となることはわかっていた。さらに、僕は予選第2セッション(Q2)でいくつかの問題を抱えていた。まず、セッション終盤でアタックラップに入ったとき、コース上の混雑に阻まれてしまった。このために最後の区間で1秒以上ロスしてしまった。また、最後の走行ではブレーキにも不調を抱えており、あれ以上攻めるのは危険すぎた。このコースは追い越しが非常に難しいため、明日は厳しいレースになるだろうが、全力を尽くしたい」


『モナコ2日目コメント』レッドブル

D.クルサード(11番手:1.16.319)

「コバライネンが計測ラップを走っているのかどうかがはっきりわからなかった。もしわかっていたらどいていたよ。僕の周囲の渋滞の状況を教えてもらおうとチームとも話をしたが、ちゃんと理解されずに正しい情報がもらえなかった。セッションを通してかなり進歩していたし、クルマの性能を最大限に発揮できる自信もあったので、残念だった」

M.ウェーバー(6番手:1.16.784)

「予選セッションはうまくいった。正直に言って最初はリズムに乗れずにいたのだが、セッションが進むにつれて運転が楽になってきた。予選第3セッション(Q3)の終盤は雨が降り出して少し混乱があったが、6位は悪くない結果なので、明日のレースのスタートを楽しみにしたい」


モナコ2日目コメント』ウィリアムズ

N.ロズベルグ(5番手:1.16.439)

「今日、最終的にこの位置に来るなんて、ほとんど予想できなかったから、予選5番手は素晴らしいね。猛烈にプッシュしたよ。特にQ2(2次予選)の最初の数周でリアサスペンションにダメージを受けていたから、コースはベストの状況じゃなかったとしても、最初のアタックでそれだけいいタイムを出せたのは重要だったし、そのおかげでQ3(最終予選)に進めたんだ。モナコではスターティンググリッドがすべてだから、今週末ここまででの最も重要な仕事で僕たちはうまくやれたんだ。僕たちの明日のレースでのチャンスは、かなりいいものだと思う。スタートするところと同じ位置でフィニッシュできたら満足だ。5位もいいけど、それよりよかったら素晴らしいね」

A.ブルツ(12番手:1.16.662)

「今日の結果は、Q2(2次予選)での最後のアタック中に1コーナーで少し滑ったときにすべて決まってしまったし、そのせいでQ3(最終予選)進出とトップ10入りが犠牲になったと思う。それ以上付け加えることはないよ。11番グリッドだから、明日はポイントを獲ることも可能かもしれないし、過去にもきっと何人かのドライバーがやり遂げているしね。ここでそれをやるのは難しいだろうけど、レースは長いから、どうなるか見てみようよ」
『モナコ2日目コメント』トーロ・ロッソ

V.リウッツィ(13番手:1.16.703)

「いい予選セッションだったが、午前中のセッションではラジエーターのトラブルで周回数がこなせなかった。ここモナコでは長距離を走ることがとても重要だ。予選第1セッション(Q1)は完璧だったが、第2セッション(Q2)は残念だった。フロントウィングのセットアップを変更したらリアのハンドリングに影響が出て、それでタイムをロスしてしまったんだ。でも、明日はいいレースが戦える自信がある」

S.スピード(18番手:1.18.390)

「今日はピットで混乱があり、大きく損してしまった。重量測定に呼ばれて、ちょうどトニオ(リウッツィ)がピットストップのポジションに着く直前にガレージに到着してしまった。そのうえ、重量測定に入った時はブレーキから火が出た。あらゆる面で、ツイていない1日だった」


モナコ2日目コメント』スパイカー

A.スーティル(19番手:1.18.418)

「フリー走行が終わって、僕の名前がタイムシートのトップにあるのを見てすごく驚いたよ。でも、もちろん大喜びさ! 僕は完璧なアタックをしたんだ。その後の予選で1セット目のタイヤは大丈夫だったんだけど、コースがあまりいい状態ではなかったから、ソフト(スーパーソフト)タイヤを使わなかったし、どうなるか予測もできなかったから、ちょっと控え気味にした。2回目のアタックはとてもよかった。そして3回目は本当に興奮したよ。タイヤのパフォーマンスは上々で、僕は17番手に迫っていたんだ。最初のセクターはうまくいったけどその後タイヤ(のグリップ)が低下して、それ以前のパフォーマンスを繰り返すことができなかった。それでもいい1日だったし、レースでは挽回して順位を上げたいね」

C.アルバース(22番手:タイム計測なし)

「僕にはひどい1日だったし、チームのために何も成す術がなかったことが残念だよ。今朝僕はいくつか問題点を抱えていて、この予選では油圧系のトラブルだ。このコンディションの利点を活かしきれず、ツイてないよ。でも僕たちはきっと明日に向けて問題を克服して、いいレースをするつもりだ」


『モナコ2日目コメント』SUPER AGURI

佐藤琢磨(21番手:1.18.554)

「午前中のセッションは雨で誰にとっても難しかったが、僕たちはウェットコンディションのいいデータを集めることはできた。予選がスタートして、最初の走行はウォームアップにすぎず、2回目の出走では渋滞に巻き込まれてしまい、いいクイックラップを走ることができなかった。最後の予選ラップの準備のためにピットへ戻ったのだけれど、時間配分のスケジュールが間違っていて、3回目の走行では(コントロール)ラインを越えることができず、とても残念だった」

A.デビッドソン(17番手:1.18.250)

「どのチームも条件は同じだが、今日はとても難しいコンディションだった。予選セッションはかなり混み合っていたが、チームのおかげでいいタイミングでコースに出ることができた。最後の予選走行を行なえなかったのは残念だった。雨が今にも降り出しそうだったので、3回目の走行まで走り終えたいと思っていた。しかし、誰かが間違いを犯したとは思っていないし、今日の結果には満足している。ただ運が悪かっただけだ」
決勝 2007年5月27日更新(日本時間)

No/ドライバー チーム トータルタイム 周回 平均速度(km/h) 最高位

1 1 F.アロンソ ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス 1:40'29.329 78 155.551 1
2 2 L.ハミルトン ボーダフォン・マクラーレン・メルセデス 1:40'33.424 78 155.446 1
3 5 F.マッサ スクーデリア・フェラーリ・マールボロ 1:41'38.443 78 153.788 3
4 3 G.フィジケラ INGルノーF1チーム 1:40'40.909 77 153.263 4
5 10 R.クビサ BMWザウバーF1チーム 1:41'01.077 77 152.753 5
6 9 N.ハイドフェルド BMWザウバーF1チーム 1:41'05.100 77 152.651 4
7 17 A.ブルツ AT&Tウィリアムズ・チーム 1:41'11.902 77 152.480 6
8 6 K.ライッコネン スクーデリア・フェラーリ・マールボロ 1:41'16.120 77 152.374 7
9 19 S.スピード スクーデリア・トーロ・ロッソ 1:41'25.886 77 152.130 9
10 8 R.バリチェッロ HondaレーシングF1チーム 1:41'27.029 77 152.101 5
11 7 J.バトン HondaレーシングF1チーム 1:41'28.011 77 152.077 7
12 16 N.ロズベルグ AT&Tウィリアムズ・チーム 1:41'32.877 77 151.955 6
13 4 H.コバライネン INGルノーF1チーム 1:40'26.634 76 151.630 13
14 14 D.クルサード レッドブル・レーシング 1:40'41.607 76 151.255 13
15 12 J.トゥルーリ パナソニック・トヨタ・レーシング 1:41'07.463 76 150.610 15
16 11 R.シューマッハ パナソニック・トヨタ・レーシング 1:41'08.382 76 150.587 15
17 22 佐藤琢磨 SUPER AGURI F1チーム 1:41'08.970 76 150.573 15
18 23 A.デビッドソン SUPER AGURI F1チーム 1:41'09.518 76 150.559 16
19 21 C.アルバース エティハド・アルダー・スパイカーF1チーム 1:34'22.379 70 148.644 19
20 20 A.スーティル エティハド・アルダー・スパイカーF1チーム アクシデント 53 148.953 16
21 15 M.ウェーバー レッドブル・レーシング ギアボックス 17 149.224 8
22 18 V.リウッツィ スクーデリア・トーロ・ロッソ アクシデント 1 126.385 13
F1モナコGP決勝、伝統の1戦でマクラーレンが1-2フィニッシュ!

2007年F1第5戦のモナコGPは、現地時間(以下、現地時間)27日、モナコ公国のモンテカルロ市街地コース(1周3.340km)で決勝日を迎えた。午後2時(日本時間:午後9時)より、78周の決勝レースが行なわれ、マクラーレン・メルセデスのフェルナンド・アロンソが1時間40分29秒329(平均速度155.551km/h)で、2年連続のモナコGPポール・トゥ・ウィンを決めた。

今年のモナコGPに大きな混乱はなく、マクラーレンの2台が他を圧倒するワン・ツー体制のままレースが進んだ。F.アロンソが王者の意地を見せ、初優勝を狙う新人ルイス・ハミルトンを振り切り今季2勝目、自身17勝目を挙げ、チームに通算150勝目をもたらした。2位はデビューから5戦連続表彰台のL.ハミルトン、3位がフェラーリのフェリペ・マッサ。5戦を終え、ポイントランキングのトップにマクラーレンの両ドライバーが『38』で並んでいる。ランキング3位につけているF.マッサのポイント数は『33』、16番グリッドからスタートし、辛うじて1ポイントを獲得したK.ライッコネンは『23』で4位。マクラーレン勢とフェラーリ勢の差が広がっている。

入賞圏内には、4位ルノーのジャンカルロ・フィジケラ、5位BMWザウバーのロバート・クビサ、6位は同じくBMWザウバーのニック・ハイドフェルド、7位ウィリアムズのアレクサンダー・ブルツ、そして8位にフェラーリのK.ライッコネンが入った。

日本勢はHondaのルーベンス・バリチェッロが10位、続いてジェンソン・バトン11位。トヨタ、SUPER AGURIは後方に沈み、15位ヤルノ・トゥルーリ、16位ラルフ・シューマッハのトヨタ勢に続いて、17位SUPER AGURIの佐藤琢磨、18位アンソニー・デビッドソンと並んでいる。佐藤はモナコ初完走を果たした。
『セッションレポート:決勝』マクラーレンがワン・ツーで通算150勝


王者F.アロンソ(左)が新人L.ハミルトンを振り切り、2年連続でモナコGPポール・トゥ・ウィンを決めた(REUTERS/Robert Pratta)(ISM)

5月27日(日)

曇り→晴れ/ドライコンディション

現地時間午後2時(日本時間:午後9時)、曇り空のサーキットは気温25℃、路面温度34℃のドライコンディション。雨が懸念されたが、レースが進むにつれ青空が広がっていった。

スターティンググリッドには変更があった。レッドブルのデビッド・クルサードが、前日の公式予選Q2(2次予選)においてヘイッキ・コバライネン(ルノー)の進路を妨害したとしてペナルティを受け、11番グリッドから13番グリッドに降格されている。

レースはスムーズなスタートが切られ、大きな混乱なく各マシンが1コーナーに飛び込んでいく。上位陣に順位の変動は見られず、後方では16番グリッドからスタートしたフェラーリのキミ・ライッコネンが、12番手まで順位を上げることに成功。トップのフェルナンド・アロンソはファステストラップを更新しながら、徐々に後方とのギャップを築いていく。

5番手を走行するBMWザウバーのニック・ハイドフェルドは、ソフト側のタイヤで周回を重ねるもタイムが伸びない。上位3台、そして4番手ルノーのジャンカルロ・フィジケラまでが1分17秒台に入れるが、5番手N.ハイドフェルド以降は1分19秒台に留まり、その後方で中盤グループが数珠つなぎとなる。1回目のピットストップが近づくと、マクラーレンの2台はそれぞれ1分15秒台まで自己ベストを更新。F.アロンソと2番手ルイス・ハミルトンの差が4.2秒まで広がったところで、F.アロンソと3番手のフェリペ・マッサが同時にピットイン。トップに立ったL.ハミルトンは1.15.372のファステストラップを叩き出すが、ピットストップ後にF.アロンソの前に行くことはできなかった。第2スティントでソフト側のタイヤを選んだF.マッサはタイムが伸びず、マクラーレン2台との差がみるみる広がっていく。

上位陣が2回目のピットストップを終えて残り20周を切ると、トップのF.アロンソと2番手L.ハミルトンの差が1秒以内に。優勝争いはマクラーレンの2台に絞られ、初優勝を狙うL.ハミルトンはF.アロンソに引き離されずについていく。しかしF.アロンソは最後まで隙を見せず、新人に道を譲ることなくトップでチェッカーを受けた。後方では、1ストップ作戦を採ったマシンが続々と入賞圏内に入り、フェラーリのK.ライッコネンも8位まで順位を上げ、辛うじて1ポイントを獲得した。

王者F.アロンソはポールポジション、優勝、ファステストラップを記録とモナコで完全勝利を挙げ、ルノー時代の昨年に続く2年連続2勝目。第2戦マレーシアGP以来の今季2勝目で、通算17勝。2位のL.ハミルトンは開幕以来すべてのレースで表彰台に上がり、F.アロンソと並びドライバーズランキングトップの座を守った。マクラーレンは通算150勝を、マレーシアGP以来今季2度目、モナコでは1989年以来のワン・ツー・フィニッシュで飾っている。3位には、2位L.ハミルトンから65秒の差をつけられたフェラーリのF.マッサが入った。

4位に前年度のコンストラクターズチャンピオン、ルノーのジャンカルロ・フィジケラがつけた。5位と6位の順でロバート・クビサ、N.ハイドフェルドのBMWザウバー勢が並び、7位は今季初入賞となるウィリアムズのアレクサンダー・ブルツ。K.ライッコネンが8位に入ったが、タイトル争いではマクラーレン勢、チームメイトから大きく遅れをとることとなった。ドライバーズランキングトップはマクラーレンの両ドライバーで『38』、3位はF.マッサ『33』、4位のK.ライッコネンが『23』となっている。

Hondaはレース中盤に入賞圏内を走行する場面もあったが、2ストップ作戦が裏目に出て、ルーベンス・バリチェッロが10位、ジェンソン・バトンは11位。トヨタはヤルノ・トゥルーリが15位、ラルフ・シューマッハが16位、SUPER AGURIは佐藤琢磨が17位、アンソニー・デビッドソンが18位に終わっている。
『モナコ決勝コメント』マクラーレン・メルセデス

F.アロンソ(優勝:1.40.29.329)

「僕と僕たちのワールド・チャンピオンシップ争いにとって、この優勝の意義は大きい。ここ数週間の間に行なったチームの懸命な作業が、僕たちのマシンをこんなにも競争力のあるものに仕上げてくれたとことがわかって、とても嬉しい驚きだ。僕はこれまで競争相手よりも1分以上差をつけた経験がなかったから、多分これが僕の最高の勝利の1つになるだろう。僕は、ポールポジションからうまく飛び出せなかった。でも1コーナーまでは短い距離だから、きっとリードを保てるだろうと思っていたよ。しかも最初のスティントで燃料を節約できたので、当初の予定よりも2周余分にコースに留まることができた。その後のレースはごく静かなもので、数台の周回遅れのマシンが時折厄介だっただけだ。特に、大幅にタイムロスしたのは、もうすぐ2回目のピットストップというところだった。僕はこの勝利を満喫して、北米での連戦を楽しみに待つよ」

L.ハミルトン(2位:1.40.33.424)

「名高いモナコGPを2位でフィニッシュできて、またフェルナンド(・アロンソ)と同じようなタイムで走れたことに、僕はとても満足しているよ。チームは素晴らしい仕事をしてくれた。そしてフェルナンドと僕は彼らにふさわしい結果をもたらしたんだ。僕のスタートはかなりよくて、フェルナンドに迫る走りができたけど、明らかに無茶をする意味はなかった。だって僕たちの仕事は、チームのために最大限のポイントを確実に獲得することなんだから。モナコではオーバーテイクがほとんど不可能だ。つまり唯一のチャンスは、前にいるドライバーがミスを犯す時しかないということだよ。でも、フェルナンドは2年連続のワールドチャンピオンだから、僕はその可能性はないだろうとわかっていたよ。僕は序盤はいいペースだったけど、その後フロントタイヤにいくらかグレイニングが起きてしまい、それも僕の味方にはならなかったね。エキサイティングなレースで、僕がガードレールを2回ほどコツコツ叩いたこともわかったけど、運よくマシンのハンドリングには影響しなかった。全体的にチームと僕にとって素晴らしい週末だったよ」


『モナコ決勝コメント』ルノー

G.フィジケラ(4位:1.40.40.909)

「僕とチームにとって、とてもいい結果だった。そして、今後のためにも勇気づけられるよ。僕たちは、今週末このサーキットで成し遂げた仕事に誇りを持つべきだ。そしてファクトリーにいるすべての人々に、お礼を言わなくては。彼らの懸命な作業が、この結果を可能にしてくれたんだ。マシンは新しいウイングの効果でグリップがより多くなり、安定性もはるかに増したよ。僕はこのレースに満足だよ。最初の2つのスティントの間は、確実に僕のポジションが安全圏だとわかるまでずっとプッシュしていた。初めてBMWの前でフィニッシュできてよかった。これからまたファクトリーで努力して、前進する時間が少しだけとれる。カナダはもう1つの僕向きのサーキットなんだ。だからそこでまた一歩前進できるといいね」

H.コバライネン(13位:1.40.26.634)

「今回は忘れたい週末だよ。出足でつまずいて、予選は難しかったし、レースでは順位を上げることができなかった。僕は第1スティントでクルサードの後ろに詰まってしまった。そしてピットストップで彼を追い越して、その後は強く攻めたんだけど、前にいる数台のマシンに追いつくには十分ではなかった。そして最後にはエンジンに何かが起こって、ほとんどパワーを失いドライブできなくなってしまった。マシンの感触は週末を通じてよかったから、悔しいなんてものじゃないよ。でも重要な点は、それだけが僕に起こったことじゃないってことだ。このレースは事実上、土曜の午後の時点でダメになっていたと思う。でも、それももう過去のことだ。今はカナダを楽しみにする時だ。そこでは僕たちは競争力のあるパフォーマンスに自信が持てると思う。僕にとってまた未知のコースだから、ドライブすることを楽しみにしているよ」
『モナコ決勝コメント』フェラーリ

F.マッサ(3位:1.41.38.443)

「僕たちの一番のライバルのペースを考えると、これが今日手に入れられる最高の結果だったと思う。レース半分の時点での状況を考えて、なんとか自分のレースをすることとマシンを最後まで持たせることに集中した。この6ポイントは、すごく重要だ。チャンピオンシップは決まったわけじゃないし、これから先はまだ長いからね。レースの第2スティントではスーパーソフトタイヤを使って状況が変わるかどうか見てみようとしたけど、あまり差はなかった。今日の一番の問題は、渋滞だ。周回遅れの後ろで僕はかなりの時間を犠牲にしたけど、それが最終的な結果に影響したとは思わないね。今日の僕たちは(上位)2チームの中で下の方だったけど、もう一度勝利を取り戻すために必要なものはすべて手にしている。次のレースからすぐにね」

K.ライッコネン(8位:1.41.16.120)

「僕たちが困難な闘いに直面していることはわかっていたし、これで状況が明らかになったね。僕はいいスタートが切れて、すぐに12番手まで上がれたけど、それからほとんどずっと渋滞の中にいたし、オーバーテイクするチャンスはまったくなかった。僕の目の前ではコースがクリアになることは一度もなかったし、順位を上げてポイント圏内に入れたのは戦略のおかげだけだったけど、それ以上のことは何もできなかった。もちろん、今のポイントランキングの状況はさらに複雑になったけど、チャンピオンシップはまだまだ先があるし、僕は少しも諦めてはいないよ」


『モナコ決勝コメント』Honda

J.バトン(11位:1.41.28.011)

「今日は厳しいレースだった。3回のスティントともトラフィックにつかまって、まったくクリアランが取れなかった。予選の後、せっかくの戦略を活かすことができなかった。でもこの週末でわかったように、僕たちは希望の光が見えてきている。この残念な結果にくじけず、今の仕事に集中して、さらに前進しなくてはならない」

R.バリチェッロ(10位:1.41.27.029)

「今日はポイントが取れると思っていたので、そのチャンスがめぐってこないまま、10位という結果にはがっかりだ。最初のピットストップ後、ブルツに行く手を阻まれて、どうしようもなかった。僕の方が彼よりも速かったから、もし前に出れていれば、さらに前の集団に近づいてポイント獲得の可能性も広がったと思う。でも実際は追い越しは無理だった。全体的にみればこれまでより、いい週末だった。今はただ正しい方向に向かってプッシュするのみだ。次戦のカナダはもっといいレースになることを期待したい」


『モナコ決勝コメント』BMWザウバー

N.ハイドフェルド(6位:1.41.05.100)

「1ストップ戦略だったから、僕にとって一番重要なことはスタートでマーク・ウェーバーを抜くことだったけど、それはうまくいったね。1コーナーでマシン同士が接触したけどニコ・ロズベルグもパスできて、幸運にも僕のマシンにはダメージがなかった。第1スティントの最初の数周は、ソフト(スーパーソフト)タイヤに少し問題があったけど、その後はだんだんよくなっていった。第2スティントでは2台のマクラーレンに周回遅れにされる時に、何秒も失ってしまったよ。ロバート(・クビサ)のピットストップ後、目の前の彼をとらえるのは十分可能だった。でも、全体的に見て結果にはかなり満足しているよ」

R.クビサ(5位:1.41.01.077)

「運が悪いことに、今年のモナコでは僕たちの1ストップ戦略は正しくなかったと思うよ。セーフティカーが出るのを期待していたけど、そうはならなかった。今振り返ってみれば、もっといい順位でフィニッシュできたかもしれないと思うけど、また重要なポイントを獲れたことには満足している。レーススタート直後からブレーキに小さなトラブルが発生し、ずっと小刻みに何度も踏み続けなければならなくて、あまり自信を持てなくなってしまった。それから、渋滞にも引っかかって、最後にはセンサーにもトラブルが起きて、かなり長い間トラクションコントロールが効かなかったんだ」
『モナコ決勝コメント』トヨタ

R.シューマッハ(16位:1.41.08.382)

「1周目から混雑に阻まれてしまった。そのため、レースは非常に困難なものとなった。しかし、コースがクリアな状態ではライバル勢と比較してもペースは決して悪くなかった。後方ポジション故の混雑によって多くの時間を失っており、それは僕の前がクリアな時のラップタイムからもわかるはずだ。レース後半はバランスもよくなり、もう少し攻めることが可能だった。予選でもっといいポジションが得られていれば、明らかに、今日はポイント争いに加われていたはずだ。予選が僕たちのレースを決めてしまった。しかし、次戦こそはよりいい結果を目指し、全力でアタックする」

J.トゥルーリ(15位:1.41.07.463)

「決勝レースのスタート時、ほとんどエンジンが止まりそうになってしまった。僕はクラッチを駆使して何とかレースをスタートできた。スタートでの失速によって大きくポジションを落としてしまい、前に出られてしまったライバルに追従するしかなかった。その後、予選の時と同様にブレーキが熱を持ち始めた。このため、速度を落とさざるを得ず、僕にできたのは最後までレースを走り抜くことだけだった。今日のレースは僕にとって厳しいものだった。そして、次戦へ向けて懸命の努力を続け、改善を成し遂げなければならない」


『モナコ決勝コメント』レッドブル

D.クルサード(14位:1.40.41.607)

「残念ながら、トニオ(リウッツィ)とのアクシデントでフロントウィングとエンドプレートにダメージを負ってしまった。それが原因でレースの最後までひどいアンダーステアが続いた。ピットストップでウィング交換を行なうべきか話し合ったが、交換でタイムロスするリスクが高かったので、そのままで走ることに決めた。レース終了後に確認すると、エンドプレートが壊れていたので、相当ダウンフォースを失っていたと思う。今週末は、ガレージのメンバーの努力のおかげで、僕とマーク(・ウェーバー)は走り続けることができた。まだレースはたくさん残っているので、レッドブルはもっと前進していくと思う」

M.ウェーバー(DNF)

「いくつか問題が発生していた。まず、エンジンに小さなミスファイヤが起きた。特にプールのセクションでは嬉しいことじゃなかったが、コースの他の場所でも影響があった。我慢しながらどうにか走り続けたが、その後、3速のギアを失った。2速と4速の間でギアを切り替えながら走ったが、クルマがロックアップを繰り返した。最初は問題を避けながら運転しようとしていたが、このサーキットでは結局はフェンスに突っ込むことになるので、もっと格好が悪いよね!」


『モナコ決勝コメント』ウィリアムズ

N.ロズベルグ(12位:1.41.32.877)

「今日は本当に、とても残念なレースだった。僕は好スタートを切ったけど、フィジケラが1コーナーで接近してきて、後退せざるを得なかった。まずクラッシュしないように注意しなければと思ったんだ。でも振り返ってみれば、その必要はなかったかもしれないね。そうしたらポイントを稼ぐチャンスがあったかもしれないし。ハイドフェルドの後ろにつかえて彼を追い越すチャンスがなかった時に、僕のレースはかなり妥協しなくてはいけなくなったとわかったよ。僕の戦略は正しかったけど、渋滞にはまってすべてが水の泡になってしまった。ここでの僕たちはいいペースだったし、(チームとして)もっと多くのポイントが獲得できなくて残念だ」

A.ブルツ(7位:1.41.11.902)

「レースが終わってしまって僕は少しさびしいよ。僕はここモナコが大好きで、永遠に走っていたいくらいなんだ。今日の午後はうまくいって、僕にとってのヤマ場は、レース中盤にバトンとバリチェッロをオーバーテイクして前に抜け出すまでの数周と、終盤にライッコネンを僕の後ろに抑え続けることだった。(作戦が)うまくいって嬉しいよ。日曜は上首尾で終わり、僕はステアリングを握って自分の仕事を果たしたというところだ」
『モナコ決勝コメント』トーロ・ロッソ

V.リウッツィ(DNF)

「スタート直後の第1コーナーで、誰かが僕に激しく追突した。それからクルマがおかしくなったので、その時に何かのダメージを負ったのだと思う。走り続けようと努力したが、3コーナーで縁石に乗り上げてコントロールを失ってしまった。スタートポジションもまあまあよかったし、今日のレースでは何かいいことができるのではないかと考えていたので、本当に残念だった」

S.スピード(9位:1.41.25.886)

「いいスタートを切ることができた。ターン1で他のクルマが詰まった時も、アグレッシブに仕掛けてアウトから抜くことができた。そのおかげでデビッド(・クルサード)と激しい戦いを交わすこともできた。その後のレースはまあまあいいペースだったと思う。戦略に関しては、もう少し早くピットインするべきだったのかもしれないが、いずれにせよキミ(・ライッコネン)に追いつくことはできなかった。楽しむことができたが、最後の15周は誰かが脱落してくれないかとずっと考えていた。ピットボードの9位の表示が8位になって、ポイントが獲得できたらいいと思ったが、それは起きなかったよ」


『モナコ決勝コメント』スパイカー

A.スーティル(DNF)

「カジノコーナーでクラッシュするまでは、まあまあいいレースだったね。スタートは普段のモナコの渋滞のスタイルだったけど、僕はかなりうまく1コーナーに入れたよ。最初の44周は、かなりいいパフォーマンスを発揮できて、タイヤも安定していたし、路面がよくなるにつれてちょっとずつ速く走れるようになっていった。ラップタイムもかなり速くて、何台かのマシンとレースをしていたんだ。常に誰かが僕の後ろにいてプッシュしなければならなかったから、孤独なレースじゃなかったし、楽しかったよ。ミスをしたことには、がっかりしている。ブレーキがだんだん悪くなってきて予測できなくなったので、正しいブレーキ性能を引き出すのが難しかったんだ。コーナーでほんの少しアウト側に行ってしまい、そこにはラバーやほこりがたくさんあったから、バリアにぶつかってタイヤもリムから外れてしまった。ダメージは大きくなく、タイヤだけだったけど、走り続けられなくて、みんなにとっても残念だったね」

C.アルバース(19位:1.34.22.379)

「困難な週末だったね。何よりもまず、予選では運が悪いことに油圧の問題があったし、レースからもリタイアしてしまった。僕たちは最後尾だったから、リスクを冒してソフト(スーパーソフト)タイヤでスタートし、2ストップするかなりアグレッシブな戦略で走ったんだ。最初、リア(の挙動)に苦しめられたけど、ピットに入って普通のソフトタイヤに換えたらずっとよくなって、もっと速く行けるようになったんだ。でも、渋滞で少しロスしたし、先頭集団を前に行かさなければならなかった。ちょっと残念だけど、一方では僕たちの戦略に多少の運があったなら、うまくいっただろうね。今はこのことを後ろに追いやって、カナダに向かうべきだ。何を変えるべきかということと、マシンをもっとドライブしやすくすることについて、僕にはいくつか考えがあるんだ」
『モナコ決勝コメント』SUPER AGURI

佐藤琢磨(17位:1.41.08.970)

「タフなレースだったが、僕たちはベストを尽くした。僕はこのサーキットで可能な最大限の走りをしたつもりだ。レースは渋滞があってとても難しかったが、コースがクリアな時はとても速い周回を走ることができたし、マシンもコンペティティブだった。しかし、モナコでは珍しくないことだが、何回か渋滞に引っかかり、それが僕のペースに大きな影響を与えた。2回目のピットストップの前の渋滞では、ポジションを上げるチャンスを逃してしまった。ベストを尽くしてうまく遅れを取り戻すことができたと思っているけれど、もっとスピードが必要だとも思う。ただ、この困難なモナコGPでフィニッシュすることができたのは素晴らしいことだ」

A.デビッドソン(18位:1.41.09.518)

「このレースを完走できたこと自体は成功だったと思う。今日の午後、コースに出た時はグリッドポジションから考えてもあまりいい結果は期待できなかったし、スタートも平均的なものだった。ルノーの1台と一緒にターン1へ突入し、接触してしまった。それで、僕のノーズコーンに穴があいてしまったんだ。しかし、マシンにはそれほど悪い影響が出なかったので、プッシュし続けることができた。その後のレース中盤、トゥルーリの後ろで抑えられている間に、マッサが1ラップ0.2秒ほどのペースで少しずつ追い上げてきていた。僕は距離が縮まるのを待って、彼に道を譲るタイミングを見計らっていた。ちょうど彼を前に行かせようと思った時に、ドライブスルーのペナルティを課せられたんだ。その時、彼はまだ僕の2秒ほど後ろを走っていたので、ちょっとフェアじゃないと思う。渋滞では僕は常にマナーを守ってきた。他のドライバーたちがブルーフラッグが出ても行動を慎まなかったから、もしかしたら、僕は見せしめのためにペナルティを課せられたのかもしれないね」
『モナコGPレース分析』失われたL.ハミルトンの勝機


ポールからスタートしたフェルナンド・アロンソを、ルイス・ハミルトンが終始追いかける展開となったモナコGP。ルーキーが初優勝をつかむ唯一のチャンスだったピットストップでも、王者の前に出ることは叶わなかった(C)Bridgestone Corporation

抜き所のないモナコでは、日曜日の決勝レースだけでなく、時に土曜日の予選でエキサイティングな戦いか繰り広げられたり、コース外で思わぬ事件が発生することが珍しくない。今年のモナコGPは、その典型ともいえる展開となった。

土曜日の予選最終ピリオド(Q3)は、時折雨がぱらつき予測が難しいコンディションの中でスタートした。そのため、最終ピリオドに進出した各チームは、早めにタイムアタックを行ない、いつもにも増してエキサイティングなタイムアタック合戦が繰り広げられた。そんな中、最初にトップタイムをマークし、暫定ポールポジションを獲得したのは、ルーキーながら昨年GP2シリーズでモナコを制しているルイス・ハミルトン(マクラーレン)だった。

迎えた最後のアタックで、ハミルトンは第1セクターを区間最速で通過。自己ベストを更新して、自身F1初のポールポジションを確実にするかに思えた。ところが、ヘアピンでマーク・ウェーバー(レッドブル)に遭遇。ウェーバーはトンネル入口で走行ラインを譲ったものの、時すでに遅し。ハミルトンはここだけでコンマ5秒以上のタイムをロスし、自己ベストを更新できずに予選を終了した。

直後にアタックに入っていたチームメイトのフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)は、第1セクターで自己ベストを更新して、暫定PPのハミルトンに迫ると、第2セクターでハミルトンを大きく上回るペースで暫定ポールタイムに肉薄。最後のセクター3もハミルトンを上回るタイムで、ハミルトンをコンマ2秒抑えて、逆転でポールポジションを獲得するのである。

日曜日のレースをオーバーテイクのない単調なレースにしたもうひとつの理由は、ハミルトンの燃料搭載量である。予選の最終ピリオドを開始する時点で、燃料搭載量はハミルトンの方が実はアロンソよりも数周分多かったのである。したがって、ピットストップを利用して、ハミルトンには逆転のチャンスが残されていたため、ハミルトンはレースで無理な追い越しを行なわなかったのではないかと考えられる。日曜日のレーススタートでハミルトンがインサイドに素早く切れ込んだのも、アロンソよりも、3番手からスタートするフェリペ・マッサ(フェラーリ)をしっかりブロックすることに徹したからだろう。スタートで2番手を守れば、逆転可能だという計算がハミルトンにはあったのではないか。

いずれにしても、ハミルトンはそのとおり、日曜日のレースでスタート直後にインサイドに寄り、マッサのラインをブロック。とりあえず2番手でアロンソを追走し、チームメートのピットインを待っていたのである。ところが、26周目にアロンソがピットインしてまもなく、チームからハミルトンに無線が入る。それは「すぐにピットインせよ」という指示だった。結局、ハミルトンは3周後にピットイン。アロンソとの差を詰め切れずに、2番手でコースに復帰することとなった。

同じ2ストップ作戦。しかも、使用するタイヤのローテーションも同じとあっては、1回目のピットストップで逆転できなかったハミルトンの勝機がここで消滅したといってもよかった。

アロンソがファステストラップを叩き出し、ポール・トゥ・フィニッシュのハットトリックで平穏に幕を閉じたかに見えた65回目のモナコGP。しかし、この後、とんでもない事態へと発展するのである。
『モナコGPレースハイライト2』苦労の末につかんだ佐藤琢磨のモナコ初完走


予選ではタイムアタックのタイミングを逃し、決勝でも苦戦を強いられた佐藤琢磨だが、モナコGP4度目の挑戦での初完走に大きな手応えを感じた (C)SAF1 07

日本人として初めてフル参戦F1ドライバーとなった中嶋悟。デビュー戦でいきなり7位完走(当時の入賞は6位まで)を果たした中嶋は、続くサンマリノGPで初入賞を飾って、その名を世界に知らしめた。F1ドライバーとして、波に乗りかかった時、迎えたのが、モナコGPだった。通常のサーキットではあり得ないレイアウト、そしてガードレールに囲まれた特殊な市街地コースに中嶋は戸惑い、世界との差をまざまざと感じたという。

その後、鈴木亜久里、片山右京、井上隆智穂、中野信治、高木虎之介ら、多くの日本人がモナコに挑んだが、コード・ダジュールの壁は高く、彼らがモナコで笑うことはなかった。02年にF1に参戦し、昨年からモナコの住人となった佐藤琢磨も同じ状況が続いていた。デビューシーズンの02年は、チームメイトのジャンカルロ・フィジケラ(当時ジョーダン)に道を譲ろうとして、トンネル内でラインを外した途端、タイヤカスに乗ってコースアウト。リタイアという苦い思い出で琢磨のモナコは始まった。

03年はB・A・R(現在のホンダ)のリザーブドライバーだったにもかかわらず、モナコGPに帯同する必要はないとチームから言われて、グランプリを欠席。その矢先にジェンソン・バトンがクラッシュしたが、琢磨は出番を得ることはなかった。アメリカGPで初表彰台を獲得するなど、ブレイクの年となった04年もスタートでフェラーリの2台をごぼう抜きしたものの、ラジエーターの水圧を調整するプレッシャーリリースバルブに不具合が発生してオーバーヒート。たった3周で白煙を挙げてリタイアした。

05年は、サンマリノGPで発覚した車両違反によって、チームはモナコGPには参加できず、出場停止だった。ホンダからスーパーアグリに移籍して初めての昨年は、トラブルで途中リタイア。今年は初めて迎える2年連続のモナコGP。しかも、自宅をモナコに移してから、落ち着いて迎える初めての地元グランプリだった。さらに前戦スペインGPではチーム移籍後、初入賞を挙げ、上げ潮ムードだった。しかし、4回目のモナコGPで、琢磨はその波に乗りきれなかった。

土曜日の予選で、スーパーアグリと琢磨は第1ピリオドで3回のアタックを行なうという、ややリスキーな作戦を採った。しかも、そのうちの最初の2回は2周連続アタック。最後のアタックに向けて、琢磨に残されていた時間はわずかたった。しかし、タイヤを履き替えてコースインしようとした琢磨を、給油作業のもたつきが足を引っ張った。第1ピリオドで3回目のコースインをした琢磨だったが、アタックラップに入ろうとコントロールラインを過ぎた時、すでにチェッカーフラッグが振られ、21番手だった琢磨のモナコGP予選はここで終了。抜き所のないモナコでの決勝レースは、かなり厳しいものとなった。

しかも、翌日の決勝レースは、スタート直後の1コーナーで混乱に巻き込まれ、コース外へ。なんとかコースに復帰したものの直後にかわしたヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)へのオーバーテイクはペナルティの対象となり、琢磨はやむなくポジションを譲り17番手に下がる。それでも、琢磨は難攻不落のモナコで2ストップ作戦を見事にやり遂げ、4度目の挑戦で見事モナコ初完走を果たした。モナコ日本人初入賞へ向け、手応えを感じた琢磨のモナコGPだった。

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